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入梅も間近です

bouttl「種まきや麦の刈り入れ」、稲を植えつけるのに適した時季であり、梅雨入りの前でもあり、農家は一気に忙しくなります。梅が黄色く色ずき始め、蛍が飛び始める時季です。
「芒種」は次の「夏至」までの間の6月6日から6月20日頃までの期間です。
 

skehai nyubai 入梅:立春から127日目が暦の上での梅雨入りです。梅が熟す頃の長雨ということから梅雨という名前が付けられたそうです。

■七十二候の区分

syokou bosyokou 蟷螂生(かまきり、しょうず)6月6日から6月10日頃まで。 秋に産み付けられた卵から、カマキリの赤ちゃんが誕生するころ。カマキリは害虫を捕まえてくれる、心強い助っ人なのです。
sjikou boujikou 腐草為蛍(ふそう、ほたるとなる)6月11日から6月15日頃まで。 昔の人は、腐った草がホタルになると信じていたといわれます。ホタルがふわっとあかりを灯して飛びかよう風景は心がときめきます。
matukou bomakkou 梅子黄(うめのみ、きばむ) 6月16日から6月20日頃まで。 梅の実は完熟し、淡い黄色に色づくころかが梅雨入りの目安です。うっとうしい季節ですが、植物は恵みの雨を受けて生き生きと育ちます。

■旬のもの

syokuzai

tomato トマト:冬から春に育ち、初夏に収穫するトマトは甘みがあって味が濃いが特徴です。
simaaji しまあじ:5月ごろから夏にかけて旬を迎えます。刺身、タタキ、塩焼き、煮付け、フライまで何でもござれの食材です。
umemi 梅の実:梅はそのままでは食用に適しないので、干す、煮るなどの調理をして食用にします。代表的な食品に、梅干しや梅酒、梅酢があるのはご承知だと思います。
cherry さくらんぼ:宝石のようにキラキラ輝くサクランボは、初夏限定の味覚です。

hotarusy 蛍:暗闇に舞う光は情緒的であり、風流という言葉が似あう虫はなかなかいません。幼虫はカワニナという淡水の巻貝を餌とします。カワニナは清流にしか生息しないため、蛍が都会で見られない原因はそこにあるのではないでしょうか。

skusa

ajisai 紫陽花:語源は「藍色があつまったもの」という意味の「あずさい」と言われています。土壌の酸性度により花の色が変わり、一般的には酸性ならば青、アルカリ性ならば赤になるといわれます。

sgyouji

maturi 御田植え祭:苦しい田植えの作業を楽しくする方法として田植歌を歌いながら田植えをするという風習が、田の神を祀って豊穣を願う農耕儀礼と結びついて祭礼となったのが起源とされますが、歴史的には権門による勧農があり、その模倣や展開の結果として多くの地域で行われるようになったともいわれます。このため、地域を代表する古くからの寺社の年中行事として伝えられる場合が多く、いずれも農作業の工程を模擬的に演ずることが中心ですが、地域ごとに種々の芸能の要素が伝えられ、特徴ある行事が伝承されています。
日本三大御田植は①「千葉県香取市香取の香取神宮の香取神宮御田植祭」②「三重県志摩市の伊雑宮の御田植(磯部の御神田)-(重要無形民俗文化財)」③「大阪府大阪市住吉区住吉の住吉大社の住吉の御田植(重要無形民俗文化財)」です。
chichi 父の日:父の日は6月の第三日曜日、2019年は6月16日(日)です。母の日と同じく発祥はアメリカです。
お祝いしたい気持ちは母の日も父の日も同じなのに、母の日に比べて父の日のお祝いはつい忘れてしまうという話。いったい何故でしょう。
祝日の多い5月に比べ、父の日は忙しい6月の後半に訪れ、また普段お仕事で忙しいお父さんに何をしてあげたら、何を贈ればいいのかがすぐに思いつかない…そうこうしてるうちについ準備を忘れ…「あれ?結局いつだったっけ?」といったところでしょうか。
今年こそは心をひきしめていつもお世話になっている、そしていつも頑張っているお父さんにきちんと感謝の気持ちを伝えましょう。

