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間もなく入梅ですね

二十四節気の暦の上では6月5日から「芒種」の期間に入ります。
芒種の芒は「のぎ」とも読みます。のぎとは、稲や麦など穂の出る植物のことを意味しています。つまり、芒種は稲や麦など穂の出る植物の種をまく時期ということになります。
二十四節気は農作業に重宝をされてきました。今でこそ、芒種は聞きなれない言葉ですが、昔は大切な日だったのです。
2016年の芒種は、2016年6月5日から始まり6月20日までになります。
この時期は入梅の時期でもあります。
そして七十二候ではこの期間をさらに3つに分けます。
●初候-螳蜋生(かまきり、しょうず)で6/5~6/9ごろまで。
カマキリの赤ちゃんが誕生する時期です。
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●次候-腐草為蛍(くされたるくさ、ほたるとなる)で6/10~6/15ごろまで。
蛍がとびかよう時期です。

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●末候-梅子黄(うめのみ、きばむ)で6/16~6/20ごろまで。
梅の実が淡い黄色に色づく時期です。
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さて、梅雨入りはいつ頃になるのでしょうか?統計的には関東地区では、
6月4日頃から6月11日頃の間くらいになりそうです。我が家のカレンダーには6/10が入梅と記載されていますが。
そして梅雨明けは、7月15日頃から7月23日頃の間位になりそうです。

ところがつい先ほど梅雨入りの宣言がありました。当地では日が差していますがねえ。

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この時期は山の幸が多いようです。
●山の幸-黄梅、トマト、サクランボ、ビワ、新ショウガ
黄梅は上で写真紹介しました。

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●海の幸-アイナメ、アユ、アジ
アユはどちらかというと山の幸かも知れませんネ。
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アイナメは上の写真のように焼いて食べると美味しいのでしょう。

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この時期の花と言えば紫陽花でしょうね。
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この他に「夏椿」と「キキョウ」も外せません。

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6月の風物詩と言えば「鮎釣り」でしょうね。鮎釣りが解禁になり、川では長い竿をもった釣り人が行儀よく並んで釣りをします。
鮎が掛かるのを気長く待つのも釣りの醍醐味とよく聞きます。オッサンには気長く待つのは耐えられませんから釣りには向かないでしょう。
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端午の節句です

5月上旬になると、夏の気配が少しずつ濃くなってきます。
そして5月5日は二十四節気の「夏の季節の始まりの日」であり、その夏の期間を表す「立夏」なのです。そして5月20日まで続きます。
さらに5月5日は「こどもの日」(端午の節句とも呼ばれます)なのです。
「立夏」はゴールデンウィークの陰に隠れてしまいがちですが、旧暦の季節の区切りであり、若葉が芽吹き、いろいろな動物も活動してくる時です。
この時期はあまり行事というものは少ないのですが、その年の豊作を祈り「お田植え神事」「御田植祭」と呼ばれるお祭りがあります。
例えば和歌山県の伊作田稲荷神社でおこなわれる御田植神事があります。
稲荷神社の御田植神事は、御田祭ともいわれ、5月5日の午後、行われます。社前の広場を田と見立てて、その四隅に青竹を立てしめ縄を張りめぐらし、そこ で、まず、神主がお祓いをし、巫女が神楽を舞ってから、田植をする様子を再現する神事です。以前は、苗として神事の時に使われた藁は、神事が終わると氏子 がいただいて持ち帰り、水口へ立て自分の田の豊作を祈ったそうです。
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さて、この立夏も七十二候では3つの候に分けています。
◆初候-蛙始鳴(かわず、はじめてなく)、5月5日から9日ごろまで。冬眠から目覚めたカエルたちも元気に活動し始めるときです。下の写真は少々グロテスクかな?
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◆次候-蚯蚓出(みみず、いずる)、5月10日から14日ごろまで。他の生きものよりも遅く目覚めます。土を耕す頃です。 下の写真も少々気持ちが悪いかな?


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◆末候-竹笋生(たけのこ、しょうず)、5月15日から20日頃まで。真竹のタケノコがすくすくと育つ頃です。
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この時期は山の幸が多いようです。
◆山の幸-イチゴ、タケノコ(真竹)、新ニンジン、新ジャガイモ、アシタバ、夏みかん

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◆海の幸-ホタテ
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シャクヤク、ドクダミ、カタクリ
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◆三社祭
浅草神社の祭礼で神田祭り、山王祭と並ぶ東京三大祭りの一つです。5月17、18日に近い金・土・日曜日に開催されます。
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◆葵祭
5月15日に行われる京都三大祭りの一つです。平安貴族姿の行列が京都御所→下賀茂神社→賀茂神社へ向かいます。
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◆鵜飼い
ご承知のとおり鵜を使ってアユを獲る日本の伝統漁法です。
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「端午の節句」-五節句の一つでもともとは古代中国の菖蒲を用いた邪気祓いの行事が日本に伝わり、田植えの行事と結びつき、その後武士の時代に「尚武」と菖蒲をかけ、男の子の節句として定着したそうです。
端午の節句飾りは、鯉のぼり・武者人形・鎧兜そして菖蒲です。

