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七夕の日です

ssyottl小暑の前後に梅雨は終わり、日増しに暑さが増していきます。この小暑から次の大暑までが暑中見舞いを送る時季です。7月7日は言わずと知れた七夕です。そして、さらにこの時季は、浅草でほおずき市、入谷では朝顔市と、東京の下町では夏の行事がめじろ押しです。「小暑」は次の「大暑」までの間の7月7日から7月22日頃までの期間です。

skehai kehai 梅雨明け:この小暑の頃に梅雨明けとなります。いよいよ本格的な夏の到来となりますが、実は梅雨の終わりころは台風シーズンと併せて集中豪雨が起こりやすい季節でもあります。

■七十二候の区分

syokou ssyosokou 温風至(あついかぜ、いたる)7月7日から7月11日頃まで。 風が熱気を運んでくるころです。同じ南風でも梅雨時は「黒南風」、梅雨明け時は「白南風」と呼んでいたそうです。
sjikou ssyojikou 蓮始開(はす、はじめてひらく)7月12日から7月17日頃まで。 夜明けとともに、ゆっくりとつぼみをほどくハスの花。花びらを開く様子は、とても幻想的です。
matukou ssyomakkou 鷹乃学習(たか、わざをならう) 7月18日から7月22日頃まで。 5~6月ごろに生まれた鷹のヒナが、巣立ちの準備を始めるころ。飛び方を覚え、獲物の獲り方を練習して一人前になっていきます。

■旬のもの

syokuzai

goyab ゴーヤ:沖縄野菜の代表。育てやすいので家庭栽培でも人気が高い。個性豊かな苦みの成分は夏バテ対策にも力を発揮します。
ninniku ニンニク:6月に収穫した後、乾燥させて出荷される新ニンニクは、みずみずしさタップリ。この時季限定の美味しさです。
karei カレイ:冬場の子持ちカレイも美味ですが、身が肥えて美味しいのは夏なのです。ほどよく脂がのった白身は刺身で食べると絶品です。
anago アナゴ:江戸前寿司の人気ネタ。煮アナゴはもちろんシンプルな白焼きも旬ならではの味と言えます。
sumomo 李:日本の主な原産地は山梨県で、最も多く作られている品種は「大石早生」(プラム)だそうです。豊富に含まれる鉄分は貧血に、カリウムは便秘解消に良いとされている。なお、日本で扱われている李の多くは中国原産のものです。

syachou

taka 鷹: 日本では山陰から近畿以北で繁殖します。亜高山から平地の林に生息しますが、しばしば獲物を求めて農耕地や水辺などへも出てきます。獲物は主にツグミなどの小鳥や、ハトやキジなどの中型の酉だが、時にはネズミやウサギなども狙います。
kabutoms カブトムシ: 夏の虫の王者。夜、雑木林などで樹液に集まる姿が見られますが、昼間でも活動します。一般的に肥沃な場所の方が大きな個体が多いそうです。

skusa

hasu 蓮:蓮華(れんげ)とも呼ばれ、仏教と共に渡来し、その名は古くから使われていました。清らかさの象徴とされており、仏典では釈迦誕生のとき、母親の周りには蓮の花が咲き乱れた、と言われています。
sarusube サルスベリ:約100日間花を咲かせることから「百日紅」=サルスベリと言われています。鮮やかなピンクや白の花は真夏の青空によく映えます。
asagao 朝顔:原産地は中国地方からヒマラヤ地方と言われているがハッキリと分かっていないそうです。観賞用として現在まで人気となっています。

smikaku

hitumal ひつまぶしの作り方: 昆布茶を使っただしでいただくレシピの紹介です。一膳目はそのまま、二膳目は薬味を添えて、三膳目はお出汁をかけて、四膳目はお好きな食べ方でどうぞ。土用の丑の日にもおすすめです。鰻を食べて、暑い季節を乗り越えましょう。

■調理時間:15分
■費用目安:600円前後
■材料(1人前)
・うなぎの蒲焼き (蒲焼) 1/2尾
・ごはん 1膳
・薬味
・青ねぎ 適量
・ のり (刻み) 適量
・ わさび 適量
・ 出汁
・ 昆布茶 4g
・ 熱湯 200ml
■作り方
準備. 鍋に湯を沸かしておきます。
1. 青ねぎを刻みます。
2. うなぎを2cm幅に切ります。
3. 2を天板にのせ、トースターで温めます。上からアルミホイルをかけ2分、途中アルミホイルを取って2分、うなぎがふっくら温まるまで加熱します。
4. お湯に昆布茶を加えて出汁を作ります。
5. 3をごはんの上にのせれば完成です。お好みで薬味をのせたり、出汁をかけてお召し上がり下さい。
★料理のコツ・ポイント
・お使いのトースター機種によって焼き加減が異なりますので、様子を見ながらご調整ください。
・今回は昆布茶を使った簡単な昆布出汁をご紹介しました。白だしをお湯割りしたもの等、お好みの方法でお召し上がり下さい。

