夏の気配が漂って・・・

kokuttl ゴールデンウイークが終わるころ、優しかった春の日差しが少しずつ力強くなり、いよいよ夏が始まります。光や風、自然の色が力強さを増し、夏の気配が少しずつ濃くなってきます。「立夏」の時季です。5月5日から5月20日頃までの期間です。

skehai chatumi 風薫る:初夏に新緑の間を抜けていく心地よい風、「薫風」が吹く頃です。柔かい緑の香りの誘いに乗って森林浴に出掛けるにも最適な季節です。

■七十二候の候の区分

ssyokou asi 鼃始鳴(かわずはじめてなく) 5月5日から10日頃まで。
冬眠から目覚めていた蛙の鳴き声が聞こえだししてきます。夏に向けて動物たちの動きがだんだんと活発化してきます。
sjikou simoyande 蚯蚓出(みみずいずる) 5月11日から15日頃まで。
春冬の間、土の中で眠っていたみみずが這い出してきます。みみずの目覚めは他の生き物よりも遅いのです。
smatukou botanhan 竹筝生(たけのこしょうず) 5月16日から20日頃まで。
竹林を歩くと、たけのこの先端が土を持ち上げて顔をのぞかせる時期です。竹の間を吹き抜ける風の涼しさに、いつの間にか日差しが強くなっていることに気づかされるころです。

■旬のもの

sgyokai

mebaru きびなご: 南方系の肴であり、千葉県以南に分布します。外海で群れを作って生息しているが、産卵期になると内湾に入ってきます。新鮮なものは刺身として食され、上品なうま味があります。
ainame 真あじ: 沿岸にいる黄あじと沖合に回遊する黒あじに分けら押されています。新鮮なものは刺身かタタキがお勧めです。
kegani ほたて: 産卵期を経て再び栄養を蓄えた5~7月ごろのものが最も美味とされています。

skajitu

asa_sake 夏みかん: 晩秋に色づくが、酸が強いため初夏まで待って食べるので夏みかんと名付けられたそうです。プリプリと弾力のある果肉が魅力的です。

smikaku

kokomi 柏餅: 柏の葉は、新しい葉が出るまで古い葉を落とさず、葉を絶やさないことから、子孫繁栄の縁起物とされます。
この柏の葉であんを包んだ餅を包んで作り、端午の節句の供え物とされます。
harukya ちまき: ちまきには「難を避ける」という縁起的な意味があり、柏餅と一緒に端午の節句の供え物とされます。

sryori

asa_sake 若竹煮: 旬のたけのことわかめを盛り付けた季節の料理です。昔からたけのことわかめは相性がいいことで知られています。
どちらも植物繊維が豊富に含まれていて、腸内を刺激して、余分な老廃物を排出する手伝いをしてくれるそうです。

syasai

kokomi そら豆: 天をむいてさやがつくことから「空豆」というなど、名前の由来には諸説があります。
薄皮に植物繊維が多く含まれており、皮ごと食べるのが体に良いといわれます。
harukya たけのこ: 食用のたけのこは「孟宗竹」という品種で、新鮮なものは生でも食べられます。収穫から時間が経ったものはアク抜きが必要です。
動脈硬化やがん予防の効果も期待できるようです。

syacho

asa_sake ほおじろ: 胸を張るような姿勢でさえずるのが特徴。
繁殖期には春早くからさえずり始め、枝先などに止まり澄んだ声で鳴きます。

skusa

tutuji カキツバタ: 日本全土の川辺や湖など日当たりの良い場所に群生する多年草です。高さは50~70センチほどで花茎の先に2~3個の花を付けます。またアヤメ属の中で最も気品あふれるといわれています。
botan 芍薬: 牡丹と並べて「花の王・女王」と例えられ、大型なものになると茎頂1個につき10~15センチにもなる花をつけます。世界中で品種改良が盛んに行われ、これまでに8000もの品種が作り出されています。
sibazakura 皐月: 園芸においても人気があり、生垣や道路など様々な場所で見ることができる身近な花です。元々は渓流沿いの岩上に群生していた。名前の由来は5月頃に一斉に咲き誇ることからきているそうです。

sgyou

hachijuu 端午の節句:端午の節句は五節句の一つで、日本では奈良時代から伝わる風習です。
端午とは、月の始めの午の日のことを言い、午(ご)が五(ご)に通じることから毎月5日を指すようになり、さらに5が重なる5月5日を端午の節句と呼ぶようになりました。
日本では元は女性が行っていた神事でしたが、菖蒲が尚武に通じることから、たくましく成長することを願い男の子の行事として現在は定着しています。
また、誕生後初めて行われる節句を初節句と言い、身内(両親や祖父母)でお祝いを行います。
初節句に合わせて、祖父母から「鯉のぼり」や「鎧兜」「五月人形」などが贈られますが、地域によって「母側の両親が贈る」ところと「父側の両親が贈る」ところで分かれているようで、最近では母方父方の両親が共にお祝い金を包み、それを合わせた分で男の子の両親が購入するというケースも多いようです。
鯉のぼりは、「黄河の急流に竜門と呼ばれる滝があり、その滝を登ろうと多くの魚が試みたものの登れたのは鯉だけで、登り切った鯉は竜になった」という中国の故事が元となっており、男の子の出世を願う意味があります。

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hachijuu 三社祭:浅草神社の氏子四十四ヶ町を中心に五月の第三金・土・日曜日に行われ、江戸風情を残しつつ勇壮且つ華やかな神輿渡御を主として、三日間に亘り約百八十万人の人出を数える日本を代表する祭礼の一つです。
初日は、お囃子屋台をはじめ鳶頭木遣りや浅草の各舞、また芸妓連の手古舞や組踊り等で編成された「大行列」が浅草の町に祭礼の始まりを告げ、東京都無形文化財指定の「神事びんざさら舞」も奉納されます。
二日目には、「例大祭式典」が斎行され、その後に「町内神輿連合渡御」によって浅草氏子四十四ヶ町の町内神輿約百基が神社境内に参集し、一基ずつお祓いを受けて各町会を渡御します。
最終日は、宮神輿三基「一之宮」「二之宮」「三之宮」の各町渡御として、早朝には神社境内から担ぎ出される「宮出し」が行われ、日中は氏子各町を三方面に分かれ渡御し、日没後に神社境内へ戻る「宮入り」を迎えて祭礼行事が終わります。
dontaku 葵祭:5月15日に行われる京都市北区上賀茂(かみがも)の賀茂別雷(かもわけいかずち)神社(上賀茂神社)、左京区下鴨(しもがも)の賀茂御祖(かもみおや)神社(下鴨神社)両社の祭り。元来、賀茂祭(かもまつり)と称し、平安時代に祭りといえば賀茂祭をさすほど有名であった。また石清水八幡宮(いわしみずはちまんぐう)(京都府八幡(やわた)市)の祭りを南祭というのに対して、北祭ともよんだ。
現在も石清水祭、春日(かすが)祭とともに三大勅祭の一つ。祭日は、明治以前は4月中(なか)の酉(とり)の日(二の酉の年は下の酉の日)であった。
葵祭の名称は、祭員の挿頭(かざし)に葵を用い、神社や家々に葵を飾り、物忌(ものいみ)のしるしとすることに基づくものです。

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