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「猫の手も借りたい」ほど忙しい!!

bouttl芒種とは、穀物の種を蒔くころのことです。麦の刈り入れが終わり、田植えのシーズンが本格化する時期です。このころには、梅の実が黄色くなり、梅干し作りもスタートします。農家は「猫の手も借りたい」と言われるほど多忙を極めます。梅雨入り間近のもと、農作業は急ピッチで進みます。2021年の「芒種」は次の「夏至」までの間の6月6日から6月20日頃までの期間です。

skehai nyubai 入梅:立春から127日目が暦の上での梅雨入りです。梅の実が熟す頃の長雨ということから梅雨という名前が付けられました。 沖縄では、小満と合わせた「小満芒種(スーマンボース―)」という語が梅雨の意味で使われます。

■七十二候の区分

syokou bousyokou 蟷螂生(かまきり、しょうず)6月6日から6月10日頃まで。 秋に生みつけられた卵から、かわいいカマキリの赤ちゃんが誕生するころです。カマキリは害虫を捕らえてくれる心強いしケットです。
sjikou boujikou 腐草為蛍(くされたるくさ、ほたるとなる)6月11日から6月15日頃まで。 昔の人は、腐った草がホタルになると信じていたそうです。ホタルがふわっとあかりを灯し飛び交う風景に、心がときめきます。
matukou boumakkou 梅子黄(うめのみ、きばむ) 6月16日から6月20日頃まで。 梅の実は完熟し、淡い黄色に色づくころが梅雨入りの目安です。うっとうしい季節だが、植物は恵みの雨を受けて生き生きと育ちます。

■旬のもの

syokuzai

toumorob とうもろこし:品種が多数あり、日本で多く作られているのは、スイートコーン。米、小麦と、世界三大穀物の一つで、日本では地域によって「きび」「とうみぎ」とさまざまな呼び名があります。
tomato トマト:皮の色で、赤系、ピンク系、緑系に分けられます。ピンク系の品種では「桃太郎」が有名です。赤色系の」品種は過熱調理に向いています。
meron メロン:みずみずしい甘さが特徴であり、お尻の部分が一番甘い。少量で高いエネルギーを持っているので、病中病後にお見舞いなどとしてよく食べられます。
anago あなご:体の側面に白い点が等間隔で並んでいるためハカリメ(秤目)とも呼ばれます。栄養価が高く、寿司や天ぷらに欠かせません。夏が旬であり、関東では江戸前、関西より西では明石や赤穂、広島のものが知られています。
ayu 鮎:「香魚」とも呼ばれ、独特の香りの成分はスイカやキュウリに似ています。清流にすむ魚であり、天然物はきわめて少なく高価です。塩焼きがおいしい魚であり、内臓を塩辛にしたウルカは、酒の肴に最高の逸品です。

syachou

kamakiri カマキリ: 獲物を待ち伏せする姿から「拝み虫」とも呼ばれます。雪国では、雪に埋もれない高さに卵を産みつけるので、その年の雪の高さを予知できるといわれます。ハネを持つが、飛行にはあまり役に立たず、主に威嚇に使われます。
hotaru 蛍: 国内に生息する種類は約40種と言われています。幼虫は淡水の巻貝カワニナをエサとします。カワニナは清流にしか生息しないため、蛍が都会で見られない原因はそこにあると言われます。

skusa

ajisai 紫陽花:紫陽花の仲間はとても多く、色も多彩です。土壌がアルカリ性で赤、酸性で青っぽくなると言われます。
natutuba 夏椿:椿という名ですが、梅雨ごろに花を咲かせます。スッキリとした白い花はとても清楚な印象を与えます。
kikyou キキョウ:秋の七草のイメージがあるが、花が咲くのは6月から9月ごろです。紙風船のように膨らんだつぼみがかわいらしい。

