投稿タグ ‘七十二候’

この日は太陽が真東から昇ります

syuttl 春分同様秋分も、昼と夜の長さがほぼ等しくなり、太陽は真東から昇り真西へ沈みます。秋分を過ぎれば昼より夜が長くなるので、秋の夜長を実感できるよになります。また、秋分の前後は秋のお彼岸の時季でもあります。 「秋分」は次の「寒露」までの間の9月23日から10月7日頃までの期間です。

skehai kehaitl 稲刈り:黄金色に色づき豊に実った稲を刈り入れます。刈られた稲は稲木にかけられて天日干しされます。整然と稲木が並ぶ光景も秋の風物詩のひとつです。

■七十二候の区分

ssyokou syokoutl 雷乃収声(かみなり、すなわちこえをおさむ) 9月23日から27日頃まで。
 夏の間、夕立のころに鳴っていた雷が収まる頃。力強い入道雲が消え、澄んだ秋空に穏やかなイワシ雲が広がる頃です。
sjikou jikoutl 蟄虫坏戸(むし、かくれてとをふさぐ) 9月28日から10月2日頃まで。
 寒さが少しずつ増し、元気に飛び回り、鳴いていた虫たちが、巣ごもりの支度を始め、土の中に潜っていく頃です。
smatukou makkoutl 水始涸(みず、はじめてかるる) 10月3日から7日頃まで。
収穫の秋も最盛期を迎え、どの田んぼからも水が抜かれて涸れる時期。干した稲藁が風になびく風景が美しい頃です。

■旬のもの

sgyokai

akisaba 秋さば: 10~11月ごろに獲れる秋さばは脂を蓄えて一年で最も美味しい。シメサバ、煮付け、塩焼きにしても美味です。
katuo 戻りガツオ: 秋に太平洋を南下するのを戻りガツオと呼びます。初ガツオより脂がのり、身はもっちりとしています。
「トロガツオ」とも呼ばれます。

syasai

satoimo 里いも: 里で採れるのでこの名がついたとされ、稲作より早く縄文時代から食べられていたそうです。便秘予防にもなります。子芋がたくさん増えることから縁起の良い野菜の一つとなっています。
syouga しょうが: ヨーロッパえは主に香辛料や薬用として、中国では漢方として利用されます。
生で食べるのは日本独自の習慣です。

mikaku

ohagi おはぎ: お彼岸ではお餅には「五穀豊穣」を、小豆には「魔除け」の意味を込めてぼたもちやおはぎにしてご先祖さまへの感謝と家族の健康を願って墓前やお仏壇にお供えするようになったといわれています。
秋の七草と呼ばれる「萩」の花が小豆の粒と似ていることから「萩餅」、それから丁寧な「お萩餅」、そして「おはぎ」という呼び方になったと言われています。
あま酒を砂糖代わりにしたほんのり優しい甘さで子供さんでも安心して食べられるおはぎのレシピです。
【材料】(小12〜13個分)
米    1合
ストレートあま酒-350cc
青ばたきなこ-適量
黒すりごま-適量
ココナッツロング-適量
【手順】
1    米をいつも通りとぎ、ざるにあげて水を切る。
2    炊飯釜に米、あま酒を入れて炊飯する。
3    炊き上がったらボウルにあけて混ぜ、粗熱を取る。
4    濡れた手で食べやすい大きさに握り、きなこ、黒ごま、ココナッツをそれぞれ軽く押すようにつける。
nimono 里芋の煮物: ホクホクの食感とほっとする味わいの里芋の煮物は、これからの寒い季節にぴったり!今日の夕食の献立にひと品加えてみてはいかがでしょうか。
里芋の煮物を作る手順を紹介しましょう。
里芋はそのまま煮ると大量のアクが出てしまいます。ていねいに下処理することが、おいしい里芋の煮物を作る第一歩です。
【材料】
・ 里芋(中)…10個くらい
・ 塩…適量
・ 米のとぎ汁…適量 (なければ生米をひとつまみ)
・ 水…適量
1. 里芋を水で洗ったら、皮を厚めにむいていきます。
上部と底部を切り落として面を作ると簡単です。(水洗いする時に、皮のケバケバした部分は手でこすり落としておきましょう)
2. 里芋の皮がむけたら、ぬめりをとるために塩で軽く揉みます。
3. 竹串がスッと通る柔らかさになるまで、米のとぎ汁で里芋を茹でましょう。とぎ汁を使うと、キレイにアクが抜けます。
※とぎ汁がない場合はお米をひとつまみ加えたお湯で“茹でこぼし”ましょう!(「茹でこぼす」とは、材料を茹でてそのゆで汁を捨てること。アクや余分なぬめりなどを取りのぞく際に行います)
4. 里芋のアクが取れたら、水でぬめりを洗い流します。
これで里芋の下ごしらえはバッチリです!
「里芋の煮物」基本の作り方
里芋の煮物の材料
【材料】(2〜3人前)
・ 下ごしらえをした里芋…10個
・ 水…300〜400cc
・ 酒…大さじ 2〜3
・ 砂糖…大さじ2
・ しょうゆ…大さじ2
・ みりん…少々
・ サラダ油…小さじ2
【作り方】
1.熱した鍋にサラダ油をひいて、里芋を軽く炒めます。炒めることで、油が皮膜を作り旨みを逃がさず、煮崩れもしにくくなります。
2.鍋に水300〜400ccと酒大さじ2〜3を加えて加熱します。
3.沸騰してきたら砂糖大さじ2を加え、落し蓋をして弱火で5〜6分煮ます。
[調理のポイント!]
・味付けはまず「甘み」から。先に塩気を入れてしまうと、里芋の甘みが薄れてしまうので注意しましょう。
4.その後に、落し蓋を取り、しょうゆ大さじ2を加えて里芋が柔らかくなるまで煮ます。
5.煮汁がほぼなくなるまで煮詰めたら、みりんを加え、強火で軽く煮詰めてできあがり。
[調理のポイント!]
・最後にみりんをまわしかけることで、里芋に照りが出て見栄えがぐっと良くなります!
自分で作るのは難しそうに思える里芋の煮っころがしですが、作り方はとてもシンプル。下ごしらえをていねいにすること、「甘み→塩気」の味付けの順番を守ることなど、ポイントをきちんとおさえれば料理が苦手でも意外と簡単に作ることができるんです。