sgyouji

tanabata 七夕:
五節句の一つ。天の川の両脇にある牽牛星と織女星とが年に一度相会するという、七月七日の夜、星を祭る年中行事。中国由来の乞巧奠(きこうてん)の風習と日本の神を待つ「たなはたつめ」の信仰とかが習合したものでしょう。奈良時代から行われ、江戸時代には民間にも広がりました。 庭前に供物をし、葉竹を立て、五色の短冊に歌や字を書いて飾りつけ、書道や裁縫の上達を祈ります。 七夕祭、銀河祭、星祭ともいわれます。
七夕は、昔、中国から日本に伝わった星祭りです。ひこ星と、織りひめという男女の星が、天の川をはさんで向かい合っていて、この2つの星が、1年に1度、7月7日にだけ会えるという言い伝えから、祭りが始まりました。七夕は、はた織りが上手な神様の娘『おり姫』と働き者の牛飼いである『ひこ星』は、神様の引き合わせで結婚し仲良く過ごしていましたが、楽しさのあまり仕事をせずに遊んでばかり。激怒した神様は天の川の両端に引き離してしまいましたが、悲しさのあまり元気をなくした2人を見かね、7月7日を年に1度だけ会える日として許しました。
全国各地で開催される七夕まつりですが、関東にも「関東三大七夕祭り」と呼ばれるお祭りがあります。
豪華な七夕飾りを楽しめる「湘南ひらつか七夕まつり」、七夕飾りだけでなくイベントも盛りだくさんの「茂原七夕まつり」、「都市景観大賞都市空間部門」で優秀賞を受賞した事もある「狭山入間川七夕まつり」の3祭です。
doyou 土用入り:
土用(どよう)とは、五行に由来する暦の雑節です。1年のうち不連続な4つの期間で、四立(立夏・立秋・立冬・立春)の直前約18日間ずつです。
俗には、夏の土用(立秋直前)を指すことが多く、夏の土用の丑の日には鰻を食べる習慣があります。各土用の最初の日を土用の入り(どようのいり)と呼び、最後の日は節分です。
五行の性質において、木気は植物のような発育伸長する勢いある傾向、火気は勢いが頂点に達し燃え盛る性質、金気は熱や勢いが衰え凝縮・固化しつつある状態、水気は凝縮しきってエネルギーを秘めつつ静的に留まった状態であり、これらは四季、太陽、植物などの周期変化の観察から象徴化されたのです。
このように五行では、春に木気、夏に火気、秋に金気、冬に水気を割り当てています。残った土気は季節の変わり目に割り当てられ、これを「土旺用事」とか「土用」と呼びました。
土用の間は、土の気が盛んになるとして、動土・穴掘り等の土を犯す作業や殺生が忌まれました。ただし、土用に入る前に着工して土用中も作業を続けることは差し支えないとされました。

一年で最も日が長い時季

gesttl夏至は、一年で最も日が長く、夜が短くなるころです。夏の盛りに向け、日に日に暑さが増していきますが、梅雨のため長雨が続きます。田んぼでは恵みの雨となり、植えつけた作物はすくすくと成長します。このころになると、農家では田植えは終了。忙しさもようやく一段落します。「夏至」は次の「小暑」までの間の6月21日から7月6日頃までの期間です。

skehai niji 虹:夏は、激しいにわか雨ー夕立の季節です。一気に激しく降ってすぐに上がり日差しが戻ると、太陽の反対側に虹が見られることがあります。夕暮れ近くの虹は、非常に大きく見えます。

■七十二候の区分

syokou gessyokou 乃東枯(なつくさ、かれる)6月21日から6月26日頃まで。
冬に芽を出した夏枯草(がごそう)が枯れていく頃です。夏の花が咲く時期に、枯れていく花を思う、優しさに溢れる言葉です。
sjikou gesjikou 菖蒲華(あやめ、はなさく)6月27日から7月1日頃まで。
アヤメは梅雨の到来を告げる花です。カキツバタやショウブと似ていますが、花びらに網目模様があるのをアヤメといいます。
matukou gesmakkou 半夏生(はんげ、しょうず) 7月2日から7月6日頃まで。
半夏(からすびしゃく)が生えると田植えを終えるのが目安です。このころ半化粧の草の葉も白く染まります。