sgyouji

tauematuri 田植の祭: 苦しい田植えの作業を楽しくする方法として田植歌を歌いながら田植えをするという風習が、田の神を祀って豊穣を願う農耕儀礼と結びついて祭礼となったのが起源とされますが、歴史的には権門による勧農があり、その模倣や展開の結果として多くの地域で行われるようになったとも言われます。このため、地域を代表する古くからの寺社の年中行事として伝えられる場合が多く、いずれも農作業の工程を模擬的に演ずることが中心だが、地域ごとに種々の芸能の要素が伝えられ、特徴ある行事が伝承されています。 日本三大御田植と言われるものは、 ①千葉県香取市香取の香取神宮の香取神宮御田植祭 ②三重県志摩市の伊雑宮の御田植(磯部の御神田)で重要無形民俗文化財になっています。 ③大阪府大阪市住吉区住吉の住吉大社の住吉の御田植(要無形民俗文化財)
chichihi 父の日:毎年6月の第3日曜日は父の日。家族を支えてくれるお父さんに日ごろの感謝を伝える大切な日ですが、ついつい「その日を忘れてしまった」という方もいるかもしれません。 母の日に比べて何となく影が薄いそんな父の日にも、しっかりとした由来があります。 父の日は、母の日と同じくアメリカ発祥の祝日です。誕生したきっかけは、ソノラ・スマート・ドットという女性の嘆願によるものだそうです。ソノラの父親は軍人で、南北戦争から復員した後に男手ひとつで6人の子どもたちを育て上げています。 6人兄弟の末っ子だったソノラは父の偉業を称えようと1909年に牧師教会へ「父親へ感謝する日も作ってほしい」と嘆願します。 そして1910年6月19日に、初めて父の日の式典が開催されました。そして、1916年の式典で、第29代アメリカ大統領であるウッドロー・ウィルソンが演説を行ったことをきっかけにして浸透していったといわれています。そして1972年、6月の第3日曜日が父の日として正式に制定されたのでした。 ちなみに、父の日が日本に導入され始めたのは1950年代ごろでした。現在のように一般的な行事として広まったのは1980年代に入ってからデパートなどの商業施設が販売戦略の一環として父の日を取り上げ、そこから一般に広く浸透していきました。 父の日のギフトにも、お花を贈るのが定番です。父の日に贈るお花は、バラが一般的だとされています。。母の日のカーネーション同様に、お父さんが健在であれば赤いバラを、亡くなっていれば白いバラを贈るといわれています。 今年の父の日、貴方はバラに添えて何をプレゼントしますか?

猫の手も借りたい!

smttl小満とは、あらゆる命が満ちていく時期。太陽を浴び、万物がすくすくと育つ時期です。梅雨を前に、麦は金色の穂を揺らし、収穫の時期を待ち、田んぼは田植えの準備に追われます。さらに育ち盛りの蚕には常に桑の葉を与えて世話をせねばならず、農家は「猫の手も借りたい」ほど大忙しの頃なのです。「小満」は次の「芒種」までの間の5月21日から6月5日頃までの期間です。

skehai tenkiame 天気雨:晴天なのに小雨が降る「日照り雨」のことです。「狐の嫁入り」とも呼ばれ、夏の季語になっています。昔は、不可思議なことは何でも狐の仕業と考えられていたのです。

■七十二候の区分

syokou smsyokou 蚕起食桑(かいこおきて、くわをはむ)5月21日から5月25日頃まで。

蚕が元気に桑の葉を食べ、成長するころ。美しい絹糸を紡ぐ蚕は「おかいこさま」と呼ばれ、人々の生活を支えてきました。

sjikou smjikou 紅花栄(べにはな、さく)5月26日から5月30日頃まで。

古代エジプト時代から染料として利用されていた紅花。あたり一面に紅花が咲くと、化粧の紅を採る為の花摘みが始まります。

matukou smmakkou 麦秋至(むぎのとき、いたる) 5月31日から6月5日頃まで。

黄金色に色づいた麦の穂が実る頃です。麦にとっての実りの季節を「麦の秋」と名付けられています。

■旬のもの

syokuzai

tamanegib たまねぎ:日本では辛みが強い黄たまねぎが主流。切ると涙がでるのは、辛味とニオイを出す硫化アリルが揮発するため。料理をする前に冷蔵庫で冷やしておくと押さえることができます。
sayaingen さやいんげん:いんげん豆を若採りしてさやごと食べるのがさやいんげん。関西地方では3度収穫できることから「さんど豆」とも呼ばれ、塩ゆでやおひたしなどに使用されます。
aoume 青梅:生では食べられない青梅は、梅シロップや梅酒に、やさしい梅の香りとほのかな酸味はこの時期ならではの味覚です。
dojou どじょう:古くから江戸の郷土料理として有名です。食べ物としても優等生で、栄養価の高さは「うなぎ一匹、どじょう一匹」とされ、うなぎ一匹に匹敵するといわれています。国内産では関東が本場です。
sirogisu シロキス:天ぷらや寿司のネタとして江戸っ子に愛されてきた魚です。ほどよく脂がのった白身がとても上品なのです。

