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暦の上では「白露」です

「天高く馬肥ゆる秋」で、青空の広がる秋晴れの天気を期待していたのですが、雨模様の天気が続き、今週も雨模様の一週間になりそうです。

七十二候によると、9月7日から21日頃までを「白露」と呼びます。
白露とは、大気が冷えてきて露を結ぶ頃のことで、残暑が引いて本格的に秋が訪れてくる頃を言います。赤とんぼが飛んでいくのを見かけることが多くなります。
akatonbo

他の候と同じく白露も3つの候に分けられています。

初候-「草露白し」、草に降りた露が白く光って見える頃。9月7日~11日頃まで。
次候-「鶺鴒(セキレイ)鳴く」、鶺鴒が鳴き始める頃。9月12日~16日頃まで。
末候-「玄鳥(ツバメ)去る」、つばめが南に帰る頃。9月17日~21日頃まで。

◆旬の魚介 島鰺(しまあじ)、あわび、昆布
simaaji

awabi konbu

島鰺は刺身にしても握りのネタにしても○。あわびは貝のご馳走食材。昆布は奈良時代の文献に登場するだしをとるのに適しています。

◆旬の草花 秋の七草、オシロイバナ

akinanakusa osiroibana

何時も言うようですが、花の名前オンチなオッサンですから、自慢ではありませんが秋の七草や春の七草の名前は覚えていません。
次のように秋の七草を覚えるとよいとの記事がありました。

①韻をふんで覚える。②小唄のように、はぎききょう、 くずおみなえしふじばかま、 おばななでしこ、 これぞあきのななくさと歌う。
秋の七草の覚え方で頭文字の語呂合わせもあります。
①「ハスキーなおふくろ」ですって!ハ=萩(ハギ)ス=薄(ススキ)キ=桔梗(キキョウ)な=撫子(ナデシコ)お=女郎花(オミナエシ)ふ=藤袴(フジバカマ)く=葛(クズ)ろ。
②「お好きな服は?」というの。お=おみなえし、す=すすき、き=ききょう、な=なでしこ、ふ=ふじばかま、く=くず、は=はぎだそうです。
秋の七草の覚え方の順番は、ハギ・キキョウ・クズ・フジバカマ・オミナエシ・ オバナ・ナデシコだそうですよ。


◆旬の果物 梨
pear

頂き物の梨です。みずみずしく美味しく頂きました。
◆旬の野菜 なす
nasu

◆候の言葉 重陽の節句、鶺鴒、鶏頭
chouyou

sekirei keitou

9月9日は菊の節句で、長寿を祈る日で「重陽の節句」と呼びます。昔は又栗の節句と呼ばれ、栗ごはんなどで祝ったそうです。
鶺鴒は、イザナギとイザナミが契りを交わそうとしたとき、その仕方を教えたそうです。

◆旬の行事 筥崎八幡宮の放生会大祭
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放生会おはじき

筥崎宮HP 」には次のように紹介されています。

福岡県福岡市/筥崎宮にて行われます放生会大祭は実りの秋を迎えて海山の幸に感謝を捧げる祭で、千年以上前から続く最も重要な祭典です。どんたく、山笠と並び博多三大祭りにも数えられ、古くは博多の各町内が着物やごちそうを持ち寄り「幕出し」といわれる大宴会に興じていました。
祭り期間中は参道一帯に700もの露店が立ち並び、百万を数える参拝者でにぎわう九州随一の秋祭りです。
放生会おはじき 」は博多人形とまったく同じ工程で製作され小さなおはじきでも感動を与えられるようと博多人形師の団体「白彫会」により昭和54年から毎年テーマを変えて会員のひとりひとりが一つ一つ心込めて描いています。

秋の気配が・・・

朝夕と虫の声が賑やかになってきました。吹き込んでくる風もヒンヤリとした感じです。
台風や残暑の到来で本格的な秋とは言えませんが・・・。

七十二候では、新暦の今日8月23日から9月6日頃までを「処暑」、つまり暑さが少し和らぐころで秋の気配が漂い出すころなのです。
台風と言えば「野分」もこの時期の兆しです。古い時代には台風のことを野分と呼んでいました。

処暑も3つの候に分けられます。

●初候-8月23日から27日ごろまで、「綿泭開く(わたのはなしべひらく)」と呼びます。
●次候-8月28日から9月1日ごろまで、「天地始めて粛し(てんちはじめてさむし)」と呼びます。
●末候-9月2日から9月6日ごろまで、「禾乃登る(こくものみのる)」と呼びます。

