梅雨が明け夏本番です

syottl長く続いた梅雨が終わりを告げ、いよいよ夏本番。青い空が広がり、太陽が顔を出せば、気温はグングン上昇、風は暖かく、あちこちでセミの鳴き声が響き始めます。季節に色のイメージを当てはめた「朱夏」という呼び名もあります。暑中見舞いを出すのもこの頃です。「小暑」は次の「大暑」までの間の7月7日から7月22日頃までの期間です。 

skehai tuyuake 梅雨明け:この小暑の頃に梅雨明けとなります。いよいよ本格的な夏の到来となりますが、台風シーズンと併せて集中豪雨が起こりやすい季節でもあります。

■七十二候の区分

syokou syosyokou 温風至(あつかぜ、いたる)7月7日から7月11日頃まで。 風が熱気を運んでくるころ。同じ南風でも梅雨時は「黒南風」、梅雨明け時は「白南風」と風に色を付けて呼んでいたという。
sjikou syojikou 蓮始開(はす、はじめてひらく)7月12日から7月17日頃まで。 夜明けととともに、ゆっくりとつぼみをほどくハスの花。水面からスッと伸びた幾重もの花びらを開く様子はとても幻想的です。
matukou syomakkou 鷹乃学習(たか、わざをならう) 7月18日から7月22日頃まで。 5~6月ごろに生まれた鷹のヒナが、巣立ちの準備を始めるころ。飛び方を覚え、獲物の捕り方を練習し、一人前になっていきます。

■旬のもの

syokuzai

gooya ゴーヤ:沖縄野菜の代表。育てやすいため家庭栽培でも人気が高い。個性豊かな苦み成分は夏バテ対策にも力を発揮します。
るごとスライスして乾燥させればお茶になります。
sijimi しじみ:よいダシが出るため、みそ汁の具としてよく使われます。肝臓病に効果があることでも知られています。身の部分にはカルシュームが含まれているため、残さず食べておきたいものです。
unagi うなぎ:日本の食文化に深い関わりがあり、精がつく食材としても知られています。海で産卵して、皮で大きくなります。血液には毒性があるため、生食はできません。
karei カレイ:冬場の子持ちカレイも美味ですが、身が肥えて美味しいのは夏です。ほどよく脂がのった白身は刺身にすると絶品です。
sumomo 李:日本で扱われている李(すもも)の多くは、中国原産のものです。日本での主な原産地は山梨県です。豊富に含まれる鉄分は貧血に、カリウムは便秘解消によいと言われています。
momo 桃:季語では秋に分類されますが、旬は夏です。ちょうどお盆のころから出回り始めます。新鮮なものは洗って皮ごと食べられます。

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soumen そうめん:夏の味覚の代表格であり、涼を感じさせる食べ物です。季節の野菜と合わせてサラダ風にアレンジもされます。
由来は中国から伝わった「索餅(さくべい)」という菓子が元になったという説が有力です。
unajuu うな重:滋養強壮食品のうなぎにはビタミンA、蛋白質、脂質などが含まれます。土用の丑の日にうなぎを食べるのは、江戸時代、うなぎ屋から相談された平賀源内が「土用の丑の日」と、店頭に看板を掲げたことが始まりとされています。

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taka 鷹:日本では山陰から近畿以北で繁殖します。亜高山から平地の林に生息するが、しばしば獲物を求めて農耕地や水辺などへも出てきます。獲物は主にツグミなどの小鳥や、ハトやキジなどの中型の鳥です。
kabutomusi カブトムシ:子供たちの人気をクワガタと二分する夏の昆虫の王者。夜、雑木林などで樹液に集まる姿が見られます。幼虫は腐った木や堆肥の下でよく見られます。

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hasu 蓮:蓮華(れんげ)とも呼ばれ、仏教とともに渡来し、その名は古くから使われていました。清らかさの象徴とされており、仏教では釈迦誕生のとき、母親の周りには蓮の花が咲き乱れ、釈迦はその中の一つの上に立ち「天上天下唯我独尊」と第一声を発したと伝えられています。
sarusuberi サルスベリ:約100日間花を咲かせることから「百日紅」(さるすべり)と呼ばれます。鮮やかなピンクや白の花は真夏の青空によく映えます。

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tanabata 七夕:五節句の一つで、旧暦の7月7日に、織り姫と彦星が一年に一度だけ会うことを許されたという七夕伝説に由来するといわれます。また、古い習わしでは七夕は続く7月15日のお盆の準備をする日とされ、笹の葉を川に流す風習も身を清める儀式に由来するといわれます。
古くは精霊棚を飾り付け収穫物を供える神事でしたが、現在では笹竹に願いを書いた五色の短冊や魔除けの吹き流しなどの飾りつけをし、七夕が終わると川や海に流していました。
行事食として、そうめんを食べる習慣もあります。
七夕に由来するといわれる「仙台七夕祭り」・「ねぶた祭り」・「秋田竿灯祭り」(東北三大祭り)も有名です。
hoozuki ほおずき市:浅草の浅草寺で開かれるのが有名です。
江戸時代には、7月10日に一番乗りで参拝したいという熱心な人が多く、前日の9日より参拝者で賑わうようになったため、7月9日と10日の両日が「四万六千日のご縁日」として広く知られるようになったといわれています。この「四万六千日」のご縁日にちなんで、7月9日と10日の両日に浅草寺では「ほおずき市」が開かれます。
もともと、東京港区の愛宕神社ではじまった「ほおずき市」が浅草寺に波及して行われるようになり、今ではむしろ浅草寺の「ほおずき市」の方が有名に。
例年「ほおずき市」の日は、浅草寺境内に約120のほおずきを扱う露天が立ち並び、朝早くから夜遅くまで多くの人で賑わいます。
また、ほおずきの鉢につけられた風鈴の涼しげな音色が、下町の賑やかな夏祭りを彩ります。
浅草寺で「四万六千日」のご縁日の2日間に限り授与される黄色の掛け紙の祈祷札『黄札』や『雷除札(かみなりよけふだ)』も大変人気があります。

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