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冬本番は目前

syottl 北国や山沿いでは初雪が舞い始めるころです。一方で、この時季は、移動性高気圧に覆われると平野部では暖かくなることも多く、この頃の晴れた日を小春日和と言います。
しかしながら、北風は日増しに冷たくなり、冬本番は目前に迫っています。
「小雪」は次の「大雪」までの間の11月22日から12月6日頃までの期間です。

skehai yu 小春日和:晩秋から初冬にかけて、移動性高気圧に覆われる暖かい日のことです。それだけ春を思わせる気候になる日があるのです。
小春がつく言葉は冬の季語です。

■七十二候の区分

ssyokou yuyokou 虹蔵不見(にじかくれて、みえず) 11月22日から11月26日頃まで。  日差しが弱くなり、空気が乾燥するこの時季は、にじが出る条件がまるでないということを表しています。
sjikou yujikou 朔風払葉(きたかぜ、きのはをはらう) 11月27日から12月1頃まで。  少しずつ強さを増してきた北風が、赤や黄色に染まった木の葉を吹き飛ばす時候で、色を失った景色は寒々しく感じられます。
smatukou yumakkou 橘始黄(たちばな、はじめてきばむ) 12月2日から12月6日頃まで。 橘の実が黄色くい露髄手いる。古来日本では橘とはミカン類の総称でした。橘の葉は常緑樹でいつも変わらないことから永遠を表すものとされています。

■旬のもの

 

syokuzai

kouika 甲いか: 体の中に石灰質の甲を持っているためこの名前になったそうです。夏に深場で成長した甲いかが、岸に近寄ってくるのがこの時季です。「スミイカ」とか「ハリイカ」と呼ぶ地方もあります。
kinki きんき: 「きんき」は関東の呼び名であり、北海道では「メンメ」、和名は「キチジ」となります。
冬になると脂がのった白身が味わえます。新鮮なものは刺身で、煮付けや焼き物も定番の食べ方です。
kinme 金目鯛: 目が金色で体が鯛のように赤いので金目鯛という名がついたが、実は鯛の仲間ではありません。
張りがあり、白目が澄んでいるものは鮮度が高いと言われます。
kuwai くわい: 畑先のとがった芽を、「芽が出る」と見立てた縁起物として、おせち料理などに珍重されています。
中国から伝来したもので、日本産のものは青いので「青くわい」と呼ばれます。
renkon レンコン: ハスの肥大した根茎部分がレンコンで、沼地など水の中で栽培されます。根は直接空気を取り込めないので、穴から取り込みます。
この穴は「見通しが良い」「先が見える」という意味があります。
kyabetu きゃべつ: きゃべつは常に季節に合わせた品種が出回っている野菜でもあります。
remon レモン: 酸っぱい果実の代表格で、ビタミンCや「クエン酸」が豊富に含まれていて、酸味を生かしたデザートに使用されます。レモンの香りにはアロマテラピー効果があります。
mikan みかん: 日本原産で、欧米でも「Mikan」と呼ばれます。寒い季節の大切なビタミン源とされています。

syacho

osidori おしどり: オスが橙色の大きなイチョウ羽を持った美しいカモ類です。北海道などで繁殖して、冬になると南下して越冬します。
卵が孵るまでオスがメスに寄り添う生態から仲の良い夫婦のことを「おしどり夫婦」と呼ばれます。
kawasemi かわせみ: コバルト色の背と橙色の腹が美しい、くちばしの大きな水鳥です。水辺に生息し、単独またはつがいで見られます。エサは主に魚です。埼玉県日高市の市鳥とされています。近所を流れる川にも多く生息しています。
fukurou ふくろう: 九州より北の平地から山地の林に生息し、社寺の森や大木の空洞などに巣を作ります。
ネズミが主食ですが、昆虫や小動物なども食べます。

skusa

tachibana 橘: 古くから日本で自生している日本固有の柑橘類。古くから「永遠」に例えられ、不老不死の力を持っているといわれた。その実や花などは家紋などに用いられる。
senhana 千両: 夏に小花を咲かせ、冬に実が赤く色づく。万両と似ているが、実が葉の上になるのが千両です。
manhana 万両: 葉の下にぶら下がるように実をつけるのが万両です。染料と共におめでたい席に用いられます。

