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寒の入りの節季に入りました

syouttl1年を通して、最も寒い「寒」の時季に突入です。小寒と大寒を合わせた期間を「寒の内」と呼びます。家庭ではそろそろお正月のお重を片付けて、1月7日は年末年始の暴飲暴食で疲れた胃腸を七草粥で癒しましょう。1月15日は門松やしめ縄などの正月飾りを田で燃やし、正月の間迎えていた年神様を送る火祭り-左義長の日です。
「小寒」は次の「大寒」までの間の1月5日から1月19日頃までの期間です。

skehai kanniri 寒の入り:「寒の内」に入る最初の日である小寒が「寒の入り」です。1年で最も寒い時季です。

■七十二候の区分

syokou syousyokou 芹乃栄(せり、すなわちさかう) 1月5日から1月9日頃まで。 田んぼや水辺でセリが生え始めるころ。一か所から競り合って生えることからセリと名付けられたとか。
sjikou syoujikou 水泉動(しみず、あたたかをふくむ) 1月10日から1月14日頃まで。 地中で凍っていた泉の水が溶け、動き始める時期です。まだ、空気は冷たく寒い時期だが、春に向かって事前は少しずつ歩んでいます。
smakkou syoumakkou 雉始雊(きじ、はじめてなく) 1月15日から1月19日頃まで。 一面キジのオスがメスに恋して「ケーン、ケーン」と甲高い声で鳴くころ。オスは派手な模様だが、メスは茶色でとても地味な装いです。

■旬のもの

syokuzai

kabu かぶ: 春の七草の「すずな」としても知られます。古くから親しまれてきました。葉も食用部分で、βカロテンやビタミンCなどを豊富に含みます。
mizuna 水菜: 京都で作られていたため「京菜」や「千筋」とも呼ばれます。畑の畝に水を引くだけで栽培したので「水入り菜」と呼ばれ、その後「水菜」になったとされます。シャキシャキとした触感で、漬物や鍋料理に使われることが多いようです。
syungiku 春菊: ほのかな苦味と独特の香りが魅力です。冬の身体に必要なビタミンをたっぷり含み、風邪予防ににも最適です。
ankou アンコウ: 春に産卵期を迎えるため、冬の間に体内に栄養を蓄えます。なかでも12月から2月が最も濃厚になります。たんぱく質やコラーゲンが豊富なのであんこう鍋は最適な料理です。
hirame ヒラメ: 冬になると上品な白身に脂がのって最高の味わいになります。プリプリとした食感が魅力のエンガワも抜群に美味です。
komai コマイ: 水温が氷点下になっても凍らないことから漢字では「氷下魚」と書きます。干物が定番でお酒の肴に良く会います。
remon レモン: 国産レモンが黄色く色づいて登場するころです。「塩レモン」を仕込むのがこの時期です。

smikaku

adukigayu 小豆粥: ハレの日に邪気払いとしていただく、あずき粥の簡単な作り方のご紹介です。あずきの豊かな風味に、ほんのり塩味がとてもよく合います。お餅を入れて仕上げるので、腹持ちも良いですよ。炊いたごはんで簡単に作れるので、ぜひお試しください。

調理時間:15分
費用目安:200円前後
カロリー: クラシルプレミアム限定

■材料(1人前)
・ごはん    100g
・切り餅    1個
・ゆであずき((無糖)    30g
・塩    ふたつまみ
・水    200ml
・ごま塩    ひとつまみ
・三つ葉(葉)    適量

■作り方
●準備
・三つ葉は葉を取っておきます。
・切り餅は1.5cmの角切りにします。
・鍋にごはん、塩、水を入れ強火にかけ、沸騰してきたら弱火にし、ゆであずきを入れ、切り餅が柔らかくなるまで煮ます。
・茶碗によそい、ごま塩をふりかけ三つ葉を添えたら出来上がりです。
●料理のコツ・ポイント
塩加減は、お好みで調整します。
お粥の柔らかさは水の量でお好みで調整します。
今回は無糖のゆであずきを使用しましたが、風味は変わりますが、砂糖入りのものでもおいしく作ることができます。

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turu 鶴: 一般的には頭頂が赤く背が高いタンチョウヅルが有名です。春先には求愛行動が目立つようになり、飛び跳ねたり鳴きあったりする「鶴の舞」が見られます。
kiji 雉: この時期、オスの雉がメスを呼んで鋭く鳴くと言われます。やがて雉がつがいでやってきて、そして子供が生まれます。生まれた子供雉は育ち、巣立っていなくなります。