smikaku

kisuten キスの天ぷら:  白玉粉外サクッ中ふわっの簡単キスの天ぷら

■材料
キス    6匹
油      適量
卵    1個
水    1カップ
小麦粉  1カップ
■作り方
①キスは鱗落としか包丁の背で鱗を落とす。
②頭を落とし、お腹を切って内臓を取り出す。
③背側から包丁を入れ、身を開いて、腹骨をすく。
④キッチンペーパーで水気を取り、小麦粉(分量外)をつけておく。
⑤卵と水を混ぜ、小麦粉を少しずつ加えて混ぜる。天ぷら粉の出来上がり。
⑥3のキスを4の天ぷら粉につけ、高温の油で3分揚げたら出来上がり
★コツ・ポイント
キスはしっかり水気を切り、天ぷら粉は混ぜ過ぎないように。
そうすると食感よくサクッふわっと仕上がります。

syachou

sijuukara しじゅうがら: 胸から腹の黒いネクタイ模様が特徴です。細い声で「ツーピー、ツツピン」と鳴きます。初夏は子育ての時期なのです。
tentoumusi てんとう虫: 星の数や色はさまざまで、コロンとした姿が愛らしい。アブラ虫などの害虫を食べてくれます。

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benibana 紅花:アザミに似た菊科の花。原産地はエジプト・地中海沿岸からシルクロードを経て渡来したといわれています。鼻を発行・乾燥させたものが染料や着色料の材料として用いられ、生薬や口紅、食用油などにも利用されます。
suzuran スズラン:開花期は4~5月です。うつむき加減で葉の陰に咲くことから「君影草」という奥ゆかしい別名を持っています。
hamanasu 浜茄子:アジア島北部の沿岸沿いに育ち、大きさは1メートルにもなり、枝は多くて太い。枝先にはバラのような6~8センチの赤紫色の花を数個つけます。

sgyouji

kifune 貴船祭:
貴船神社で最も重要な最大の祭典が「貴船祭」です。本宮での厳粛な神事では雅やかな舞楽が奉納され、新緑が最も美しい時季に金色の御神輿が貴船町内を華やかに巡行します。奥宮では出雲神楽奉納など賑々しい行事が繰り広げられます。貴船祭は毎年6月1日に行われています。貴船祭では先ず本宮で神事を行い、次に舞楽(ぶがく)が奉納されます。その後神輿が本宮から奥宮に巡行します。なお奥宮では先ず神事を行い、次に子供が神石・船形石に千度詣りを行います。その後出雲神楽(いずもかぐら)が奉納されます。
2023年(令和5年)6月1日(木曜日)11:00から行われ、13:00頃から神輿の巡行、15:00頃から奥宮で神事が行われます。
koromo 衣替え:
四季があり、季節によって天気や気温が変化する日本では、季節ごとに衣類や持ち物を替えて来ました。特に夏冬の季節の変わり目に衣類を改めることを「衣替え」といいます。中国の宮廷で、旧暦の4月1日と10月1日に夏服と冬服を入れ替えていたことから始まった習慣です。日本へは、平安時代頃に伝わり、室町時代から江戸時代にかけて、四季に合わせて式服を替える習慣が定着しました。明治維新で新暦が採用されると、夏服は6月1日~9月30日、冬服が10月1日~5月31日となりました。学校や官公庁、制服のある会社などは、現在もこの日をめどに衣替えを行っています。和服では、この衣替えのしきたりが今も重要視されています。着物には袷(あわせ)、単衣(ひとえ)、薄物(うすもの)などがありますが、これらは着る時期が決められています。一番長く着られるのは袷で、10月から冬を過ぎて5月末までです。6月は単衣、7月8月の暑い時期には薄物、9月には単衣に戻り、10月からはまた袷の季節になります。袷の出番が長いので、最初に着物を作るときは袷にする方が多いようです。
昔から衣類の手入れとして「虫干し」が行われてきました。天気の良い空気の乾いた日に陰干しをして、衣類につく虫やカビを防ぎます。衣類のほか、書画や調度品なども虫干しをして大切に保管されてきました。

空は澄んで高く、風は爽やかな節季です

syottl8月後半にさしかかると、日中は相変わらずの残暑が続くが、朝夕は暑さが収まり、過ごしやすくなってきます。空は澄んで高く、風は爽やか、濃く短かった影が長く軟らかくなていることに気が付きます。本来の七夕はこのころなのです。「処暑」は次の「白露」までの間の8月23日から9月7日頃までの期間です。

skehai syokehai 行合の空:夏から秋に移り行く中で、夏の暑気と秋の冷気が入り交じるように生き合う空のことです。入道雲がわき上がる空に、はけで空を優しくなでたような巻雲や、魚のうろこのような鰯雲が姿を見せ始めます。

