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大きな変わり目の時季です

touttl1年のうちで昼が最も短く、夜が最も長い節季であり、大きな変わり目の時季です。1年が終わって新しい年が始まる時季でもあり、多くの行事が行われます。寒さが本格的になり、自然界では動物たちも冬の装いに変わります。「冬至」は次の「小寒」までの間の12月22日から翌年の1月4日頃までの期間です。

skehai kitakaze 北風:この大陸から冷たい北風が日本列島に吹き付けます。日本海側に大雪を降らせて本州の山々にぶつかります。太平洋側に抜けると乾燥した冷たい風になります。これも冬の風物詩のひとつです。

■七十二候の区分

syokou tousyokou 乃東生(なつかれくさ、しょうず) 12月22日から12月26日頃まで。
多くの草木が枯れていく中で、夏枯草だけが緑の芽を出し始めます。夏枯草は夏季にひと足先に枯れてしまううつぼ草のことです。
sjikou toujikou 熊角解(しかのつの、おつる) 12月27日から12月31日頃まで。
麋角(びかく)とは、中国に生息するトナカイに似た大鹿の角のことをいい、オス鹿の角が抜け落ちて、新しいものが生えてくる時候です。
smakkou toumakkou 雪下出麦(ゆきくだりて、むぎのびる) 1月1日から1月4日頃まで。
一面が雪で覆われていても、その下からは麦が芽を出してくるという意味。

■旬のもの

syokuzai

kabocha かぼちゃ: 17世紀に日本に伝えられ、カンボジアからきたので「かぼちゃ」となった説があります。
冬至の日にかぼちゃを食べるのは、江戸時代から、風邪にかからず福が来るといわれています。
negi ねぎ: 「根深ネギ(白ネギ)」と「葉ネギ(青ネギ)」に分けられます。東日本は「白ネギ」、西日本は「青ネギ」が一般的に食されるそうです。鍋料理、炒め物、薬味などで活躍します。「下仁田ネギ」が有名です。
fugu ふぐ: 日本では重要な食用魚であり、高級魚としても知られています。刺身や鍋、干物などいろいろな調理法があります。
多くの種が猛毒を持っているため調理には十分な知識と経験が必要です。
hirame ひらめ: 水深200メートル以下の砂泥底に住み、産卵期には浅い場所にまで上がってきます。
この時季のひらめは「寒鮃」と呼ばれ、特別美味なことで知られています。
wakasagi わかさぎ: 冷水性の淡水魚で、移植の結果、本州各地の淡水湖で釣ることができるようになった。
満一年で成熟し、産卵して、一生を終える一年魚。天ぷらが美味です。
iseebi 伊勢えび: 伊勢では冬荒れの時期に獲れるものが最も美味とされます。長く伸びたヒゲは長寿の縁起物なのです。
yuzu 柚子: 柚子の香りや酸味は寒い時期のリフレッシュに最適なのです。柚子湯に限らず、煮物や和え物にも最適です。

smikaku

itokoni カボチャのいとこ煮: キッコーマンのレシピ集から

 

■材料(2人分)
かぼちゃ    350g
ゆであずき    100g
片栗粉    小さじ1
(A)
・キッコーマンいつでも新鮮しぼりたて生しょうゆ    大さじ1
・砂糖    大さじ1
・水    1カップ

■つくり方
①かぼちゃは種とわたを取り、3cm角に切り、皮をところどころむく。
②鍋に(A)を入れて沸騰させ、(1)のかぼちゃを並べ入れ、蓋をして約15分、かぼちゃがやわらかくなるまで煮る。
③別の鍋に(2)の煮汁1/4カップを入れてゆであずきを加え、片栗粉を水小さじ2で溶いて加え、混ぜながら沸騰させ、とろみをつける。
④(2)のかぼちゃを器に盛りつけ、(3)のゆであずきをかける。

