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季節は冬へと向かいます

今日9月22日は秋分の日ですね。
二十四節気では、今日から10月7日頃までを「秋分」と呼びます。
昼夜の長さが同じになるのが秋分で、季節は少しずつ冬へと向かいます。

七十二候では、この秋分をさらに次にように3つに分けています。

●秋分初候:雷乃収声(かみなり、すなわちこえをおさむ) 9/22~9/27
夏の間に鳴り響いた雷が収まる頃。空にはもこもことした鱗雲があらわれます。「暑さ寒さも彼岸まで」の言葉の通り、残暑も落ち着き、秋の気候へと変わっていきます。
●秋分次候:蟄虫坏戸(むしかくれてとをふさぐ) 9/28~10/2
外で活動していた虫たちが冬ごもりの支度をはじめる頃。虫たちは秋冬が終わるのを、約半年間も土の中で静かに待ちます。そして、啓蟄の頃に再び姿を現します。
●秋分末候:水始涸(みずはじめてかるる) 10/3~10/7
田の水を落として、稲穂の刈り入れを始める頃。収穫の秋まっただなかで、大忙しですが、黄金に色づいた稲穂が輝き、風がなびく風景はとても美しいです。

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●旬の野菜:松茸、柿、無花果、ザクロ、山ブドウ、ごま
松茸・柿・無花果・ザクロはご承知と思うので、山ブドウとごまの写真を紹介しておきましょう。

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●旬の魚:秋鯖、戻りガツオ

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●彼岸花(別名:曼珠沙華):稲刈りが終わった田んぼの脇には彼岸花が咲きます。
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●蕎麦の花:花は少々臭いが、白や薄ピンク色の花を咲かせ、晩秋に黒く硬い三角形の実を付けます。
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●金木犀:甘い香りを漂わせる金木犀。金色の花を咲かすことから「キンモクセイ」と言う名前がつきましたが、白色の花をさかす「ギンモクセイ」とよばれる類似の花もあります。
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●きのこ狩り

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夏休みが終わり、秋に入ると、きのこ狩りの季節がやってきます。時期は秋がベストシーズンとなります。だいたい9月~11月上旬位までに行く事が可能です。自然の山の中に自生するきのこを探しに行く時は、秋を迎えていますので、場所によっては紅葉狩りの季節と重なる場合もあります。秋を迎えた自然の中で、きのこを探して汗をかき、その場で食すきのこの味は格別です。
最近は毒きのこも多いので十分注意してください。
●秋のお彼岸
お彼岸の期間は、秋分の日を中日として前後3日間を合わせた7日間です。
2016年は彼岸の入り:9月19日(月)、中日:9月22日(木)、彼岸明け:9月25日(日)
故人が亡くなってから初めて迎えるお彼岸を「初彼岸(はつひがん)」と呼びます。普段のお彼岸と同じように、彼岸入りには仏壇・仏具を清め、お彼岸の期間は、お花やお供え物を供えましょう。

季節は秋に向かいます

今年(2016年)は9月7日からおおよそ9月20日までの期間を「白露」(はくろ)の季節と呼びます。
日中はまだまだ暑い盛りですが、朝晩は少しずつ冷たい空気を感じるようにもなり、草花に露が付き始める時期が白露です。
白露は、二十四節気の15番目にあたる秋の季語で、暑さが処する(収まる・落ち着くという意味)「処暑」が過ぎ、昼と夜の長さが同じになる「秋分」の間で、空には夏の代名詞である入道雲の出番が減って、代わりに秋らしいうろこ雲が見られるようになります。
秋といえば「実りの秋」ですし「食欲の秋」でもあります。
日が暮れるのも早く感じるようになり、ススキが黄金色に輝くのもこの季節で、それまでは朝からうだるような暑さを感じていたのに、白露の時期になると朝晩は少しひんやりと感じられることもあります。

台風はお断り!!早く食欲の秋がくることを願っています。

七十二候ではこの期間を3つに分けています。
・草露白(くさのつゆしろし)9月7日から11日頃
草に降りた露が白く光って見える頃。朝夕の涼しさが際立ってきます。
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・鶺鴒鳴(せきれいなく)9月12日から16日頃
せきれいが鳴き始める頃。せきれいは日本神話にも登場し、別名は「恋教え鳥」。
sekirei
・玄鳥去(つばめさる)9月17日から20日頃
燕が子育てを終え、南へ帰っていく頃。来春までしばしのお別れです。
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秋ナス、巨峰、昆布、カボチャ、栗、落花生、タチウオなどが代表的な食材です。

