最も寒い季節ですが・・・

daittl冷たい空気に思わず身体が縮み上がる季節。一年で最も寒い季節ですが、わずかに春の兆しが見え始める時です。生き物たちは春の気配を感じ取り、目覚めの準備を進めています。このような時期が「大寒」です。立春に「寒の明け」を迎えるまで厳しい寒さが続きます。
「大寒」は次の「立春」までの間の1月20日から2月3日頃までの期間です。

skehai dakehai 雪おろし:小強い寒気が上空に押し寄せた時の激しい雷を「雪颪」と呼びますが、屋根に積もった雪を取り除く、「雪おろし」と呼ぶのが一般的です。

■七十二候の区分

ssyokou dasyokou 款冬華(ふきのはな、さく) 1月20日から1月24日頃まで。  田んぼや水辺でセリが生え始めるころです。一か所から競り合って映えることからセリと名付けられたといわれます。
sjikou dajikou 水沢腹堅(さわみず、こおりつめる) 1月25日から1月29日頃まで。  地中で凍った泉の水が溶け、動き始めます。まだ空気は冷たく寒い時期ですが、春に向かってすこしずつ歩んでいます。
smatukou damakkou 鶏始乳(にわとり、はじめてとやにつく) 1月30日から2月3日頃まで。 キジのオスがメスに恋して甲高い声で鳴く頃。オスは派手な模様だが、メスは茶色でとても地味です。

■旬のもの

sgyokai

daburi ぶり: 大きくなるにつれて名前が変わる出世魚。この時季、日本海で獲れる寒ぶりは、最も脂が乗っていて美味です。
damaguro まぐろ: 刺身や寿司でナンバーワンの人気を誇る魚です。中でも最高級がクロマグロで、鮪の中でも最も大きくなります。一般的に日本人が多く口にするのはメバチマグロです。

syasai

dafuki フキノトウ: 雪解けの始め頃に芽を出す、早春を感じさせる山菜です。水が豊富で風があまり吹かない土地を好んで繁殖します。独特の香りとほろ苦さがあり、天ぷらや煮物などにして食べます。
dayuri 百合根: ヤマユリなどの球根部分で、ほくほくとした食感が持ち味。蛋白質、カリウム、植物繊維が多く含まれています。りん片を1枚づつ剥がし、塩を多めに入れて茹でるのがコツと言われています。

skusa

dasetu 節分草: 日本原産の山野草で、節分ごろに咲きます。寒い時期に芽を出し、春先の短期間だけに咲きます。
dafuku 福寿草: 幸福と長寿という意味が込められて名付けられ、正月を祝うめでたい植物としてお馴染みです。
根には毒性を含んでいて、芽を出したばかりの頃はフキノトウに似ているので注意が必要です。

syacho

dakawa カワヒラ: 澄んだ声で「キリリ、コロロ」「ピィーン」と鳴きます。飛ぶと見える翼の黄色い部分が美しい鳥です。
dajou ジョウビタキ: オスは胸の部分が美しい橙色。冬になると訪れる小さな渡り鳥です。

smikaku

daehou 恵方巻: 節分に、その年の神様がいる方角を剥いて食べると、縁起が良いとされる太巻き。七福神にちなんでかんぴょう、きゅうり、伊達巻、うなぎ、しいたけ、でんぶなどの7種類の具材が入れられます。
食べている間に願いを込め、無言でまるごと1本にかぶりつきます。

sryori

dajoya 常夜鍋: 電子レンジで簡単に食べれる常夜鍋です。事前に用意すれば、電子レンジで加熱すだけで何時でも食べられます。タレ付け不要です。

■材料
豚肉薄切り…150g
ほうれん草…1/2束
大根…250g
日本酒…100cc~50cc
ポン酢…大さじ2
七味唐辛子…適量

■つくりかた
[1] 大根はおろす。
[2] ほうれん草は長さ5cmに切る。
[3] 豚肉は食べ易い大きさに切る。
[4] 電子レンジ対応容器に2.と3.とお酒を入れる。
[5] 4.に蓋又はラップして、電子レンジで600Wで7分加熱する。
[6] 5.に大根おろしをかけ、その上にポン酢をかける。そして、好みで七味唐辛子をかける。

■コツあるいはポイント
お酒の風味が苦手の人は50cc程度にする。大根おろしは汁ごと使う。
また、汁で煮る分けでないので、そのままタレを付けずに食べられる。

sgyou

dahatuka 二十日正月:1月20日は正月の祝い納めの日「二十日正月」です。
この日の早朝には、正月にお迎えしていた神様方が、それぞれの居場所にお帰りになる日と考えられていました。
神様がお帰りになると言うことで、その前夜、つまり十九日の夜には、尾頭付きのお膳や、小豆御飯をお供えする地方もあるそうです。
神様方が全てお帰りになりますから、この日には正月の飾り物などは全て片付けて、正月行事を締めくくる日と言われています。もっとも、現代ではこの時期までのんびり正月気分ということはなくなっていると思いますが。
そして「二十日正月」を「骨正月(ほねしょうがつ)」と呼ぶ地方があります。
これは、正月に鰤(ぶり)を食べる地域で、正月の晴れの魚である鰤を骨まで残さず食べ尽くしてしまう日ということで、この名が生まれたと言われます。
魚と言えば、最後に残るのは骨と頭、と言うことで「骨正月」のほかに、「頭正月(かしらしょうがつ)」とも呼ばれるそうです。

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