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hiragi ヒイラギ: 黄は真冬でも濃い緑色で鋭いトゲがあることから、庭に植えると魔除けになるといわれます。
nanten 南天: 「難を転じる」ということから縁起物として祝い飾り用いられます。冬景色に赤い実が美しく映えます。

sgyouji

nanakusa 七草の節句:1月7日の人日の日に行われ、春の七草を入れた七草粥で邪気を祓います。七草粥は正月行事として定着していますが、本来は「人日の節供」の行事だったのです。
人日とは文字通り “人の日”という意味です。
古代中国では、元日は鶏、2日は狗(犬)、3日は猪、4日は羊、5日は牛、6日は馬、7日は人の日としてそれぞれの吉凶を占い大切に扱いました。7日は人に刑罰も与えず、7種の若菜を入れた粥を食べ、無病息災や立身出世を願う風習がありました。
この風習が日本へ伝来し、年のはじめに若菜を摘んで、自然界から新しい生命力をいただく「若草摘み」という日本古来の風習と結びついて「七草粥」となり、平安時代の宮中行事になりました。さらに、江戸時代に「人日の節供」(七草の節供)として五節供のひとつに定められ、定着していきました。
また、七草粥が定着した背景には、お正月も関係しています。7日といえば松の内(一般的には1月1日~1月7日)の最後の日にあたるので、正月のご馳走に疲れた胃腸をいたわり、青菜の不足しがちな冬場の栄養補給にもなることから、この日に七草粥を食べることで、新年の無病息災を願うようになりました。

■春の七草の効用
(1)芹(せり)は食欲を増進。
(2)薺(なずな)は別称はペンペン草で江戸時代にはポピュラーな食材。
(3)御形(ごぎょう)は別称は母子草で、風邪予防や解熱に効果。
(4)繫縷(はこべら)は目によいビタミンAが豊富で、腹痛の薬にも。
(5)仏の座(ほとけのざ)は別称はタビラコ。タンポポに似ていて、食物繊維が豊富。
(6)菘(すずな)は蕪(かぶ)のことで、ビタミンが豊富。
(7)蘿蔔(すずしろ)は大根(だいこん)のことで、消化を助け、風邪の予防にも。
kosyou 小正月:小正月は、毎年日付が変わる行事ではなく、毎年1月15日に当たる行事です。
松の内という、お正月の正月飾りを飾っておく期間はこの小正月の1月15日までとするのが古くからの習わしです。
小正月かその前日に松飾り・門松、注連縄を外します。
小正月は、1月15日とする考え方が一般的ですが、1月14日から16日までの三日間を小正月とする考え方もあります。
中には、14日の日没から15日の日没までとする考え方もあります。

■小正月の意味
次のような意味を持つ日です。
・今年一年間の健康を願う
・正月に家にお越しになっていた歳神様(年神様)をお見送りする
・お正月働いた女性を労う
・今年一年間、災厄が降りかからないように厄払い・悪霊払いをする
・今年一年豊作でありますようにと願う
・今年の豊凶を占う
このような意味を持つ行事が行われるのが小正月です。

寒さがとても厳しい時季です

daittl冷たい空気に思わず身体が縮み上がる季節。朝、道端の上に目をやると白い霜柱が。この時期、寒さはとても厳しいが、太陽は少しずつ力強さを増していきます。生き物たちは敏感に春の気配を感じ取り、目覚めの準備を始めたようです。

この頃の気温が寒い日が3日続いた後、暖かい日が4日続き、寒暖を繰り返す「三寒四温」を経て季節は春に向かっていきます。

「大寒」は次の「立春」までの間の1月20日から2月3日頃までの期間です。

skehai yukiarasi 雪あらし:「寒の内」に入る最初の日である小寒が「寒の入り」です。1年で最も寒い時季です。

■七十二候の区分

syokou daisyokou 欸冬華(ふきのはな、さく) 1月20日から1月24日頃まで。
フキノトウは、雪解けを待たずに顔を出し始める春の使者。寒さはピークだが、草花は春に向けて準備を進めています。
sjikou daijikou 水沢腹堅(さわみず、こおりつめる) 1月25日から1月29日頃まで。
水は冷たさを増し、池には暑い氷が張り詰める。一年で最も寒い時期を迎え、庭先のバケツの水も氷ることが増えてきます。
smakkou daimakkou 雞始乳(にわとり、はじめてとやにつく) 1月30日から2月3日頃まで。
厳しい寒さが続くが、日は少しずつ長くなり、春の気配を感じ始めたニワトリは卵を産み始めます。