smusi

akatonbo 赤とんぼ: 夏の暑いうちは山などの高地で暑さをしのぎ、涼しくなると下りてきて、ちょうど収穫を終えた水田などに産卵します。一般的には群れをなして飛ぶアキアカネを指すことが多いようです。

syacho

moju もず: 鋭いくちばしを持った小型の鳥です。昆虫やムカデ、蛙などの小動物を見つけると舞い降りてきてくちばしで捕らえます。捕らえた動物を小枝などに刺しておく習性があります。
kitutuki きつつき: アカゲラ、コゲラなど「~ゲラ」と呼ばれる鳥の総称です。木の幹をくちばしで叩いて穴を掘り、中の虫を長い舌で捕らえて食べます。

skusa

kinmoku 金木犀: 普段は目立たないが、小さなオレンジ色の花が咲くとあたり一面に香りが漂います。我家の庭の金木犀も間もなく香りが漂い始めるはずです。
higan 彼岸花: 秋の彼岸の咲き、真っ赤なめしべ、おしべを広げる姿が妖艶です。別名「曼珠沙華」(まんじゅしゃげ)とも呼ばれます。
我家の庭の彼岸花は9月20日頃が満開で見頃でした。

skajitu

yamabu 山ぶどう: 古くから山に自生し、ビタミン、ミネラル、ポリフェノールがタップリ含まれる。ツルはカゴなどにも活用されます。
ichiji いちじく: 実の中に花が咲き、外から見えないことから「無花果」と書きます。食物繊維が多く、古くから薬用とされるほど薬効に富んでいます。
zakuro ざくろ: 旧約聖書や古い医学書に登場し、健康、美容に良いとされます。日本では庭木としても人気が高いようです。
kaki 柿: 「柿が色づくと医者が青くなる」と言われるほど栄養が豊富です。冬の風邪予防にもぴったりな果実です。