麦が穂を実らせる時期です

syttl「万物しだいに長じて天地に満ち始める」時季であり、前年の秋に植えた麦が成長して穂を実らせるため、ひと安心するという意味から「小満」と言われます。さまざまな生命が大地に満ち溢れる時季です。「小満」は次の「芒種」までの間の5月21日から6月5日頃までの期間です。 

skehai sykehai 天気雨:晴天なのに小雨が降る「日照り雨」のことです。「狐の嫁入り」とも呼ばれ、夏の季語になっています。不思議なことは何でも狐の仕業とかんがえられていたのです。小さな雲が雨を降らしたなどの自然現象です。

■七十二候の区分

syokou sysyokou 蚕起食桑(かいこおきて、くわをくう)5月21日から5月25日頃まで。 蚕が元気に桑の葉を食べ、成長するころ。美しい絹糸を紡ぐ蚕は「おかいこさま」と呼ばれ、人々の生活を支えていました。
sjikou syjikou 紅花栄(べにばな、さかう)5月26日から5月30日頃まで。 古代エジプト時代から染料として利用された紅花です。紅花が咲くと辺り一面に、化粧の紅を採る為の花摘みが始まります。
matukou symakkou 麦秋至(ばくしゅう、いたる) 5月31日から6月5日頃まで。 黄金色に色づいた麦の穂が実るころです。麦にとっての実りの季節を「麦の秋」と名付けています。

■旬のもの

syokuzai

tamanegi 玉ねぎ:日本では辛みが強い黄玉ねぎが主流です。切ると涙が出て困りますね。料理をする前に冷蔵庫で冷やしておくと押さえることができます。成人病の予防に効果的と言われます。
soramame そら豆:桜が咲いた2か月後がそら豆の旬と言われます。シンプルに焼いたり茹でたり、ご飯に炊き込んでも美味です。
rakkyou らっきょう:多くの薬効をもち、平安時代から薬として用いられてきたと言われます。甘酢漬けが定番ですが、天ぷらにするとほっくりと甘くなります。
sakuranbo さくらんぼ:語源は桜を擬人化した「桜坊」と言われています。山桜などのサクラ類の果実は多くのものが食べられます。実にさまざまな味、色、形のものがあります。
meron めろん:アフリカ産であり、日本には明治期に入ってきましたが、環境上栽培が難しく高価な果物の代名詞になりました。果肉は赤肉主・青肉腫・白肉腫の3種類に分類されます。
aoume 青梅:生では食べられない青梅は、梅シロップや梅酒に使います。優しい梅の香りとほのかな酸味はこの時季ならではの味覚です。
dojou どじょう:古くから江戸の郷土料理として有名です。栄養価の高さはを「うなぎ一匹、どじょう一匹」とされています。国内産では関東が本場であり、養殖も盛んに行われています。
sirogisu シロギス:天ぷらや寿司のネタとして江戸っ子に愛されてきた魚です。ほどよく脂がのった白身がとても上品です。

tentoumusi てんとう虫:星の数が色はさまざまで、コロンとした姿が愛らしい生き物です。アブラ虫などの害虫を食べてくれます。
sijuugara シジュウカラ:胸から腹の黒いネクタイ模様が特徴です。細い声で「ツーピー、ツツピン」と鳴きます。初夏は子育ての時期でもあります。
kaiko カイコ:養蚕は7世紀の時点ですでに飼育され、重要な産業になっていたそうです。カイコは日本の近代化を支えた家畜であり、大切に扱われています。

skusa

suzuran スズラン:3~5月上旬に薄紫の可憐な花を咲かせます。山菜としても人気が高く、天ぷらにして食べると美味です。根は片栗粉の原料になります。
benibana 紅花:日陰を好んで生え、春~初夏に白い花が咲きます。トクトクの香りの葉は茶葉としてもつかわれます。

