今日1月5日から新しい季節に入ります。一年間を24等分した二十四節気(にじゅうしせっき)のひとつで、「寒の入り」を迎えて寒さはいっそう深まります。この日から節分までを「寒の内」といい、厳しい寒さが続きます。2018年は1月5日から1月19日ごろまでを「小寒」といいます。 そして七十二候ではこの間をさらに3つに分けます。
■初候:芹乃栄(せり、すなわちさかう) -1月5日から9日頃まで。 芹が生え始める頃。芹は春の七草のひとつで、冷たい水辺で育ちます。一箇所から競り合って生えていることから、芹(セリ)という名前になりました。 |
■次候:水泉動(しみず、あたたかさをふくむ) -1月10日から14日頃まで。 地中で凍った泉の水が溶け、動き始める頃。まだまだ空気は冷たく、寒い時期ですが、春に向けて少しずつ動き出しています。 |
■末候:雉始雊(きじ、はじめてなく) -1月15日から19日頃まで。 雉が鳴き始める頃。雄が雌への求愛のしるしとして「ケーンケーン」と甲高い声で鳴きます。足の裏で震動を敏感に察知することができ、数秒早く地震を知らせることができます。 |
■野菜1 七草 せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、なずな、すずしろを言います。旧暦1月7日にこの七草を入れた粥をたべて、新年の健康をいのります。 |
■野菜2 芹 春の七草の一つで、食材が乏しくなる冬の貴重な栄養源でした。鍋、煮物、お浸しにすると香りを味わってください。 |
■魚2 ひらめ 冬になると上品な白身に脂がのって最高の味わいになります。エンガワも抜群のおいしさです。 |
■花 蠟梅 年明けごろに黄色く愛らしい花を咲かせます。香りがよく、蜜もあることから鳥が好んで食べにくるそうです。 |
■木1 ひいらぎ 葉は真冬でも濃い緑色でトゲがあることから、庭に植えると魔除けになるといわれています。 |
■木2 南天 「難を転じる」ということから縁起物として祝い飾りに用いられます。冬景色に赤い実が美しい。 |