sgyou

koromo 衣替え:夏冬の季節の変わり目に衣類を改めることを「衣替え」といいます。制服などについては、一般に6月1日と10月1日が「衣替え」の日となっています。これには、古来からの風習や衣類の歴史が大きく関わっています。
中国の宮廷で、旧暦の4月1日と10月1日に夏服と冬服を入れ替えていたことから始まった習慣です。日本へは、平安時代頃に伝わり、室町時代から江戸時代にかけて、四季に合わせて式服を替える習慣が定着しました。
明治維新で新暦が採用されると、夏服は6月1日~9月30日、冬服が10月1日~5月31日となりました。学校や官公庁、制服のある会社などは、現在もこの日をめどに衣替えを行っています。
和服では、この衣替えのしきたりが今も重要視されています。
着物には袷(あわせ)、単衣(ひとえ)、薄物(うすもの)などがありますが、これらは着る時期が決められています。
一番長く着られるのは袷で、10月から冬を過ぎて5月末までです。6月は単衣、7月8月の暑い時期には薄物、9月には単衣に戻り、10月からはまた袷の季節になります。袷の出番が長いので、最初に着物を作るときは袷にする方が多いようです。
また、着物の場合、仕立てばかりでなく、四季折々にふさわしい柄があります。冬には雪輪や枯山水、そして椿や南天、梅で春を待ち、春には芽吹きや蝶、桜など。夏には藤やあやめ、魚や流水模様、秋になれば菊や萩、もみじ、月などその季節ならではの柄でおしゃれを楽しみます。ただし、実際の季節より一足早く身に着けるのが粋で、桜が咲き誇る頃に桜を着るのは野暮だといわれています。
akihigan 秋の彼岸: 秋のお彼岸は「秋分の日」を中日として前後3日間、計7日間が「お彼岸」の期間となります。
今年の秋分の日は9月23日(日・祝)ですから、
9月20日(木) 彼岸入り
9月23日(日・祝) 中日(秋分の日)
9月26日(水) 彼岸明け
お彼岸とは、私たちの生きる世界をこちら側の岸、すなわち「此岸(しがん)」、亡くなったご先祖様の生きる世界を「彼岸」と考えるようになりました。
つまり、太陽が真東から上り真西へと沈む春分の日には、彼岸と此岸とが通じやすくなると考えられ、それらの時期に先祖供養をすることでご先祖の冥福を祈るとともに、自らもいつか迷いのない此岸に到達できるよう願ったのです。
お彼岸には何をするの?
1:仏壇仏具の手入れ・掃除
ご自宅にお仏壇がある方は、いつもより念入りにお掃除をしましょう。
2:お墓参り
お彼岸といえばやはりお墓参りです。
3:お供え物
お彼岸のお供え物といえば、春彼岸のぼた餅、秋彼岸のおはぎが有名です。
落雁(らくがん)などのお菓子を供えることも多いですね。何より大切なのはご先祖に喜んでもらうことですから、生前好きだったものをお供えするのも良いでしょう。

実りの季節の始まりです

hakuttl 空気が冷え、昼夜の気温差が大きくなると、朝夕に露を結び始めるようになります。昔の人はこの露を「白露」と名付けました。田畑や里山では実りの季節が始まります。
「白露」は次の「秋分」までの間の9月8日から9月22日頃までの期間です。

skehai typoon 台風:台風はかっては野分(のわき)とも呼ばれました。野の草を分けて吹き付ける強い風ということです。二百十日は台風の特異日とされているので注意が必要です。

■七十二候の区分

ssyokou syoko 草露白(くさのつゆ、しろし) 9月8日から12日頃まで。 草に降りた露が白く光って見えること。朝夕の涼しさがはっきりと感じられるようになり、秋の気配がますます濃くなる頃です。
sjikou jikou 鶺鴒鳴(せきれい、なく) 9月13日から17日頃まで。 セキレイの「チチィ、チチィ」という鳴き声が聞こえてくる頃です。尾を上下に振り、地面を叩きながら歩く姿を見ることができます。
smatukou makko 玄鳥去(つばめ、さる) 9月18日から22日頃まで。 稲春に日本にやって来たツバメが、暖かい南の地域へと帰っていくころ。

■旬のもの

sgyokai

sanma さんま: すべてが国産で天然物という貴重な魚です。8月に獲れる北海道~三陸産は脂がのって美味です。七輪に網を載せってもうもうと煙をたなびかせて焼いたさんまの美味しいこと!
kanpachi かんぱち: 暑さが増すにつれて脂が乗って美味しくなります。味噌や薬味を刺身にたたき込んだナメロウは暑い時期にピッタリの食べ物です。
tachiou 太刀魚: 夏から獲れる魚ですが、脂が乗って美味しくなるのは秋から冬にかけて採れるものです。刺身ではコリコリと弾力があり、煮付けでは軟らかな食感です。

syasai

matutake 松茸: 高級食材の松茸は、以前は日本でも多く採れたが、松林があれたことにより、収穫量が減りました。「土瓶蒸し」や「まつたけご飯」など、香りを生かして食べることが多い。
akinasu 秋茄子: 秋茄子は実が締まって滑らか。その美味しさから「秋茄子は嫁に食わすな」ということわざが生まれたと言われています。
kabocha カボチャ: 夏に収穫し秋~冬まで置くことで甘みが増すと言われます。保存がきく栄養源として古くから大事にされました。
kuri 栗: 丹波地方では平安時代から栽培され、献上品に用いられたとか。多くの品種があるが日本栗は大きくて美味です。