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「端午の節句」については次に要約として整理しました。興味のある方はご覧下さい。

「端午の節句要約」は次で➡

(さらに…)

暦の上では「穀雨」です

4月も残すところ後10日となりました。一段と夏の気配が漂ってきそうです。

二十四節気では4月20日から5月4日ごろまでを「穀雨」と呼んでいます。
種まきを迎えるこの時期に雨が降りますが、作物にとっては惠の雨なのです。
穀物の生長に欠かせない雨がたっぷりと降り注ぐころのことを、穀雨と呼んでいます。

七十二候ではこの時期をさらに3つの候に分けています。
①初候:葭始生-あし、はじめてしょうず、4月20日から24日ごろ
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②次候:霜止出苗-しもやみて、なえいずる、4月25日から29日ごろ
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③末候:牡丹華-ぼたん、はなさく、4月30日から5月4日ごろ
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海の幸が多い時期です。いろいろな料理が楽しめます。オッサンには出来ないので眺めるだけですが。
◆海の幸-アサリ、サザエ、マダイ、メバル、毛ガニ

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◆山の幸-木の芽、行者ニンニク

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オッサンはあまり食しません。

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ツツジや芝桜の見頃の時期です。

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我が家から車で15分程のところにツツジ園があります。そして秩父には有名な芝桜公園があります。

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◆雪の大谷

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中日新聞では次のように報道されていました。
"冬季閉鎖していた富山、長野県境を貫く山岳観光ルート「立山黒部アルペンルート」(全長約90キロ)で4月10日、富山側からの入り口となるケーブルカー立山駅(標高475メートル)−弥陀ケ原(標高930メートル)間の16.3キロが部分開通した。16日の全線開通に向け、観光の目玉となる巨大な雪の壁「雪の大谷」(標高390メートル)の除雪も急ピッチで進められている。
弥陀ケ原は防寒着に身を包んだ観光客たちでにぎわい、白銀の景色を楽しみながら散策したり、近くの山でスキーに興じたりしていた。"

◆八十八夜
八十八夜は次のように説明されています。
”立春からかぞえて八十八日目にあたる日で、だいたい5月2日頃になります。
八十八夜は春から夏に移る節目の日、夏への準備をする決まりの日、縁起のいい日とされてきました。
また、八十八夜の別れ霜というように、この頃から霜もなく安定した気候となり、茶摘み、苗代のもみまき、蚕のはきたてなど一般に農作業の目安とされています。
なお、茶摘みと八十八夜が結びついたのは、茶摘みを歌った唱歌の影響も大きいようだと言われています。実際には茶産地の温暖差によって茶摘みの時期は異なります。
八十八夜に摘み取られるお茶は、古来より不老長寿の縁起物の新茶として珍重されています。"
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【参考】文部省唱歌「茶摘み歌」って覚えていますか?次のような歌詞です。
1.夏も近づく八十八夜
野にも山にも若葉が茂る
あれに見えるは茶摘ぢやないか
あかねだすきに菅(すげ)の笠

2.日和つづきの今日此の頃を、
心のどかに摘みつつ歌ふ
摘めよ摘め摘め摘まねばならぬ
摘まにや日本の茶にならぬ

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海の幸・山の幸を使った料理はいろいろあります。
八十八夜の茶摘みにちなんだ新茶を使ったレシピを紹介します。
その名も「新茶入りのかき揚げ」です。
オッサンの晩酌の肴に最適かも・・・。
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レシピの内容は長くなりますので次でご覧になってください。➡

(さらに…)

今日から暦が変わります

"暦が変わる"と言っても今まで「太陽暦」であったのが「太陰暦」に変わるということではありません。
二十四節気(七十二候)の暦の上では昨日までは「春分」でしたが、今日から「清明」に変わるという意味なのです。

「清明」は、4月4日~18日ごろまでの期間で、空気が澄み、若葉の緑、色とりどりの花が咲き乱れる春本番の季節なのです。
また「清明」は、春先の清らかで生き生きとした様子を表した「清浄明潔」という語を略したもので、晩春を表す季語でもあります。南の地方ではつばめが渡って来る頃。雨が多い時季で、暖かくなった後に小雨が降り続いて寒くなったりもします。
沖縄では「清明祭(シーミー)」といって、墓前に親族が集まり、酒・茶・お重を供えた後、皆でご馳走をいただく習慣があるそうです。
【注釈】「清明祭(シーミー)」は
”沖縄の三大行事の一つで、中国から伝わったとされ「清明の節」の期間に先祖のお墓に親戚が集まり、お線香やお花、重箱につめた料理をお供えし供養します。
基本的には清明の入りから15日以内に行うのが基本ですが、現代では休日に行うことが多ようです。
沖縄のお墓の前は「清明祭」をするための広いスペースがちゃんと設けてあります。ここで、お重を囲んで宴が催されるのだそうです。気候もいい頃ですし、今ではピクニック感覚でどのお墓もとても賑やかだとか”
ということだそうです。