sgyouji

niiname 新嘗祭(にいなめさい):11月23日は「勤労感謝の日」。明治6年に、農作物の収穫を祝うために祝日が設けられたのが「勤労感謝の日」の起こりです。1948年(昭和23年)に「勤労を尊び、生産を祝い、国民がたがいに感謝しあう日」として制定され、農作物に限らずすべての生産を祝い勤労をねぎらう祝日になりました。そして勤労感謝の起こりは、旧暦11月の第2卯の日(新暦12月中旬ごろ)に行われていた「新嘗祭」です。「新嘗祭」は、新穀を神様に捧げ、その年の収穫に感謝する儀式です。昔は、穀物を献納し、神様に新米を供えて初めて、人も新米を食べることができたのです。
今でも、皇室では、宮中祭祀の中の最も重要なものとされており、天皇陛下が、神嘉殿(しんかでん)において新穀を皇祖はじめ神々に供え、神恩を感謝された後、陛下自らも召し上がる儀式が執り行われています。

暦の上では秋です

rsyttlギラギラと太陽が降り注ぐ中、暦の上では立秋を迎えます。とはいえ、朝夕の日差しは少しずつ和らぎ、吹く風が涼しくなったことに気づかされます。 お盆が明けると少しずつ秋の気配が濃くなってきます。吹く風、虫の声、草木の色の変化が感じ取れます。「立秋」は次の「処暑」までの間の8月7日から8月22日頃までの期間です。

skehai suzumusi 秋虫の声:午後から夕方にかけて雷を伴った大雨を降らせることがあります。夕立が去ると打ち水をしたように気温も下がって過ごしやすい夜を迎えられます。蒸発していく雨の香りを楽しんでみましょう。

■七十二候の区分

syokou rsyusyokou 冷風至(すずかぜ、いたる)8月7日から8月12日頃まで。 桐暑い風の中に、時折涼しい風が交じり始めるころ。日差しは強いけれど、夕刻には虫の音に秋の気配が。
sjikou rsyujikou 寒蝉鳴(ひぐらし、なく)8月13日から8月17日頃まで。 熱日の出前や夕暮れ時に「カナカナ・・・」とヒグラシの声。終わりゆく夏をおしんでいるかのようで少しもの悲しい。
matukou rsyumakkou 蒙雨升降(ふかききり、まとう) 8月18日から8月22日頃まで。 夏朝夕の気温が下がると、森や水辺にひんやりとした白い霧が立ち込めます。秋の始まりを告げる風景です。

■旬のもの

syokuzai

toumoro トウモロコシ:6月ごろから出回るが、お盆頃が盛期。新鮮なものは生で食べると甘くてジューシーです。
kurumaebi 車エビ:お盆頃が旬。かっては江戸前で獲れたものが最上とされました。寿司ネタに使われる小ぶりのものを「サイマキ」と言います。
suzuki スズキ:夏を代表する白身の魚であり、別名はシーバスと言います。夏は汽水域に生息し、秋から冬にかけて海に戻ります。出世魚であり、60センチ以上のものをスズキと呼びます。刺身や洗いにするとおいしい。
awabi アワビ:8~9月に、産卵期を迎え身が肥えたものが美味です。肝はツウ好みです。
kabosu かぼす:腹のゆずに似た果実であり、枝にはトゲがあります。さわやかな香りは、焼き魚や土瓶蒸しなど、素材の味わいを引き立たせるような料理に合います。生産量のほとんどが大分県産でビタミンCが豊富に含まれます。

syachou

kasasagi かささぎ: けたたましい声で鳴く尾の長い白と黒の鳥。佐賀県の天然記念物であり、同県の県鳥。エサは地上に降りて取ることが多く、昆虫類などの動物や穀物、時には柿の実なども食べます。高い木の枝の上や電柱などに営巣します。
semi 蝉: 日本には32種類がいるといわれます。夏になれば一日中鳴いているように聞こえますが、クマゼミは午前中、アブラゼミやツクツクボウシは午後といったように、種類により鳴く時間帯が異なります。

skusa

himawari 向日葵:日本では主に観賞用に植えられていますが、向日葵は有用な植物なのです。種子からは脂が採れ、実は食用、茎や葉は肥料、花は密源となります。和名の由来はその名の通り太陽の方に花を向けるからです。
asagao 朝顔:観賞用として古くから人気があり、7月には全国各地で朝顔市が開かれるが、実際の開花時期はお盆のころから10月ごろです。