■旬のもの

syokuzai

kyurib きゅうり:路地物が旬を迎えます。じめじめとした蒸し暑い梅雨時に、江戸っ子はアイス感覚でキュウリを齧ったとか。
mizunasu 水なす:大阪泉州地方の特産品種です。軟らかくみずみずしいのが特徴です。
okura オクラ:オクラのネバネバ成分には整腸、健胃作用があるため、夏の健康管理にお勧めです。
dojou ドジョウ:体の側面に白い点が等間隔で並んでいるためハカリメ(秤目)とも呼ばれます。栄養価が高く、寿司や天ぷらに欠かせません。夏が旬であり、関東では江戸前、関西より西では明石や赤穂、広島のものが知られています。
sakuranbo さくらんぼ:セイヨウミザクラの果実のことで、山形の品種「佐藤錦」が有名です。ビタミンCやカリウム、葉酸が含まれ中国では漢方薬にも利用されます。

syachou

kakou かっこう: 名前の通り「カッコウ」と鳴くことで有名だが、産卵途中のほかの鳥の卵を一つくわえとり、その巣に自分の卵を紛れ込ませる「托卵」をすることで知られています。待ち伏せする姿から「拝み虫」とも呼ばれます。
kibitaki キビタキ: 代表的な夏鳥で、オスはオレンジ色と黒の美しい模様でひときわ目立ちますが、メスは地味な暗緑色なのです。

skusa

syobu 菖蒲:「あやめ」とも「しょうぶ」とも読みます。見た目も似ているが、畑のような乾燥地で栽培されるのがかやめです。
hange 半夏生:上部の葉は半分が白くなって化粧をしているように見えることから「半化粧」の名前がついたととも言われます。別名を「烏柄杓」という名です。
nejibana ネジバナ:花がらせん状にねじれてついているのが名前の由来です。小さいけれど蘭の仲間なのです。

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minaduki 水無月の作り方:
半透明の白い生地が、なんとも涼しげな和菓子。見た目よりもずっと簡単にできるので、夏のおやつにおすすめです。
■材料:135×145×高さ45mmの流し缶1個分本くず粉 30g
白玉粉    20g
薄力粉    70g
グラニュー糖 80g
甘納豆    120~130g

■作り方
①鍋(または蒸し器の下段)に湯をたっぷり入れ、強火にかける。 ②ボールに本くず粉、白玉粉を入れ、指で粉のかたまりをつぶしながら、水1カップを少しずつ加える。全体をよく混ぜ、粉を溶かす。
③ボールに本くず粉、白玉粉を入れ、指で粉のかたまりをつぶしながら、水1カップを少しずつ加える。全体をよく混ぜ、粉を溶かす。
④別のボールに、薄力粉、グラニュー糖を入れて泡立て器で混ぜ、②を少しずつ加えながら混ぜる。なめらかになったら、万能こし器を通してこす。
⑤③の生地を80ml取り分けておく。流し缶の内側をさっとぬらし、残りの生地を流す。①の鍋が沸騰したら、せいろ(または蒸し器の上段)に流し缶を入れて鍋に重ね、ふたをして強火で20分ほど蒸す。
⑥やけどをしないように注意しながら、せいろ(または蒸し器の上段)を取り出す。生地の表面に水滴がついていたら、ペーパータオルで押さえるように拭く。全体に甘納豆を散らし、取り分けておいた生地を流して、再び強火で10分蒸す。
⑦流し缶を取り出してさまし、生地を取り出す。三角形に切り、器に盛る。

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nagoshi 夏越の祓(なごしのはらえ):旧暦の6月末に行われる「夏越の祓」は、半年分のケガレを落とす行事で、心身を清めてお盆を迎えるためのもので、この後の半年の健康と厄除けを祈願します。6月30日ごろ日本各地の神社で行なわれている伝統行事です。

■「茅の輪くぐり」で厄落とし
茅の輪とは、チガヤという草で編んだ輪のことです。神社の境内に作られた大きな茅の輪の中を「水無月の夏越の祓する人は、千歳(ちとせ)の命延(の)ぶというなり」と唱えながら8の字を書くように3度くぐり抜けます。茅の輪をくぐることで、病気や災いを免れることができるとされています。

■人形(ひとがた)を流して厄落とし
人形(ひとがた)とは、人の形を模した紙の形代(かたしろ)です。人形に自分の名前や年齢などを書き、それで体を撫でて人形に罪やケガレを移し、身代わりとして神社に納めます。人形を川に流したり、篝火を焚いたり、水や火を使う神事で清め、厄を落とします。
紙だけでなく、藁などで人形を作るところもあります。また、お清めのために人が直接、川や海に入る地方もあります。

