猛暑が続きます

taisyottl容赦なく太陽が照りつけ、大地からは陽炎がユラユラと立ちのぼり、うだるような暑さが続くころ。人々は知恵と感性で、自然の中に涼を求めました。土用ウナギなどの食養生も、猛暑を乗り切るための習わしです。「大暑」は次の「立秋」までの間の7月23日から8月6日頃までの期間です。

skehai yudachi 夕立ち:昼間の強い日差しにより積乱雲が発生し午後から夕方にかけて雷を伴った大雨を降らせます。でも夕立が去ると打ち水をしたように気温も下がり過ごしやすい夜を迎えられます。

■七十二候の区分

syokou daisyokou 桐始結花(きり、はじめてはなをむすぶ)7月23日から7月27日頃まで。
桐が天に向かって花を咲かせ、卵型の実をつけるころ。神聖な木とされる桐は、日本国政府の紋章にも試用されています。
sjikou daijikou 土潤辱暑(つちうるおって、むしあつし)7月28日から8月1日頃まで。
熱気がまとわりつき、蒸し暑さが増ころです。草木は太陽の光をめいっぱい浴び、濃いい緑に色づきます。
matukou daimakkou 大雨時行(おおあめ、ときどきふる) 8月2日から8月6日頃まで。
5~6月夏は時に激しい雨が襲ってきます。ムクムクと入道雲が湧き上がると夕立が来るサインです。暑さが流され、ひと時の清涼をもたらします。

■旬のもの

syokuzai

okoze おこぜ:グロテスクな容貌を持ち、背びれの針に毒を持っている。しかし、定番料理としては薄造り、から揚げ、みそ汁などにすると美味です。
iwasi 鰯:腹の上部にはっきりとした黒点が、7個程度あるので「ななつぼし」とも呼ばれます。栄養満点で値段も安い点が、大衆魚としての地位を不動のものとしています。ただし、とても傷みやすいので注意が必要です。
tachi 太刀魚:銀色に輝き、細長く平たい体が本物の刀のように見えるユニークな魚です。鋭い口でいかやたこ、鰯などを餌にします。新鮮なものは刺身で食べられるが、塩焼きにしても美味しい。
isaki イサキ:身が太り、腹には白子や真子を抱えている時期です。特にイサキの真子は初夏限定の味覚として人気が高い。
suzuki スズキ:成長に合わせてセイゴ、フッコ、スズキと名が変わる出世魚。引き締まった白身は刺身、洗いで食べると格別美味です。
umi ウニ:5月ごろから味が良くなり、お盆ごろまでが食べごろです。生はもちろん、蒸したものも美味です。
myouga みょうが:ほのかな苦味、シャキッとした歯ざわりが特徴。食用にしているのは日本のみです。香り成分は食欲増進などに効果がります。解毒作用もあるので、夏バテにも効きます。
suika すいか:中国を経て、日本に渡ったのは平安時代だといわれています。約90%が水分で10%近くが糖分。利尿作用があり、老廃物の排出を促します。カリウム、シトルリンが多く含まれます。

syachou

usubakage ウスバカゲロウ:幼虫は縁の下にすり鉢状の巣をつくる蟻地獄。成虫はトンボに似ていて、昼間は葉の影などにじっととまっているが、夜になると活発に動き始めます。ぎこちなく飛び、明かりに集まってきます。
abura アブラゼミ:「ジリジリジリ・・・」という鳴き声は、まるで油が煮えたぎるようです。
yotaka 夜鷹:夏鳥として飛来します。ふくろうと同様羽毛が柔らかく、ふわふわと羽ばたき羽音を立てずに飛びます。全身が枯葉模様であり、それがカムフラージュとなって身を守っています。

skusa

yoimachi 待宵草:宵を待って穴が咲くことからこの名がついたといわれます。荒地や瘠せ地、放置された畑や路肩のような場所に生え、ほかの植物が成長してくると姿を消します。情緒的な姿から歌にも詠まれました。

sgyouji

nebuta ねぶた祭:東北三大祭りの一つ、「青森ねぶた祭」。青森市中心部を「人形ねぶた」と呼ばれる山車が運行し、「跳人(ハネト)」と呼ばれる踊り子たちが「ラッセラー、ラッセラー」と掛け声を上げながら踊り歩きます。毎年8月2~7日に開催され、全国から約300万人の観光客が訪れる青森の夏の風物詩です。
青森県内にはさまざまな「ねぶた・ねぷた」があり、扇型の山車を中心に運行する「弘前ねぷた」、高さ20mもの巨大な山車が特徴の「五所川原立佞武多(たちねぷた)」など、それぞれ異なる「ねぶた・ねぷた」で北国の短い夏を謳歌しています。その中でも最も知名度が高いのが、「青森ねぶた祭」なのです。
初日の8月2日と翌3日は、子どもねぶた・担ぎねぶたが参加。大型ねぶたと合わせて約30台が運行します。子どもねぶた・担ぎねぶたとは、地域の子どもや学生たち、町会が制作したもの。後継者育成や子どもたちにも参加する喜びを伝えるといった趣旨があるそうです。

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