七十二候ではこの期間(4/4~18)をさらに次の3つに分けています。

◆初候➡玄鳥至(つばめ いたる) :燕が南からやって来る時期
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◆次候➡鴻雁北(こうがん きたす) : 雁が北へ渡って行く時期
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◆末候➡虹始見(にじ はじめて あらわる) :雨の後に虹が出始める時期
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この時期の食材には海の幸、山の幸に恵まれています。
◆海の幸
初ガツオ、ホタルイカ

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カツオに限らず初物を食べると長生きする!とのことで、昔の人は大枚をはたいてでも買って食べたようですネ。
◆山の幸
ミツバ、コゴミ、ワラビ、イタドリ、ウルイ
ミツバは家庭菜園でも栽培できるようです。
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これらの調理法を書くのははオッサンにはとても無理です。写真だけで勘弁してください。

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日本サクラソウ、ツバメの巣作り

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日本サクラソウは古典園芸植物で、埼玉の田島ヶ原の自生地は国の天然記念物に指定されています。
"ツバメが巣をかけると、その家に幸福が訪れる"と言われます。

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灌仏会(花まつり)

"仏教の開祖、釈迦の生誕を祝福する仏教行事。潅仏会(かんぶつえ)仏生会(ぶっしょうえ)といい、「花祭り」は明治以降の名称。浴像会、降誕会などともいわ れます。古代から釈迦の生まれたインドで行われてきた行事からのもので、日本ではお盆とともに仏教伝来からの歴史があります。推古天皇代(606)、聖徳 太子の提唱で元興寺で行われたのが最初といわれています。
この日、各寺には花で飾った小堂、花御堂(はなみどう)がつくられます。金属製の幼仏像をその中にまつり、甘茶が参拝者によってその誕生仏にかけられます。甘茶を潅(そそ)ぐ行事なので「潅仏会」。 花御堂は釈迦が生まれたところルンピニ園の花園を表しています。
なお、釈迦の生誕を祝うのが灌仏会なら、命日は涅槃会(ねはんえ)です。"

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今日から"啓蟄"です

前回二十四節気の「雨水」の紹介で、「雨水」は3月5日ごろまでと説明しました。
ところが今年は3月5日から次の節気「啓蟄」が始まるそうなのです。今年が閏年のためなのでしょうか。
3月5日から3月19日ごろまでの期間になります。

このような事情のため取り急ぎ「啓蟄」の紹介を始めたいと思います。

土の中で冬ごもりをしていた色々な虫や生きものたちが、穴を啓いて地上へと這い出してくることから、この時期を「啓蟄」と呼びます。二十四節気の三番目にあたります。
まだまだ寒い時期ですが、日足は長くなり、爽やかに感じる風、優しい日差しのなか、人も生きものも心を弾ませる時期でもあります。

七十二候ではこの時期をさらに3つに分けています。
●初候-「蟄虫啓戸」(すごもりのむし、とをひらく)、冬眠していた生きものが、春の日差しのもとに出てくるころ。
●次候-「桃始笑」(もも、はじめてさく)、桃のつぼみが膨らみ、花が咲き始めるころ。
●末候-「菜虫化蝶」(なむし、ちょうとなる)、厳しい冬を越したさなぎが羽化し、美しい蝶となってはばたくころ。

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春が近づいているので数が多いようです。

・野菜類 葉ワサビ、コシアブラ、ニラ、ノビル、新玉ねぎ
オッサンは"コシアブラ"という野菜類は知りませんでした。下の写真右上のものが"コシアブラ”だそうです。
そして新玉ねぎと通常の(?)玉ねぎの見分け方も分かりません。今の時期店頭に並んでいるのが”新玉ねぎ"なのでしょうネ。

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nira nobiru

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・魚介類 サヨリ、サワラ、ヤリイカ

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yariika

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植物や生きものは少ないです。代表的な植物はレンゲ草、ネコヤナギです。

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「東大寺二月堂のお水取り」が有名です。

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「お水取り」の井戸は閼伽井屋という建物の中にあり、当役の者以外は誰も入ることもうかがうことも出来ないそうです。行列が閼伽井屋に到着すると咒師、堂童子等が中に入り水を汲む。これが二荷ずつ、閼伽井屋と二月堂の間を三往復して、お香水が内陣に納められます。「お水取り」が終わると閼伽井屋に下っていた練行衆等は再び行列を組んで二月堂へ戻り、中断していた後夜の「時」が再開されるそうです。

詳しいことは「 東大寺のホームページ 」をご覧になってください。

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会員になっている「AJINOMOTO Park」には、"新玉ねぎ"のレシピは次のものただ一つでした。
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"材料"と"作り方"の画像をクリックすると拡大表示されます。

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