■七十二候の区分

syokou sysyokou 綿柎開(わたのはなべし、ひらく)8月23日から8月27日頃まで。

綿を包む柎(はなしべ)が開き、中からふわふわの綿毛が姿を現すころ。これをほぐし綿の糸を紡ぐ作業が始まります。

sjikou syjikou 天地始粛(てんちはじめて、さむし)8月28日から9月1日頃まで。

日中は厳しい暑さが続くが、朝夕は少しずつ涼しくなり、天気図に秋雨前線が現れて、秋の気配が現れ始めます。

matukou symakkou 禾乃登(こくもの、みのる) 9月2日から9月7日頃まで。

稲穂が膨らんで黄金に色づき、早いところでは稲刈りが始まります。台風が襲来してくる時期でもあるので注意が必要です。

■旬のもの

syokuzai

sanma サンマ:すべてが国産で天然物という貴重な魚です。8月に獲れる北海道~三陸産は脂が乗っていて美味です。
simaaji しま鯵:高級魚であり、アジの仲間では最もおいしいと言われています。名前の由来は幼魚のときに体に黄色い横縞があることから来ているそうです。岩手県宮古以南の沿岸に生息して、特に八丈島や伊豆七島のものが珍重されます。
iwasi イワシ:暑さが増すにつれて脂が乗って美味しくなります。味噌や薬味を刺身にたたき込んだナメロウは暑い時期にピッタリの食感です。
sinsato 新里芋:冬場の大きな里芋とは一味違う瑞々しさが特徴です。丸ごと茹でて皮をつるりとむいて食べる、衣かつぎがお勧めです。
konasu こなす:重さ10~20グラムの丸形をした小さいなすで、浅漬けやからし漬けの漬物によく使われます。秋が深まると、果肉が締まってより美味しくなります。山形県産の「民田なす」という品種が有名です。
satumaimo さつまいも:中国から宮古島に渡ったのが始まりで、その後、九州で栽培され「薩摩の芋」として定着しました。干ばつに強くて収穫量が多く、凶作を救う作物として全国に広まりました。植物繊維が豊富なので便秘に効果があると言われます。
nasi 梨:日本原産の日本梨、ヨーロッパの洋梨、中国梨があり、それぞれ品種も豊富です。シャキシャキとした瑞々しい食感がおいしい。「幸水」「豊水」「二十世紀」など様々な品種があります。
sudachi すだち:ゆずに似た似た果実であり、枝にはトゲがあります。さわやかな香りは、焼き魚や土瓶蒸しなど、素材の味わいを引き立たせるような料理に合います。生産量のほとんどが大分県産です。

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kuzukiri くずきり:きな粉と黒蜜をかけて甘味として食べるとおいしいくずきり。くずきりは、京都・祇園の300年ほど続く、老舗和菓子店である「鍵善良房(かぎぜんよしふさ)」というお店が発祥のようです。

■くずきりの原料くずきりのは、くず粉からできています。くず粉は葛という植物の根を砕き、水で洗ってでんぷん質を沈殿させます。水とでんぷん質が別れたら、水を捨ててでんぷん質を乾燥させれば葛粉のできあがり。

葛粉はくずきりの他、水まんじゅうなどにも使われ、料理ではとろみをつける片栗粉と同じような役割としても使用されます。ごま豆腐を固めるのにも葛粉が使用されます。

■くずきりの作り方

葛粉を水に溶き型に流し、加熱して固めます。板状に固まったくずきりを細く切れば、ご存知くずきりのでき上がり。

■食べ方

漆器に入ったくずきりに黒蜜をかけて頂くのがオーソドックスな食べ方。細長い形状なので、まるで麺類かのようにツルッと口の中に入ります。コクのある黒蜜の風味や喉ごしの良さも魅力です。

近年は、フルーツ味や黒ごま味、京都らしい抹茶味など、新しい食べ方も増えています。

スーパーなどでは、水煮のものがパック入りで売られている場合と、乾燥で売られている場合があります。水煮のパックはこんにゃくなどが置いてある売り場に、乾燥の物は乾物コーナーに置かれていることが多いです。

 