sgyouji

sihoi 潮干狩り:潮干狩り(しおひがり)とはご承知とおもいますが、遠浅の砂浜で、砂中の貝などを採取することです。貝拾い、貝掘りなどとも言います。春の季語でもあります。
一般的には干潮時に潮が引いた浜辺で熊手等を使って砂の中に潜っている貝を掘り出し、バケツや編み込んだ袋などの容器に集めます。
潮干狩りは砂浜にしゃがみ込んで貝を掘り当てたり掻き集める姿勢を保たねばならないので、引き潮に合わせて徐々に干潟となっていく砂浜を海に向かって追っていき、満ち潮に合わせて陸に戻るという動きをします。
貝採りは主として食用にするために行われるので、採った貝は体内に砂を吸い込んでおり、砂を吐かせる必要があるので、持ち帰って調理することが一般的です。なお、貝採りは貝殻を収集する目的で行われることもあり、食用に限らず船で海底から貝を採る場合もあるため潮干狩りに限られない。
kifunematuri 貴船祭り:水の神様を祀る貴船神社。全国各地に点在する貴船神社の総本宮で、創建は1300年以上前で水を司る神・高龗神(たかおかみのかみ)を祀っています。
毎年6月1日に開催されるのが、貴船神社最大の祭典である「貴船祭」です。午前11時から、本宮で神事が執り行われ、樂辰會の楽人たちによる舞楽が奉納されます。午後1時になると、同じく本宮で御神輿発輿祭が。巡幸に先立ち、御神輿に貴船大神の御分霊を奉安して道中の安全を祈願します。
発輿祭が終わると、いよいよ御神輿が本宮を出発します。金色の煌びやかな御神輿は、参道を下り町内を巡幸後、貴船川上流の摂社を通り奥宮へ。威勢のいい掛け声とお囃子が、辺りに響き渡っていました。
御神輿は1時間ほどかけて奥宮へ。拝殿に奉安され、奥宮例祭が斎行されます。祝詞奏上や代表者の拝礼の後、続いて行われるのが「子供千度詣」です。
奥宮の境内では、出雲神楽の奉納も行われます。演じられたのは、スサノオノミコトがヤマタノオロチを退治するお話。二匹の大蛇が火を吹きながら登場し、スサノオノミコトと戦う場面は圧巻です。出雲神楽が終わると、御神輿は再び本宮へ。最後に還御祭が行われ、今年も無事に貴船祭は締めくくられます。

夏の始まりです

rikkattl夏の始まりの時期が「立夏」です。さわやかな五月晴れの空に、こいのぼりが気持ちよさそうに泳ぎます。一年のうちで、もっとも過ごしやすい季節です。「立夏」は次の「小満」までの間の5月5日から5月20日頃までの期間です。 

skehai kunpuu 風薫る:立春初夏に新緑の間を抜けていく心地よい風が薫風です。かっては花の香りを運ぶ春の風のことを指したようです。
行楽のベストシーズンです。

■七十二候の区分

syokou rsyokou 蛙始鳴(かわず、はじめてなく)5月5日から5月10日頃まで。 春先に冬眠から目覚め、まだ寝ぼけていたカエルたちもウォーミングアップを終え、元気に活動をはじめます。
sjikou rjikou 蚯蚓出(みみず、いずる)5月11日から5月15日頃まで。 マイペースなミミズは、他の生き物に比べると少し遅れて目覚めます。土を耕す達人も、いよいよ始動し始めます。
matukou rmakkou 竹笋生(たけのこ、しょうず) 5月16日から5月20日頃まで。 すくすくと成長し、立派な若竹になるタケノコは健やかさの象徴です。初夏の味覚としても欠かせません。

