昼の時間が長くなり始めます

syuttl太陽が真東から昇って真西に沈み、昼と夜の時間がほぼ同じになる日です。この日から次第に昼の時間が長くなり始めます。桜の開花情報が報道され、入学や転職など生活の変化が多い時季でもあります。「春分」は次の「清明」までの間の3月21日から4月4日頃までの期間です。

skehai syukehai 寒の戻り:3月後半になると雨と晴れの日が繰り返し一雨降るごとに暖かくなりますが、急に寒気団が南下して真冬の寒さになることがります。これを寒の戻りと呼びます。

■七十二候の区分

ssyokou syusyoko 雀始巣(すずめ、はじめてすくう)3月21日から3月25日頃まで。 スズメが枯れ枝を集めて巣作りを始めるころ。民家の屋根の隙間からひょっこり顔を覗かせたら、巣作りの最中かもしれません。
sjikou syujiko 桜始開(さくら、はじめてひらく)3月26日から3月30日頃まで。 全国各地から桜の開花が知らされれば、本格的な春の到来です。つぼみ姿、満開の桜、散りゆく姿も風情があります。
matukou syumakou 雷乃発声(かみなり、こえをいだす) 3月31日から4月4日頃まで。 春の雷は恵みの雨を呼ぶ兆しとして、喜ばれます。ただし、大気が不安定で時には雪やヒョウを降らせることもあります。

■旬のもの

sgyokai

shirauo 白魚: 身はほぼ透明であり、死ぬと真っ白に変わってしまう。て鰆。かっては東京の隅田川でもたくさん獲れ、江戸の春の風物詩だった。寿司ネタ、酢の物、かき揚げと相性が良い。

江戸時代、隅田川下流の佃島で白魚を醤油で煮たものが佃煮の始まりとされています。

sakuraebi 桜えび: 静岡県由比が日本一の水揚げを誇っています。生桜えびを食べられるのはこの時季だけです。桜えびが天日干しにされる光景は、静岡の春の風物詩といわれます。
taranome タラの芽: 桜の咲く頃がちょうどタラの芽が採れる時期です。揚げたての天ぷらは、ほろ苦さと香りが絶品だと言われます。私はこのほろ苦さが苦手ですが・・・。
kokabu 小カブ: 東京葛飾生まれの「金町小カブ」をルーツに持つ小カブは、形が美しく、野菜の芸術品とも呼ばれます。春のものは軟らかくて生で食べても美味しいのだそうです。

skusa

mokuren モクレン: 花は閉じたような状態で上向きに咲き、満開になると白い鳥たちが木に止まっているように見えます。
tukusi ツクシ: 桜の季節に一斉に生え出すツクシ。土から筆が出ているように見えることから「土筆」と書かれます。
炒め物や佃煮で食べられる山菜です。

syachou

hibari ひばり: おしゃべりするように、空高く朗らかな声でさえずることで知られます。草の根元などに巣を作り、巣に動物が近づくと、親鳥は傷ついているようにふるまい雛から気を逸らそうとします。

smikaku

tukudani つくしの佃煮:
赤くしの梅風味佃煮【材料 (4人分)】つくし:ビニール袋1杯分
☆めんつゆ:100ml
☆酒:100ml
☆みりん:100ml
☆梅干し:10粒
【手順】①採るのは長くて花粉の少ない茶色いつくしがおすすめ
ハカマを取って、汚れが出なくなるまで十分に水洗いします
②鍋に多めの水を入れ、5分ほど茹でます
③ザルにあげてから、1時間ほど水に漬け置きします
④フライパンに油を引かずに、焦がさないよう弱火で炒めます
⑤材料欄の☆を入れて味がなじむまで弱火で炒めます。火を止め、自然に冷まして完成です。
ポイント:採ってきたつくしは汚れをしっかりと洗い流して、焦がさないよう弱火で水分を飛ばしましょう。

sgyouji

hanami 花見:
桜の花の下でお弁当を広げて春の訪れを楽しむ日本人なら誰しもが大好きな行事ですね。
その歴史は古く、奈良時代にさかのぼります。かっては中国から伝わった梅を鑑賞する行事でしたが、平安時代に桜に代わりました。「花=桜」となったのもこの頃からだそうです。今年はコロナ禍の影響で多くの花見客は期待できないかもしれません。
昨年アクセスの多かった場所上位5か所は次の通りでした。①⽬⿊川(東京):川沿いの桜並⽊は都内のお花⾒の名所のひとつ
②新宿御苑(東京):広⼤な庭園を次々に染める約1000本の桜の競演
③千⿃ヶ淵緑道(東京):ピンク⾊に染まる並⽊道で春を楽しむ
④淀川河川公園背割堤地区(京都):約1.4kmの桜のトンネルを散策
⑤造幣局 桜の通り抜け(⼤阪):造幣局の桜の道を歩く、明治から続く春の⾵物詩

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