mikaku

kurigo 栗ご飯: 栗ご飯の炊き方です。
材料 (2合分)
米 … 2合
栗(殻付き) … 400〜600g
塩(自然塩) … 小さじ1と1/3
酒 … 大さじ1/2(好みで)
①栗ご飯に使う、栗の皮のむき方/下ごしらえ
栗はさっと洗ってから、40度くらいのぬるま湯に15分ほど(または水に1時間以上)浸けておきます。
栗の皮をむく手順は『栗のおしり近くを包丁で切り落とし、鬼皮を手でむいてから、包丁で渋皮をむく』とやりやすいです。
下ごしらえした栗は、特に細かく切る必要もありません。ごろっと大きい粒のままを米と一緒に炊き込みます。
②栗ご飯の炊き方/作り方
炊く前に、白ごはんを炊く要領で米を研ぎます。炊飯器で炊く手順です。
研いだ米を炊飯器の内釜に移し、2合の目盛まで水を加えます。30分〜1時間ほどそのまま浸水させたあとに、分量の塩を加えて軽く混ぜて溶かします。最後に栗を上に広げて炊飯します。
栗ごはんが炊き上がれば、お好みで酒大さじ1/2ほどを全体にひと振りして蒸らしても、酒のコクと風味がプラスされて味に深みが出ます。全体を底からさっくり混ぜ合わせて完成です。
sannma 秋刀魚の塩焼き: 焼き方には好みがあるでしょうが、

「秋刀魚の塩焼きを美味しく作る方法」は、「塩を2回ふる!」ことです。2回ふるとなぜ旨くなるのか? 1回目の塩をふって30分おくと……浸透圧の作用で塩分が魚に入り、身のタンパク質が変成し、のり状になります。これを焼くと固まって弾力が出ます。ふり塩をして時間を置くと分解酵素が働き、タンパク質が旨味のあるアミノ酸に変化します。そして、塩の脱水作用で魚の表面の水分が溶け出ます。そのとき、魚に含まれる、トリメチルアミンなどの生臭い成分も一緒に出ていくのです。サンマに付いているそれらのクッサイ成分をきれいに洗い流した後、「2回目の塩」を軽くふることで引き締まった味になります。これらの作用があるため、激的に美味しく旨くなります。

 

syacho

sekirei 鶺鴒: 背黒、白、黄の3種類が主に見られます。川や湖などの水辺に住み、長い尾を上下に振る特徴があります。縄張り意識が強く、車のミラーに映った自分の姿を攻撃することもあるそうです。

skusa

kosumosu 秋桜: 赤メキシコからもたらされた品種だそうですが、秋の日本の風景に似合うかわいい草花です。普通「コスモス」と書きますね。
keitou 鶏頭: 鶏のトサカのように真っ赤な花を咲かせます。
暖かみのある感じを抱かせる質感が秋らしく感じさせます。
普通「ケイトウ」と書きます。

skajitu

kyohou 巨峰: 小粒品種のデラウエアに続いて旬を迎えるのが大粒品種の巨峰です。芳醇な甘みとみずみずさが贅沢な味わいを醸し出します。

sgyou

tukimi お月見:十五夜は「中秋の名月」とも呼ばれ、「秋の真ん中に出る月」という意味があります。
現在の新暦は旧暦と1~2か月のずれがあるため、「9月7日から10月8日の間で、満月が出る日」を十五夜としています。
2018年の十五夜は9月24日(月)です。
ちょうど夜は涼しく、空が澄んでいるころですね。旧暦8月15日は日本の六曜で必ず仏滅にあたることから、「仏滅名月」の別名もあります。
地域によって違いはありますが、月見にはお供えをするのが決まりです。
・ススキ
・月見団子 丸い団子を月に見立て、感謝の気持ちを表わすそう
です。
団子の数は十五夜なら15個。ピラミッドのように
積んで供えます。
・農作物  里芋を供えるのは一般的で、「中秋の名月」は「芋
名月」の異名をもちます。

smaturi

toyokuni 豊国神社例祭: 9月18日~9月19日、豊国神社の例祭は招待者以外は祭典に参列できないが、舞楽奉納などは唐門下賽銭箱前より見ることができる。また、18日には境内でフリーマーケットも開催される。献茶祭は、秀吉公の御前と北政所を祀る貞照神社の御前に、それぞれ濃茶・薄茶が薮内宗家家元により奉献される。この祭典が終わると、境内にある茶室「豊秀舎」と書院に茶席が設けられる。
豊臣秀吉を祀る豊国神社では、旧暦8月18日が豊臣秀吉の命日にあたることから9月18日は「例祭」、9月19日は茶道・藪内流家元による献茶式が行われます。
今日の例祭では神事が厳かに行われ、舞楽の奉納が行われます。例祭は招待者以外は祭典に参列できませんが、舞楽奉納などは唐門の外からなら観ることができます。

