暦の上では夏至

七十二候によると今日から「夏至」です。そして今日は「父の日」でもありますが・・・。

梅雨明け宣言はまだまだですが、一年でもっとも日が長く、夜が短いころで、これから夏の盛りへと向かいます。
七十二候では、およそ6月21日から7月6日ごろまでを「夏至」と呼びます。
3つの候に分けられています。

◆初候→6月21日から6月25日ごろまでで、「乃東枯る」(なつかれくさかれる、と読むそうです)。うつぼぐさの花穂が黒ずんで、枯れたように見えるころからこのように呼ぶのだそうです。

◆次候→6月26日から6月30日ごろまでで、「菖蒲華さく」。文字通りあやめが花を咲かせるころ。この花が咲いたら、梅雨到来の目安だそうです。

◆末候→7月1日から7月6日ごろまでで、「半夏生ず」。からすびしゃく(半夏)が生えはじめるころで、田植えを終わらせる節目とされています。
karasubisyaku

(からすびしゃく-半夏)

梅雨の時期ですから「青時雨」とか「半夏雨」といった雨に関わる言葉がありますね。

●青時雨:冬の季語である「時雨」に、青葉の青を付して初夏の表情をだした言葉。
青葉、若葉が目にしみいるこの季節、そのういういしい葉からしたたり落ちるしずくを「時雨」に見立てた風情のある言葉。
●半夏雨:現在の半夏生は太陽中心の視黄経が 100°となる瞬間を含む日と定義されていて、今年は 7/2が半夏生です。半夏雨はこの半夏生の頃に降る大雨のことをいいます。

なお、「時雨」は「青時雨」の他に季節毎にあります。詳しくはこの投稿の最後の「続きを読む」を見てください。

◆旬の魚介 鮎、かんぱち、はも
ayu

骨ごと食べられるのでカルシュウムやリンを取ることが出来ます。塩焼きにすると美味しく食べられます。

kanpachi hamo

左の写真が「かんぱち」。刺身にすると美味しいですよ。右の「はも」は関東では料理屋の魚、関西では日々の食卓にあがる大衆魚なのだそうです。
◆旬の草花 うつぼぐさ、あやめ

utubogusa ayame

左の写真の「うつぼぐさ」は、夏枯草とも呼ばれ、花穂を煎じて飲むと利尿や消炎作用、腫れの塗り薬やうがい薬にもなるそうです。
右の写真はおわかりのように「あやめ」です。美しいそして淑やかな女性に対して使われる花ですね。
◆旬の果物 夏みかん
natumikan

◆旬の野菜 みょうが、おくら

myouga おくら-2

◆旬の行事 夏越しの祓(なごしのはらえ、と読みます)
6月の大祓を夏越しの祓といいます。多くの神社に茅草でつくった輪が立てられ、茅の輪くぐりを行います。京都の神社が有名です。
chinowa

12月の「年越しの祓」とあわせて罪や穢れを落とす祓えの行事なのです。

興味があれば、「時雨」についての説明は 次を読んでください。

●時雨(シグレ)には次のようなものがあります。
花時雨:桜が咲く頃、しぐれる様に降る冷たい雨
春時雨:春の気まぐれ雨
青時雨:冬の季語である「時雨」に、青葉の青を付して初夏の表情をだした言葉。 青葉、
若葉が目にしみいるこの季節、そのういういしい葉からしたたり落ちるしずくを
「時雨」に見立てた風情のある言葉。
夏時雨:「時雨」は冬の季語だが、夏に降ったり止んだり時雨のような降り方をする雨の事
秋時雨:「時雨」は冬の季語。晩秋に降る時雨。降ったり止んだりを繰り返しながら山里に
多く降る。冬しかしを思わせる雨。
霧時雨:チョットふってはすぐ止む時雨のような霧雨
露時雨:露と時雨の意味で、使われていたが、時代がさがると冬の時雨に対して、秋の時雨
を表すようになった。
朝時雨:晩秋から初冬の朝にわずかずつ降りみ降らずみを繰り返す時雨のこと。
磯時雨:磯や波打ち際に降り注ぐ時雨
片時雨:一方には日が差しているのに、片方は時雨が降っている空模様。
十月時雨: 陰暦十月にふる時雨
北時雨:北風にのって降る時雨、または北の方から降ってくる時雨
北山時雨:京都の北山の方から降ってくる時雨をいい晩秋から初冬にかけての京都の風物
詩。
山茶花時雨:色が少ない冬に紅い花を咲かせる山茶花。そのけなげな花に降りかかる時雨。
小夜時雨:夜の時雨
月時雨:月明かりの中を雨脚を白くしながら通り過ぎる時雨。
初時雨:その年初めの時雨。 いよいよ冬到来。
ほろ時雨:わずかに降る時雨。
村時雨:ひとしきり烈しくふって、さっと通り過ぎてゆく時雨の事
めぐる時雨:「山廻り」とゆわれる降り方であちら側に時雨を降らせた雲が今度は山越えし
てきてこちら側に時雨をふらせる事。
山時雨:山に降る時雨の事
夕時雨:夕方になって降ってくる時間の事。「宵の時雨」とも言う。
雪時雨:何時の間にか、雪混じりになって降ったり、止んだりを繰り返している時雨。
横時雨:横なぐりに降りつけてくる時雨。
夜の時雨:夜にぱらつく時雨。
時雨(ジウ):ほどよいときに降る恵みの雨。

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