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季節は秋に向かいます

今年(2016年)は9月7日からおおよそ9月20日までの期間を「白露」(はくろ)の季節と呼びます。
日中はまだまだ暑い盛りですが、朝晩は少しずつ冷たい空気を感じるようにもなり、草花に露が付き始める時期が白露です。
白露は、二十四節気の15番目にあたる秋の季語で、暑さが処する(収まる・落ち着くという意味)「処暑」が過ぎ、昼と夜の長さが同じになる「秋分」の間で、空には夏の代名詞である入道雲の出番が減って、代わりに秋らしいうろこ雲が見られるようになります。
秋といえば「実りの秋」ですし「食欲の秋」でもあります。
日が暮れるのも早く感じるようになり、ススキが黄金色に輝くのもこの季節で、それまでは朝からうだるような暑さを感じていたのに、白露の時期になると朝晩は少しひんやりと感じられることもあります。

台風はお断り!!早く食欲の秋がくることを願っています。

七十二候ではこの期間を3つに分けています。
・草露白(くさのつゆしろし)9月7日から11日頃
草に降りた露が白く光って見える頃。朝夕の涼しさが際立ってきます。
hakuro
・鶺鴒鳴(せきれいなく)9月12日から16日頃
せきれいが鳴き始める頃。せきれいは日本神話にも登場し、別名は「恋教え鳥」。
sekirei
・玄鳥去(つばめさる)9月17日から20日頃
燕が子育てを終え、南へ帰っていく頃。来春までしばしのお別れです。
tubame

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秋ナス、巨峰、昆布、カボチャ、栗、落花生、タチウオなどが代表的な食材です。

akinasu kyohou
kobu kabocha
kuri rakkasei

tachiuo

秋ナスは美味しいので「嫁に食わすな」とまで言われていますが・・・。
オッサンはどの食べ物も好物です。

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コスモスとケイトウが代表的な植物ですね。

cosmos keitou

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◆御山洗い(風物詩)
富士山を洗い清める初秋の雨に見舞われ、雨後の済んだ空気で富士山が清らかに見える様。
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◆文香(習わし)
平安時代から続く、手紙に香を添えて送るものを「文香」といい日本古来の風習なのです。手帳に挟んだり、しおりに使ってもよいのです。
現在でこのような風習を実践している方々はどのくらいいらっしゃるのでしょうか。

なお、「文香」の作り方の一つについては、「 文香の作り方 」サイトをご覧になって下さい。

暦の上では「白露」です

「天高く馬肥ゆる秋」で、青空の広がる秋晴れの天気を期待していたのですが、雨模様の天気が続き、今週も雨模様の一週間になりそうです。

七十二候によると、9月7日から21日頃までを「白露」と呼びます。
白露とは、大気が冷えてきて露を結ぶ頃のことで、残暑が引いて本格的に秋が訪れてくる頃を言います。赤とんぼが飛んでいくのを見かけることが多くなります。
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他の候と同じく白露も3つの候に分けられています。

初候-「草露白し」、草に降りた露が白く光って見える頃。9月7日~11日頃まで。
次候-「鶺鴒(セキレイ)鳴く」、鶺鴒が鳴き始める頃。9月12日~16日頃まで。
末候-「玄鳥(ツバメ)去る」、つばめが南に帰る頃。9月17日~21日頃まで。

◆旬の魚介 島鰺(しまあじ)、あわび、昆布
simaaji

awabi konbu

島鰺は刺身にしても握りのネタにしても○。あわびは貝のご馳走食材。昆布は奈良時代の文献に登場するだしをとるのに適しています。

◆旬の草花 秋の七草、オシロイバナ

akinanakusa osiroibana

何時も言うようですが、花の名前オンチなオッサンですから、自慢ではありませんが秋の七草や春の七草の名前は覚えていません。
次のように秋の七草を覚えるとよいとの記事がありました。

①韻をふんで覚える。②小唄のように、はぎききょう、 くずおみなえしふじばかま、 おばななでしこ、 これぞあきのななくさと歌う。
秋の七草の覚え方で頭文字の語呂合わせもあります。
①「ハスキーなおふくろ」ですって!ハ=萩(ハギ)ス=薄(ススキ)キ=桔梗(キキョウ)な=撫子(ナデシコ)お=女郎花(オミナエシ)ふ=藤袴(フジバカマ)く=葛(クズ)ろ。
②「お好きな服は?」というの。お=おみなえし、す=すすき、き=ききょう、な=なでしこ、ふ=ふじばかま、く=くず、は=はぎだそうです。
秋の七草の覚え方の順番は、ハギ・キキョウ・クズ・フジバカマ・オミナエシ・ オバナ・ナデシコだそうですよ。


◆旬の果物 梨
pear

頂き物の梨です。みずみずしく美味しく頂きました。
◆旬の野菜 なす
nasu

◆候の言葉 重陽の節句、鶺鴒、鶏頭
chouyou

sekirei keitou

9月9日は菊の節句で、長寿を祈る日で「重陽の節句」と呼びます。昔は又栗の節句と呼ばれ、栗ごはんなどで祝ったそうです。
鶺鴒は、イザナギとイザナミが契りを交わそうとしたとき、その仕方を教えたそうです。

◆旬の行事 筥崎八幡宮の放生会大祭
houjouya

放生会おはじき

筥崎宮HP 」には次のように紹介されています。

福岡県福岡市/筥崎宮にて行われます放生会大祭は実りの秋を迎えて海山の幸に感謝を捧げる祭で、千年以上前から続く最も重要な祭典です。どんたく、山笠と並び博多三大祭りにも数えられ、古くは博多の各町内が着物やごちそうを持ち寄り「幕出し」といわれる大宴会に興じていました。
祭り期間中は参道一帯に700もの露店が立ち並び、百万を数える参拝者でにぎわう九州随一の秋祭りです。
放生会おはじき 」は博多人形とまったく同じ工程で製作され小さなおはじきでも感動を与えられるようと博多人形師の団体「白彫会」により昭和54年から毎年テーマを変えて会員のひとりひとりが一つ一つ心込めて描いています。

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