皆さん『ターザン』という名前を聞いたことがありますか。
オッサンなどは若いことには、『ターザン』に魅せられて映画館に足を運んだものです。オッサンが若いころには、映画館というのが唯一の娯楽の殿堂だったのです。
今の若い方々には想像もつかないことぁもしれませんが。
今日はその『ターザン』を話題に取り上げました。
映画『ターザン:REBORN』の配給元であるワーナーブラザースジャパン合同会社が制定。
日付は『ターザン:REBORN』の公開日である2016年(平成28年)7月30日から。ジャングルの王「ターザン」を主人公としたこの映画を観て、夏の盛りに頑張っている人々に勇気と元気と希望を持っもらうことが目的。記念日は2016年に一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録された。
Wikipediaにはも少し詳しい説明がありました。
本作はジャングルで動物たちに育てられたターザンが人間の女性と結婚した後の話が描かれる。ターザンの役はアレクサンダー・スカルスガルドで、日本語吹き替えを桐谷健太が行っている。野生児として育ったターザンを主役とした、冒険小説のシリーズ。生まれ育ったジャングルの習慣・思考が身についているため、文明に対しては批判の目を向けることもしばしばある。バローズの4大シリーズとしては、2番目に開始された(巻数としては一番多い)。
ジャングルなどの未開の地での冒険が多いが、単なる冒険小説の範疇ではなく、SFの範疇に入る作品もある。例えば、
などである。バローズの作品を多く翻訳している厚木淳は、本シリーズに関しアフリカて「SF的設定の濃い作品が読み応えがあるようだ」と述べている[1](ただし、「第1巻は別格」とも)。
バローズはアフリカを訪れたことがないため、劇中の描写は想像や資料によるものである。第1作の連載時は虎が登場していたが、読者の指摘により、単行本化の際に豹や雌ライオンなどに改められた[2]。なお、ターザンは第1巻で成人に達するが、第6巻では少年期の短編集として、新規に描かれている。
シリーズの変遷
第10巻までの変遷を示す。ハヤカワ版の他、創元版もあるので、タイトルではなく巻数で示す(外伝的扱いの『石器時代から来た男』を除く)。タイトル横は発表年。登場人物、種族、国家、その他の用語などについてはターザン・シリーズの登場人物と用語を参照。
- 第1巻(1912年)
- イギリス貴族の息子が、数奇な運命でアフリカの類人猿に育てられる。成人後、文明に接し、運命の女性ジェーン・ポーターと出会うが、気持ちのすれ違いから、結ばれずに終わる。ターザンは20歳[3]まで成長(1908年頃に該当)。
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- ターザンの両親は1888年5月にアフリカに向けて出航[4]、結婚はその3ヶ月前[5]のため、彼の生年は1888年ないしは1889年。アメリカのSF作家フィリップ・ホセ・ファーマーは、『実在するターザン─グレイストーク卿の決定的伝記』の中で1888年説を支持している模様。
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- フランス海軍の中尉、ポール・ダルノーが初登場。ターザンの友人となり、初めて人語(口語)を教えた。以後、第3巻『ターザンの凱歌』まで登場、第4巻『ターザンの逆襲』と第10巻『ターザンと蟻人間』では言及されるに留まるが、後期の『ターザンと禁じられた都』(1938年)では大尉に昇進しており、当該作の主役として活躍し、ヒロインと愛を育んだ。
- 第2巻(1913年)
- 大西洋からフランスを経てアフリカに至る冒険の末、グレイストーク卿の息子と認められ、意中の人とも結ばれる。ターザンは22歳[6](1910年頃に該当)。
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- ロシア人の悪漢コンビ、ニコラス・ロコフとアレックス・パウルヴィッチは、それぞれ第3巻、第4巻まで登場。
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- ターザンの部下となる黒人のワジリ族が初登場。以後、何度も登場する。秘境にあるオパル(アトランティスの植民地の成れの果て)と女性司祭長ラーも初登場。ワジリ族ほどではないが、複数回、登場する。
- 石器時代から来た男(第1部が1914年、第2部が1915年)
- バローズはターザンを正続2巻で完結させる構想をもっていたらしく[7]、本作では脇役として登場する(「引退したヒーローの後日談」に近い)。
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- ジャックという愛息子が産まれている[8]。そのため、第2巻終了から1年程度か、それ以上が経過していると思われる。
- 第3巻(1914年)
- 復讐を企む悪漢ロコフの手で、赤ん坊のジャックが誘拐され、ターザンは無人島に置き去りにされて、ジェーンは拉致される。
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- 「前巻までの同工異曲にしか過ぎない[9]」と森優は指摘する。他にも、カヌーで追跡する類人猿の群れ(ターザンの配下)は、『モンスター13号』(『モンスター・マン』)(1913年)の焼き直しである(徐々に数を減らす点も同様)。