■旬のもの

syokuzai

fukinotou フキノトウ: 春の七草の「すずな」としても知られます。古くから親しまれてきました。葉も食用部分で、βカロテンやビタミンCなどを豊富に含みます。
yurine 百合根: 京都で作られていたため「京菜」や「千筋」とも呼ばれます。畑の畝に水を引くだけで栽培したので「水入り菜」と呼ばれ、その後「水菜」になったとされます。シャキシャキとした触感で、漬物や鍋料理に使われることが多いようです。
komatuna 小松菜: 今では周年出回りますが、本来はの旬は冬。1~2回霜が降りたものが甘くて美味しいとされます。
buri ぶり: 大きくなるにつれて名前が変わる出世魚。日本海で獲れた寒ぶりは、最も脂が乗っていて美味です。九州では正月魚として欠かせません。
maguro まぐろ: 刺身や寿司で人気を誇る魚です。中でも最高級がクロマグロである、マグロの中でも最も大きくなります。
namako なまこ: ウニと同じ棘皮動物であり、食用として流通しているのはマナマコが多い。北海道から九州まで全国の沿岸地域に分布し、冬に風味を増します。
kinkan 金柑: 一番小さなミカン科のレモン科の果実。皮が甘いので丸ごとたべるのが特徴です。昔から喉によいといわれています。

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jouyanabe 常夜鍋: 冬に旬をむかえるほうれん草をたっぷり食べる、栄養満点の鍋もの『常夜鍋』のレシピ。

■常夜鍋の材料(3~4人分)

•ほうれん草…500g(3束ほど)
•豚肉(しゃぶしゃぶ用)…300~400g
•椎茸…6~7枚
•木綿豆腐…1~2丁
•〆に食べるうどんや餅…適量
•水…1200ml
•酒…200ml
•昆布…5×10㎝四方を1枚
o薬味として…刻みねぎ、大根おろし、一味唐辛子など
oポン酢しょうゆ…適量
•市販のポン酢醤油…大さじ4
•醤油…小さじ4
•カツオ節…1パック(2g)

■常夜鍋の作り方

常夜鍋はたっぷりのほうれん草と豚しゃぶ肉を基本に、椎茸などのきのこ類や豆腐などを合わせた、ポン酢でいただく鍋です。
はじめに、水(1.2L)だけを鍋に入れて、昆布を入れておきます(30分以上置いてから火にかけると昆布のだしが出やすくなります)。
※他の具材としてはにんじんや白菜、厚揚げや餅などポン酢で食べて美味しいものを好みで入れるとよいです。また、〆はうどんがおすすめです。

◎常夜鍋の下ごしらえ

はじめに、ほうれん草を下ごしらえします。乾いた根っこを切り落としてから、左手でほうれん草の中ほどをつかみ、右手で持った包丁で切り込みを細かく入れます。
このときほうれん草を持っている左手に注意しながら、1~2㎝の深さで茎の太さよりも細かくなるようにすると、後から水洗いしたときに土が落ちやすいです。
ほうれん草はしっかりと水気を切っておき、豆腐は食べやすい大きさに、椎茸は石づきを切り落として2~4等分に切ります。

◎作り方

昆布を入れた鍋を火にかける前に、酒を加えます。
鍋を火にかけて沸いてきたら昆布を取り除きます。
はじめに椎茸と豆腐を入れて軽く火を通します。ほうれん草や豚しゃぶ肉、薬味類が準備できれば、食卓で常夜鍋のスタートです!

■食べ方

軽く沸いた状態を保って、各自が食べたい分量のほうれん草や豚しゃぶ肉を鍋に入れて火を通し、ポン酢しょうゆにつけていただきます。
その時、刻みねぎや大根おろしなどと一緒に食べると、柔らかくて甘いほうれん草、食べやすい豚しゃぶ肉がさらにさっぱりと美味しく食べることができます。〆はゆでうどんを入れ、ポン酢しょうゆにつけていただきましょう。

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joubitaki ジョウビタキ: オスは胸の部分が美しい橙色。冬になると訪れる小さな渡り鳥で、「ヒッヒッ、カッカッ」と鳴きます。
kawarahira カワラヒラ: 澄んだ声で「キリリ、コロロ」「ビィーン」と鳴きます。飛ぶと見える翼の黄色い模様が美しい。

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nanten 南天: 「難を転じる」ということから縁起物として祝い飾りに用いられます。冬景色に赤い実が美しい。。
setubunsou 節分草: 日本原産の山野草で、節分のころに咲きます。寒い時期に芽を出し、春先の短期間だけに咲きます。可憐ではかない春の花です。

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hatuka 二十日正月:二十日正月(はつかしょうがつ)とは、日本の行事の一つで1月20日のことを指し、この日を正月の終りとなる節目の日とします。

正月の終りとする節日で、この日を持って神祭りの月の終了、正月の祝い納めとして仕事を休む物忌みの日とされています。小正月に飾った餅花等を取り外す日ともなっています。

この日は、正月になってから毎日食べていた正月用の年肴が食ペつくされて骨だけになってしまうため、「骨正月」とも言われています。

京阪神地方では正月に食べたブリの骨を二十日間酒粕の中に入れ、牛蒡・大根等と一緒に煮て食べる事から骨正月とも言われ、野菜と一緒に煮て食べ、お節料理の食べ納めをしました。