 

syachou

oowasii おおわし: 黄色い大きなくちばしと眺めの尾をもつ黒と白のわし。冬鳥として北日本に渡来する。
現在では5000羽ほどまでに減少していて、天然記念物に指定されている。
kogera こげら: きしむような声で鳴く。幹の下の方から上、幹から枝先へと順序良く移動し、樹皮の下の虫を探します。自分の縄張りからあまり出ません。
onaga オナガ: スラリと伸びた水色の長い尾がトレードマークです。「チューイピューイ」時には「ギューイ」と鳴きます。

sgyouji

joyakane 除夜の鐘:除夜の鐘とは、大晦日(12月31日)の深夜0時をはさんでつく鐘のことを言います。ちょうど日付けが変わり新しい年になる時を鐘をつきながら迎えます。
人には百八つの煩悩(ぼんのう)があると言われ、代表的なのは、貪(むさぼり)、瞋(いかり)、痴(無知)の気持。その煩悩を祓うために、除夜の鐘をつく回数は108回とされています。
鐘の音は仏の清らかな声、仏の教え。その鐘の音を聞くことによって、この1年に作った罪を懺悔し、煩悩を除き、清らかな心になって新しい年を迎える。除夜の鐘は、そんな行事です。
除夜の鐘を108回撞くことは、よく知られていますが、「煩悩が108だから」というのがよく言われる理由です。しかし、結果からいうと、108というのは「大変多い」ということです。
hatuyume 初夢:「大晦日の夜から元旦の朝にかけてみる夢」「正月2日の夜に見る夢」など諸説ありますが、一般的には新しい年を迎え最初に眠った日の夜に見た夢のことを指すと言われています。
1月1日~2日にかけて見る夢を指すのが通常のようです。
初夢に見ると縁起が良い物とされる諺に 一富士(ふじ)、二鷹(たか)、三茄子(なすび)があります。そして、四扇(おうぎ)、五煙草(たばこ)、六座頭(ざとう)と続く場合もあります。
●よい夢を見るには、
・七福神や宝をのせた宝船の絵を枕の下に敷いて寝る。
・宝船の裏側に獏を描くと、さらに良い。
・悪い夢を食べてくれるという獏の絵や、「獏」という字を書いた紙を枕の下に敷いて寝る。
●悪い夢を見たときは、
・逆夢として夢とは逆のことが起きると笑い飛ばします!
・「ゆうべの夢は獏にあげます」と3回となえます!
・ 宝船の絵に託して川(水)に流します。

夜が最も長い季節

touttl1年のうちで昼が最も短く、夜が最も長い季節であり、大きな変わり目の時季です。1年が終わって新しい年が始まる時季でもあり、多くの行事が行われます。寒さが本格的になり、自然界では動物たちも冬の装いに代わります。「冬至」は次の「小寒」までの間の12月22日から1月4日頃までの期間です。

skehai tokehai 北風:大陸から冷たい北風が日本列島に浮きつけます。日本海側には大雪を降らせ、太平洋側に抜けると乾燥した冷たい風になります。

■七十二候の区分

ssyokou tosyokou 乃東生(なつかれくさ、しょうず) 12月22日から12月25日頃まで。  ウツボグサが芽を出すころ。花は夏に枯れるため「夏枯草」と呼ばれ、枯れた花は生薬に用いられます。
sjikou tojikou 麋角解(さわしかつのの、おつる) 12月26日から12月30日頃まで。  大鹿の一種で、トナカイの仲間であるヘラジカの角が生え替わるころです。
smatukou tomakkou 雪下出麦(ゆきくだりて、むぎいずる) 12月31日から1月4日頃まで。 降り積もった雪の下で麦が芽を出し始めます。極寒の中でも草木は芽吹く力を着実に育んでいます。

■旬のもの

sgyokai

maguro 鮪: 冬に産卵期を迎えるため、この時期の鮪はたっぷりと脂がのっています。更に甘味や旨味、香りも強くなり非常に良い状態です。
iseebi 伊勢えび: 伊勢では冬荒れの時期に獲れるものが最も美味とされています。長く伸びたヒゲは長寿の縁起物とされています。

syasai

kintoki 金時人参: 柔かいが煮崩れしにくく、甘みが強い。濃い紅色でおせち料理の煮しめに使われます。
akskabu 赤カブ: 鮮やかな赤紫色で、漬物や和え物でひときわ美しい。飛騨の「紅カブ」が有名です。

syacho

kogera こげら: 「ギィー」というきしむような声で鳴く。幹の下から上、幹から枝先へと順序良く移動して、樹皮の下の虫を探します。自分の縄張りからはあmり出ません。
onaga オナガ: スラリと伸びた水色の長い尾が特徴です。「チューイピューイ」時には「ギューイ」と鳴きます。