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- 後続巻と違い、ゲスト・ヒロインは目立たない(名前すらない)。ゲスト・ヒーローも同様の傾向(特にスヴェン・アンデルセン)。
- 第4巻(1915年)
- ジャック少年(コラク)の冒険と成長、メリームとの恋物語。開始時点で前巻から10年経っており[10](1922年頃になると思われる)、本巻中にさらに数年が経過する。前巻で登場した類人猿、アクートが再登場。
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- 火星シリーズ同様、「主人公の子供」が主役になったが、火星やペルシダーのように、「単独で別人が主役になる」という事態にはならなかった(少年向け『ターザンの双生児』2編を除く)。しかし、「シリーズの主役の他に、ゲスト・ヒーロー(準主役)とゲスト・ヒロインを登場させ、恋はゲストが担当する」という手法は多用されている。時には2組のゲスト・カップルが登場する(『ターザンと呪われた密林』(1931年)など)。
- 第5巻(1916年)
- 会社が赤字となり、資産がなくなったターザンは、黄金を得るため再びオパルへ乗り込むが、事故で一時期記憶を失ってしまう。
- 第6巻(1916年9月~1917年)
- 少年期から成人前まで(白人と遭遇する以前)のターザンの短編集。
- 第7巻(1919年~1920年)
- 第一次世界大戦(1914年から1918年)が勃発。ターザンも巻き込まれ、領地(とワジリ族)はドイツ軍に蹂躙され、ジェーンも死亡したかに見えた。ドイツ軍への復讐が始まる。
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- 本作に登場するズーシャンは、「孤立した地域で、長い間近親婚を繰り返した結果、狂人ばかりの一族となった国」という設定であるが、これは後に別の作品にも登場する(例:『ターザンと呪われた密林』、ペルシダー・シリーズ第6巻『恐怖のペルシダー』(1944年))。
- 第8巻(1921年)
- ジェーンは遠く秘境パル・ウル・ドンに拉致されており(雑誌連載時、第7巻序盤のシーンでは明確に死亡していたが、第7巻ラストで生存と修正された[11]。単行本化の際、辻褄があうよう、冒頭も修正された)、ターザンの追跡が始まる。コラク(ジャック)も後を追う。
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- 前巻の明確な続編として執筆されている。コラクは第4巻から久しぶりに登場するが、その成長ぶり(年齢)と時代設定(経年)が合わない。
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- 本作以降、「秘境へ出向く」という路線が明確になっていく(ペルシダーに出向く『地底世界のターザン』も、このバリエーション)。ただし、「ターザンの元(アフリカ)に訪問者が来る」パターンも存在する。
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- 本作では、宗教を利用してターザンが「神の子」を演じたが、後に別の作品にも流用された(例:ペルシダー・シリーズ第7巻『ペルシダーに還る』第2部「青銅器時代の男たち」(1942年)、『ターザンと狂人』(1964年))
- 第9巻(1923年)
- ワジリ族は、召集されて前線で兵役についていたが、ターザンの領地に戻り、荒廃した農場を再建。ターザンはイギリス軍に財産の大部分を献上しており、農場の再建で資金が底をついたため、その補充に3度、オパルへ行く。
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- 「黄金のライオン」ことジャド・バル・ジャが初登場。
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- ターザンに化けたニセモノが登場(オパルの金塊を狙う手段として)。ワジリ族を騙す手段として「記憶喪失」を装った(第5巻の展開を受けて)。
- 第10巻(1924年)
- 飛行機で単独飛行に出たターザンは、身長50センチほどのミヌニ人と出会い、縮小されてしまう。
- 孫息子(氏名不明)、ジャック夫妻、ジェーンが登場。以後はほとんど登場せず、『ターザンと女戦士』(1936年~1937年)で「妻」がわずかに登場するのみとなる。
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- 家族の代わりに、ンキマという小猿が複数の作品で登場する。
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- 以後は経年(時代設定)も不明なものが多くなる(しかし、第二次世界大戦を題材にした『ターザンと難船者』等の作品もある)。
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- アラリ人の「男女の逆転した部族」という設定は、別の作品にも流用された(例:ペルシダー・シリーズ第6巻『恐怖のペルシダー』)
リチャード・A・ルポフは『バルスーム』にてバローズの「自己反復と模倣」について述べ、「ターザン・シリーズが一番ひどい」としている[12]。しかし、前述の通り、本シリーズで登場したプロットが他の作品に転用されることもある。
なお、ルポフによると、「バローズの作り出した、猿人ターザンの同類(分身)」[13]として明示されているのは、以下の通り。