夏の風物詩-行事

「夏の風物詩」として”たらいの川下り”と”7月の花”を紹介しました。
今回は”7月の行事”を紹介しましょう。
暑さが厳しくなってくる7月にはいろいろな行事がありますが、その中なら主なものを選んでみました。すでに終わった「7/1の富士山 山開き」、「7/7の七夕」の他にも次のような行事があります。

①7/1~15の間に行われる「博多祇園山笠」

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博多祇園山笠とは福岡県福岡市の博多区で毎年7月1日から7月15日にかけて開催される700年以上の伝統のある祭です。櫛田神社にまつられる素戔嗚尊に対して奉納される祇園祭のひとつで、正式には櫛田神社祇園例大祭といいます。博多どんたくとともに、博多を代表する祭りなのです。
参加者や福岡市民などからは「山笠」「ヤマカサ」とも略称されます。又、山笠を単にヤマと呼びます。国の重要無形民俗文化財に指定されています。山笠の掛け声「おっしょい」は1996年(平成8年)に日本の音風景100選に選ばれ、2016年(平成28年)博多祇園山笠などの「山・鉾・屋台行事」がユネスコ無形文化遺産に登録されました。
なお、地域外の者からは福岡市が主催している祭りと誤解されがちだが山笠は櫛田神社の氏子たちが行う奉納行事のひとつであり、地域の住人たちが伝統的に行ってきた町内行事ですよ。

②7/9・10に行われる「ほおずき市」
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東京・台東区の浅草寺で「ほおずき市」が開催されます。
7月10日に観音さまにお参りすると、46,000日(約126年)も日参したのと同じご利益があるとされ、「四万六千日(しまんろくせんにち)」のご縁日と呼ばれ、古くからこの日の参拝が盛んでした。
例年「ほおずき市」の日は、浅草寺境内に120ほどのほおずきを扱う露天が立ち並び、朝早くから夜遅くまで多くの人で賑わいます。
また、ほおずきの鉢につけられた風鈴の涼しげな音色が、下町の賑やかな夏祭りを演出します。

③7/13~16の間に行われる「みたままつり(靖国神社)」
mitama 日本古来の盆行事に因み昭和22年に始まった「みたままつり」は、今日、東京の夏の風物詩として親しまれ、毎年30万人の参拝者で賑わいます。
期間中、境内には大小3万を超える提灯や、各界名士の揮毫による懸雪洞が掲げられて九段の夜空を美しく彩り、本殿では毎夜、英霊をお慰めする祭儀が執り行われます。
また、みこし振りや青森ねぶた、特別献華展、各種芸能などの奉納行事が繰り広げられるほか、光に包まれた参道で催される都内で一番早い盆踊りや、軒を連ねる夜店の光景は、昔懐かしい縁日の風情を今に伝えています。

④7/14に行われる「扇祭」
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扇祭(おうぎまつり)または扇会式法会(おうぎえしきほうえ)とは、熊野那智大社(和歌山県東牟婁郡那智勝浦町)の例大祭。熊野那智大社の例大祭は、和歌山県の無形民俗文化財「那智火祭り」の通称で知られていますが、正式には「扇祭」または「扇会式法会」です。例大祭にて奉納される田楽舞(那智の田楽)は国の重要無形民俗文化財です。

⑤7/17の「祇園祭(京都八坂神社)」
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祇園祭は八坂神社の祭礼で、大阪の天神祭・東京の神田祭とともに、日本三大祭のひとつに挙げられており、その歴史の長いこと、またその豪華さ、祭事が1ヶ月にわたる大規模なものであることで広く知られています。
およそ1100年前、神泉苑に日本全国の国の数の鉾66本を立て、祇園の神を祀り災厄の除去を祈る祇園御霊会を行ったのが始まりと伝えられています。
祭のハイライトは17日と24日に行われる33基の山鉾巡行。「京都祇園祭の山鉾行事」はユネスコ無形文化遺産にされています。

⑥7/17の「管弦祭(厳島神社)」
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嚴島神社の御祭神がお乗りになる御座船(管絃船)を造り、対岸にある摂社地御前神社までの海上を、舳先の左右に篝火を焚き、艫[とも]に上げた4個の高張提灯、二十数個の飾り提灯などに灯りを灯し、その灯火を暗い海に映しながら夕刻から深夜に掛けて瀬戸の海を渡っていきます。
御座船は、和船を三艘並べて一艘に船組をしますが、昔は大きな船を一艘使ったようです。この船には櫓が六丁あり自力で航行しておりました。ところが、元禄十四年(1701)に御座船が地御前神社から宮島の長浜神社に帰る途中暴風雨に遭遇し、まさに転覆寸前になりました。その時、風雨を避けて錨を降ろしていた阿賀村の「岡野喜右衛門」の鯛網船と九州からの帰路、嚴島神社に参拝する江波村の「古川屋伝蔵」は勇気ある行動で御座船を救助しました。それ以来、阿賀と江波の両村が御座船を曳航して祭りが行われるようになったそうです。

⑦7/25の「天神祭(大阪天満宮)」

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日本三大祭の一つで、25日の本宮での渡御が最大の見どころ。
午後3時30分より催太鼓を先頭に陸渡御列が大阪天満宮表門を出発。午後6時ごろには陸渡御を終えた一団が次々と船に乗り込み、船渡御列がスタート。菅原道真公の御神霊をお乗せした御鳳輦船(ゴホウレンセン)を中心に100艘を超える船団が大川を行きかう姿はまさに圧巻!!
「天神祭奉納花火」では約5千発の花火が打ち上げられます。

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