sgyouji

awaodori 阿波踊り: 阿波おどりは400年を超える歴史を持つといわれる、徳島が世界に誇る伝統芸能です。 今では町おこしの一環として高円寺(東京)や南越谷(埼玉)など全国各地で阿波おどりが開催されていますが、本場・徳島市では毎年8月12日から15日までの間、国内外から100万人を超える観光客が訪れるなど、日本有数のイベントとなっています。 また、市中心部には一年を通して阿波おどりを楽しめる阿波おどり会館もあり、徳島市ではいつでも阿波おどりの魅力に触れることができます。日本三大盆踊りや四国三大祭りの代表的な存在であり、約400年の歴史を持つ日本の伝統芸能のひとつなのです。「徳島市阿波おどり」(月遅れの8月12日~15日に開催)が踊り子や観客数において国内最大規模です。 三味線、太鼓、鉦鼓、篠笛などの2拍子の伴奏にのって連(れん)と呼ばれる踊り手の集団が踊り歩きます。 「えらいやっちゃ、えらいやっちゃ、ヨイヨイヨイヨイ、踊る阿呆に見る阿呆、同じ阿呆なら踊らな損々…」と唄われるよしこののリズムで知られますが、主に「ヤットサーヤットサー」という掛け声のほうが多用されています。 なお、同じ四国の高知県高知市「よさこい祭り」が、伝播した北海道札幌市において「YOSAKOIソーラン祭り」として自由に発展し、「YOSAKOI」として全国・世界に広がっています。 徳島県内の小・中・高校では体育の授業や体育祭などで「阿波おどり」を演目として採用している学校も多数あり、徳島県民の代表的な祭りなのです。
obon お盆: お盆(おぼん)とは、日本で夏季に行われる祖先の霊を祀る一連の行事で、日本古来の祖霊信仰と仏教が融合した行事です。 仏教用語の「盂蘭盆会」の省略形として「盆」(一般に「お盆」)と呼ばれます。盆とは文字どおり、本来は霊に対する供物を置く容器を意味するため、供物を供え祀られる精霊の呼称となり、盂蘭盆と混同されて習合したともいう説もあります。現在でも精霊を「ボンサマ」と呼ぶ地域があります。 かつては太陰暦の7月15日を中心とした期間に行われましたが、明治期の太陽暦(新暦)の採用後、新暦7月15日に合わせると農繁期と重なって支障が出る地域が多かったため、新暦8月15日をお盆(月遅れ盆)とする地域が多くなりました。全国的には以下のいずれかにお盆を行うことが多い。 ●旧暦7月15日(旧盆):沖縄・奄美地方など。旧暦によるとお盆の日程は毎年変わり、時には9月にずれ込むこともあります。 ●新暦7月15日(もしくは前後の土日):東京などの大都市部や東北・北陸地方の一部など農繁期と重ならない地域では新暦7月15日となっています。 ●新暦8月15日(月遅れ盆):ほぼ全国的に多くの地域です。 また、地方や、仏教の宗派により行事の形態は異なります。 そして盆踊りですが、15日の盆の翌日、16日の晩に、寺社の境内などに老若男女が集まって踊るのを盆踊りという。これは地獄での受苦を免れた亡者たちが、喜んで踊る状態を模したといわれています。夏祭りのクライマックスである。旧暦7月15日は十五夜、翌16日は十六夜(いざよい)すなわち、どちらかの日に月は望(望月=満月)になります。したがって、晴れていれば16日の晩は月明かりで明るく、夜通し踊ることができるのです。 近年では、場所は「寺社の境内」とは限らなくなっており、また宗教性を帯びない行事として執り行われることも多く、典型的なのは、駅前広場などの人が多く集まれる広場に櫓(やぐら)を組み、露店などを招いて、地域の親睦などを主たる目的として行われるものです。盆の時期に帰郷するひとも多くいることから、それぞれの場所の出身者が久しぶりに顔をあわせる機会としても機能しているのです。

うだるような暑さが続きます

taittl容赦なく太陽が照りつけ、うだるような暑さが続くころです。軒先に風鈴を下げて音で涼を感じたり、窓に葦簀かけて日差しを避け、夜には川に船を浮かべて風に当たるなど、知恵と豊かな感性で、自然の中に涼を見つける納涼文化がありました。土用ウナギなどの食養生も、猛暑を乗り切るための習わしでした。梅雨が明けて、立秋までの土用の間に行われるのが土用干しです。「大暑」は次の「立秋」までの間の7月23日から8月7日頃までの期間です。

skehai yudachi 夕立:午後から夕方にかけて雷を伴った大雨を降らせることがあります。夕立が去ると打ち水をしたように気温も下がって過ごしやすい夜を迎えられます。蒸発していく雨の香りを楽しんで美馬d庄。

