雨は人々の生活にとっては重要などです。春の雨は、作物にとって恵みの雨。穀物の成長に欠かせない雨がたっぷりと降り注ぐこの時期を「穀雨」といいます。種まきの好機なのです。「穀雨」は次の「立夏」までの間の4月20日から5月5日頃までの期間です。
|
|
茶摘み:立春から数えて八十八日目の八十八夜。この日に初摘みするのがお茶農家の習わしです。八十八夜に摘まれる新茶は縁起物として珍重されます。 |
■七十二候の区分
|
|
葭始生(あし、はじめてしょうず)4月19日から4月24日頃まで。 水辺の葭が芽吹き始める様子がまるで牙のようであることから「葦牙」(あしかび)と呼ばれます。 |
|
|
霜止出苗(しもやみて、なえいずる)4月25日から4月29日頃まで。 暖かさが増し、霜も降りなくなり、苗が青々と育つころ。田植えの準備が始まって農家は活気に溢れ始めます。 |
|
|
牡丹華(ぼたん、はなさく) 4月30日から5月5日頃まで。 百花の王とされる牡丹が咲くころになると、春もいよいよ本番。大きな花びらを広げるさまは、豪華で存在感タップリです。 |
■旬のもの
|
春キャベツ:スタミナ野菜の代表格で、カロテン、ビタミンEなどが豊富。疲労回復に役立ちます。根元の白い部分まで食べると良いとされています。虫刺されや切り傷など、外用にも有効です。 |
|
新ゴボウ:お初夏に収穫する若採りの新ゴボウは、柔らかくて香りが上品です。サッとゆでてサラダや和え物でいただくと美味です。 |
|
メバル:その大きな目から「眼張る」と呼ばれたのが名前の由来です。春告魚とも呼ばれるメバル。上品な白身で刺身はもちろん、煮物や焼き物にしても絶品です。 |
|
あいなめ:オスは産卵期には橙黄色に変わります。また、鮎のように縄張りを持つことで知られています。
骨が多いので、調理は骨切りをして使わなければなりません。刺身や塩焼き、煮魚や唐揚げなどどんな料理にも向いています。 |
|
サザエ:周年採れるが初夏の産卵前が旬とされます。殻ごと焼いたつぼ焼きは磯の風味をたっぷり味わえます。 |
|
毛ガニ:よ採れる場所によって旬が異なりますが、流氷が明けた春~初夏にオホーツク海で漁獲されるものは特に美味とされます。 |
|
新茶:その年の最初に育成した新芽を摘み取って製造したお茶のことで、立春から数えて八十八日目前後に茶摘みが盛んに行われれます。摂取すると古くから無病息災で過ごせるという言い伝えがあります。 |
|
ツツジ:日本では古くから園芸品種として多くの品種が生み出され、白、ピンク、赤、斑入りなどがあります。 |
|
牡丹:中国では「花の王」として愛され、新年を祝う花としても珍重されました。日本に渡来したのは奈良時代で、平安時代にはすでに栽培されていたといわれます。
「立てば芍薬、座れば牡丹」などといって、女性の美しさの例えに用いられています。 |
|
芝桜:地面を覆い尽くすように密生し、咲き誇るようすはまるで花のじゅうたんを敷き詰めたようです。 |