また、石川県では「乞食正月」、群馬県では「棚探し」、岐阜県では「フセ正月」、岩手県では「二十日ワッパカ」などと言って、この日にはお正月のごちそうの残りを食べつくしました。

setubun 節分:節分(せつぶん、せちぶん)は、雑節の一つで、各季節の始まりの日(立春・立夏・立秋・立冬)の前日のことです。2020年の節分は2月3日です。

一般的には「鬼は外、福は内」と声を出しながら福豆(煎り大豆)を撒いて、年齢の数だけ(もしくは1つ多く)豆を食べる厄除けを行います。また、邪気除けの柊鰯などを飾ります。豆まきは、邪気を追い払うために、古くから豆撒きの行事が執り行われています。

豆は、「穀物には生命力と魔除けの呪力が備わっている」という信仰、または語呂合わせで「魔目(豆・まめ)」を鬼の目に投げつけて鬼を滅する「魔滅」に通じ、鬼に豆をぶつけることにより、邪気を追い払い、一年の無病息災を願うという意味合いがあるのだそうです。

豆を撒き、撒かれた豆を自分の年齢(数え年)の数だけ食べる。また、自分の年の数の1つ多く食べると、体が丈夫になり、風邪をひかないという習わしがあるところもある。初期においては豆は後方に撒くこともあったと言う。

近年、恵方巻きという太巻き寿司・丸かぶり寿司を取り入れる方が増えています。

恵方巻きは、恵方を向いて食べるとよいとされています。2020年節分の恵方は「西南西」です。

恵方巻きの食べ方を一般的なルールで説明します。

・太巻きをひとりにつき1本準備する

・福を巻き込むことから巻き寿司。縁が切れたり、福が途切れたりしないよう、包丁で切ってはいけません

・恵方を向く

・願いごとをしながら、黙々と最後まで食べる

本格的な冬の始まりです

taittl 山の峰々は雪に覆われて、冬らしい風景が見られるようになります。平地では寒風が吹き荒れて、日本海側では大雪に見舞われることが多くなります。朝晩の冷え込みがより一層厳しくなる時季です。
「大雪」は次の「冬至」までの間の12月7日から12月21日頃までの期間です。

skehai hisame 氷雨:この時季に降る冷たい雨や、ひょうやあられなどの氷の粒も氷雨と呼びます。
ひょうは夏のものですが、氷雨は夏と冬という対照的な両方の季節の季語となっています。

■七十二候の区分

syokou taisyokou 閉塞成冬(そらさむく、ふゆとなる) 12月7日から12月11日頃まで。
天も地も寒さで塞がれ、空は灰色の雲、冷たい空気に覆われ、生き物はじっと身を潜めます。
sjikou taijikou 熊蟄穴(くま、あなにこもる) 12月12日から12月16日頃まで。
冬眠に備えてエサをたっぷりと食べた熊が、そろそろ穴にこもるころ。シマリスやカエル、イモムシやコウモリも冬ごもりを始めます。
smakkou taimakkou 鱖魚群(さけのうお、むらがる) 12月17日から12月21日頃まで。
海で育った鮭が産卵のために自分の生まれた川へと里帰りします。迫力のあるサケの遡上は、北海道から東北の冬の風物詩です。

■旬のもの

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daikon 大根: 生産量、作付面積は野菜の上位で、「沖縄島ダイコン」など、全国各地に在来種があります。最も多く出回っている品種は「青首ダイコン」です。
春の七草の「すずしろ」は大根のことです。漬物や薬味などにも使われます。
tennouji 天王寺カブ: 大阪天王寺付近発祥の大カブで、甘くて柔らか。大きくなると土から浮き出るほど元気です。
taraba たらばがに: 生物的にはカニよりもヤドカリに近く、足を広げると1メートル以上にもなります。魚のタラほぼ同じ場所で獲れりため「鱈場蟹」と名付けられました。
hamachii はまち: アジ科の魚であり、出世魚です。海水温が下がって、脂の乗った冬が旬です。関東でいうイナダを、関西ではハマチと呼んで珍重します。
タラ: 淡白な味わいで鍋に最適な魚です。秋田にはタラの白子が主役の「だだみ鍋」という郷土料理もあります。
百合根: ほっくりとした食感とほのかな甘みと苦みが魅了です。古くは冬場の滋養強壮に用いられたそうです。
kinkan 金柑: 甘みと柔らかい苦みがあり、皮ごと食べられます。ビタミンCが豊富なので古くから風邪の民間薬として知られます。宮崎県が全体の65%を出荷しています。

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furofuki ふろふき大根の作り方:

