秋が深まり、夜はめっきり肌寒く、朝夕の露がいっそう冷たく感じられる頃です。日が短くなり、太陽はあっという間に沈んでしまうことから、「秋の日はつるべ落とし」と言われます。
秋は夕暮れ時の風や虫の声に風情を感じます。野山は秋色に染まり、自然の景色は穏やかに深みを増していく「山装う」季節の到来です。
「寒露」は次の「霜降」までの間の10月8日から10月22日頃までの期間です。
鰯雲:季節の移ろいによって雲の形も変わります。秋には鰯雲や巻雲が姿を現します。秋の雲は高い上空にでき、そのせいで空は高く見えるのです。 |
■七十二候の区分
■旬のもの
菊:平安時代より薬草や観賞用植物として使われていました。菊花を皇室の御紋としたのは、後鳥羽上皇の頃で、正式に定めたのは明治2年のことです。戦後は誰でも自由に使うことができるようになりました。 | |
ナナカマド:山に自生するほか街路樹でも見られます。初夏に白い小花が咲き、秋に紅葉、真っ赤な実が房なりに。 |