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暦の上では"霜降"です

最近は季節の変わり目が曖昧な状態です。
昨日暑かったかと思えば、今日は肌寒い一日であったりといった具合です。

しかし暦の上では季節の変わり目がはっきりしています。
二十四節気では、おおよそ10月23日~11月6日ごろまでを「霜降」と呼びます。
冷え込みがぐっと増し、北国や里山では朝夕に降っていた露が白い霧に変わり、だんだんと冬が近づいてくるころです。
紅葉が最盛期を迎えるころでもあり、完熟した柿や木の実には鳥たちが集まり、惠みの秋を享受します。


そして七十二候では「霜降」の時期をさらに3つに分けています。
●初候:霜始降(しもはじめてふる)-霜が降り始めるころ 10月23日~27日
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●次候:霎時施(こさめときどきふる)-小雨がしとしと降るころ 10月28日~11月1日
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●末候:楓蔦黄(もみじつたきばむ)-もみじや蔦が黄葉するころ 11月2日~11月6日
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◎旬の食材:海・山の幸から代表的な食材を取り上げます。
リンゴ、小豆、カリン、秋鮭、トンブリ、ショウガ

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tonburi syouga

リンゴと小豆の写真は不要ですね。
カリンは生では食べられないが、ハチミツや酒に漬けてエキスを抽出して、咳止めなど喉のケアに用いられます。
トンブリは、ほうき草の実で、「畑のキャビア」とも呼ばれています。

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◎植物・生き物:ヒヨドリ、ムクドリ、紫式部

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ヒヨドリとムクドリの名前は知っているでしょうが、違いは次のとおりです。
上の左の写真の、ヒヨドリは灰色の体に茶色の頬が目立ち尾が長く、単独行動が多く「ピーヨピーヨ」とPの発音で鳴く感じです。
右の写真の、ムクドリは黒っぽい体に白っぽい顔で黄色いくちばしで群れることが多く、「ビヨビヨ」とBの発音で濁った声で鳴きます。

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◎暦のことば:虫干し
衣類,書籍,調度などを箱から取出し,日光に当て,風を通して湿りけやかび,虫の害を防ぐことです。
日本で古くから行われている作業で,6~7月のつゆ明けの天気のよい日に行うことが多いようですが、11月頃の乾燥した晴天の続くことが多い秋は「虫干し」におすすめの季節です。

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冷え込みますねえ!

朝夕の冷え込みが厳しくなってきました。
今日などは天気が良いので昼間の時間は快適に過ごせますが・・・。
夕の冷え込みは何とか我慢出来ますが、朝の冷え込みは我慢出来ないオッサンです。
温々とした布団の中から這い出て、冷え込んだ部屋の中で着替えをしなければならないのが苦痛なのです。

冷え込みが厳しいのもそのはずです。七十二候によると「霜降」の時期に当たります。
朝夕にぐっと冷え込み、霜が降りるころといわれます。10月・11月は山の方で霜が降り、12月になると平野でも霜が降り始めます。

霜降初候-霜始めて降る。新暦の10月23日~27日ごろまで。
霜降次候-霎時施す(しぐれときどきほどこす)。10月28日~11月1日ごろまで。
霜降末候-楓蔦黄なり(もみじつたきなり)。11月2日~6日ごろまで。

と3つの候に分けられています。秋も終わり冬に向かって季節が移ってゆくのですね。

◆旬の魚介ーほっけ、かわはぎ、きんき

hokke kawahagi

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◆旬の野菜-とんぶり、山芋、さつまいも

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◆旬の草花-紫式部、紅葉

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◆旬の野鳥-ひよどり
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◆旬の行事-宇和津彦神社秋祭り、弥五郎どんまつり
①宇和津彦神社秋祭り(愛媛県)
宇和島城下の総鎮守で祭神は宇和津彦神。初代秀宗の時、ここに再建しました。10月29日の秋の祭礼日には、伝統的な八ツ鹿踊りと牛鬼の練り、稚児行列などが催されます。
目を惹くのは、5~6メートルもの巨大な赤い牛鬼の練り歩きです。
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②弥五郎どんまつり(鹿児島県)
毎年11月3日、900年以上の伝統を持つ「県下三大祭り」の一つ「弥五郎どん祭り」が行われます。弥五郎どんは、身の丈4m85cmの大男で、25反もの梅染めの衣を身に纏っています。祭りの見ところは何といっても、岩川八幡神社から市街地を威風堂々と練り歩く「浜下り」です。
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同じ時期に巨大な牛や大男が出現する祭があるのですね。

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