■「水無月」を食べて厄落とし
冷房も冷蔵庫もない時代、蒸し暑くなる7月はしばしば病気がはやりました。体力も消耗するので、甘く食べやすいお菓子でエネルギーを補給し、厄祓いをしていたようです。

gionmatu 祇園祭り:毎年6月、コンコンチキチン、コンチキチンと祇園囃子とともに、7月の京都は祇園祭一色。祇園祭は千年以上の歴史を持ち、7月1日(吉符入)から31日(疫神社夏越祭)まで、1か月にわたって多彩な祭事が行われる八坂神社の祭礼です。なかでも17日(前祭)と24日(後祭)の山鉾巡行、そしてそれぞれの宵山には大勢の人々が訪れ、京のまちは祭りの熱気に包まれます。

祇園祭は八坂神社の祭礼で、その祭事は、7月1日の「吉符入」に始まり7月31日の「疫神社夏越祭」まで、およそ1か月にわたって行われます。なかでも、祭のハイライトは7月17日と7月24日に行われる八坂神社の神輿渡御と33基の山鉾巡行。「京都祇園祭の山鉾行事」はユネスコ無形文化遺産にも登録されています。
なお、2020年の祇園祭山鉾巡行(前祭山鉾巡行:7月17日・後祭山鉾巡行:7月24日)は、新型コロナウイルス感染症の拡散防止ため中止が決定されました。

万物がすくすくと育つ時期です

smttl小満とは、あらゆる命が満ちていく時期。太陽を浴び、万物がすくすくと育つ時期です。梅雨を前に、麦は金色の穂を揺らし、収穫の時期を待ち、田んぼは田植えの準備に追われます。さらに育ち盛りの蚕には常に桑の葉を与えて世話をせねばならず、農家は「猫の手も借りたい」ほど大忙しの頃なのです。「小満」は次の「芒種」までの間の5月21日から6月5日頃までの期間です。

skehai tenkiame 天気雨:晴天なのに小雨が降る「日照り雨」のことです。「狐の嫁入り」とも呼ばれ、夏の季語になっています。昔は、不可思議なことは何でも狐の仕業と考えられていたのです。

■七十二候の区分

syokou smsyokou 蚕起食桑(かいこおきて、くわをはむ)5月21日から5月25日頃まで。
蚕が元気に桑の葉を食べ、成長するころ。美しい絹糸を紡ぐ蚕は「おかいこさま」と呼ばれ、人々の生活を支えてきました。
sjikou smjikou 紅花栄(べにはな、さく)5月26日から5月30日頃まで。
古代エジプト時代から染料として利用されていた紅花。あたり一面に紅花が咲くと、化粧の紅を採る為の花摘みが始まります。
matukou smmakkou 麦秋至(むぎのとき、いたる) 5月31日から6月5日頃まで。
黄金色に色づいた麦の穂が実る頃です。麦にとっての実りの季節を「麦の秋」と名付けられています。

■旬のもの

syokuzai

tamanegib たまねぎ:日本では辛みが強い黄たまねぎが主流。切ると涙がでるのは、辛味とニオイを出す硫化アリルが揮発するため。料理をする前に冷蔵庫で冷やしておくと押さえることができます。
sayaingen さやいんげん:いんげん豆を若採りしてさやごと食べるのがさやいんげん。関西地方では3度収穫できることから「さんど豆」とも呼ばれ、塩ゆでやおひたしなどに使用されます。
aoume 青梅:生では食べられない青梅は、梅シロップや梅酒に、やさしい梅の香りとほのかな酸味はこの時期ならではの味覚です。
dojou どじょう:古くから江戸の郷土料理として有名です。食べ物としても優等生で、栄養価の高さは「うなぎ一匹、どじょう一匹」とされ、うなぎ一匹に匹敵するといわれています。国内産では関東が本場です。
sirogisu シロキス:天ぷらや寿司のネタとして江戸っ子に愛されてきた魚です。ほどよく脂がのった白身がとても上品なのです。

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kisuten キスの天ぷら:  白玉粉外サクッ中ふわっの簡単キスの天ぷら
■材料
キス    6匹
油        適量
卵    1個
水    1カップ
小麦粉    1カップ
■作り方
①キスは鱗落としか包丁の背で鱗を落とす。
②頭を落とし、お腹を切って内臓を取り出す。
③背側から包丁を入れ、身を開いて、腹骨をすく。
④キッチンペーパーで水気を取り、小麦粉(分量外)をつけておく。
⑤卵と水を混ぜ、小麦粉を少しずつ加えて混ぜる。天ぷら粉の出来上がり。
⑥3のキスを4の天ぷら粉につけ、高温の油で3分揚げたら出来上がり
★コツ・ポイント
キスはしっかり水気を切り、天ぷら粉は混ぜ過ぎないように。
そうすると食感よくサクッふわっと仕上がります。          

