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季節は小寒です

nanntenttl 一年間を24等分した二十四節気(にじゅうしせっき)のひとつで、「寒さが厳しくなり始めるころ」という意味があります。2017年は1月5日から19日ごろまでを「小寒」といいます。この間を「寒の内」といい厳しい寒さが続きます。

そして七十二候ではこの間をさらに3つに分けます。

seri 初候:芹乃栄(せり、すなわちさかう)→1月5日から1月9日頃まで田んぼや水辺でセリが生え始めるころ。
simizu 次候:水泉動(しみず、あたたかをふくむ)→1月10日から1月14日頃まで地中で凍った泉の水が溶け、動き始めるころ。
kiji 末候:雉始雊(きじ、はじめてなく)→1月15日から1月19日頃までキジのオスがメスに恋して甲高い声で鳴くころ。

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hiiragi 柊:葉は真冬でも濃い緑色で鋭いトゲがあることから、庭に植えると魔除けになるといわれる。

roubai 蝋梅:年明けごろに黄色く愛らしい花を咲かせる。香りがよく、蜜もある。
nannten 南天:「難を転じる」ということから縁起物として祝い飾りに用いられる。冬景色に赤い実が美しい。

kinmedai0 キンメ:寒さが増すと脂が乗ってとろけるような美味しさに。
鍋やしゃぶしゃぶでは絶品です。
hirame ヒラメ:冬になると上品な白身に脂が乗って最高の味わいに。

野菜

nanakusa 七草:春の七草(せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、なずな、すずしろ)入りの粥を食べて新年の健康を祈ります。

行事

tokaebisu 十日戎:1月10日および、その前後の9日、11日におこなわれる戎社の祭礼。俗称は、「えべっさん」。1月10日前後に商売繁盛の神として親しまれる、戎神(「えびす様」)を奉り、参詣者が商売繁盛を願う。
azukigayu 小正月:旧暦の1月15日は小豆粥を食べて祝う習わしがあります。女性が一息をつける時期ということで「女正月」とも呼ばれます。

小寒の氷、大寒に解く

一年で最も寒い時期を「寒」といいます。
「小寒」からはじまり「大寒」と続きます。小寒からはじまるので「寒の入り」になります。立春になる寒の明けまでの約一か月が寒の内です。
表題にある言葉のように、小寒に張った氷が大寒に解けるほど、むしろ小寒のほうが寒いと感じる時もあります。
寒さが苦手なオッサンには寒の内はただ黙って火鉢を抱えることに専念しなければならない時期なのです。

2016年の「小寒」は1月6日から始まるとされていますが、二十四節気や七十二候では一般的に言われている1月5日を「小寒」の入りとして説明されています。

何時ものように七十二候の資料でお話しを進めて行きます。
小寒も3つの候に分けられています。

①初候-芹乃栄う、芹がすくすくっと群れ生えてくるころ。新暦のおおよそ1月5日~9日ごろまでで、7日には春の七草を入れた七草粥をいただきます。
②次候-水泉動く、地中で凍っていた泉が動き始めるころ。新暦のおおよそ1月10日~14日ごろまでで、11日に鏡開きをします。
③末候-雉始めて雊く、雉のオスが、メスに恋して鳴き始めるころ。新暦のおおよそ1月15日~19日ごろまでで、15日は小正月です。

七草粥に入れられる春の七草の名前を言えますか?

harunanakusaこれが春の七草を揃えたものですが、名前を言ってください。覚えていない方は下の候のことばの項を見てください。

◆旬の魚介 真鱈、氷下魚、鮟鱇

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一見すると外見は怖い顔をしていますが、特に鮟鱇鍋は美味ですね。鍋をつつきながら日本酒を傾けるなんて乙なものです。

◆旬の野菜 春菊、蕪

syungiku kabu

◆旬の草花 柊、蝋梅

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柊は、常緑のつややかな葉はトゲトゲしていて、「疼く」(ひりひり痛む)が名の由来だそうです。古来、魔除けとして庭に植えるとよいと言われています。
蝋梅が咲く頃は旧暦では十二月になるので、別名「蝋月」と呼ばれこれが花の名の由来だとか。

◆旬の野鳥 雉
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◆旬の行事 どんど焼き、鏡開き
・どんど焼き
「どんど焼き」とは小正月(こしょうがつ=1月15日)の行事で、正月の松飾り・注連縄(しめなわ)・書き初めなどを家々から持ち寄り、一箇所に積み上げて燃やすという、日本全国に伝わるお正月の火祭り行事です。

・鏡開き
鏡開きあるいは鏡割り(かがみわり)とは、正月に神(年神)や仏に供えた鏡餅を下げて食べる、日本の年中行事であり、神仏に感謝し、またその供えられたものを頂いて無病息災などを祈って、汁粉・雑煮などで食べます。

◆候のことば
・十日戎
関西を中心に行われている祭事で商売繁盛・家内安全・交通安全を願い年初めの『縁起物』(福笹・熊手)を求め、多くの人が参拝します。9日を宵えびす、10日が本えびす、11日を残り福と呼びます。
「戎(恵比寿)」様は、「七福神」の中の一人で、釣り竿と鯛を両手に持ってほほえんでいる神様です。遠くの海からやってきて人々をしあわせにする神様だといわれ、漁業の神、商売繁盛の神、福の神と言われます。

・小正月
小正月(こしょうがつ)とは、正月15日の行事です。あるいは、14日から16日までの3日間、または、14日の日没から15日の日没まで、または、望(満月)の日、または、元日から15日までの15日間とされる地域もあるそうです。元日を大正月と呼ぶのに対して小正月と呼ぶそうです。

・春の七草
せり、なずな、ごぎょう(ははこぐさ)、はこべら(はこべ)、ほとけのざ(こおにたびらこ)、すずな(蕪)そしてすずしろ(大根)を言います。

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