◆旬の果物 すだち、ぶどう、無花果

sudachi budou

ichijiku◆旬の魚介 かさご、ぐち(シログチ)、鰯

kasago guchi

maiwasi見た目はごつい感じのかさごは上品な味わいの白身魚です。シログチは刺身で食べると極上だそうですが・・・。鰯については説明の必要はないでしょう。
◆旬の草花 きんえのころ

kineno_2「ねこじゃらし」と言えばお分かりですよね。
◆旬の虫 まつむし

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このような姿で「チンチロリン」と鳴くのですね。すずむしと並んで、秋に鳴く代表的な虫です。
◆旬の行事 伊奈の綱火、吉田の火祭り、大曲の花火

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伊奈の綱火についてはすでに紹介しました。

梅雨が明けたようです

7月19日気象庁が、関東甲信越地方も梅雨明けした模様だと発表しました。
昨20日午後には一時的でしたが強い雷雨に見舞われた当地でした。
ただ、週末には台風12号が本州に接近するかもしれないとの予報なのですが・・・。

いずれにしても、梅雨明け以降は暑い夏を迎えることになりますね。

七十二候によると7月22日から8月6日ごろまでを「大暑」と呼びます。もっとも暑い真夏のころのことです。
土用の鰻、風鈴、花火と風物詩が目白押しの時期でもあります。

kabayaki

furin hanabi

そしてこの時期を過ぎると、七十二候では秋、立秋を迎えます。
「大暑」も次の3つの候に分けられています。

●初候 「桐始めて花を結ぶ」-桐が梢高く、実を結びはじめるころ。7月22日から27日ごろまでです。
隅田川の花火大会が7月の最終土曜日に行われます。
sumidagawa

●次候 「土潤いて溽し暑し(つちうるおいてむしあつし)」-むわっと熱気がまとわりつく蒸し暑いころ。7月28日から8月1日ごろまでです。
なお、旧暦の8月1日を「八朔」と呼び、日頃の恩にお礼をする日になったそうです。
●末候 「大雨時行る(たいうときどきふる)」-夏の雨が時に激しく降るころ。8月2日から6日ごろまでです。たくさんの蝉が一斉に鳴き立て、まるで時雨が降りつけてきたように大音量で鳴く「蝉時雨」の時期でもあります。

◆旬の魚介 うに、あなご、太刀魚
uni

anago tachiuo

あなごと太刀魚の区別がつきますか?左の写真があなごです。
オッサンはあまり好きではありませんが、「ウニ丼」は絶品だそうですね。
unidon

いくら丼のほうがオッサンは好みです。

◆旬の野菜 きゅうり、枝豆

kiuri edamame

◆旬の果物 すいか
suika

◆旬の草花 桐の花
kirinohana
◆旬の味覚 そうめん
soumen

◆旬の虫 カブトムシ、ノコギリクワガタ

kabutomusi nokogiri

左の写真がカブトムシです。子供たちの憧れの的ですね。
◆旬の行事
①蛍狩り
②ねぷた祭とねぶた祭
・弘前ねぷた祭は8月1日から7日。
neputa

・青森ねぶた祭は8月2日から7日。
nebuta

③秋田竿燈まつり
8月3日から6日まで。「生えたさあ、生えたさあ」と威勢よく声を張り、五穀豊穣を祈る祭です。「生えたさあ」は「おえたさあ」と言うそうですね。
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7月7日ですね

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各地で七夕祭りが催されていると思います。ものの本によると、

七夕祭りはその昔は、宮廷と武家に限られたもので、これが民間に伝えられるようになったのは、近世に入ってからのことです。江戸時代の寺子屋教育の影響によって、織女星と牽牛星の星が一年でもっとも近づく七月七日にはこれを祭って、女の子は手芸の上達を願い、男の子は手習いの上達を願いました。また、幕府が七夕をふくむ五節句を制定したこともあり、七夕祭りは全国に広がっていったのです。

などと記述されています。
昔は手芸の上達と手習いの上達を願ったどうですが、今はどのような願い事を短冊に書き込むのでしょうか?