■ふろふき大根の材料 (4人分)
大根 … 1本
昆布 … 10㎝角1枚
黄柚子 … あれば少々
A 味噌 … 大さじ4と1/2
A 砂糖 … 大さじ6〜7
A 酒 … 大さじ3
A みりん … 大さじ1と1/2

■ふろふき大根の作り方
①ふろふき大根の大根の切り方/隠し包丁
大根は2〜3㎝幅に切りそろえて、厚めに皮をむきます。*切り口を上から見ると、外の皮の内側に繊維状の輪があります。やわらかく大根を炊いて食べるふろふきなどでは、その部分があると筋っぽさを感じやすいので、口当たりをよくするために厚めにむき取るとよいです。 皮をむいた後は、裏面に“隠し包丁”といって、十文字に1/3程度まで包丁で切り込みを入れ、火の通りをよくしてあげます。

②ふろふき大根の作り方/炊き方
●大根は特に米のとぎ汁で下ゆでしたりする必要はありません。水+昆布で炊き始めればOKだと思います。 鍋に昆布と大根、大根がしっかりかぶるくらいの水を入れて中火にかけます。 煮立ったら火を弱めて30〜40分ほど、あとはことこと炊くだけ。竹串がすっと通るまで火を入れるとよいです。
※途中アクが出てきたらとりますが、静かに炊けばそんなにアクも出てこないと思います。
●大根を炊いている間に味噌だれを作ります。鍋にAを混ぜ合わせ、少し弱めの中火にかけます。沸いたらヘラで鍋底を混ぜながら3〜4分ほど煮詰めます。 ここでの注意点は鍋底が焦げないような火加減と、仕上がりのどろっとしたとろみ加減。みそだれを持ち上げてボタッと落ちるくらいのとろみに仕上げます。
※味噌だれのレシピは、は赤味噌か米味噌で作ることを想定したレシピになっています。もし甘めの白味噌を使う場合は、砂糖を半分くらいに減らして作ってみてください。
●大根に竹串がすっと通って柔らかくなれば、器に盛り付け、、味噌だれをたっぷりのせてあつあつをいただきます。黄柚子の皮を添えても美味しいものです。
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miyakotori みやこどり: 日本で越冬する旅鳥。干潟や岩礁の海岸で見られ、海岸の貝類を好んで食べます。貝殻をくちばしで叩いて突き破り、ほんの収秒でこじ開けるそうです。
古い時代にはゆりかもめのことをみやこどりと呼んでいたそうです。
fukurou みみずく: フクロウ科のうち、羽角がある種の総称です。夜行性なので、夕暮れから鳴き始めます。
冬の季語として用いられます。
murasaki ムラサキシジミ: 成虫で冬を過ごし、翌春に再び活動を開始します。羽を広げると青紫色だふぁ、閉じると彼は色に変わります。

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sikura シクラメン: 篝火のように見えることから「篝花火」とも呼ばれます。鮮やかな花が冬枯れの季節に彩を添えてくれます。

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susu 煤払い:正月に年神様を迎えるために、1年の汚れを払い、清めることが「煤払い」です。

江戸時代、12月13日に江戸城では「煤払い」を行っていました。1年間の汚れを払い隅から隅まできれいにすると、年神様がたくさんのご利益を持って降りてくるといわれ、江戸城では城内や神棚を煤払いし、江戸庶民も煤払いに精を出しました。これが今日まで伝えられ、煤汚れとは無縁の生活になった現在でも、社寺などでは煤払い行事が残っています。一般の家庭でも、幸多き新年にするために、13日には大掃除をして正月準備を始めたいところですが、家中の掃除を終わらせるのは無理というもの。この日は神棚や仏壇などをきれいにし、大掃除の計画を立ててみてはいかがでしょう。本格的な大掃除は、もう少し日にちが経ってから、天気の良い日を選んで行います。

hagoita 浅草羽子板市:毎年、12月の17日、18日、19日の3日間、台東区の浅草寺(観音様)の境内で羽子板市が開かれます。

「市」とは、神社仏閣の縁の日、参詣人の集まる日に、近郷在住の人々が日常生活用品を商うために「市」が立ち、「歳の市」とはその歳の最後の市です。江戸の歳の市は浅草が最も古く、万治元年(1659年)両国橋が架けられた頃と言われています。

浅草の歳の市は、日常生活用品の他に新年を迎える正月用品が主になり、それに羽子板が加わり華やかさが人目をひくようになりました。その華やかさから押し絵羽子板が「市」の主要な商品となり、いつしか市が「羽子板市」といわれるようになり「人より始まり人に終わる」と言われるほどの賑わいとなりました。
暮れの17、18、19日、浅草観音様の境内に江戸時代のままの情景が展開します。
通りから一段高く床を張ったにわか座敷店。飾り立てた羽子板は舞台より、一段といい男振りの役者の顔、顔、顔。仲見世から宝蔵門(仁王門)、観音堂まで境内いっぱいの人の波でこのときばかりは師走の寒さも和らぐようです。
現在も「羽子板市」の当日は、浅草の仲見せ通りは大変な人出です。
年の瀬の風物詩として、いつまでも大切にしたい日本人の心に残る行事のひとつです。