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sijuukara しじゅうがら: 胸から腹の黒いネクタイ模様が特徴です。細い声で「ツーピー、ツツピン」と鳴きます。初夏は子育ての時期なのです。
tentoumusi てんとう虫: 星の数や色はさまざまで、コロンとした姿が愛らしい。アブラ虫などの害虫を食べてくれます。

skusa

benibana 紅花:アザミに似た菊科の花。原産地はエジプト・地中海沿岸からシルクロードを経て渡来したといわれています。鼻を発行・乾燥させたものが染料や着色料の材料として用いられ、生薬や口紅、食用油などにも利用されます。
suzuran スズラン:開花期は4~5月です。うつむき加減で葉の陰に咲くことから「君影草」という奥ゆかしい別名を持っています。
hamanasu 浜茄子:アジア島北部の沿岸沿いに育ち、大きさは1メートルにもなり、枝は多くて太い。枝先にはバラのような6~8センチの赤紫色の花を数個つけます。

sgyouji

kifune 貴船祭: 貴船神社で最も重要な最大の祭典が「貴船祭」です。
本宮での厳粛な神事では雅やかな舞楽が奉納され、新緑が最も美しい時季に金色の御神輿が貴船町内を華やかに巡行します。
奥宮では出雲神楽奉納など賑々しい行事が繰り広げられます。
貴船祭は毎年6月1日に行われています。貴船祭では先ず本宮で神事を行い、次に舞楽(ぶがく)が奉納されます。その後神輿が本宮から奥宮に巡行します。なお奥宮では先ず神事を行い、次に子供が神石・船形石に千度詣りを行います。その後出雲神楽(いずもかぐら)が奉納されます。
2020年(令和2年)6月1日(月曜日)11:00から行われ、13:00頃から神輿の巡行、15:00頃から奥宮で神事が行われます。
ただ、2020年の貴船祭は新型コロナによる実施の有無・内容を確認する必要があります。 
koromo 衣替え:四季があり、季節によって天気や気温が変化する日本では、季節ごとに衣類や持ち物を替えて来ました。特に夏冬の季節の変わり目に衣類を改めることを「衣替え」といいます。
中国の宮廷で、旧暦の4月1日と10月1日に夏服と冬服を入れ替えていたことから始まった習慣です。日本へは、平安時代頃に伝わり、室町時代から江戸時代にかけて、四季に合わせて式服を替える習慣が定着しました。
明治維新で新暦が採用されると、夏服は6月1日~9月30日、冬服が10月1日~5月31日となりました。学校や官公庁、制服のある会社などは、現在もこの日をめどに衣替えを行っています。
和服では、この衣替えのしきたりが今も重要視されています。
着物には袷(あわせ)、単衣(ひとえ)、薄物(うすもの)などがありますが、これらは着る時期が決められています。
一番長く着られるのは袷で、10月から冬を過ぎて5月末までです。6月は単衣、7月8月の暑い時期には薄物、9月には単衣に戻り、10月からはまた袷の季節になります。袷の出番が長いので、最初に着物を作るときは袷にする方が多いようです。
昔から衣類の手入れとして「虫干し」が行われてきました。天気の良い空気の乾いた日に陰干しをして、衣類につく虫やカビを防ぎます。衣類のほか、書画や調度品なども虫干しをして大切に保管されてきました。

菖蒲の季節です

rikttl雨立夏は新緑が青々と萌え、1年で最も行楽に最適な、爽やかな夏の最初の二十四節気です。5月5日は端午の節句。桃の節句に対して、菖蒲の季節ともいわれます。また5月は物忌みの時季ともいわれます。薬草である菖蒲でケガレを祓うというのがその由来です。昔の子どもたちは菖蒲で邪気を祓いながら遊んでいたようです。「立夏」は次の「小満」までの間の5月5日から5月20日頃までの期間です。

skehai kunpuu 風薫る:初夏に新緑の間を抜けてくる心地よう風が薫風です。かっては花の香りを運ぶ春の風のことだったようです。柔らかな緑の香りの誘いに乗って森林浴に出掛けるにも最適な季節です。

■七十二候の区分

syokou riksyokou 蛙始鳴(かわず、はじめてなく)5月5日から5月10日頃まで。
春先に冬眠から目覚め、まだ寝ぼけていたカエルたちもウオーミングアップを終え、元気に活動をℎ締め増す。
sjikou rikjikou 蚯蚓出(みみず、いずる)5月11日から5月15日頃まで。
マイペースなミミズは、他の生き物に比べると少し遅れて目覚めます。土を耕す名人が、いよいよ始動です。
matukou rikmakkou 竹筝生(たけのこ、しょうず) 5月16日から5月20日頃まで。
すくすくと盛著司、立派な若竹になるタケノコは健やかさの象徴です。初夏の味覚としても欠かせません。