■七十二候の区分

syokou taisyokou 桐始結花(きり、はじめてはなをむすぶ)7月23日から7月27日頃まで。 桐が天に向かって花を咲かせ、卵型の実をつけるころ。桐は神聖な機とされます。
sjikou taijikou 土潤溽暑(つち、うるおうてむしあつし)7月28日から8月1日頃まで。 熱気がまとわりつき、蒸し暑さが増すころ。草木は太陽の光をいっぱい浴び、濃い緑に色づきます。
matukou taimakkou 大雨時行(たいう、ときどきにふる) 8月2日から8月7日頃まで。 夏は時に激しい雨が襲ってきます。入道雲が湧き上がってくると夕立のサイン。暑さが流され、ひと時の清涼をもたらします。

■旬のもの

syokuzai

myougab みょうが:ほのかな苦み、しゃきっとした歯ざわりが特徴。インド・中国にも野生種はあるが、食用にしているのは日本だけ。食欲増進・解毒効果もあるので、夏バテにも効きます。
suika すいか:中国を経て、日本に渡ったのは平安時代だと言われます。約90%が水分で10%近くが糖分。利尿作用があり、老廃物の排出を促す、カリウム、シトルリンが多く含まれます。
okoze おこぜ:グロテスクな容貌を持ち、背びれの針に毒をもっています。定番料理としては薄造り、唐揚げ、味噌汁などにするとおいしい。
tachiuo 太刀魚:北海道以南の海に分布し、する々口でいかやたこなどをエサにします。新鮮なものは刺身で食べたり、塩焼きでも美味しい。
iwasi いわし:腹の上部に黒い点が7個程度あるので「ななつぼし」とも呼ばれます。群れを作って回遊するのでまとめて大量に捕れます。とても傷みやすい魚なので注意が必要です。

syachou

yotaka 夜鷹: 夏鳥として飛来します。フクロウと同様に羽毛が柔らかく、ふわふわと羽ばたき羽音をたてずに飛びます。全身が枯葉模様で身を守ってくれます。
usuba うすばかげろう: 幼虫は縁の下にすり鉢状の巣を作る蟻地獄。成虫はとんぼに似ており、昼間は葉の陰などにじっととまっているが、夜になると活発に動き始めます。夏の明け方、網戸に止まっている姿が見られます。

skusa

matuyoi 待宵草:原宵を待って花が咲くことからこの名がついたと言われます。荒地や、やせ地、放置された畑や路肩のような場所に生え、ほかの植物が成長すると姿を消すそうです。

sgyouji

sumida 隅田川の花火大会: 隅田川花火大会は、東京都の隅田川沿い(台東区浅草(右岸)・墨田区向島(左岸)周辺)の河川敷において毎年7月最終土曜日に行われる花火大会です。毎年8月に開催される江戸川区花火大会とともに東京二大花火大会の一つに数えられます。

その前の名称は、「両国の川開き」という名称で、昭和36年まで打上場所は両国橋上流で行われていました。しかしながら、交通事情の悪化等に伴い翌年以降は開催ができなくなりました。今に伝わる「隅田川花火大会」の名称は昭和53年からと意外と新しい名称です。ビルで囲まれた隅田川で復活しました。

また、打上場所もさらに上流へ移動し、打上会場も2ヶ所となりより多くの方々に観ていただける配慮が施されました。

花火の打ち上げは、最初期は鍵屋が担当しました。歴史は鍵屋のほうが古く、江戸での創業は1659年。7代目鍵屋の番頭(玉屋清吉、のちの玉屋市兵衛)が暖簾分けで、1808年に玉屋を創業し、2業者体制となり、双方が腕を競いあっていました。

