朕惟フニ・・・

おはようございます。今日も良い天気の一日になりそうです。

爽やかな朝に厄介な話題で申し訳ありませんが、学習指導要領で「私たちの道徳」という教材が小中学校に配布されることになったそうです。
そして、戦前・戦中の教育規範とされた「教育勅語」が学校現場での教材として活用することを否定しないということが決定されましたネ。

■教育勅語ってどのような内容のものなのでしょうか?
正式名称は「教育ニ関スル勅語」とよばれ、1890年に明治天皇の名で発布され、親孝行や良好な兄弟仲の重要性などを説いています。オッサンも小学生時代に覚えさせられた記憶があります。しかし今ではほとんど覚えていませんが・・・。
この勅語の原文は次の通りです。

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国民を「臣民」と位置付け、万一危急の大事が起これば、一身をささげて国家のために尽くすよう求めている部分で、それが軍国主義を助長したと指摘されているんです。
このため、衆参両院は1948年、教育勅語について、「根本理念が主権在君並びに神話的国体観に基づいている事実は、明らかに基本的人権を損ない、かつ国際信義に対して疑点を残す」として、「排除」と「失効確認」をそれぞれ決議した経緯があります。

この原文を現代訳すると次のようになります。この内容を読んで(読みにくいかもしれませんが)どのように感じますか?
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稲田朋美防衛相の国会答弁で「教育勅語の核の部分は取り戻すべきだと考えている」と答弁したり、安倍晋三首相も2006年の官房長官当時、教育勅語について、「大変素晴らしい理念が書いてある」と評価する発言をしているのです。

今日は非常に硬いお話になってしまいました。
しかし、軍国主義を助長するような道徳教育であっては困りますね。

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