夏から秋に移り行く頃です

syottl 8月の後半にさしかかると、日中は相変わらずの残暑が続きますが、朝夕は暑さが収まり、過ごしやすくなってきます。空は澄んで高く、風は爽やかになっていることに気づかされる頃です。「処暑」は次の「白露」までの間の8月23日から9月7日頃までの期間です。

skehai yukiai 行合の空:夏から秋に移り行く中で夏の暑気と秋の冷気が入り交じるように行き合う空のことです。ゆく季節とくる季節が一体となった風情ある空です。

■七十二候の区分

ssyokou syoko 綿柎開(わたのはなしべ、ひらく) 8月28日から9月1日頃まで。 綿を包むはなしべが開き、中からふわふわの綿毛が姿を現すころ。これをほぐして綿の糸を紡ぐ作業が始まる。
sjikou jikou9 天地始粛(てんち、はじめてさむし) 8月28日から9月1日頃まで。 日中は厳しい暑さが続くが、朝夕は少しずつ涼しくなり、天気図には秋雨前線が現れ、秋の気配が現れ始める。
smatukou makko9 禾乃登(こくのもの、すなわちみのる) 9月2日から7日頃まで。 稲穂が膨らんで黄金に色づき、早いところでは稲刈りが始まる。台風が来襲してくる時期でもある。

■旬のもの

sgyokai

sanma さんま: すべてが国産で天然物という貴重な魚です。8月に獲れる北海道~三陸産は脂がのって美味です。七輪に網を載せってもうもうと煙をたなびかせて焼いたさんまの美味しいこと!
iwasi イワシ: 暑さが増すにつれて脂が乗って美味しくなります。味噌や薬味を刺身にたたき込んだナメロウは暑い時期にピッタリの食べ物です。
simaaji しまあじ:伊豆諸島でよく獲れる高級魚で、大きなものは1mを超えるものもあります。刺身はもちろん、江戸前の握りの人気のネタです。
kasago かさご: 近年では高級魚とされ、引き締まった新鮮な白身は、刺身や洗いとして食されます。

syasai

konasu 小茄子: 重さ10~20グラムの丸形をした小さななすで、浅漬けやからし漬けの漬物によく使われます。山形県産の「民田なす」という品種が有名です。
satumaimo サツマイモ: 中国から宮古島へ渡ったのが始まりで、その後九州で栽培され「薩摩の芋」として定着しました。食物繊維が豊富なので便秘に効果があると言われています。

mikaku

kuzu くずきり: 葛粉を水で溶かして加熱し、冷やして固めたものをうどんのように細長く切った食べ物。一般的にデザートとして食べられます。

smusi

suzume スズメバチ: 活動の最盛期を迎えたスズメバチがアシナガバチを食べに来る時期。最も危険な時期なので絶対に近づかないように注意しましょう。
matumusi まつむし: 立てたハネを震わせて「チンチロリン」と歯切れよい声で鳴きます。すずむしに似ていて、混同されることが多かった。近年は数が減少していて、都市部ではその鳴き声を聞く機会が減ってしまっています。

syacho

sasagoi ささごい: 夏鳥として飛来し、「キュウ」と鋭い声で鳴きます。主に川や池、水田などの水辺で生活します。立ち止まって待ち伏せし魚を見つけると首をさっと伸ばして挟み取ります。
mozu もず: 色々な鳴き方をするうえ、カエルや虫を捕まえて枝に刺す「モズのはやにえ」という不思議な習性を持っています。

skusa

waremo ワレモコウ: 赤に見えない地味な色合いから「我も紅」と名付けられたそうです。控えめな姿が愛らしく人気が高い。
hageito 葉鶏頭: 日が短くなってくると、葉が茎の先端の方から赤く鮮やかに色づき始めます。花は緑色で葉の付け根に球形にかたまって咲くので、ほとんど目立たない。日本では古くから観葉植物として栽培されています。

skajitu

nasi 梨: 日本原産の日本梨、ヨーロッパの洋梨、中国梨があり、それぞれの品種も豊富です。「幸水」「豊水」「二十世紀」などさまざまな品種があります。
シャキシャキとした瑞々しい食感がおいしい。
sudachi すだち: 果汁が多く酸味があり、酢のかわりに使われてきました。かぼすより一回りほど小さい。生産量の全国第一位は徳島県。
豊富なビタミンCを含んでおり、焼き魚などの秋から冬の料理を引き立てる名脇役となります。