鍵屋と玉屋は異なる打ち揚げ場所から交互に花火を揚げたため、観客は双方の花火が上がったところで、良いと感じた業者の名を呼んだ。これが、花火見物でおなじみの「たまやー」「かぎやー」の掛け声の由来といわれます。当時評判がよかったのは玉屋のほうで、「玉やだと又またぬかすわと鍵や云ひ」と川柳にあるように、玉屋の掛け声ばかりで鍵屋の名を呼ぶものがいない、といわれた時代もある。ただし、玉屋は幕末期(1843年)に失火事故を起こし、半丁ほどの町並みを焼失させた罪で、江戸処払い(追放)を命じられ、1代限りで断絶した。ただし、その後も江戸のすぐ近くで細々と営業していたという説もあります。一方の鍵屋は、日本最古の花火会社「株式会社宗家花火鍵屋」として現存している。因みに、それまで難しい技術とされていた、同心円状に飛散する花火を明治期に及させたのが鍵屋です。

nebta ねぶた祭り:
「ねぶた祭」は主に青森県の各地で行われ、明かりを灯した巨大な灯籠(=ねぶた)を山車に乗せて練り歩く大変華やかなお祭りです。その起源は奈良時代の七夕祭りまで遡ると言われており、地元の多くの人にとって一年で最も重要なイベントとされています。
中でも青森ねぶた祭は毎年200万人以上を動員し、仙台の七夕祭り、秋田竿燈(かんとう)祭りと並んで東北の三大祭りに名を連ねる大人気のお祭りです。
「ハネト」と呼ばれる踊り手がねぶたの周りを取り囲み、お囃子の音に合わせて元気よく飛び跳ねる姿を一目見ようと、全国からの観光客で賑わいます。ねぶた祭りの主役はもちろんねぶたを乗せた山車ですが、青森ねぶた祭ではこれを盛り上げる「ハネト」が大変重要な役割を果たしています。ハネトは「跳人」と書き、文字通り飛び跳ねる人を指します。
お囃子のリズムに合わせて元気よく飛び跳ね、「ラッセーラー!ラッセーラー!」と掛け声をかけながら山車と共に練り歩くハネトは常に人気の的なのです。
その他にも、青森県内だけでなんと40以上の地域で、同様のお祭りが開催されています。
ねぶた祭は、奈良時代に中国から伝わった七夕祭りと、もともと津軽にあった精霊送りなどの行事が融合・変形したものだという説が有力なようです。七夕では小さな灯籠をそっと川に流すのに対し、こちらのねぶた祭は高さ4~5m、幅9mあまりの巨大な灯籠(ねぶた)が街を練り歩くのです。「ねぶた」の語源についても諸説ありますが、農作業の忙しい時期に疲れからくる眠気に負けないように「眠気を流す」→「ねむた流し」…と訛っていき、「ねぶた」または「ねぷた」と言われるようになったとの説が有力です。
ねぶた祭の多くは7~8月の間、青森県内の各地で行われています。

梅雨明け間近

ssyottl小暑の前後に梅雨は終わり、日増しに暑さが増していきます。この小暑から次の大暑までが暑中見舞いを送る時季です。7月7日は言わずと知れた七夕です。そして、さらにこの時季は、浅草でほおずき市、入谷では朝顔市と、東京の下町では夏の行事がめじろ押しです。「小暑」は次の「大暑」までの間の7月7日から7月22日頃までの期間です。

skehai kehai 梅雨明け:この小暑の頃に梅雨明けとなります。いよいよ本格的な夏の到来となりますが、実は梅雨の終わりころは台風シーズンと併せて集中豪雨が起こりやすい季節でもあります。

■七十二候の区分

syokou ssyosokou 温風至(あついかぜ、いたる)7月7日から7月11日頃まで。 風が熱気を運んでくるころです。同じ南風でも梅雨時は「黒南風」、梅雨明け時は「白南風」と呼んでいたそうです。
sjikou ssyojikou 蓮始開(はす、はじめてひらく)7月12日から7月17日頃まで。 夜明けとともに、ゆっくりとつぼみをほどくハスの花。花びらを開く様子は、とても幻想的です。
matukou ssyomakkou 鷹乃学習(たか、わざをならう) 7月18日から7月22日頃まで。 5~6月ごろに生まれた鷹のヒナが、巣立ちの準備を始めるころ。飛び方を覚え、獲物の獲り方を練習して一人前になっていきます。