梅雨最中のようで毎日雨に祟られていますが、暦の上では「小暑」です(七十二候による)。
「小暑」とは、梅雨が明けて本格的に夏になるころのことで、新暦のおよそ7月7日から7月21日ごろまでのことを言います。

初候は7月7日から11日ごろまでで、「温風至る」と呼び、梅雨明け頃に吹く風を、白南風(しろはえ)と呼ぶそうです。
次候は7月12日から16日ごろまでで、「蓮始めて開く」と呼び、夜明けとともに水面に花を咲かせます。行田にある古代蓮はもう花を咲かせましたね。
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末候は7月17日から21日ごろまでで、「鷹乃学を習う(たかわざをならう)」と呼びます。
「土用の入り」は7月20日ごろに土用入りをします。
土用と言えば「うなぎ」ですね。白焼き、うな丼、と聞いただけでよだれが流れます。でも今年も値段が高くてなかなか天然のうなぎを食べることが出来そうにありません。

◆旬の魚介 こち、かれい、うなぎ
kku

かれやうなぎは良く知られていますが、「こち」はあまり馴染みの薄い魚ですね。夏を代表する高級魚で、必ず夫婦一緒にいる魚だそうです。
◆旬の野菜 沖縄の夏野菜、とうもろこし、もろへいや
沖縄の夏野菜とは、ゴーヤー、とうがん、へちまです。
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夏の疲れを取ってくれる野菜です。
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もろへいやは夏のネバネバ野菜でこれも夏の疲れを取ってくれる野菜です。
◆旬の虫 アゲハチョウ
agehachou

◆旬の野鳥 ハチクマ
hachikuma

夏鳥ですが、ハチの巣を襲って幼虫やさなぎをたべることからこの名がつけられたそうです。
◆旬の行事 ほおずき市、藪入り
hozukiichi紹介した写真はインターネットから借用しました。

暦の上では夏至

七十二候によると今日から「夏至」です。そして今日は「父の日」でもありますが・・・。

梅雨明け宣言はまだまだですが、一年でもっとも日が長く、夜が短いころで、これから夏の盛りへと向かいます。
七十二候では、およそ6月21日から7月6日ごろまでを「夏至」と呼びます。
3つの候に分けられています。

◆初候→6月21日から6月25日ごろまでで、「乃東枯る」(なつかれくさかれる、と読むそうです)。うつぼぐさの花穂が黒ずんで、枯れたように見えるころからこのように呼ぶのだそうです。

◆次候→6月26日から6月30日ごろまでで、「菖蒲華さく」。文字通りあやめが花を咲かせるころ。この花が咲いたら、梅雨到来の目安だそうです。

◆末候→7月1日から7月6日ごろまでで、「半夏生ず」。からすびしゃく(半夏)が生えはじめるころで、田植えを終わらせる節目とされています。
karasubisyaku

(からすびしゃく-半夏)

梅雨の時期ですから「青時雨」とか「半夏雨」といった雨に関わる言葉がありますね。

●青時雨:冬の季語である「時雨」に、青葉の青を付して初夏の表情をだした言葉。
青葉、若葉が目にしみいるこの季節、そのういういしい葉からしたたり落ちるしずくを「時雨」に見立てた風情のある言葉。
●半夏雨:現在の半夏生は太陽中心の視黄経が 100°となる瞬間を含む日と定義されていて、今年は 7/2が半夏生です。半夏雨はこの半夏生の頃に降る大雨のことをいいます。

なお、「時雨」は「青時雨」の他に季節毎にあります。詳しくはこの投稿の最後の「続きを読む」を見てください。

◆旬の魚介 鮎、かんぱち、はも
ayu

骨ごと食べられるのでカルシュウムやリンを取ることが出来ます。塩焼きにすると美味しく食べられます。

kanpachi hamo

左の写真が「かんぱち」。刺身にすると美味しいですよ。右の「はも」は関東では料理屋の魚、関西では日々の食卓にあがる大衆魚なのだそうです。
◆旬の草花 うつぼぐさ、あやめ

utubogusa ayame

左の写真の「うつぼぐさ」は、夏枯草とも呼ばれ、花穂を煎じて飲むと利尿や消炎作用、腫れの塗り薬やうがい薬にもなるそうです。
右の写真はおわかりのように「あやめ」です。美しいそして淑やかな女性に対して使われる花ですね。
◆旬の果物 夏みかん
natumikan

◆旬の野菜 みょうが、おくら

myouga おくら-2

◆旬の行事 夏越しの祓(なごしのはらえ、と読みます)
6月の大祓を夏越しの祓といいます。多くの神社に茅草でつくった輪が立てられ、茅の輪くぐりを行います。京都の神社が有名です。
chinowa

12月の「年越しの祓」とあわせて罪や穢れを落とす祓えの行事なのです。

興味があれば、「時雨」についての説明は 次を読んでください。

(さらに…)

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