実りの秋到来

hakuro2 一年間を24等分した二十四節気(にじゅうしせっき)のひとつで、「空気が冷え、露を結び始めると、ようやく残暑も終わり。秋景色の中で実りの季節が到来!」。2017年は9月7日から9月22日ごろまでを「白露」といいます。 そして七十二候ではこの間をさらに3つに分けます。

tuyu ■初候:草露白(くさつゆ、しろし) -9月7日から11日頃まで。
草花の上に降りた朝露が、白く涼しく見える頃。夏から秋への変わり目です。「露が降りると晴れ」という言葉があり、朝霧は1日の天気を伝えてくれます。
sekirei ■次候:鶺鴒鳴(せきれい、なく) -9月12日から16日頃まで。
鶺鴒が鳴きはじめる頃。鶺鴒は水辺を好む鳥のため、川の上流域に行くほど多く見られます。町なかでは、あまり見かけられないかもしれませんが、民家の軒下などにも巣を作ります。
genchou ■末候:玄鳥去(つばめ、さる) -9月17日から22日頃まで。
暖かくなる春先に日本にやってきたツバメが、暖かい南の地域へと帰っていく頃。また来年の春先には戻ってくるので、しばしの別れとなります。

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kabocha ■野菜 カボチャ
おかずにもお菓子にも使えるかぼちゃ。かぼちゃには免疫力を高めるBカロテン、冷え症改善によいビタミンEが多く含まれているので、季節の変わり目であるこの時期にぴったりです。
tachi ■魚1 タチウオ
夏から獲れるが、脂が乗って美味しくなるのは秋から冬。刺身ではコリコリと弾力があり、煮つけではほろりと軟らかです。
sanma ■魚2 サンマ
秋の味覚の代表である秋刀魚。美味しい秋刀魚は皮がピンと張り、背が青黒く光っています。頭から背中にかけて盛り上がり、口先が黄色をしているのは脂が乗っているあかしです。
keito ■花1 ケイトウ
ニワトリのとさかのような花を咲かせることから、この名前がつきました。トサカ系、久留米系、キルドシー系、プルモサ系と4つの系統に分かれており、草丈や花の形は様々です。
kosumo ■花2 コスモス
メキシコからもたらされた品種だが、秋の日本の風景に似合う可愛い草花。漢字では「秋桜」と書くことはご存知ですよね。
kyohou ■果物1 巨峰
小粒品種のデラウエアに続いて旬を迎えるのが大粒品種の巨峰。芳醇な甘みとみずみずしさが贅沢な味わいです。
kuri ■果物2 栗
丹波地方では平安時代から栽培され、献上品に用いられた。多くの品種があるが日本栗は大きくて美味です。
nasi ■果物3 梨
シャリシャリとした食感がくせになる梨。日本で栽培されている果物の中では最も古く、弥生時代の遺跡からも梨の種が見つかっています。枝がついていた頭よりも、お尻に甘みが詰まっています。
chusyu ■行事1 中秋の名月
旧暦の8月15日は満月にあたり、「中秋の名月」または「十五夜」と呼びます。ちょうど里芋の収穫時期でもあるので「芋名月」とも呼ばれます。日本では月見団子やすすきをお供えしますが、地域によっては芋や栗も供えられます。
kiku ■行事2 菊の節句
旧季節の節目になる「五節句」のひとつで、正しい名称は「重陽(ちょうよう)と言い9月9日に行われます。旧暦で菊の咲く頃にあたるため「菊の節句」とも言います。
不老長寿を願うのが目的で菊の花が象徴であり主役なのです。
菊の節句と呼ばれるだけあって、菊酒(菊の花を浮かべたもの)、栗ご飯、食用菊(おひたし・胡麻和え・酢の物など)、ナス(焼きナス・なすの煮浸しなど)菊を取り入れた食物や飲み物を楽しむ日です。
keirou ■行事3 敬老の日
敬老の日は、「多年にわたり社会につくしてきた老人を敬愛し、長寿を祝う」ことを趣旨としています。
2001年(平成13年)の祝日法改正(いわゆるハッピーマンデー制度の実施)によって、2003年(平成15年)からは9月第3月曜日となりました。
同様の趣旨の記念日として、老人福祉法によって定められた、老人の日(9月15日)、老人週間(9月15日より1週間)があります。

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