■旬のもの

syokuzai

goya ゴーヤ:沖縄野菜の代表。育てやすいので家庭栽培でも人気が高い。個性豊かな苦みの成分は夏バテ対策にも力を発揮します。
ninniku ニンニク:6月に収穫した後、乾燥させて出荷される新ニンニクは、みずみずしさタップリ。この時季限定の美味しさです。
karei カレイ:冬場の子持ちカレイも美味ですが、身が肥えて美味しいのは夏なのです。ほどよく脂がのった白身は刺身で食べると絶品です。
anago アナゴ:江戸前寿司の人気ネタ。煮アナゴはもちろんシンプルな白焼きも旬ならではの味と言えます。
sumomo 李:
日本の主な原産地は山梨県で、最も多く作られている品種は「大石早生」(プラム)だそうです。豊富に含まれる鉄分は貧血に、カリウムは便秘解消に良いとされている。なお、日本で扱われている李の多くは中国原産のものです。

syachou

taka 鷹: 日本では山陰から近畿以北で繁殖します。亜高山から平地の林に生息しますが、しばしば獲物を求めて農耕地や水辺などへも出てきます。獲物は主にツグミなどの小鳥や、ハトやキジなどの中型の酉だが、時にはネズミやウサギなども狙います。
kabutoms カブトムシ: 夏の虫の王者。夜、雑木林などで樹液に集まる姿が見られますが、昼間でも活動します。一般的に肥沃な場所の方が大きな個体が多いそうです。

skusa

hasu 蓮:蓮華(れんげ)とも呼ばれ、仏教と共に渡来し、その名は古くから使われていました。清らかさの象徴とされており、仏典では釈迦誕生のとき、母親の周りには蓮の花が咲き乱れた、と言われています。
sarusube サルスベリ:約100日間花を咲かせることから「百日紅」=サルスベリと言われています。鮮やかなピンクや白の花は真夏の青空によく映えます。
asagao 朝顔:原産地は中国地方からヒマラヤ地方と言われているがハッキリと分かっていないそうです。観賞用として現在まで人気となっています。

smikaku

hitumal ひつまぶしの作り方: 昆布茶を使っただしでいただくレシピの紹介です。一膳目はそのまま、二膳目は薬味を添えて、三膳目はお出汁をかけて、四膳目はお好きな食べ方でどうぞ。土用の丑の日にもおすすめです。鰻を食べて、暑い季節を乗り越えましょう。

■調理時間:15分
■費用目安:600円前後
■材料(1人前)
・うなぎの蒲焼き (蒲焼) 1/2尾
・ごはん 1膳
・薬味
・青ねぎ 適量
・ のり (刻み) 適量
・ わさび 適量
・ 出汁
・ 昆布茶 4g
・ 熱湯 200ml
■作り方
準備. 鍋に湯を沸かしておきます。
1. 青ねぎを刻みます。
2. うなぎを2cm幅に切ります。
3. 2を天板にのせ、トースターで温めます。上からアルミホイルをかけ2分、途中アルミホイルを取って2分、うなぎがふっくら温まるまで加熱します。
4. お湯に昆布茶を加えて出汁を作ります。
5. 3をごはんの上にのせれば完成です。お好みで薬味をのせたり、出汁をかけてお召し上がり下さい。
★料理のコツ・ポイント
・お使いのトースター機種によって焼き加減が異なりますので、様子を見ながらご調整ください。
・今回は昆布茶を使った簡単な昆布出汁をご紹介しました。白だしをお湯割りしたもの等、お好みの方法でお召し上がり下さい。