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sasagoi ささごい:夏鳥として飛来し、「キュウ」と鋭い声で鳴く。主に川や池、水田などの水辺で生活します。じっと立ち止まって待ち伏せし、魚を見つけると首をさっとのばして挟み取ります。葉や虫などを疑似餌にし、詰まってきた魚をとらえることもあります。
mozu モズ:いろいろな鳴き方をするうえ、カエルや虫を捕まえて枝に差す「モズのはやにえ」という不思議な習性があります。
suzumebachi すずめばち:攻撃性が高く、毎年刺されることによる死亡例は熊や蛇の被害を上回ります。黒い部分を攻撃する習性があるので、黒っぽい服装をしていると襲われる可能性が高くなります。
matumusi まつむし:立てたハネを震わせて「チンチロリン」と歯切れの良い声で鳴きます。

すずむしに比べて飼育が難しいため、近年では数が減少しており、残念ながら都市部ではその鳴き声を聞く機会が減っています。

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waremo ワレモコウ:赤に見えみえない地味な色合いから「我も紅」と命名されたとか。控えめな姿が愛らしくて人気が高い。

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kazebon おわら風の盆:
おわら風の盆は、富山県富山市八尾地区で、毎年9月1日から3日にかけて行われている富山県を代表する祭です。越中おわら節の哀切感に満ちた旋律にのって、坂が多い町の道筋で無言の踊り手たちが洗練された踊りを披露します。艶やかで優雅な女踊り、勇壮な男踊り、哀調のある音色を奏でる胡弓の調べなどが来訪者を魅了します。2006年(平成18年)に、「とやまの文化財百選(とやまの祭り百選部門)」に選定されています。おわら風の盆のスケジュールは次のようになっています。前夜祭並びに本祭の公式スケジュール期間内は、踊り手、地方(じかた)はそれぞれ各町内で決められた衣装であるが、それ以降は地方の多くが各自思い思いの着流しに着替え、草履も履き替え町流しに出る。またOGなどが踊りに加わります。

■前夜祭
本祭前の8月20日から30日まで11日間に渡り前夜祭が行なわれます。なお、31日は本祭前の休みです。前夜祭の期間中は18時30分から20時まで八尾観光会館で風の盆の上映会・踊り方教室・踊りの鑑賞会が行われ、その後、毎夜11町(支部)が交代で20時より自町内にて町流しと輪踊りまた舞台踊りを22時まで行っている。輪踊りには一般観光客も輪に入り踊ることができます。
■本祭 9月1・2日
本祭初日と2日目は、15時から各町で町流し・輪踊りがはじまり、公式スケジュールでは23時までとされています。なお、17時から19時までは夕食のため踊りは休止となります。19時から20時35分ごろまで、八尾小学校グラウンドに特設される演舞場で競演会が行われ、各町内の優美なおわらを鑑賞することができます。
■本祭 9月3日
最終日となるこの日は、19時から各町での町流し・輪踊りがはじまります。1日、2日同様、八尾小学校グウランド、八尾観光会館のほか、何箇所か設けられる特設ステージや、各町の公民館前などでも演舞を見る事ができるほか、上新町での大輪踊り、各町の公民館前、町の辻々などでも輪踊りが行われます。
JR越中八尾駅に最も近い福島支部の踊り手たちは、毎年4日早朝、越中八尾駅ホームにて富山駅行き、猪谷駅行き始発列車の乗客をおわらで見送る「見送りおわら」を行っているそうです。 令和4年度はコロナの影響で以下の内容で実施予定だそうです。

【令和4年度の開催概要について
・開催期間は9月1日(木)、2日(金)、3日(土)です。 ・前夜祭は中止します。
・おわら演舞場は中止します。
・無料休憩所は設置しません。
・駐車場はバス(観光・貸切)への対応とします。
・一般車両(マイカー)の駐車場の用意はありません。公共交通機関をご利用ください。
・雨天の場合、町流しは原則中止です。
・来訪者の方は行事運営委員会事務局が示す、感染症対策や参加マナーに十分ご留意くだい。

一年で最も昼の長い日

gesttl夏至は、一年で最も日が長く、夜が短くなるころです。夏の盛りに向け、日に日に暑さが増していきますが、梅雨のため長雨が続きます。田んぼでは恵みの雨となり、植えつけた作物はすくすくと成長します。このころになると、農家では田植えは終了。忙しさもようやく一段落します。「夏至」は次の「小暑」までの間の6月21日から7月6日頃までの期間です。

skehai niji 虹:夏は、激しいにわか雨ー夕立の季節です。一気に激しく降ってすぐに上がり日差しが戻ると、太陽の反対側に虹が見られることがあります。夕暮れ近くの虹は、非常に大きく見えます。