■旬のもの

syokuzai

takenokob たけのこ:日本原産の真竹(マダケ)の旬は5~6月です。タケノコご飯、若竹煮、採れたては刺身にもなります。なお、収穫から時間が経ったものはアク抜きが必要です。
asitaba アシタバ:伊豆諸島原産で、今日摘んでも明日伸びるため「明日葉」と名づけられたそうです。天ぷらにするのがおすすめです。
kibinago きびなご:南方系の魚で、千葉県以南に分布します。外海で群れを作って生息していますが、産卵期には内湾に入ってきます。新鮮なものは刺身として食され、上品なうま味があります。天ぷら屋煮付けでも美味しい。
maaji 真あじ:沿岸にいる黄あじと沖合で回遊する黒あじに分けらえますが、なかでも数が少ない黄あじが美味しいとされています。新鮮なものは刺身かタタキがお勧めです。なお、冗談のようですが、味がよいからこの名前がついたといわれます。
hotate ホタテ:産卵を経て再び」栄養を蓄えた5~7月がもっとも美味しい時期です。

smikaku

kasiwa 柏餅:  白玉粉だけで柏餅を作ってみます。いつもと違う食感が楽しめます。
お子さんと一緒に、節句やこどもの日用に。
</span>■材料(6人分)
白玉粉    200g
上白糖    大さじ1
水        200ml
粒あん    300g
柏の葉    6枚
■作り方
①ボウルに白玉粉と上白糖を入れ、水を加える。
1割程度残し、耳たぶの硬さになるように加減し、こねる。硬いようなら水を足す。
②丸くし、中央をつぶす。
③鍋に湯を沸かし、②を入れる。
沸いてきたら、取り出す。
④ボウルに入れ、麺棒で粘りが出るまで、つぶす。
⑤あんこを6等分にし、円形にする。
⑥④のもちを、円形にのばし、あんこを包む。
手に水をつけながら、成形していく。
⑦皿に片栗粉を広げ、⑥をのせる。
⑧柏の葉でつつむ。
★コツ・ポイント
白玉を茹でたら、粘りが出るまで、よくつきます。もちもちの食感に。
生地が柔らかく扱いにくいのですが、その分、何とも言えないもちもちの食感に。
粒あんとの相性もグッド。時間がたっても、硬くなりにくいです。

syachou

hoojiro ほおじろ: 胸を張るような姿勢でさえずるのが特徴。地表に落ちたイネ科の植物などの実をエサとするが、繁殖期には昆虫などを食べるようになります。そして、繁殖期には春早くから澄んだ声でさえずり始めます。
kaeru カエル: 水辺で生活しているが、完全に水中で生活するものは多くない。繁殖期、オスはメスを呼ぶために最も大きく鳴くといわれる。水田が多い地方では夏の夜にたくさんのカエルが一斉に鳴きだすと、季節の風物詩となっている。

skusa

syakunage 芍薬:牡丹に似ているが、牡丹は木、芍薬は草なのです。冬は休眠し、春に芽を出し、初夏に花を咲かせます。
dokudami ドクダミ:日陰を好んで生え、春から夏に白い花が咲きます。なお、白い部分は花ではなく、ガクと呼ばれる部分です。独特の香りの葉は茶葉としても利用されます。
katakuri カタクリ:3~5月上旬に薄紫色の可憐な花を咲かせます。山菜としても人気が高く、天ぷらにすると美味です。根は片栗粉の原料になります。