sgyouji

tanabata 七夕:
五節句の一つ。天の川の両脇にある牽牛星と織女星とが年に一度相会するという、七月七日の夜、星を祭る年中行事。中国由来の乞巧奠(きこうてん)の風習と日本の神を待つ「たなはたつめ」の信仰とかが習合したものでしょう。奈良時代から行われ、江戸時代には民間にも広がりました。 庭前に供物をし、葉竹を立て、五色の短冊に歌や字を書いて飾りつけ、書道や裁縫の上達を祈ります。 七夕祭、銀河祭、星祭ともいわれます。七夕は、昔、中国から日本に伝わった星祭りです。ひこ星と、織りひめという男女の星が、天の川をはさんで向かい合っていて、この2つの星が、1年に1度、7月7日にだけ会えるという言い伝えから、祭りが始まりました。七夕は、はた織りが上手な神様の娘『おり姫』と働き者の牛飼いである『ひこ星』は、神様の引き合わせで結婚し仲良く過ごしていましたが、楽しさのあまり仕事をせずに遊んでばかり。激怒した神様は天の川の両端に引き離してしまいましたが、悲しさのあまり元気をなくした2人を見かね、7月7日を年に1度だけ会える日として許しました。
全国各地で開催される七夕まつりですが、関東にも「関東三大七夕祭り」と呼ばれるお祭りがあります。
豪華な七夕飾りを楽しめる「湘南ひらつか七夕まつり」、七夕飾りだけでなくイベントも盛りだくさんの「茂原七夕まつり」、「都市景観大賞都市空間部門」で優秀賞を受賞した事もある「狭山入間川七夕まつり」の3祭です。
doyou 土用入り:
土用(どよう)とは、五行に由来する暦の雑節です。1年のうち不連続な4つの期間で、四立(立夏・立秋・立冬・立春)の直前約18日間ずつです。俗には、夏の土用(立秋直前)を指すことが多く、夏の土用の丑の日には鰻を食べる習慣があります。各土用の最初の日を土用の入り(どようのいり)と呼び、最後の日は節分です。
五行の性質において、木気は植物のような発育伸長する勢いある傾向、火気は勢いが頂点に達し燃え盛る性質、金気は熱や勢いが衰え凝縮・固化しつつある状態、水気は凝縮しきってエネルギーを秘めつつ静的に留まった状態であり、これらは四季、太陽、植物などの周期変化の観察から象徴化されたのです。
このように五行では、春に木気、夏に火気、秋に金気、冬に水気を割り当てています。残った土気は季節の変わり目に割り当てられ、これを「土旺用事」とか「土用」と呼びました。
土用の間は、土の気が盛んになるとして、動土・穴掘り等の土を犯す作業や殺生が忌まれました。ただし、土用に入る前に着工して土用中も作業を続けることは差し支えないとされました。

夏至です

gesttl夏至は、一年で最も日が長く、夜が短くなるころです。夏の盛りに向け、日に日に暑さが増していきますが、梅雨のため長雨が続きます。田んぼでは恵みの雨となり、植えつけた作物はすくすくと成長します。このころになると、農家では田植えは終了。忙しさもようやく一段落します。「夏至」は次の「小暑」までの間の6月21日から7月6日頃までの期間です。

skehai niji 虹:夏は、激しいにわか雨ー夕立の季節です。一気に激しく降ってすぐに上がり日差しが戻ると、太陽の反対側に虹が見られることがあります。夕暮れ近くの虹は、非常に大きく見えます。

■七十二候の区分

syokou gessyokou 乃東枯(なつくさ、かれる)6月21日から6月26日頃まで。 冬に芽を出した夏枯草(がごそう)が枯れていく頃です。夏の花が咲く時期に、枯れていく花を思う、優しさに溢れる言葉です。
sjikou gesjikou 菖蒲華(あやめ、はなさく)6月27日から7月1日頃まで。 アヤメは梅雨の到来を告げる花です。カキツバタやショウブと似ていますが、花びらに網目模様があるのをアヤメといいます。
matukou gesmakkou 半夏生(はんげ、しょうず) 7月2日から7月6日頃まで。 半夏(からすびしゃく)が生えると田植えを終えるのが目安です。このころ半化粧の草の葉も白く染まります。

■旬のもの

syokuzai

kyurib きゅうり:路地物が旬を迎えます。じめじめとした蒸し暑い梅雨時に、江戸っ子はアイス感覚でキュウリを齧ったとか。
mizunasu 水なす:大阪泉州地方の特産品種です。軟らかくみずみずしいのが特徴です。
okura オクラ:オクラのネバネバ成分には整腸、健胃作用があるため、夏の健康管理にお勧めです。
dojou ドジョウ:体の側面に白い点が等間隔で並んでいるためハカリメ(秤目)とも呼ばれます。栄養価が高く、寿司や天ぷらに欠かせません。夏が旬であり、関東では江戸前、関西より西では明石や赤穂、広島のものが知られています。
sakuranbo さくらんぼ:セイヨウミザクラの果実のことで、山形の品種「佐藤錦」が有名です。ビタミンCやカリウム、葉酸が含まれ中国では漢方薬にも利用されます。

syachou

kakou かっこう: 名前の通り「カッコウ」と鳴くことで有名だが、産卵途中のほかの鳥の卵を一つくわえとり、その巣に自分の卵を紛れ込ませる「托卵」をすることで知られています。待ち伏せする姿から「拝み虫」とも呼ばれます。
kibitaki キビタキ: 代表的な夏鳥で、オスはオレンジ色と黒の美しい模様でひときわ目立ちますが、メスは地味な暗緑色なのです。