■七十二候の区分

syokou gessyokou 乃東枯(なつくさ、かれる)6月21日から6月26日頃まで。 冬に芽を出した夏枯草(がごそう)が枯れていく頃です。夏の花が咲く時期に、枯れていく花を思う、優しさに溢れる言葉です。
sjikou gesjikou 菖蒲華(あやめ、はなさく)6月27日から7月1日頃まで。 アヤメは梅雨の到来を告げる花です。カキツバタやショウブと似ていますが、花びらに網目模様があるのをアヤメといいます。
matukou gesmakkou 半夏生(はんげ、しょうず) 7月2日から7月6日頃まで。 半夏(からすびしゃく)が生えると田植えを終えるのが目安です。このころ半化粧の草の葉も白く染まります。

■旬のもの

syokuzai

kyurib きゅうり:路地物が旬を迎えます。じめじめとした蒸し暑い梅雨時に、江戸っ子はアイス感覚でキュウリを齧ったとか。
mizunasu 水なす:大阪泉州地方の特産品種です。軟らかくみずみずしいのが特徴です。
okura オクラ:オクラのネバネバ成分には整腸、健胃作用があるため、夏の健康管理にお勧めです。
dojou ドジョウ:体の側面に白い点が等間隔で並んでいるためハカリメ(秤目)とも呼ばれます。栄養価が高く、寿司や天ぷらに欠かせません。夏が旬であり、関東では江戸前、関西より西では明石や赤穂、広島のものが知られています。
sakuranbo さくらんぼ:セイヨウミザクラの果実のことで、山形の品種「佐藤錦」が有名です。ビタミンCやカリウム、葉酸が含まれ中国では漢方薬にも利用されます。

syachou

kakou かっこう: 名前の通り「カッコウ」と鳴くことで有名だが、産卵途中のほかの鳥の卵を一つくわえとり、その巣に自分の卵を紛れ込ませる「托卵」をすることで知られています。待ち伏せする姿から「拝み虫」とも呼ばれます。
kibitaki キビタキ: 代表的な夏鳥で、オスはオレンジ色と黒の美しい模様でひときわ目立ちますが、メスは地味な暗緑色なのです。

skusa

syobu 菖蒲:「あやめ」とも「しょうぶ」とも読みます。見た目も似ているが、畑のような乾燥地で栽培されるのがかやめです。
hange 半夏生:上部の葉は半分が白くなって化粧をしているように見えることから「半化粧」の名前がついたととも言われます。別名を「烏柄杓」という名です。
nejibana ネジバナ:花がらせん状にねじれてついているのが名前の由来です。小さいけれど蘭の仲間なのです。

smikaku

minaduki 水無月の作り方: 半透明の白い生地が、なんとも涼しげな和菓子。見た目よりもずっと簡単にできるので、夏のおやつにおすすめです。 ■材料:135×145×高さ45mmの流し缶1個分本くず粉 30g 白玉粉 20g 薄力粉 70g グラニュー糖 80g 甘納豆 120~130g ■作り方 ①鍋(または蒸し器の下段)に湯をたっぷり入れ、強火にかける。 ②ボールに本くず粉、白玉粉を入れ、指で粉のかたまりをつぶしながら、水1カップを少しずつ加える。全体をよく混ぜ、粉を溶かす。 ③ボールに本くず粉、白玉粉を入れ、指で粉のかたまりをつぶしながら、水1カップを少しずつ加える。全体をよく混ぜ、粉を溶かす。 ④別のボールに、薄力粉、グラニュー糖を入れて泡立て器で混ぜ、②を少しずつ加えながら混ぜる。なめらかになったら、万能こし器を通してこす。 ⑤③の生地を80ml取り分けておく。流し缶の内側をさっとぬらし、残りの生地を流す。①の鍋が沸騰したら、せいろ(または蒸し器の上段)に流し缶を入れて鍋に重ね、ふたをして強火で20分ほど蒸す。 ⑥やけどをしないように注意しながら、せいろ(または蒸し器の上段)を取り出す。生地の表面に水滴がついていたら、ペーパータオルで押さえるように拭く。全体に甘納豆を散らし、取り分けておいた生地を流して、再び強火で10分蒸す。 ⑦流し缶を取り出してさまし、生地を取り出す。三角形に切り、器に盛る。

