2018年02月01日 アーカイブ

「さげもん」ってご存知ですか?

今日から2月(如月)です。まだ寒く感じる日々がありますが、着実に春が近づいてきています。
節分の2月3日が過ぎると、二十四節気の「立春」の
季節に入ります。

タイトルの「さげもん」とは「吊るし雛飾り」のことです。雛飾りならば3月の「雛祭りの日」の話ではないのかという疑問が出ますよね。先ずは次の説明をご覧ください。

★「さげもん」は、福岡県柳川市に伝わる風習で「吊るし飾り」のひとつ。女児の生まれた家庭では、その一生の幸せを願い雛壇は父方の実家から、さげもんは母方の親戚、母、祖母が用意するのだそうです。
これに類する風習として静岡県東伊豆町の「雛のつるし飾り」、山形県酒田市の「傘福」(笠福)があります。この3つの地域が、歴史的な背景や由来・文献等の残るゆかりの地となっており、併せて「全国三大吊るし飾り」とも呼ばれます。
「さげもん」めぐりは平成30年2月11日(祝・日)から~4月3日(火)まで九州の各県で催しが行われます。もうすでに各地では準備が始まっているようです。

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★「雛のつるし飾り」は、静岡県では古くから雛人形などに使われる木工細工が盛んで、現在でも多くの手工芸品が作られています。
その中の1つとして、江戸時代後期より「つるし飾り」が作られるようになり、「雛人形」の代わりとして雛祭りに飾られました。 雛人形はとても高価であったため、高貴な家でしか購入することができなかったのです。 家族や、親戚、近所の人たちが、少しずつ布の切れ端でお人形を作って持ち寄り飾られたことが、「つるし飾り」の始まりといわれ、子や孫の成長を願うやさしい暖かい心を込めた風習として、現在も大切にされています。
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★「傘福」(笠福)は、開いた傘の下にぐるりと布をめぐらし、その傘の下に、様々な意味合いの縁起物を吊り下げるのが特徴です。
特に「酒田市」がつるし雛の産地として有名で、酒田まつり(山王祭)では、豪華な山車が練り歩きますが、このうちの1つ、庄内藩や米沢藩の財政改革を支えたといわれる「本間家(本間光丘)」の亀傘鉾において、傘の先に縁起物が吊り下げられた飾りが披露されます。

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ということで、「さげもん」は2月から4月まで行われる雛祭り(?)と言えるのではないでしょうか。