skusa

syobu 菖蒲:「あやめ」とも「しょうぶ」とも読みます。見た目も似ているが、畑のような乾燥地で栽培されるのがかやめです。
hange 半夏生:上部の葉は半分が白くなって化粧をしているように見えることから「半化粧」の名前がついたととも言われます。別名を「烏柄杓」という名です。
nejibana ネジバナ:花がらせん状にねじれてついているのが名前の由来です。小さいけれど蘭の仲間なのです。

smikaku

minaduki 水無月の作り方: 半透明の白い生地が、なんとも涼しげな和菓子。見た目よりもずっと簡単にできるので、夏のおやつにおすすめです。

■材料:135×145×高さ45mmの流し缶1個分本くず粉 30g 白玉粉 20g 薄力粉 70g グラニュー糖 80g 甘納豆 120~130g
■作り方 ①鍋(または蒸し器の下段)に湯をたっぷり入れ、強火にかける。 ②ボールに本くず粉、白玉粉を入れ、指で粉のかたまりをつぶしながら、水1カップを少しずつ加える。全体をよく混ぜ、粉を溶かす。 ③ボールに本くず粉、白玉粉を入れ、指で粉のかたまりをつぶしながら、水1カップを少しずつ加える。全体をよく混ぜ、粉を溶かす。 ④別のボールに、薄力粉、グラニュー糖を入れて泡立て器で混ぜ、②を少しずつ加えながら混ぜる。なめらかになったら、万能こし器を通してこす。 ⑤③の生地を80ml取り分けておく。流し缶の内側をさっとぬらし、残りの生地を流す。①の鍋が沸騰したら、せいろ(または蒸し器の上段)に流し缶を入れて鍋に重ね、ふたをして強火で20分ほど蒸す。 ⑥やけどをしないように注意しながら、せいろ(または蒸し器の上段)を取り出す。生地の表面に水滴がついていたら、ペーパータオルで押さえるように拭く。全体に甘納豆を散らし、取り分けておいた生地を流して、再び強火で10分蒸す。 ⑦流し缶を取り出してさまし、生地を取り出す。三角形に切り、器に盛る。

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nagoshi 夏越の祓(なごしのはらえ):旧暦の6月末に行われる「夏越の祓」は、半年分のケガレを落とす行事で、心身を清めてお盆を迎えるためのもので、この後の半年の健康と厄除けを祈願します。6月30日ごろ日本各地の神社で行なわれている伝統行事です。 ■「茅の輪くぐり」で厄落とし 茅の輪とは、チガヤという草で編んだ輪のことです。神社の境内に作られた大きな茅の輪の中を「水無月の夏越の祓する人は、千歳(ちとせ)の命延(の)ぶというなり」と唱えながら8の字を書くように3度くぐり抜けます。茅の輪をくぐることで、病気や災いを免れることができるとされています。 ■人形(ひとがた)を流して厄落とし 人形(ひとがた)とは、人の形を模した紙の形代(かたしろ)です。人形に自分の名前や年齢などを書き、それで体を撫でて人形に罪やケガレを移し、身代わりとして神社に納めます。人形を川に流したり、篝火を焚いたり、水や火を使う神事で清め、厄を落とします。 紙だけでなく、藁などで人形を作るところもあります。また、お清めのために人が直接、川や海に入る地方もあります。
■「水無月」を食べて厄落とし 冷房も冷蔵庫もない時代、蒸し暑くなる7月はしばしば病気がはやりました。体力も消耗するので、甘く食べやすいお菓子でエネルギーを補給し、厄祓いをしていたようです。
gionmatu 祇園祭り:毎年6月、コンコンチキチン、コンチキチンと祇園囃子とともに、7月の京都は祇園祭一色。祇園祭は千年以上の歴史を持ち、7月1日(吉符入)から31日(疫神社夏越祭)まで、1か月にわたって多彩な祭事が行われる八坂神社の祭礼です。なかでも17日(前祭)と24日(後祭)の山鉾巡行、そしてそれぞれの宵山には大勢の人々が訪れ、京のまちは祭りの熱気に包まれます。 祇園祭は八坂神社の祭礼で、その祭事は、7月1日の「吉符入」に始まり7月31日の「疫神社夏越祭」まで、およそ1か月にわたって行われます。なかでも、祭のハイライトは7月17日と7月24日に行われる八坂神社の神輿渡御と33基の山鉾巡行。「京都祇園祭の山鉾行事」はユネスコ無形文化遺産にも登録されています。

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