毎日真夏日や猛暑日が続いていて夏本番だというのに、「秋です」なんて言葉を発するのは暑さのため頭がおかしくなったと思われるでしょうね。
頭がおかしくなったわけではなく、暦というか七十二候では新暦のおよそ8月7日から8月22日ごろまでを「立秋」と呼びます。
暑い盛りですが、初めて秋の気配がほの見えるころ(立秋と呼びます)なのです。
丁度いまごろが旧暦7月7日にあたり、中国では七夕のことを「乞功節」といい、機織り上手だった織姫にあやかって、針仕事が上達しますようにと祈る日だそうです。
例によって立秋も3つの候に分けられています。
・初候 → 涼風至る-涼しい風が初めて立つころ
・次候 → 寒蝉鳴く-カナカナ・・・とひぐらしが鳴くころ
・末候 → 蒙霧升降す(のうむしょうこうす)-深い霧がたちこめるころ
この時期、奈良の燈花会や五山の送り火そして灯籠流しが行われます。
五山の送り火は、上の写真のように東山如意ヶ嶽で「大」の大文字が点火され、西山に「妙」、東山に「法」、船山に「船形」、北山に「左」大文字、最後に曼荼羅山に「鳥居形」がともされます。
◆旬の魚介 しじみ、めごち、真だこ
◆旬の草花 つゆくさ、ほおずき、水引
◆旬の虫 ひぐらし、おんぶばった