一年間を24等分した二十四節気(にじゅうしせっき)のひとつで、「冷え込みがぐっと増し、朝夕に降っていた露が白い霜に変わってきて、だんだんと冬が近づいてくる時期です」。
2017年は10月23日から11月6日ごろまでを「霜降」といいます。 そして七十二候ではこの間をさらに3つに分けます。
■初候:霜始降(しも、はじめてふる) -10月23日から27日頃まで。 霜が初めて降るころ。昔は霜は雪と同じように空から降ってくると思われていたため、霜は「降る」という表現が用いられます。 |
■次候:霎時施(こさめ、ときどきふる) -10月28日から11月1日頃まで。 さぁっと降っては晴れ間が広がる、通り雨(時雨)が多くなる季節です。秋の初時雨は、人や動物が冬支度を始める合図です。 |
■末候:楓蔦黄(もみじ、つた、きばむ) -11月2日から6日頃まで。 もみじや蔦が色づくと秋も本番。葉が赤くなるのは「紅葉」、黄色くなるのは「黄葉」と区別します。 |
■野菜1小豆 小豆には利尿、解毒作用があるといわれます。小正月(1月15日)に食べる邪気払いの小豆がゆは身体のケアに最適な食べ物です。 |
■野菜2トンブリ 秋田の特産品でプチプチとした食感から「畑のキャビア」とも呼ばれています。とろろや納豆、酢の物などに加えて食べると美味です。 |
■野菜3ショウガ 身体を温めて、免疫力を高める効果のある野菜として注目されている生姜。これからの時期は生姜商品が多く販売されます。料理だけではなくクッキーなどのお菓子にも使用されます。 |
■魚 秋鮭 この時期の鮭は「秋味」と呼ばれ、産卵のため故郷の川へ戻ってきます。和・洋・中どんな料理とも相性抜群であり、秋味に含まれているのタンパク質は、他の魚肉よりも消化・吸収がよいとされています。 |
■果物1 リンゴ 「1日1個のリンゴで医者いらず」といわれるほど身体によい成分がたっぷり。皮にも栄養が多いので、皮ごと食べるのがおすすめです。 |
■果物2 カリン 生では食べられないが、ハチミツや酒に漬けてエキスを抽出して食用にします。昔から咳止め、のどのケアに用いられてきました。 |
■果物3 柿 ビタミンCを多く含み、風邪の予防にもなる柿。甘柿は大きく四角い形をしているのに対して、渋柿は先の尖っているような形をしています。渋柿も焼酎に漬けることにより、渋みをなくすことができます。 |
■花 紫式部 紫色の実と緑の葉が鮮やかな紫式部。花言葉は「上品」。名前の由来は、あまりにも美しいことから、源氏物語の作者である「紫式部」の名前がつきました。 |
■鳥1 ヒヨドリ 「ヒーヨ、ヒーヨ」と鳴く身近な野鳥で、花の蜜やミカンなどをついばむ様子がよく見られます。 |
■鳥2 ムクドリ 橙色の足とクチバシがよく目立ちます。秋から冬の夕暮れには100羽以上もの大群が見られることもあります。 |