sgyou

hassaku 八朔:⼀⽇(ついたち)のことを「朔⽇(さくじつ)」ともいいます。⼋朔とは⼋⽉の⼋、⼀⽇の朔から、⼋⽉⼀⽇の略称でもあるのです。
旧暦の8⽉1⽇は、新暦の9⽉上旬頃をいいこの時期になると稲穂が実り始め、収穫を待つ頃となります。2018年の⼋朔は9⽉10⽇になります。
⼋朔は別名、「⽥の実の節句」とも⾔われています。
「⽥の実」が「頼み」と同じ読みから、⽥の神様に豊作を祈願する⽇となりました。
またこの時期には、農家でお世話になっている⽅々に初穂を贈る習わしがあり、それらが次第に武家や公家にも伝わり、恩義のある⽅に贈り物をする⾵習が始まりました。
⼋朔は⼆百⼗⽇から⼆百⼆⼗⽇と並んで「農家の三⼤厄⽇」の⼀つでもあり、災害の多い時期の象徴でもあります。
また、「⼋朔祭り」とは、作物が天災に遭わずに実るように五穀豊穣を祈り祈願する⾏事です。
瀬⼾内では「⾺節供」とも称されていたようで、⼋朔の⽇に⾵の被害に合わないように祈願する「⾵祭り」が⾏われる地⽅もあるようです。
この時期はちょうど稲が実るころとなりますが、⽇本に台⾵が到来する時期と重なり、農家には悩みの種といわれています。
そこで「⼋朔祭」には神様にお供えをし、奉納踊りや奉納相撲をしたりして、天災に遭わずに作物が実ることを祈願するのです。

smaturi

kazebon おわら風の盆: 二百十日の初秋の風が吹くころ、おわら風の盆の幕開けを迎えます。毎年9月1日から3日にかけて行われるこのおわら風の盆は、今も昔も多くの人々を魅了します。
涼しげな揃いの浴衣に、編笠の間から少し顔を覗かせたその姿は、実に幻想的であり優美です。それぞれの町の伝統と個性を、いかんなく披露しながら唄い踊ります。
この風の盆は、「元禄15年(1702)3月、加賀藩から下された「町建御墨付」を八尾の町衆が、三日三晩歌舞音曲無礼講の賑わいで町を練り歩いたのが始まりとされています。
どんな賑わいもおとがめなしと言うことで、春祭りの三日三晩は三味線、太鼓、尺八など鳴り物も賑々しく、俗謡、浄瑠璃などを唄いながら仮装して練り廻りました。これをきっかけに孟蘭盆会(旧暦7月15日)も歌舞音曲で練り廻るようになり、やがて二百十日の風の厄日に風神鎮魂を願う「風の盆」と称する祭りに変化し、9月1日から3日に行うようになった」と言われます。
二百十日の前後は、台風到来の時節。昔から収穫前の稲が風の被害に遭わないよう、豊作祈願が行われてきました。その祭りを「風の盆」というようです。また、富山の地元では休みのことを「ボン(盆日)」という習わしがあったと言われます。種まき盆、植え付け盆、雨降り盆などがあり、その「盆」に名前の由来があるのではないかとも言われています。

うだるような暑さ到来です

taittl 容赦なく太陽が照りつけ、大地からは陽炎がユラユラと立ちのぼり、うだるような暑さが続くころです。つまり、1年間の中かでも最も気温が上がり暑くなる時期なのです。軒下に風鈴を下げて涼を感じ、窓に葦簀をかけて日差しを避けたりして、自然の中に涼を求めようとします。それが大暑です。「大暑」は次の「立秋」までの間の7月23日から8月6日頃までの期間です。

skehai kehai 夕立:昼間の強い日差しで積乱雲が発生し、午後から夕方にかけて雷を伴った大雨を降らせます。打ち水をしたように気温も下がり過ごしやすい夜を迎えられます。

■七十二候の候の区分

ssyokou syokou 桐始結花(きり、はじめてはなをむすぶ) 7月7日から11日頃まで。 桐が天に向かって花を咲かせ、卵形の実をつけるころ。
sjikous jikou 土潤溽暑(つち、うるおうてむしあつし) 7月12日から17日頃まで。 熱気がまとわりつき、蒸し暑さが増すころ。草木は太陽の光を浴びて、濃い緑に色づくころ。
smatukou makkou 大雨時行(たいう、ときどきにふる) 7月18日から8月6日頃まで。 夏は時に激しい雨が降ってくる。入道雲が湧き上がると夕立のサイン。暑さが流され、ひと時の清涼をもたらすころ。

■旬のもの

sgyokai

isaki イサキ: 身が太り、腹には白子や真子を抱えている時期です。特にイサキの真子は初夏限定の味覚として人気が高いのです。
suzuki スズキ: 江成長に合わせてセイゴ、フッコ、スズキと名が変わる出世魚です。引き締まった白身は刺し身、洗いで格別美味です。

syasai

ooba 大葉: 真夏に軟らかな葉を茂らせる。スッキリとした香りでそうめん、寿司、刺し身の薬味に最適です。
edamame 枝豆: ビールのおつまみににはやっぱり枝豆です。私は日本酒の冷酒にも枝豆だと思いますが。代謝を上げるビタミンB1が多いので、夏バテ予防にも最適と言われています。