冬本番が近い

yuttl 雪の字がついている節季ですが、この時季に雪が降るのは北日本と山沿いの地方だけのようです。まだ雪が少ないことから小雪と言われています。しかしながら、北風は日増し冷たくなり、冬本番はもう目前にまで迫ってきています。「小雪」は次の「大雪」までの間の11月22日から12月6日頃までの期間です。

skehai yukehai 小春日和:晩秋から初冬にかけて、移動性高気圧に覆われる暖かい日のことです。それだけ春を思わせる気候になる日があります。「小春空」など、小春がつく言葉は冬の季語です。

■七十二候の区分

syokou yusyokou 虹蔵不見(にじ、かくれてみえず) 11月22日から11月26日頃まで。 空気が乾燥し、日差しが弱くなると虹があまり見えなくなる。北陸では「冬季雷」という雷が増えてきます。
sjikou yujikou 朔風払葉(きたかぜ、きのはをはらう) 11月27日から12月1日頃まで。 冷たい風が吹いて木の葉が払い落とされ、落ち葉が積もるころ。「朔」とは北という意味があり「朔風」は木枯らしのことです。
smakkou yumakkou 橘始黄(たちばな、はじめてきばむ) 12月2日から12月6日頃まで。 橘は日本に自生する唯一の柑橘。葉は周年青々としているが、このころになると実が黄色く色づき始め、鮮やかな色合いになります。

■旬のもの

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kuwai くわい: 先のとがった芽を、「芽が出る」と見立てた縁起物として、おせち料理などに珍重される野菜。関東地方では、おろし揚げで食べることもあります。
renkon れんこん: ハスの肥大した根茎部分がれんこんで、沼地など、水の中で栽培されます。根は直接空気を取り込めないので、穴から取り込みます。この穴は「見通しがよい」「先が見える」という開運の意味があります。
kyabetu きゃべつ: 冬きゃべつは寒玉といわれ、扁平で葉と葉の間に隙間がなく、玉で固くしまっています。加熱してもすぐに崩れず甘みが増すので、煮込み料理や炒め物に向きます。
kouikai こういか: 体の中に石灰質の甲を持っているため「甲いか」と呼ばれます。墨を多く持つのでスミイカ、甲の部分にトゲがあるためハリイカと呼ぶ地方もあります。夏に深場で成長したこういかが、岸に近寄ってくるのがこの時季です。
きんき: きんきは関東での呼び名で、北海道ではメンメ、和名はキチジとなります。冬になると脂がのった白身が味わえます。煮付けや焼き物が定番です。
金目鯛: 目が金色で身体が鯛のように赤いことから金目鯛という名前が付きましたが、実は鯛の仲間ではないのです。張りがあり、白目が澄んでいるものは鮮度が高い。
buri 寒ブリ: 脂がのった寒ブリは格別。関西では縁起がよい出世魚ということでおせち料理にも用いられます。

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buridai ぶり大根の作り方:
■材料(2人分)ぶり(切り身)    2切れ大根    1/4本大根の葉    1/2本分ゆず(皮)    少々醤油    おおさじ2
みりん    おおさじ2
■つくり方
(1)ぶりはひと口大に切ってざるに入れ、熱湯をかけて臭みを抜く。
(2)大根は皮をむき、厚めの半月切りにし、面取りする。
(3)大根の葉は塩少々(分量外)を加えた熱湯でさっとゆで、水気を絞り、4~5cm長さに切る。
(4)鍋に(1)、(2)、醤油・みりん、ひたひたの水を入れ、落とし蓋をして弱火でじっくりと煮る。
(5)(3)を加えてひと煮し、器に盛りつけ、細切りしたゆずの皮を天盛りする。
■チェックポイント
皮付近は縦に繊維が通っていて、加熱してもその部分だけが筋っぽくなってしまうので、皮は厚くむく。大根によっても違うが、厚さは3~4mmくらいが目安。むいた皮はきんぴらなどにして使い回すとよい。

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osidori おしどり: オスが橙色の大きなイチョウ羽を持った美しいカモ類。北海道などで繁殖し、冬になると南下して越冬します。卵が孵るまでオスがメスに寄り添う生態から、仲の良い夫婦が「おしどり夫婦」と呼ばれることはよく知られています。
kawasemi かわせみ: 「清流の宝石」と呼ばれるほど美しい野鳥。繁殖期にはオスがメスにエサをささげる姿も見られます。