sgyouji

tango 端午の節句: 男の子の健やかな成長を願うお祭りとして広く親しまれているのが、5月5日の端午の節句です。端午とはその月の最初の午(うま)の日を指していますが、午と五が同じ音であることから、5日のことになり、やがて5月5日になったという説があるようです。
そして古代中国の風習が導入され、日本にあった田植えの時期に薬効のある植物の蓬(よもぎ)や菖蒲(しょうぶ)を飾って厄除けとする風習が交じり合って、日本における端午の節句の風習の原型ができたといわれています。また、菖蒲を浸した酒を飲んだり、粽(ちまき)や柏餅を食べるという風習もできました。こうした端午の節句の風習は、奈良時代にまでさかのぼると考えられています。
■男の子のお祭りになった端午の節句
奈良・平安時代の端午の節句は、軒に蓬や菖蒲を挿し、子供たちが小弓を引いたり、印地(いんじ)と呼ばれた石を投げ合う遊びが行われました。やがて、武家が支配層となり、都市や城下町に集住するようになった江戸時代に入ると、端午の節句は武家の男の子のお祭りとなりました。端午の節句にお約束の菖蒲は、武勇を尊ぶという意味の「尚武」と音が通じることから男の子のお祝いの日になったといわれています。また、町人など庶民が力をつけて豊かになっていったのも江戸時代ですから、男の子の成長を祝う端午の節句は、江戸時代を通じて武家以外にも広まっていきました。そうして、立身出世を願って鯉のぼりを飾り、強くたくましく育つようにと武者人形を飾る風習が新たに生まれました。
■屈原の霊魂を慰めるものだった粽(ちまき)
餅米などの粉を水で練って蒸したものを、熊笹や菖蒲の葉などで包む粽は、古代の中国は戦国時代の楚という国の人、屈原に由来します。国を想って王様を諫めたものの聞き入れられず、やがて追放されて失意の内に端午の節句の日に、川に身を投げたという人で、忠臣として名高い人です。この屈原の霊魂を慰めるため、当時の人々が竹筒に米を入れて川に投げたのが粽(ちまき)の由来とされています。
■子孫の絶えない願いが込められた柏餅
粽(ちまき)に並んで、柏餅も端午の節句の重要な食べ物です。柏の葉は新しい葉の芽が出ないと古い葉が落ちません。そこから、子孫が途絶えることなく代々続くようにという縁起物になりました。
年は5月1日が八十ハ夜です。遅霜が発生する時季で、農家は注意が必要です。米農家にも重要な日とされ、神事が行われたそうです。この頃にできる苗代でその年の米の出来が決まるといわれています。
sannja 三社祭:東京都台東区の浅草寺境内に隣接する浅草神社の例祭。正和1(1312)年に始まったと伝えられ,本来は 3月17,18日の祭りだったが,1872年以降 5月17,18日となり,今日ではこの日に近い金曜日から日曜日にかけて行なわれている。
浅草神社は,浅草寺創建伝承に語られる隅田川から観音菩薩像を引き上げた 3人の漁師を祭神とすることから,江戸時代には三社権現社と呼ばれ,1873年に浅草神社と改称してからも三社明神,三社さまの名で親しまれており,例祭も三社祭と通称される。
祭りの中心行事は,日曜日の 3基の宮神輿の氏子町内渡御だが,江戸時代末までは,祭神の観音像引き上げの故事にちなんだ船祭りが中心で,宮神輿は浅草橋の船着場から駒形橋まで大森の漁師の船に乗って船渡御し,神社にかえっていた。また,船渡御に先立って,各町から出された山車が神輿に参って芸能を奉納していた。今日では,土曜日の例大祭の神事のあと,各町から出された約 100基の神輿が集合し,浅草神社でお祓を受けて各町に向けて渡御する連合渡御が行なわれている。このほか,祭り初日の金曜日には,鷺舞やビンササラ舞(→ささら)の奉納もある。

暑さ寒さも彼岸まで

keittl春分は太陽が真東から昇って真西に沈み、昼と夜の時間がほぼ同じ長さになることから大きな節目の日なのです。春分の日を中日に、前後3日間を含めた7日間が春のお彼岸です。
また、「暑さ寒さも彼岸まで」という言葉もあるように、過ごしやすく活動しやすい季節なのです。
「春分」は次の「清明」までの間の3月20日から4月3日頃までの期間です。

skehai kanmodo 寒の戻り:3月も後半になると雨と晴れの日が繰り返し一雨降るごとに暖かくなりますが、急に真冬の寒さになることがあります。これを寒の戻りと呼びます。

■七十二候の区分

syokou syusyokou 雀始巣(すずめ、はじめてすくう) 3月20日から3月24日頃まで。
スズメが枯れ葉を集めて巣作りを始めるころ。民家の屋根の隙間などからひょっこりと顔をのぞかせたら、巣作りの最中かもしれません。
sjikou syujikou 桜始開(さくら、はじめてひらく) 3月25日から3月29日頃まで。
全国各地から桜の開花が知らされれば、本格的な春の到来です。つぼみ姿、満開の桜、移りゆく姿は風情があります。
smakkou syumakkou 雷乃発声(かみなり、すなわちこえをはっす) 3月30日から4月3日頃まで。
春の雷は恵みの雨を呼ぶ兆しとして、喜ばれるといいます。ただし、大気が不安定で時には雪やヒョウを降らせることもあります。

