2024年05月07日 アーカイブ

高齢者の3人に1人が・・・

今朝は何時もの頭の体操とは様子が異なって、内容が若干深刻なものにまってしまいました。
まだ若い方たちには、遠い先のことだと思われるかもしれません。しかし、年月が経過すると間違いなく以下のような事態に遭遇することになるのです。暫くお付き合いいただければ幸いです。

『2050年には全5261万世帯の44.3%に当たる2330万世帯が1人暮らしとなり、うち65歳以上の高齢者が半数近くを占める』このようなニュースが飛び回っています。
オッサンもその中の1人と言わざるを得ない立場なのです。
人生100年時代”と言われる一方で、歯止めの効かない少子高齢化が進む日本。先行きの見えない状況下で老後を迎えるにあたり、私たちはどう備え対処していけばよいのかを考えなければなりません。
あなたが(そしてオッサンもですが)定年退職してから過ごすことになる、老後の人生の長さは「20万時間」と言われています。
厚生労働省が公表した第23回生命表(2020年版)によると、65歳時点の平均余命(平均してその後何年生きられるか)は、男性は約20年、女性は約25年です。
仮に、あなたが65歳で退職して25年生きるとしましょう。25年間は時間に換算すると21万9000時間です。つまり、およそ20万時間があなたの”老後”ということになります。
この膨大な時間を、お金の心配なく楽しく暮らせれば万事OK、何の問題もないでしょう。しかし、現実は少し違うようです。
総務省の家計調査報告書を過去10年にわたって追っていくと、高齢世帯の赤字額の平均値は、夫婦世帯で月5万円、単身世帯で月3.5万円です。
つまり、夫婦世帯なら5万円×12カ月で年間60万円、単身世帯なら3.5万円×12カ月で年間42万円ものお金が不足することになります。
老後生活を仮に25年間とすると、年金をもらっていても夫婦で1500万円(60万円×25年)、単身でも1050万円(42万円×25年)が不足することになります。
退職した時点でこれだけのお金がなければ、寿命が尽きる前に生活資金のほうが底をついてしまうのです。

厚労省の「2019(令和元)年財政検証結果レポート」によると、現役時代の所得の何割を年金でカバーできるかを表した年金の所得代替率は、2019年時点では61.7%でした。2052年(令和34年)には、それが36(現状の61.7%の6割弱)~52%(同8割程度)まで減少すると推定されています。つまり、将来の年金は、今の高齢者が受け取っている水準の6~8割に減ってしまうということです。
しかも、日本人の寿命は今もなお延び続けています。内閣府によると、1950年の日本人女性の平均寿命は62歳、男性は58歳でした。1990年には82歳、76歳になり、2021年には88歳、82歳になりました。内閣府の予測では、2040年には90歳、84歳になります。65歳を迎えた女性の2人に1人、男性の場合は4人に1人が90歳まで生きることが予想されています。
内閣府の「2019年度全国家計構造調査」によれば、65歳以上の単身者の3割は貧困状態にあります。
つまり、一人暮らしの高齢者が3人集まると、そのうち1人は貧困に苦しんでいるという状況になります。けれども、国はすでに高齢者を支え切れなくなっています。

という状況が高齢者には襲いかかってきているのです。さて、どのように対処すればヨカでしょうか・・・・?