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nagoshi 夏越の祓(なごしのはらえ):旧暦の6月末に行われる「夏越の祓」は、半年分のケガレを落とす行事で、心身を清めてお盆を迎えるためのもので、この後の半年の健康と厄除けを祈願します。6月30日ごろ日本各地の神社で行なわれている伝統行事です。 ■「茅の輪くぐり」で厄落とし 茅の輪とは、チガヤという草で編んだ輪のことです。神社の境内に作られた大きな茅の輪の中を「水無月の夏越の祓する人は、千歳(ちとせ)の命延(の)ぶというなり」と唱えながら8の字を書くように3度くぐり抜けます。茅の輪をくぐることで、病気や災いを免れることができるとされています。 ■人形(ひとがた)を流して厄落とし 人形(ひとがた)とは、人の形を模した紙の形代(かたしろ)です。人形に自分の名前や年齢などを書き、それで体を撫でて人形に罪やケガレを移し、身代わりとして神社に納めます。人形を川に流したり、篝火を焚いたり、水や火を使う神事で清め、厄を落とします。 紙だけでなく、藁などで人形を作るところもあります。また、お清めのために人が直接、川や海に入る地方もあります。 ■「水無月」を食べて厄落とし 冷房も冷蔵庫もない時代、蒸し暑くなる7月はしばしば病気がはやりました。体力も消耗するので、甘く食べやすいお菓子でエネルギーを補給し、厄祓いをしていたようです。
gionmatu 祇園祭り:毎年6月、コンコンチキチン、コンチキチンと祇園囃子とともに、7月の京都は祇園祭一色。祇園祭は千年以上の歴史を持ち、7月1日(吉符入)から31日(疫神社夏越祭)まで、1か月にわたって多彩な祭事が行われる八坂神社の祭礼です。なかでも17日(前祭)と24日(後祭)の山鉾巡行、そしてそれぞれの宵山には大勢の人々が訪れ、京のまちは祭りの熱気に包まれます。 祇園祭は八坂神社の祭礼で、その祭事は、7月1日の「吉符入」に始まり7月31日の「疫神社夏越祭」まで、およそ1か月にわたって行われます。なかでも、祭のハイライトは7月17日と7月24日に行われる八坂神社の神輿渡御と33基の山鉾巡行。「京都祇園祭の山鉾行事」はユネスコ無形文化遺産にも登録されています。 なお、2021年の祇園祭山鉾巡行(前祭山鉾巡行:7月17日・後祭山鉾巡行:7月24日)は、新型コロナウイルス感染症の拡散防止ため中止が決定されました。

万物が天地に満ち始めます

syttl「万物しだいに長じて天地に満ち始める」時季であり、前年の秋に植えた麦が成長して穂を実らせるため、ひと安心するという意味から「小満」と言われます。さまざまな生命が大地に満ち溢れる時季です。「小満」は次の「芒種」までの間の5月21日から6月5日頃までの期間です。

skehai sykehai 天気雨:晴天なのに小雨が降る「日照り雨」のことです。「狐の嫁入り」とも呼ばれ、夏の季語になっています。不思議なことは何でも狐の仕業とかんがえられていたのです。小さな雲が雨を降らしたなどの自然現象です。

■七十二候の区分

syokou sysyokou 蚕起食桑(かいこおきて、くわをくう)5月21日から5月25日頃まで。 蚕が元気に桑の葉を食べ、成長するころ。美しい絹糸を紡ぐ蚕は「おかいこさま」と呼ばれ、人々の生活を支えていました。
sjikou syjikou 紅花栄(べにばな、さかう)5月26日から5月30日頃まで。 古代エジプト時代から染料として利用された紅花です。紅花が咲くと辺り一面に、化粧の紅を採る為の花摘みが始まります。
matukou symakkou 麦秋至(ばくしゅう、いたる) 5月31日から6月5日頃まで。 黄金色に色づいた麦の穂が実るころです。麦にとっての実りの季節を「麦の秋」と名付けています。