■旬のもの
syokuzai

taranome タラの芽: 桜の咲くころがちょうどタラの芽が採れる時季です。揚げたての天ぷらは、ほろ苦さと香りが絶品です。
kinusaya 絹サヤ: なめらかで繊細、軟らかい食感のやわらかい食感の絹サヤは春ならではの味覚です。路地物の旬は短いので逃さず味わいたいものです。
sirauo 白魚: 身はほぼ透明であり、死ぬと真っ白に変わってしまう。江戸時代、隅田川下流の佃島で白魚を醤油で煮たものが佃煮の始まりとされています。寿司ネタ、酢の物、かき揚げなどと相性がよい。
iidako いいだこ: 北海道以南の浅海に広く分布し、全長は30センチあまり。卵が飯粒のような形をしていることから「飯(いい)だこ」と呼ばれます。冬から春が産卵期で、卵も味が濃厚です。
sayori さより: 細長い下顎とスマートな銀色の体が特徴。大きな群れを作り、春から初夏にかけて産卵のために沿岸部にやってきます。上品な白身は見た目にも美しく、刺身や寿司ネタとして用いられます。
sirasu シラス:湘南、相模湾では3月にシラス漁が解禁になります。獲れたての釜揚げはふっくらやわらか。干しシラスも旨味タップリです。

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sirasudon シラスの丼:  簡単美味しい しらす丼の作り方

■しらす丼の材料を準備する
しらすはスーパーでも手に入る“釜揚げしらす”を使います(分量は一人あたり30gくらい準備できると、美味しいしらす丼に!)。 その他しらす丼の材料は、薬味ねぎの刻んだもの、大葉の千切り、切り海苔、炒りごま、かつお節、卵の黄身。

■しらす丼の材料 (1人分)
ごはん … どんぶり1杯
釜揚げしらす … 一人30gほど
卵の黄身 … 一人1個
薬味ねぎ、大葉の千切り、炒りごま、切り海苔、 鰹節など。
濃口醤油 … 適量
■しらす丼の作り方
しらす丼の作り方は非常に簡単。ごはんの上にそれぞれの具材を盛り付けるだけです。
① 丼にご飯を盛る。
② ご飯の上に、かつお節と切り海苔をまんべんなく広げ入れる。
③ ②のご飯の上に、ドーナツ状に釜揚げしらすを盛り付ける。その真ん中に卵の黄身をそっと入れる。
④ 釜揚げしらすをのせた丼ぶり全体に、薬味ねぎと炒りごまをたっぷり散らす。
⑤ 大葉の千切りを丼ぶりの隅に添えて、しらす丼の完成。
⑥ 食べるときは醤油を少しだけ垂らして、黄身をつぶして混ぜながら食べてください!

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hibari ひばり: おしゃべりをするように鳴きながら空高く舞い上がる。姿は見えないが鳴き声だけが聞こえてくることもあります。

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tanpop たんぽぽ: 田んぼで咲かせた花は、そのまま肥料にされるほか、ハチミツの原料としてもなじみが深い。
mokuren モクレン: 花は閉じたような状態で、上向きに咲き、満開になると白い鳥たちが木に止まっているように見えます。

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hanami 花見:桜は、日本全国に広く見られる樹木です。桜は開花から散るまで2週間足らずであり、「花吹雪」となって散り行くその姿は、人の命の儚さになぞらえられたり、または古来、「桜は人を狂わせる」と言われたりしてきました。独りで花を眺めるだけでなく、多人数で花見弁当や酒を愉しむ宴を開くことが伝統的である。花を見ながら飲む花見酒は風流なものです。花見は、訪日外国人旅行の来日目的になったりします。

夜に花見をすることは夜桜(よざくら)または夜桜見物(よざくらけんぶつ)と呼ばれる。東京では上野公園や靖国神社など一部の桜の名所では夜桜のために、ぼんぼりを設置することがある。

東京国立博物館などのように普段は一般公開されていないが花見の季節に特別公開されたり、六義園などのように幻想的にライトアップし夜間特別公開されます。

syahi 春の社日:社⽇は、⼋⼗⼋夜や半夏⽣と同じで、雑節の1つです。
社⽇の「社」は、その⼟地の守護神である祀る産⼟神を意味しています。社⽇とはその産⼟神を祀る⽇で、春と秋の年に2回訪れます。ちょうど、春は種まきの時期で、秋は収穫期に重なる事から農業を⾏う⼈々にとって、⼤切な節⽬の⽇となっていました。
春の社⽇には五穀を供えて豊作を祈り、秋の社⽇は稲穂を供えて収穫に感謝をあらわしていました。
社⽇は、春分の⽇と秋分の⽇に最も近い、戊(つちのえ)の⽇となります。
春の社⽇を「春社(はるしゃ・しゅんしゃ)」といい、
秋の社⽇を「秋社(あきしゃ・しゅうしゃ)」と呼びます。
戊は「⼟の兄(つちのえ)」にあたり、⼟の神を祀る⽇として選ばれたと⾔われています。
2020年の社⽇の⽇は、
春社が3⽉16⽇(⽉)
秋社が9⽉18⽇(⽕)です。
そして、この⽇は農作業を休みんでおはぎを作り、⽶を⼀升枡に⼊れ、お酒をお銚⼦に⼊れてお供えします。

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