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tachibana 橘: 古くから日本で自生している4日本固有の柑橘類です。「永遠」に例えられ、不老不死の力を持っているといわれます。その実や花などは家紋などに餅られます。
kangiku 寒菊: 低温短日の条件で花芽ができます。花は小綸、中輪で濃いい色が多い。そのため花や緑が少ない冬を彩る花として大切になれました。

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kotatu こたつ開き:朝晩を中心に気温が下がって、炬燵(こたつ)や温かい料理が欲しくなる季節となってきました。さて、江戸時代には炬燵を出す日が決まってたらしいです。その日を「こたつ開きの日」といって、武士の家では旧暦の10月の最初の亥の日、庶民は2回目の亥の日だったそうです。亥は火事を防ぐとされていて、この日に火鉢や囲炉裏に初めて火をいれたそうです。近年はこたつを使い始めるのは「最低気温が10度以下、最高気温が15度以下の状態が3日以上続くとき」なんていう目安がありますが・・・。
oseibo お歳暮:「歳暮」というのは元々は「年末」という時期のことを指す言葉でした。昔の日本では、この時期にお祭りで神様への供物を準備していたため、時期そのものを指す言葉と「品物を用意する」という風習が合わさって起源となったといわれています。その後、年末にお世話になった人への挨拶回りと結び付いて、現在のお歳暮の形になったと考えられます。
お歳暮のあり方も、時とともに刻々と変化しています。相手の年代や考え方にも配慮して、失礼のない挨拶をするよう心掛けたいものです。なお、お中元もお歳暮と同じく、お世話になった人への季節の贈り物ですが、こちらは年末に贈るお歳暮とは異なり、夏に贈る物です。
お中元を贈った人にはお歳暮も贈るというのがマナーですから、お中元だけを贈ることがないようにしましょう。お中元よりもお歳暮のほうが、より重要な行事ですので、もしも金銭的な理由などから両方贈ることができない場合は、お歳暮のみを贈るようにしてください。
元々お歳暮は、12月13日から20日までのあいだに贈るものとされていましたが、現在では日付けが前倒しになる傾向が強まり、11月下旬頃に贈ることも珍しくなくなりました。また、どちらかというと、関西よりも関東のほうが早めに贈る傾向があります。
なお、20日に間に合わない場合でも、年内に届けばお歳暮として贈れます。それにも間に合わなかった場合は、関東では1月7日、関西では15日までに「お年賀」として渡すことになります。

 

冬の始まりですが

ritttl 暦の上ではこの日から冬の始まりとなりますが、肌感覚としては秋たけなわといった印象が強い時季です。ところが、日の光は一段と弱くなり、北国の山では初冠雪が見られ、冬の気配をうかがうことができます。「立冬」は次の「小雪」までの間の11月7日から11月21日頃までの期間です。

skehai kogarasi 木枯らし1号:冬型の気圧配置で強く吹く冷たい北風が木枯らしです。その年の冬、最初に吹く木枯らしのことを木枯らし1号といいます。身震いするような冷たい風に、ついに冬がやってきたことを実感できます。

■七十二候の区分

syokou sosyokou 山茶始開(つばき、ひらきはじむ) 11月7日から11月11日頃まで。 「つばき」と読むが実際は山茶花の花が咲き始めるころ。枯れの景色の中、鮮やかに咲き誇る様子が華やかです。
sjikou rijikou 地始凍(ち、はじめてこおる) 11月12日から11月16日頃まで。 冬の冷たさがいっそう増し、大地は凍り始め、朝は霜や霜柱が見られることも。季節はいよいよ冬を迎えます。
smakkou rimakkou 金盞香(きんせんか、こうばし) 11月17日から11月21日頃まで。 水仙の花が咲き、上品な香りが漂い始めるころです。「金盞」とは金の杯を意味し、金色の冠を付けた水仙の花の別名です。

■旬のもの

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syako しゃこ: エビやカニと同じ甲殻類。岡山・香川などの瀬戸内海では10月~11月上旬の頃が最も身が詰まっています。
kegani 毛ガニ: 脱皮するたびに大きくなり、生後1年間で約6回、2年目には2回、以降毎年1回は脱皮するそうです。ミソの旨味が強い上、上品な甘味の身を持つので人気が高い。
hokke ほっけ: 脂の乗っ煮付けや照り焼き、フライなどにもいい。干物にすることで美味しさを長く保てるため、いちばん優れた保存法だと言えます。
namagaki 生ガキ: 11月ごろから見が詰まり、味が乗ってきます。生ガキはもちろん、土手鍋にしても美味です。
春菊: 食用のほ、漢方でも古くから使用されきた栄養素を豊富に含む野菜です。独特の香り成分・リモネンは、食欲増進、せきを抑えるので、風邪対策にも効果的です。
冬の鍋には重宝し、おひたしにすること多い。
タケノコ芋: 地上に頭を出した姿がタケノコに似ていることから命名されました煮崩れしにくいので煮物には最適の芋です。
satoimo 里芋: 秋の新里芋に比べると大きく、みっちりとした食感です。芋類の中ではカロリー控えめです。