■旬のもの

syokuzai

ninjin にんじん:寒い冬を越し、春に収穫されるニンジンは、甘みがあってみずみずしく、柔らかです。
takenoko タケノコ:日本原産の真竹(マダケ)の旬は5~6月に旬を迎えます。タケノコご飯、若竹煮、採れたては刺身としても美味です。
jagaimo じゃがいも:小ぶりで川が薄く、みずみずしいので、皮付きのまま素揚げにしたり、ホットサラダにしても美味です。
asari あさり:お吸い物や酒蒸しなど、和風を問わず、様々な料理で活躍でいる万能食材です。栄養価も高く、鉄分やミネラルが豊富です。 
kibinago きびなご:南方系の魚であり、千葉県以南に分布します。新鮮なものは刺身として食され、上品なうま味があります。天ぷらや煮つけも美味しい。
maaji 真あじ:味が良いからこの名前が付いたといわれます。数が少ない黄あじが美味しいとされています。新鮮なものは刺身かタタキがお勧めです。
natumikan 夏みかん:晩秋に色づくが、酸が強いため初夏まで待って食べるため夏みかん名付けられました。プリプリと弾力のある果肉が見翼的です。

kasiwa 柏餅:柏の葉は新芽が育つまで古い葉が落ちないことから、「子孫繁栄」という意味が込められています。端午の節句の供え物です。
chimaki ちまき:「難を避ける」という縁起的な意味があります。これは中国の故事から来ています。柏餅と同様に端午の節句の供え物です。

hoojiro ほおじろ:寒胸を張るような姿勢でさえずるのが特徴です。繁殖期には春早くから」さえずり始め、枝先などに止まり澄んだ声で鳴きます。
skusa

katakuri カタクリ:3~5月上旬に薄紫の可憐な花を咲かせます。山菜としても人気が高く、天ぷらにして食べると美味です。根は片栗粉の原料になります。
dokudami ドクダミ:日陰を好んで生え、春~初夏に白い花が咲きます。トクトクの香りの葉は茶葉としてもつかわれます。
syakuya しゃくやく:牡丹に似ていますが、牡丹は木、芍薬は草なのです。春に芽を出し、初夏に花を咲かせます。

sgyouji

tango 端午の節句:現代では「こどもの日」として祝われる5月5日。この日はもともと五節句の端午の節句にあたります。端午の端は「はじめ」という意味で、「端午(たんご)」は5月最初の午(うま)の日のことでした。それが、午(ご)という文字の音が五に通じることなどから、奈良時代以降、5月5日が端午の節句として定着していきました。
江戸時代に入り、勢力の中心が貴族から武家に移るとともに、「菖蒲(しょうぶ)」の音が、武を重んじる「尚武(しょうぶ)」と同じであることから、「端午の節句」は、「尚武(しょうぶ)」の節句として、武家の間で盛んに祝われるようになりました。この節句は、家の後継ぎとして生れた男の子が、無事成長していくことを祈り、一族の繁栄を願う重要な行事となったのです。3月3日のひなまつりが、女の子のための節句として花開いていくのに呼応するように、5月5日の端午の節句は、男の子のための節句として定着していきました。
hahahi 母の日:その起源には諸説ありますが、よく知られているのは「アンナ・ジャービスという女性が亡き母を追悼するため、 1908年5月10日にフィラデルフィアの教会で赤いカーネーションを配ったのが始まり」という話です。この風習は1910年、ウェストヴァージニア州の知事が5月第二日曜日を母の日にすると宣言し、やがてアメリカ全土に広まっていき、1914年には5月の第2日曜日が「母の日」と制定されました。
ちなみに、日本で初めて母の日のイベントが行われたのは明治末期頃。1915年(大正4年)には教会で お祝いの行事が催されるようになり、徐々に民間に広まっていったと伝えられています。
sanja 三社祭:東京都台東区で行われる浅草神社の祭礼。江戸時代には浅草寺と一体となった祭として行われ、1872年から5月17日・18日の両日に祭礼を行うようになった。1963年からは、5月17日・18日に近い金曜日から翌土曜日、日曜日の3日間に行われている。主な行事は、金曜日「大行列(雨天中止)」「氏子各町神輿神霊入れの儀」、土曜日「町内神輿連合渡御」、日曜日「宮出し」「本社神輿各町渡御」です。毎年計150万人ほどの人出があるようです。