■旬のもの

syokuzai

tamanegi 玉ねぎ:日本では辛みが強い黄玉ねぎが主流です。切ると涙が出て困りますね。料理をする前に冷蔵庫で冷やしておくと押さえることができます。成人病の予防に効果的と言われます。
soramame そら豆:桜が咲いた2か月後がそら豆の旬と言われます。シンプルに焼いたり茹でたり、ご飯に炊き込んでも美味です。
rakkyou らっきょう:多くの薬効をもち、平安時代から薬として用いられてきたと言われます。甘酢漬けが定番ですが、天ぷらにするとほっくりと甘くなります。
sakuranbo さくらんぼ:語源は桜を擬人化した「桜坊」と言われています。山桜などのサクラ類の果実は多くのものが食べられます。実にさまざまな味、色、形のものがあります。
meron めろん:アフリカ産であり、日本には明治期に入ってきましたが、環境上栽培が難しく高価な果物の代名詞になりました。果肉は赤肉主・青肉腫・白肉腫の3種類に分類されます。
aoume 青梅:生では食べられない青梅は、梅シロップや梅酒に使います。優しい梅の香りとほのかな酸味はこの時季ならではの味覚です。
dojou どじょう:古くから江戸の郷土料理として有名です。栄養価の高さはを「うなぎ一匹、どじょう一匹」とされています。国内産では関東が本場であり、養殖も盛んに行われています。
hoojiro シロギス:天ぷらや寿司のネタとして江戸っ子に愛されてきた魚です。ほどよく脂がのった白身がとても上品です。

tentoumusi てんとう虫:星の数が色はさまざまで、コロンとした姿が愛らしい生き物です。アブラ虫などの害虫を食べてくれます。
sijuugara シジュウカラ:胸から腹の黒いネクタイ模様が特徴です。細い声で「ツーピー、ツツピン」と鳴きます。初夏は子育ての時期でもあります。
kaiko カイコ:養蚕は7世紀の時点ですでに飼育され、重要な産業になっていたそうです。カイコは日本の近代化を支えた家畜であり、大切に扱われています。

skusa

suzuran スズラン:3~5月上旬に薄紫の可憐な花を咲かせます。山菜としても人気が高く、天ぷらにして食べると美味です。根は片栗粉の原料になります。
benibana 紅花:日陰を好んで生え、春~初夏に白い花が咲きます。トクトクの香りの葉は茶葉としてもつかわれます。

sgyouji

sihoi 潮干狩り:潮干狩り(しおひがり)とはご承知とおもいますが、遠浅の砂浜で、砂中の貝などを採取することです。貝拾い、貝掘りなどとも言います。春の季語でもあります。

一般的には干潮時に潮が引いた浜辺で熊手等を使って砂の中に潜っている貝を掘り出し、バケツや編み込んだ袋などの容器に集めます。 潮干狩りは砂浜にしゃがみ込んで貝を掘り当てたり掻き集める姿勢を保たねばならないので、引き潮に合わせて徐々に干潟となっていく砂浜を海に向かって追っていき、満ち潮に合わせて陸に戻るという動きをします。

貝採りは主として食用にするために行われるので、採った貝は体内に砂を吸い込んでおり、砂を吐かせる必要があるので、持ち帰って調理することが一般的です。なお、貝採りは貝殻を収集する目的で行われることもあり、食用に限らず船で海底から貝を採る場合もあるため潮干狩りに限られない。

 

kifunematuri 貴船祭り:水の神様を祀る貴船神社。全国各地に点在する貴船神社の総本宮で、創建は1300年以上前で水を司る神・高龗神(たかおかみのかみ)を祀っています。
毎年6月1日に開催されるのが、貴船神社最大の祭典である「貴船祭」です。午前11時から、本宮で神事が執り行われ、樂辰會の楽人たちによる舞楽が奉納されます。午後1時になると、同じく本宮で御神輿発輿祭が。巡幸に先立ち、御神輿に貴船大神の御分霊を奉安して道中の安全を祈願します。発輿祭が終わると、いよいよ御神輿が本宮を出発します。金色の煌びやかな御神輿は、参道を下り町内を巡幸後、貴船川上流の摂社を通り奥宮へ。威勢のいい掛け声とお囃子が、辺りに響き渡っていました。御神輿は1時間ほどかけて奥宮へ。拝殿に奉安され、奥宮例祭が斎行されます。祝詞奏上や代表者の拝礼の後、続いて行われるのが「子供千度詣」です。奥宮の境内では、出雲神楽の奉納も行われます。演じられたのは、スサノオノミコトがヤマタノオロチを退治するお話。二匹の大蛇が火を吹きながら登場し、スサノオノミコトと戦う場面は圧巻です。出雲神楽が終わると、御神輿は再び本宮へ。最後に還御祭が行われ、今年も無事に貴船祭は締めくくられます。 

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