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kobu kabocha
kuri rakkasei

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秋ナスは美味しいので「嫁に食わすな」とまで言われていますが・・・。
オッサンはどの食べ物も好物です。

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コスモスとケイトウが代表的な植物ですね。

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◆御山洗い(風物詩)
富士山を洗い清める初秋の雨に見舞われ、雨後の済んだ空気で富士山が清らかに見える様。
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◆文香(習わし)
平安時代から続く、手紙に香を添えて送るものを「文香」といい日本古来の風習なのです。手帳に挟んだり、しおりに使ってもよいのです。
現在でこのような風習を実践している方々はどのくらいいらっしゃるのでしょうか。

なお、「文香」の作り方の一つについては、「 文香の作り方 」サイトをご覧になって下さい。

もう秋ですよ!

二十四節気では8月7日~22日ごろまでを「立秋」と呼びます。
真夏日・猛暑日が続く中、暦の上では立秋を迎えます。お盆が明けると少しずつ秋の気配が濃くなってきます。
雲の形も”入道雲”から”いわし雲”えと変わって行きます。

 

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ただし長期予報では9月中旬頃まで強い残暑が続くということです。
現実の動きはさておいて暦の上での秋の気配を辿ってみましょう。

七十二候では「立秋」の期間を3つに分けます。

●初候:8月7日~12日ごろ “涼風至”(すずかぜいたる)-涼しい風が立ち始めるころ。暑い風の中に、時折涼しい風が混じり始める頃。
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この写真は「ねこじゃらし」と呼ばれますが、夏から秋にかけてつける花穂が、犬の尾に似ていることから、犬っころ草(いぬっころくさ)が転じて”エノコログサ”という呼称になったとされ、漢字でも「狗(犬)の尾の草」と表記します。ネコジャラシ(猫じゃらし)は俗称だそうです。

●次候:8月13日~17日ごろ “寒蝉鳴”(ひぐらしなく)-ひぐらしが鳴き始めるころ。終わりゆく夏を惜しむかのように「カナカナカナ・・・」とひぐらしの声。
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●末候:8月18日~22日ごろ “蒙霧升降”(ふかききりまとう)-深い霧が立ち込めるころ。森や水辺に白い霧が立ちこめる。
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秋に向かっていろいろな食材が・・・。
●山の幸-梨、トウモロコシ、ブドウ、ズイキ、生トウガラシ

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●海の幸-あわび、スルメイカ、クルマエビ
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夏の植物に似ていますが-サギソウ、ヒマワリ、アサガオ

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サギソウは、日本を代表する野生のランで、自生のものは準絶滅危惧種に指定されています。
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●風物詩
夏の暑い夜、蚊に悩まされた人々に福音をもたらした(?)のは蚊取り線香と蚊帳でした。

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いまではエアコン(冷房)のお陰でお世話になる頻度が非常に少なくなりましたね。

●習わし
・お盆
先祖の御霊をお迎えし、感謝し、お送りする「盂蘭盆会」は、一般的には8月13日~16日のお盆です。
精霊馬やほおずきなどの盆飾りを用意して、13日の盆の入りに先祖を迎える迎え火を焚き、先祖の霊を慰める盆踊りを行い、16日の夕方には送り火を焚いて先祖をお送りすることです。bonodori

◆盆飾り
このような盆棚をつくり、精霊馬・ほおずき・落雁・そうめんなどを飾り付けます。昔から伝わる盆飾りには、それぞれ意味や思いが込められているのです。

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天神祭が行われます

暦の上では今日7月23日から二十四節気の「大暑」の時期に入ります。
うだるような暑さが続くころです。昔の人は軒先に風鈴を下げて音で涼を感じていたそうです(今ではクーラーの風で涼を味わっていますが)。
窓に葦簀をかけて日射しを避け、夜には川に船を浮かべて風に当たるなど、自然の中に涼を見つける納涼文化がありました。
土用ウナギなどの食養生も、猛暑を乗り切るための習わしだったそうです。

さて、七十二候では「大暑」を3つに分けています。
①初候:桐始結花(きりはじめてはなをむすぶ)-桐の卵形の実がなり始めるころ。7月23日~28日。

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②次候:土潤溽暑(つちうるおうてむしあつし)-土がしめって蒸し暑くなるころ。7月29日~8月2日。
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③末候:大雨時行(たいうときどきふる)-時として大雨が降るころ。8月3日~6日。
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この時期の食材には次のようなものがあります。
イサキ、スズキ、ウニ、ウナギ、大葉、枝豆、スイカ