種まきの季節です

kokuttl雨は人々の生活にとっては重要などです。春の雨は、作物にとって恵みの雨。穀物の成長に欠かせない雨がたっぷりと降り注ぐこの時期を「穀雨」といいます。種まきの好機なのです。「穀雨」は次の「立夏」までの間の4月20日から5月4日頃までの期間です。 

skehai hachijuu 茶摘み:立春から数えて八十八日目の八十八夜。この日に初摘みするのがお茶農家の習わしです。八十八夜に摘まれる新茶は縁起物として珍重されます。

■七十二候の区分

syokou ksyokou 葭始生(あし、はじめてしょうず)4月20日から4月24日頃まで。 水辺の葭が芽吹き始める様子がまるで牙のようであることから「葦牙」(あしかび)と呼ばれます。
sjikou kjikou 霜止出苗(しもやみて、なえいずる)4月25日から4月29日頃まで。 暖かさが増し、霜も降りなくなり、苗が青々と育つころ。田植えの準備が始まって農家は活気に溢れ始めます。
matukou kmakkou 牡丹華(ぼたん、はなさく) 4月30日から5月4日頃まで。 百花の王とされる牡丹が咲くころになると、春もいよいよ本番。大きな花びらを広げるさまは、豪華で存在感タップリです。

■旬のもの

syokuzai

harukyab 春キャベツ:スタミナ野菜の代表格で、カロテン、ビタミンEなどが豊富。疲労回復に役立ちます。根元の白い部分まで食べると良いとされています。虫刺されや切り傷など、外用にも有効です。
singoboul 新ゴボウ:お初夏に収穫する若採りの新ゴボウは、柔らかくて香りが上品です。サッとゆでてサラダや和え物でいただくと美味です。
mebaru メバル:その大きな目から「眼張る」と呼ばれたのが名前の由来です。春告魚とも呼ばれるメバル。上品な白身で刺身はもちろん、煮物や焼き物にしても絶品です。
ainame あいなめ:オスは産卵期には橙黄色に変わります。また、鮎のように縄張りを持つことで知られています。
骨が多いので、調理は骨切りをして使わなければなりません。刺身や塩焼き、煮魚や唐揚げなどどんな料理にも向いています。 
sazae サザエ:周年採れるが初夏の産卵前が旬とされます。殻ごと焼いたつぼ焼きは磯の風味をたっぷり味わえます。
kegani 毛ガニ:よ採れる場所によって旬が異なりますが、流氷が明けた春~初夏にオホーツク海で漁獲されるものは特に美味とされます。
sinchal 新茶:その年の最初に育成した新芽を摘み取って製造したお茶のことで、立春から数えて八十八日目前後に茶摘みが盛んに行われれます。摂取すると古くから無病息災で過ごせるという言い伝えがあります。

skusa

tutuji ツツジ:日本では古くから園芸品種として多くの品種が生み出され、白、ピンク、赤、斑入りなどがあります。
botan 牡丹:中国では「花の王」として愛され、新年を祝う花としても珍重されました。日本に渡来したのは奈良時代で、平安時代にはすでに栽培されていたといわれます。
「立てば芍薬、座れば牡丹」などといって、女性の美しさの例えに用いられています。
sibasakura 芝桜:地面を覆い尽くすように密生し、咲き誇るようすはまるで花のじゅうたんを敷き詰めたようです。