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skorokke 里芋コロッケ: 旬の里芋でコロッケを♪油で揚げるのではなくフライパンで焼くので、油の量を減らせてヘルシー。外はサクサク、中は里芋のねっとり感が美味しいです。調理時間は25分程です。

■材料2人分
里芋      :500g
豚ひき肉:200g
玉ねぎ   :1/2個
卵         :1個
薄力粉   :適量
パン粉   :適量
しょうゆ:小さじ2
みりん   :小さじ2
サラダ油:適量

■作り方
①里芋は洗って皮付きのまま縦半分に切る。耐熱容器に入れラップを軽くかけ、600wのレンジで柔らかくなるまで10分ほど加熱する。粗熱が取れたら手で皮をむく。
②玉ねぎはみじん切りにして、サラダ油をひいたフライパンで透明になるまで炒める。豚ひき肉を加え色が変わるまで炒めたら、しょうゆとみりんで味付けする。③ボウルに1の里芋を入れ、ヘラで潰す。2を加えて混ぜる。
④3のタネを6等分して平たい楕円形に丸め、薄力粉、とき卵、パン粉をつける。
⑤フライパンに多めのサラダ油をひき、焦げ目がつくまで両面焼く。コロッケを箸でつかみ、向きを変えながら軽く側面も焼く。キッチンペーパーの上にのせ、余分な油をおとす。

■ポイント
タネを成形するときは、立体感のある丸い形よりも平たい形の方がフライパンで焼きやすいのでオススメです。お好みでソースやケチャップをつけてお召し上がりください。

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mahiwa まひわ: 大陸から冬鳥として日本全国に飛来する黄緑色の小さな鳥で、しばしば大群を作って飛びます。春先には木の枝に多く集まり、さえずりがざわめくように聞こえてきます。

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sazanka 山茶花: 「山茶花、山茶花咲いた道、たき火だたき火だ落ち葉焚き~」と歌われるように、枯れた季節に華やかさを添える冬の花です。ツバキ科の常緑樹で晩秋から冬にかけて花を咲かせます。
suisen 水仙: 早いものでは11月中旬から春にかけて、白や黄色の花を日常的に見ることができます。放おっておいても勝手に増えてくれます。
なお、葉や球根には毒があり、口にした場合、腹痛や嘔吐を引き起こすので注意しましょう。

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hichigo 七五三:平安時代、それまで剃っていた髪を伸ばし始める3歳の男女がおこなう、「髪置きの儀(かみおきのぎ)」そして5~7歳になると初めて袴を身につける「袴着の儀(はかまぎのぎ)」着物を着る際に紐ではなく帯を結ぶようになることをお祝いする「帯解の儀(おびときのぎ)」という儀式がありました。
そして江戸時代になると、「髪置きの儀」が男女における3歳のお祝いとなり、「袴着の儀」が男の子のみの風習として制定されました。
江戸時代末期から「帯時の儀」は男の子は5歳、女の子は7歳になるとおこなうように変わりました。
明治時代にはこれらの3つの儀式をまとめて「七五三」と呼ぶようになりました。
七五三は何をするのかというと、3歳の時には男女ともに、5歳では男の子のみ、また、7歳では女の子のみが11月に神社にお参りに行きます。
お参りに行く神社は自宅近くの神社でも、自宅から離れたところにある大きな神社に足を運んでも構いません。
また、日にちも11月15日だけでなく、祝日や日曜日など、10月末~11月中の都合の良い日にお参りに行っても問題ありません。
子供は着物を着てお参りし、場合によっては御祈祷をしてもらう方もいます。
また、お参りが終わったら親戚や近所の方に挨拶回りをしたり、食事会を開くことも多いようです。
toriichi 酉の市:毎年11月の酉の日に開催される風物詩、酉の市。酉の市は、鷲神社、酉の寺、大鳥神社など鷲や鳥にちなむ寺社の年中行事として知られ、関東地方を中心とする祭りです。多くの露店で、威勢よく手締めして「縁起熊手」を売る祭の賑わいは、年末の風物詩です。
酉の市は、例年11月の酉の日に行われる祭で、酉の祭、大酉祭、お酉様ともいわれます。
11月に酉の日が二回ある時は二の酉、三回は三の酉といわれます。令和元年度(2019年)酉の市は二の酉までで、その日程は、「一の酉」が11月8日(金)そして「二の酉」が11月20日(水)に行われます。

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