暦の上では秋です

taittl 暦の上では秋ですが、まだまだ厳しい暑さに見舞われます。秋分を過ぎた後の暑さのことは残暑と呼びますが、暑い中にも、吹いてくる風や雲の形などに秋の気配をほのかに感じる事ができる節季なのです。「立秋」は次の「処暑」までの間の8月7日から8月22日頃までの期間です。

skehai kehai 秋虫の声:茅蜩秋蜩日暮晩蟬とも書く「ヒグラシ」は秋のイメージが強く、夕暮れ時に響き渡る切ない鳴き声がぴったりです。コオロギやキリギリスの鳴き声にも耳をすませましょう。

■七十二候の候の区分

ssyokou syokou 涼風至(すずかぜ、いたる) 8月7日から12日頃まで。 夕暮れ時になると軽やかな風が吹くのがわかる。虫たちの涼し気な鳴き声が聞こえ始めるころ。
sjikous jikou 寒蝉鳴(ひぐらし、なく) 8月13日から17日頃まで。 熱気がまとわりつき、蒸し暑さが増すころ。草木は太陽の光を浴びて、濃い緑に色づくころ。
smatukou makkou 蒙霧升降(ふかききり、まとう) 8月18日から22日頃まで。 夏は時に激しい雨が降ってくる。入道雲が湧き上がると夕立のサイン。暑さが流され、ひと時の清涼をもたらすころ。

■旬のもの

sgyokai

surume スルメイカ: イカの中でも噛みごたえ、旨味とも抜群。肝もたっぷりはいっているので塩辛作りの材料としても欠かせません。
kuruma 車海老: お盆が旬。かっては江戸前で獲れたものが最上とされていました。寿司ネタに使われる小ぶりのものを「サイマキ」というそうです。

syasai

toumo とうもろこし: 6月ごろから出回るが、お盆ごろが盛期です。新鮮なものは生でも食べると甘くてジューシーです。
togan とうがん: 低カロリーえあり、95%以上が水分。含め煮をはじめとする煮物や、炒め物にすると美味しい。生の絞り汁は、発熱時や糖尿病の喉の渇きなどに効果があるそうです。

smusi

semi セミ: 幼日本には約32種類のセミがいると言われています。夏になれば一日中鳴いているように聞こえますが、クマゼミは午前中、アブラゼミやツクツクボウシは午後といったように、種類によって鳴く時間帯が異なっているのです。
onbu オンブバッタ: 小さなオスがメスの背中に乗っている時間が長いことからこの名前がついたそうです。ほかのバッタ類よりも不活発で、跳ねるのみで飛ぶことは稀だそうです。

syacho

kasa カササギ: けたたましい声で鳴く尾の長い白と黒の鳥です。佐賀県の天然記念物であり、同県の県鳥。エサは地上に降りて獲ることが多く、昆虫類や動物、穀物類などを食べます。
繁殖期にはつがいで縄張りを持ち、高い木の枝などに営巣します。

skusa

hima ひまわり: 日本ではもっぱら観賞用に植えられていますが、種子からは油が取れ、実は食用、茎や母肥料、花は蜜源となることからもわかるように非常に有用な植物なのです。
名前の由来は太陽の方向に花を向けることから。

skajitu

ichijiku イチジク: 生食やジャムやシロップ漬けなどにして食べられます。「無花果」と書くのは花がないからではなく、実の中で白い小さな花を無数につけるが、外から見えないのでこのような字句を当てたようです。
momo 桃: やわらかくジューシーな甘さが特徴で、品種が豊富です。桃の葉にはタンニンやマグネシウムなど、消炎・解熱効果がある成分が含まれているので、葉を布袋に入れて浴槽に漬けておくと、かぶれ、日焼けなどに効果があると言われています。
kabosu カボス: ゆずに似た果実で、枝にはトゲがあります。焼き魚や土瓶蒸しなど、素材の味わいを引き立たせるような料理にあいます。生産量のほとんどが大分県産です。

sgyou

obon お盆:旧暦7月15日を中心に行われた先祖の霊をお迎えし、感謝し、お送りする行事です。正式名称は「盂蘭盆会」といいます。一般的には8月13日~16日がお盆。精霊馬やほおずきなどの盆飾りを用意し、13日の盆の入りに、先祖を歓迎する迎え火を焚きます。16日の夕方には、迎え火と同じ場所で送り火を焚いて合掌し先祖霊をお見送りします。
盆踊りも本来は霊を慰めるお盆の行事なのです。

smaturi

awaodori 阿波おどり: 阿波おどりは、徳島県(旧・阿波国)を発祥とする盆踊り。日本三大盆踊りや四国三大祭りの代表的な存在であり、約400年の歴史を持つ日本の伝統芸能のひとつです。
夏季になると徳島県内各地の市町村で開催され、なかでも徳島市阿波おどりは踊り子や観客数において国内最大規模です。
三味線、太鼓、鉦鼓、篠笛などの2拍子の伴奏にのって連(れん)と呼ばれる踊り手の集団が踊り歩きます。
「えらいやっちゃ、えらいやっちゃ、ヨイヨイヨイヨイ、踊る阿呆に見る阿呆、同じ阿呆なら踊らな損々…」と唄われるリズムで知られていますが、主に「ヤットサーヤットサー」という掛け声のほうが多用されているそうです。
徳島県内の有名連には「娯茶平」、「のんき連」。「新のんき連」、「阿呆連」があります。

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