芒種とは、穀物の種を蒔くころのことです。麦の刈り入れが終わり、田植えのシーズンが本格化する時期です。このころには、梅の実が黄色くなり、梅干し作りもスタートします。農家は「猫の手も借りたい」と言われるほど多忙を極めます。梅雨入り間近のもと、農作業は急ピッチで進みます。2021年の「芒種」は次の「夏至」までの間の6月6日から6月20日頃までの期間です。
入梅:立春から127日目が暦の上での梅雨入りです。梅の実が熟す頃の長雨ということから梅雨という名前が付けられました。 沖縄では、小満と合わせた「小満芒種(スーマンボース―)」という語が梅雨の意味で使われます。 |
■七十二候の区分
■旬のもの
カマキリ: 獲物を待ち伏せする姿から「拝み虫」とも呼ばれます。雪国では、雪に埋もれない高さに卵を産みつけるので、その年の雪の高さを予知できるといわれます。ハネを持つが、飛行にはあまり役に立たず、主に威嚇に使われます。 | |
蛍: 国内に生息する種類は約40種と言われています。幼虫は淡水の巻貝カワニナをエサとします。カワニナは清流にしか生息しないため、蛍が都会で見られない原因はそこにあると言われます。 |
紫陽花:紫陽花の仲間はとても多く、色も多彩です。土壌がアルカリ性で赤、酸性で青っぽくなると言われます。 | |
夏椿:椿という名ですが、梅雨ごろに花を咲かせます。スッキリとした白い花はとても清楚な印象を与えます。 | |
キキョウ:秋の七草のイメージがあるが、花が咲くのは6月から9月ごろです。紙風船のように膨らんだつぼみがかわいらしい。 |