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ooba edamame

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枝豆は晩酌の際にお世話になっている食材です。その他のものはなかなかお目に掛かりません。

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生き物ではカブトムシとアブラゼミが代表的な存在です。

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昔は子ども達がよく捕りに行ったものです。
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天神祭りに代表されます。天神祭(てんじんまつり、てんじんさい)は、日本各地の天満宮(天神社)で催される祭りで、祭神の菅原道真の命日にちなんだ縁日で25日前後に行われます。大阪天満宮を中心として大阪市で行われる天神祭が有名なのだそうです。

大阪天神祭について、「 大阪天満宮 」のホームページには次のように紹介されています。詳しいことはホームページをご覧ください。

日本三大祭の一つ。また、生國魂神社の生玉夏祭、住吉大社の住吉祭と共に大阪三大夏祭りの一つ。期間は6月下旬吉日 – 7月25日の約1か月間に亘り諸行事が行われる。24日宵宮、25日本宮。特に、25日の本宮の夜は、大川(旧淀川)に多くの船が行き交う船渡御(ふなとぎょ)が行われ、奉納花火があがる。大川に映る篝火や提灯灯り、花火などの華麗な姿より火と水の祭典とも呼ばれている。他に鉾流神事(ほこながししんじ)、陸渡御(りくとぎょ)などの神事が行われる。

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朱夏の季節ですネ

梅雨の時期が終わりを告げ、いよいよ夏本番です。
季節に色のイメージを当てはめて「夏」を「朱夏-しゅか」という呼び名もあるそうです。

二十四節気では暑い夏の始まりを「小暑」と呼んでいます。
7月7日から22日ごろまでが「小暑」なのです。

七十二候ではこの期間をさらに3つの期間に分けています。
・初候-温風至(あつかぜいたる)7月7日~11日ごろ
熱い風が吹き始める頃。温風(白南風)は梅雨明けの頃に吹く南風のこと。日に日に暑さが増します。
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・次候-蓮始開(はすはじめてひらく)7月12日~16日ごろ
蓮の花が咲き始める頃。優美で清らかな蓮は、天上の花にたとえられています。
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・末候-鷹乃学習(たかすなわちがくしゅうす)7月17日~22日ごろ
鷹の子が飛ぶ技を覚え、巣立ちを迎える頃。獲物をとらえ一人前になっていきます。
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この時期は山の幸に多くの食材が揃っています。
・山の幸:インゲン、ニンニク、ゴーヤ、ミョウガ、冬瓜、桃

 

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goya myouga
togan momo

・海の幸:カレイ、アナゴ

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先日お隣からインゲンを沢山頂き、茹でてマヨネーズ和えで3日がかりで美味しく食べました。どなたか桃を持って来てくれないかしら。

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約100日間花を咲かせることから「百日紅」がこの時期の植物です。
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この時期の風物詩というか習わしは「七夕」ですね。
◎七夕は五節句の一つで、旧暦の7月7日に、織り姫と彦星が一年に一度だけ会うことが許されたという七夕伝説に由来します。
現在では笹竹に願いを書いた五色の短冊や魔除けの吹き流しなどの飾り付けをし、七夕が終わると川や海に流します。

 

sasakazari gosyoku

七夕飾りのイラスト

五色の麻苧

東北三大七夕祭りは有名ですね。その他の各地でも七夕祭りが行われます。
仙台の七夕祭りなど新暦の8月に行うところが多いですね。

sendaitana tanabata

そして七夕の行事食として「そうめん」を食べる風習もあるそうです。
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◎風習というより記念日ですが、7月7日は「川の日」なのです。

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国土交通省は平成8年度から、牽牛と織り姫が1年に1度、天ノ川で出会える日の7月7日を「川の日」と定めています。
7月7日は七夕伝説の「天の川」のイメージがあること
②7月が河川愛護月間であること
③季節的に水に親しみやすいこと
といった理由から制定されました。
忠臣蔵の合い言葉「山・川」が選定理由ではなかったのですね。

 ◎暑中見舞を書くのもこの時期です。

そして7月20日ごろが「土用の入り」です。衣類や書物を干したり、食養生(ひつまびしを食べる)をしたり、梅干し作りも大切な時期です。

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