smusi

kagerou うすばかげろう: 幼虫は縁の下にすり鉢状の巣を作る蟻地獄。成虫はとんぼに似ており、昼間は葉の陰などにじっと止まっていて、夜になると活発に動き始めます。夏の朝方、網戸にとまっている姿が見られます。
kabuto カブトムシ: ツヤツヤとした身体に立派な角。凛々しいオスのカブトムシは夏の虫の王様です。
abura アブラゼミ: 「ジリジリジリジリ・・・」という鳴き声は、まるで油が煮えたぎる音のようです。
アブラゼミの鳴き声を聞くと、暑さが一層増してくるような感じになります。

syacho

yotaka 夜鷹: 夏鳥として飛来する。ふくろうと同様に羽毛が柔らかく、ふわふわと羽ばたき羽音建てずに飛びます。全身が枯れ葉模様であり、それがカムフラージュとなって身を守っています。

skusa

ajisai 紫陽花: 6月から7月にかけて開花し、白、青、紫または赤色の萼が大きく発達した装飾花とよばれます。ガクアジサイではこれが花序の周辺部を縁取るように並び、園芸では「額咲き」と呼ばれる。ガクアジサイから変化し、花序が球形ですべて装飾花となったアジサイは、「手まり咲き」と呼ばれます。
なお、本種は有毒植物であるため、園芸や切り花として利用する際には取り扱いに注意が必要です。

skajitu

suika スイカ: 漢方や民間療法では、むくみ解消、解毒に活用されてきたようです。よく冷やして食べるのはさらに良し!です。
約90%が水分で残り10%が糖分です。

sgyou

hanabi 花火大会:旧隅田川の花火大会が有名です。
徳川吉宗のころ、隅田川で行われた水神祭りの際に両国橋付近の料理屋が幕府の許可を得て花火を打ち上げたことに由来します。浮世絵にもよく描かれ、伝統・格式ともに日本一の花火大会と言えます。
全国各地で大小さまざまな花火大会が催されています。普段着でもよいのですが、浴衣で出かければ夏の風情をもっと楽しめます。
浴衣はもともとは身体を清めるときの衣だったので、汗を吸うという機能面でも優れている、ということをご存知でしたか。

smaturi

tenjin 天神祭: 日本三大祭りの一つ。祭神である菅原道真の命日にちなんだ縁日で、7月24、25日に行われます。日本各地の天満宮で催されますが、大阪天満宮が有名です。
nebuta ねぶた祭り: 青森のねぶた祭が有名です。青森ねぶた祭は、青森県青森市で8月2日から7日に開催される夏祭りであり、毎年、多くの観光客が訪れまる。1980年に国の重要無形民俗文化財に指定されました。
起源としてよく知られていたのはのちに征夷大将軍となる坂上田村麻呂が陸奥国の蝦夷征討の戦場において敵を油断させておびき寄せるために大燈籠・笛・太鼓ではやし立てたことを由来とするものと言われています。このため、青森ねぶた祭りの最優秀団体に与えられる賞として1962年に「田村麿賞」(現在では「ねぶた大賞」)が制定されました。

夏本番です

syottl 長く続いた梅雨が終わりを告げ、いよいよ夏本番。青空が広がり、太陽が顔を出せば気温は上昇、風は暖かく、あちこちでセミの鳴き声が響き始めます。暑い夏の始まりの節気、それが小暑です。「小暑」は7月7日から7月22日頃までの期間です。

skehai kehais 梅雨明け:この小暑の頃に梅雨明けとなります。いよいよ本格的な夏の到来となりますが、梅雨の終わりの頃は台風シーズンと併せて集中豪雨が起こりやすい季節でもあります。

■七十二候の候の区分

ssyokou ssyokos 温風至(あついかぜ、いたる) 7月7日から11日頃まで。 風が熱気を運んでくるころ。梅雨明けの時は「白南風」と風に色を付けて読んでいたそうです。
sjikous sjiko 蓮始開(はす、はじめひらく) 7月12日から17日頃まで。 夜明けとともに、ゆっくりとつぼみをほどくハスの花。水面からスッと伸び幾重にも花びらを開くようすは幻想的です。
smatukou smakko 鷹乃学習(たか、すなわちわざをならう) 7月18日から22日頃まで。 5~6月ごろに生まれた鷹のヒナが、巣立ちの準備を始めるころです。飛び方を覚え、捕物の捕り方を練習して一人前にんっていきます。