sgyouji

dontaku 博多どんたく:「博多ドンタクホームページ」の説明を要約すると次のようなことだそうです。
【「博多どんたく」は、治承3年(1179年)に始まったと筑前国続風土記に記されている「松ばやし」をその起源とする凡そ830年余の伝統行事である。
今から400年前、筑前の領主となった小早川秀秋の居城へ博多の町人が松囃子を仕立て年賀のお祝いに行ったと記されている。その後、黒田藩の城下町となった「福岡」と博多町人の町「博多」との二つの町が270年間、博多松囃子を通じて交流している。
明治12年に「博多どんたく」と呼ばれるようになった。オランダ語のZondag(ゾンターク、休日の意)がその語源と言われている。
戦時中、一時中断されたが、戦後の昭和21年5月、「松ばやし」と「どんたく」が8年ぶりに復活。肩衣を紙で作り、馬はハリボテを首から胸に下げ、三味線、太鼓などは戦災を免れたところから借り集めて、“博多どんたく”のおはやしを瓦礫の町に響かせながら練り歩いたことが、復興へ大きな勇気を与え、翌年22年には福岡商工会議所が中心となって、戦後初めてのどんたくを開催した。その後、年に一度の無礼講の行事として年々盛んになっていった。
昭和37年、「どんたく」は、市民総参加の『福岡市民の祭り「博多どんたく港まつり」』となり、現在に至る。毎年5月3・4日の2日間、老若男女が思い思いの仮装でシャモジを叩いて町を練り歩き、町に作られた舞台、広場で踊りを披露し、町中がどんたく一色で湧き返る。】
参加どんたく隊のべ約650団体、出場者約3万3千人、見物客約200万人、春のゴールデンウィーク期間中、日本で一番の祭りといわれるようになっています。

越冬ツバメが飛んできます

seimeittl清明とは万物が清らかで生き生きとした様子を表す季語です。この頃になると、青く澄んだ空のもと、草木が芽生え、花が咲き、鳥や蝶が舞い、あらゆる命がキラキラと輝く時節であす。「清明」は次の「穀雨」までの間の4月5日から4月19日頃までの期間です。 

skehai niwakaame 春しぐれ:春に降るにわか雨のことを春時雨といいます。しぐれとは晩秋から冬にかけて降る雨のことです。同じ時雨でも「春」という一語がつくだけで、美しい言葉に変わります。

■七十二候の区分

syokou syokou 玄鳥至(つばめ、きたる)4月5日から4月9日頃まで。 スズメが枯れ枝を集めて巣作りを始めるころ。民家の屋根の隙間からひょっこり顔を覗かせたら、巣作りの最中かもしれません。
sjikou jikou 鴻雁北(こうがん、かえる)4月10日から4月14日頃まで。 全ツバメが訪れるころ。日本で冬を過ごした雁がシベリアへ帰っていく。秋~冬に再飛来するまでのお別れだ。
matukou makkou 虹始見(にじ、はじめてあらわる) 4月15日から4月19日頃まで。 春が深まると空気が潤い、美しい虹が見られるようになります。月明かりに浮かぶ淡い虹は「月虹」と呼ばれます。

■旬のもの

syokuzai

nira にら:スタミナ野菜の代表格で、カロテン、ビタミンEなどが豊富。疲労回復に役立ちます。根元の白い部分まで食べると良いとされています。虫刺されや切り傷など、外用にも有効です。
yomogi よもぎ:
おひたしや草餅、天ぷらなどの他、お灸やよもぎ蒸しなど、民間療法としてもつかわれています。新芽の香りは邪気を祓うとされ、「魔除け草」とも呼ばれます。炊き込みご飯に入れたりもします。
zkogomi コゴミ:春になると出てくる渦巻き状の新芽で、伸びると涼しげな葉を広げます。新鮮なものは生食可能で、独特の香りが楽しめます。
zkatuo かつお:回遊魚を代表するかつおは3月~4月黒潮に乗って北上する。初がつおは脂が少なくさっぱりとしており江戸っ子に好まれました。秋に南下するものは戻りがつおと呼ばれます。
ztobiuo とびうお:翼のように見えるのは発達した胸びれです。過去には1回の飛行で400メートルの飛行に達したという記録もあります。関東以北ではなじみがないが、南西日本では食用として親しまれています。
zyomogim よもぎ餅:よもぎの新芽をもち米やしん粉に練り込んだ甘味で「草餅」とも呼ばれます。焼き餅やぜんざいにして食べられることもあります。
sazaetubo サザエのつぼ焼き:youtubeに掲載された動画で作り方をご覧ください。「 サザエのつぼ焼きの作り方を見る。
tataki カツオのたたき:youtubeに掲載された動画で作り方をご覧ください。カツオのたたきの作り方を見る。

