朱夏の季節ですネ

梅雨の時期が終わりを告げ、いよいよ夏本番です。
季節に色のイメージを当てはめて「夏」を「朱夏-しゅか」という呼び名もあるそうです。

二十四節気では暑い夏の始まりを「小暑」と呼んでいます。
7月7日から22日ごろまでが「小暑」なのです。

七十二候ではこの期間をさらに3つの期間に分けています。
・初候-温風至(あつかぜいたる)7月7日~11日ごろ
熱い風が吹き始める頃。温風(白南風)は梅雨明けの頃に吹く南風のこと。日に日に暑さが増します。
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・次候-蓮始開(はすはじめてひらく)7月12日~16日ごろ
蓮の花が咲き始める頃。優美で清らかな蓮は、天上の花にたとえられています。
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・末候-鷹乃学習(たかすなわちがくしゅうす)7月17日~22日ごろ
鷹の子が飛ぶ技を覚え、巣立ちを迎える頃。獲物をとらえ一人前になっていきます。
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この時期は山の幸に多くの食材が揃っています。
・山の幸:インゲン、ニンニク、ゴーヤ、ミョウガ、冬瓜、桃

 

ingen ninniku
goya myouga
togan momo

・海の幸:カレイ、アナゴ

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先日お隣からインゲンを沢山頂き、茹でてマヨネーズ和えで3日がかりで美味しく食べました。どなたか桃を持って来てくれないかしら。

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約100日間花を咲かせることから「百日紅」がこの時期の植物です。
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この時期の風物詩というか習わしは「七夕」ですね。
◎七夕は五節句の一つで、旧暦の7月7日に、織り姫と彦星が一年に一度だけ会うことが許されたという七夕伝説に由来します。
現在では笹竹に願いを書いた五色の短冊や魔除けの吹き流しなどの飾り付けをし、七夕が終わると川や海に流します。

 

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七夕飾りのイラスト

五色の麻苧

東北三大七夕祭りは有名ですね。その他の各地でも七夕祭りが行われます。
仙台の七夕祭りなど新暦の8月に行うところが多いですね。

sendaitana tanabata

そして七夕の行事食として「そうめん」を食べる風習もあるそうです。
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◎風習というより記念日ですが、7月7日は「川の日」なのです。

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国土交通省は平成8年度から、牽牛と織り姫が1年に1度、天ノ川で出会える日の7月7日を「川の日」と定めています。
7月7日は七夕伝説の「天の川」のイメージがあること
②7月が河川愛護月間であること
③季節的に水に親しみやすいこと
といった理由から制定されました。
忠臣蔵の合い言葉「山・川」が選定理由ではなかったのですね。

 ◎暑中見舞を書くのもこの時期です。

そして7月20日ごろが「土用の入り」です。衣類や書物を干したり、食養生(ひつまびしを食べる)をしたり、梅干し作りも大切な時期です。

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