■旬のもの

sgyokai

karei カレイ: 冬場の子持ちカレイも美味ですが、身が肥えて美味しいのは夏。ほどよく脂がのった白身は刺身にすると絶品です。
anago アナゴ: 江戸前寿司の人気ネタです。煮アナゴはもちろん、シンプルな白焼きも旬ならではの味です。

smikaku

gosiki 五色そうめん: 夏の味覚の代表格で、涼を感じる食べ物です。季節の野菜と併せたり、ウナギの蒲焼きを加えて五色の彩り華やかに仕上げた五色そうめんは、無病息災を祈っていただきます。

syasai

nasu なす: 煮物、漬物などに使用され、特に油との相性が良い。水分が多く、カリウムや植物繊維が摂取でき、皮に含まれるナスニンという色素は、動脈硬化等を予防する働きがあります。
goya ゴーヤ: にがうりのことで、沖縄本島ではゴーヤと呼ばれています。辛味成分はククルビタシモンとモモルデシンという成分で、夏バテや疲労回復に効果があります。
豆腐や野菜などと炒めるゴーヤチャンプルが有名です。
ingen インゲン: 1年に3回収穫できることから関西では「三度豆」と呼ばれるそうです。6~9月が最も美味な時期です。
ninniku ニンニク: 6月に収穫した後、乾燥させて出荷される新ニンニクは、みずみずしさたっぷりです。この時期限定の美味しさです。

smusi

kabuto かぶと虫: 夜、雑木林などで樹液に集まる姿が見られるが、昼間でも活動します。幼虫は腐った木や堆肥の下でよく見られます。子供たちの人気をクワガタと二分する夏の昆虫の王者です。

syacho

taka 鷹: 日本では山陰から近畿以北で繁殖します。平地の林に生息しますが、しばしば獲物を求めて農耕地や水辺などへも出てきます。獲物はツグミ、ハト、キジなどだが、時にはネズミやウサギなども狙います。

skusa

hasu 蓮: 蓮華(れんげ)とも呼ばれ、仏教とともに渡来し、その名は古くから使われていました。清らかさの象徴とされております。
sarusube 百日紅: 約100日間花を咲かせることからこのように呼ばれています。鮮やかなピンクや白の花は真夏の青空によく映えます。

sryori

sijimi しじみ汁: 砂を吐かせたしじみを、殻を超えるすりあわせるようにして良く洗う。しじみを入れて火にかけ、アクをすくい、殻が開いたらしじみをすくい出して椀にいれ、うま味の出た汁に味噌を溶き入れて出来上がりです。
hituma ひつまぶし: 細かく刻んだうなぎの蒲焼きを、お櫃に入れたごはんにまぶした料理。お櫃から碗に取り分けて食べるのだが、一杯目はそのまま、二杯はネギやわさびなどの薬味を添えて、三杯は出汁をくわえてお茶漬けにして食べるのが一般的。
ひつまぶしの語源は、ごはんにうなぎをまぶして食べることから「櫃塗し(ひつまぶし)」と呼ばれるようになったという説や、関西ではうなぎのことを「まむし」と呼ぶことから「ひつまむし」→「ひつまぶし」になったという説もあります。

skajitu

sumomo 李: 日本での主な原産地は山梨県で、最も多く作られている品種は、「大石早世(おおいしわせ)」。豊富に含まれる鉄分は貧血に、カリウムは便秘解消に良い。

sgyou

tanabata 七夕:旧暦の7月はお盆や稲の開花期、麦などの収穫期にあたります。そこで、お盆に先立ち祖霊を迎えるために乙女たちが水辺の機屋にこもって穢れを祓い、機を織る行事が行われていました。水の上に棚を作って機を織ることから、これを「棚機」(たなばた)といい、機を織る乙女を「棚機つ女」(たなばたつめ)と呼びました。笹竹には、神迎えや依りついた災厄を水に流す役目がありました。
やがてこの行事と乞巧奠が交じり合い、現在のような形に変化していきました。そして、7月7日の夕方を表して七夕(しちせき)と呼ばれていたものが、棚機(たなばた)にちなんで七夕(たなばた)という読み方に変わっていったのです。
笹竹に短冊をつるして願い事をするようになったのは、江戸時代から。手習いごとをする人や、寺子屋で学ぶ子が増えたことから、星に上達を願うようになったのです。本来はサトイモの葉に溜まった夜露を集めて墨をすり、その墨で文字を綴って手習い事の上達を願います。サトイモの葉は神からさずかった天の水を受ける傘の役目をしていたと考えられているため、その水で墨をすると文字も上達するといわれているからです。
短冊には、願いごとや「天の川」など七夕にちなんだことばや絵を書いて下げます。五色(ごしき)というのは、中国の陰陽五行説にちなんだ「青、赤、黄、白、黒」の五色。陰陽五行説とは、古代中国の「木、火、土、金、水」の五つの要素が、この世のものすべての根源である」という説で、「木=青・火=赤・土=黄・金=白・水=黒」を表しています。

1 9 10 11 12 13 24