syachou

tubame つばめ:日本には夏鳥として飛来します。エサは空中を飛ぶ昆虫で、巧みな飛翔でとらえます。商家ではつばめの巣は商売繁盛の印とされていて、巣立った後も巣をそのまま残しておく家も多いと言われます。
mitubachi ミツバチ:花から花へと飛び交うミツバチは植物の受粉に大いに役立っています。ハチミツにはビタミン、ミネラルなどの栄養素が含まれています。

skusa

sakurasou 日本サクラソウ:江戸時代に栽培や品種開発が進んだ古典園芸植物です。埼玉の田島ヶ原の自生地は国の天然記念物に指定されています。
sirotume シロツメグサ:茎は地上を這い、ところどころから根を出し増えていき、多くの場合群生します。当初は乾燥したものを詰め物として持ち込まれたが、その後牧草として輸入され全国に広まったそうです。葉と花は長い柄を持ち、立ち上がる。3小葉でまれに4小葉が混ざる。四葉のクローバーとして縁起ものとされる。小葉の表面には白い斑紋がある。花は、白い小さな蝶型の花が集まり球形の花序になる。長い柄ごとつみ、柄を編んで花輪を作ることが女の子の遊びになりました。

sgyouji

kanbutue 花祭り:仏教を開いたお釈迦様の誕生を祝う行事で、一般的には4月8日に行われています。 寺院ではたくさんの花で飾った花御堂(はなみどう)を作って祝うことから、花祭りと呼ばれるようになりました。他にも、灌仏会(かんぶつえ)、仏生会(ぶっしょうえ)、降誕会(こうたんえ)などの呼び名があります。 ●花御堂:この日のために作られる小さな堂で、花で飾られ大変華やかです。お釈迦様が生まれた地とされるルンビニの花園に見立てています。 ●誕生仏:花御堂には、天と地を指す誕生仏が安置されています。伝承によると、お釈迦様は生まれてすぐに七歩歩き、右手で天を、左手で地を指して、「天上天下唯我独尊」(生きとし生けるものは全て尊い命を持つ尊い存在であるということ)と言ったとされています。誕生仏は、このときのお釈迦様の姿を表しています。 ●誕生仏に甘茶をかけて祝う:花御堂の誕生仏に甘茶をかけてお祝いします。これは、お釈迦様が生まれた時に九頭の龍が現れ、頭から香湯(甘露の雨)を注いだという伝承に由来します。甘茶を飲むと無病息災で過ごせる、目につけると目が良くなるなどといわれてきました。 ●白い象:お釈迦様の母親である麻耶王妃は、白い象が体に入る夢を見てお釈迦様を身ごもったと伝えられているからです。
takayama 高山祭:16世紀後半から17世紀が起源とされる高山祭。高山祭とは春の「山王祭」と秋の「八幡祭」、2つの祭をさす総称で、高山の人々に大切に守り継がれてきました。このうち、高山に春の訪れを告げる「山王祭」は、旧高山城下町南半分の氏神様である日枝神社(山王様)の例祭です。毎年4月14日・15日、祭の舞台となる安川通りの南側・上町には、「山王祭」の屋台組の宝である屋台12台が登場。うち3台がからくり奉納を行うほか、祭行事では賑やかな伝統芸能も繰り広げられます。 ■御巡幸(祭行列):神輿(みこし)を中心に、獅子舞や闘鶏楽(とうけいらく)、裃姿(かみしもすがた)の警固など総勢数百名の大行列が町を巡ります。14日午後に日枝神社を出発し氏子の家々を巡った後、神輿はお旅所で一泊。15日午後、お旅所を出発し、日枝神社へ戻ります。昔ながらの衣裳も必見です。 ■屋台曳き揃え:飛騨の匠の技を伝える「山王祭」の屋台は、国の重要有形民俗文化財に指定されており、11台が勢揃いします。 ■からくり奉納:お旅所前では、三番叟・龍神台・石橋台によるからくり奉納が披露されます。3台とも熟練の綱方が幾本もの綱を操って人形を操作する大変高度な技術を要するもので、生きているかのような人形の繊細かつ大胆な演技に圧倒されます。奉納は14日・15日とも午前と午後の1日2回です。

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