mikaku

itokoni カボチャのいとこ煮: 圧力鍋と小豆缶を使って、あっという間に出来上がります。
【材料】
かぼちゃ            1/4個
ゆで小豆缶(加糖)    100g
醤油            小さじ1
水                90cc
【手順】
①かぼちゃはところどころ皮をむいてカットする。
②圧力鍋に皮目を下にしてかぼちゃを並べ、ゆで小豆、醤油、水を加えて蓋をする。
③火にかけ、圧がかかったら弱火で1分加熱する。(高圧)
④圧が抜けたら取り出してお皿に盛り付ける。少し置いておくと味が馴染みます。

skajitu

yuzu 柚子: 柚子の香りや酸味は寒い時期のリフレッシュに最適。柚子湯に限らず、煮物や和え物にも最適です。「柚子湯に入ると一年間風邪をひかない」といわれるほど、柚子には血行を促進して冷え性をやわらげる効果があります。

sgyou

joya 除夜の鐘:大晦日から元旦にかけて108回の鐘をつきます。108回の数字は、月の数、二十四節気、七十二候を足した数という説から、その他にも様々な説が伝えられています。
大晦日(=おおみそか。12月31日)のちょうど日付けが変わり新しい年になる深夜0時をはさんでつく鐘のことを言います。
人間が持つ欲望や心の汚れは、すべて6つの感覚器官からもたらされ、それらが感じとる感覚からくる36個の煩悩に、前世、今世、来世の3つの時間軸をかけて108つあるという考え方です。
107回目までは前年のうちに撞いて、最後の一回は新年になってからつく(深夜0時に最後の一回をつく)のが正式なつき方だそうです。
hatumoude 初詣:元々は「年籠り」(としこもり、としごもり)と言い、家長が祈願のために大晦日の夜から元日の朝にかけて氏神神社に籠る習慣でした。やがて年籠りは、大晦日の夜の「除夜詣」と元日の朝の「元日詣」との2つに分かれ、元日詣が今日の初詣の原形となりました。治承5年に源頼朝が鶴岡若宮に参詣したことが初詣が広まるきっかけになったとの指摘もあります。

昼が一番短い日

touji今日12月22日から新しい季節に入ります。一年間を24等分した二十四節気(にじゅうしせっき)のひとつで、「一年で最も昼が短い日。「冬至冬なか冬はじめ」といえあれるように、二十四節気では冬の真ん中、真冬の始まり」。2017年は12月21日から1月4日ごろまでを「冬至」といいます。 そして七十二候ではこの間をさらに3つに分けます。

natukare ■初候:乃東生(なつかれくさ、しょうず) -12月22日から25日頃まで。
ウツボグサが芽を出すころ。花は夏に枯れるため「夏枯草」と呼ばれます。
sikatuno ■次候:角解(さわしかのつの、おつる) -12月26日から30日頃まで。
ヘアラジカの角が生え替わるころ。大きな角が抜け落ち、春になると新しい角が生え始めます。
mugime ■末候:雪下出麦(ゆきわたりて、むぎのびる) -12月31日から1月4日頃まで。
鮭降り積もった雪の下で麦が芽を出し始めます。極寒の中でも草木は芽吹く力を示します。

syun

kromame ■野菜1 黒豆
晩秋に葉を取り除き、実に太陽を当てることで味がよくなります。12月に出回る新物は格別の味です。
kintoki ■野菜2 金時人参
軟らかいが煮崩れしにくく、甘みが強い。濃いい紅色でおせち料理の煮染めに使われます。
maguro ■魚1 鮪
大型の回游魚で、本州近海での漁期は晩秋~初春です。日本の近海には,クロマグロ・メバチ・キハダ・ビンナガ・コシナガの五種がいて,肉は美味なものが多く刺身や寿司のネタとして愛用されます。
iseebi ■魚2 伊勢えび
寒真冬になると肝が立派に膨らみ、価値が上がるそうです。肝を醤油に溶き、刺身に付けて食べると絶品だそうです。
yuzu ■果物 柚子
洋柚子の香りや酸味は寒い時期のリフレッシュに最適。柚子湯に限らず、煮物や和え物に最適です。
suzume ■鳥1 雀
全長約15センチメートル。背面は地味な黄褐色で頭は茶色、ほおとのどに黒い模様があり、腹面は灰白色。人家の近くで群れをなして生活し、虫や穀物を食べ、イネに害を与えることがあります。
onaga ■鳥2 オナガ
スラリと伸びた水色の長い尾がトレードマークです。
joya ■行事 除夜の鐘
ご承知のように、「除夜の鐘」とは、大晦日から元旦の夜に跨って撞かれる寺院の鐘の事を言います。
除夜の鐘の「除夜」とは、「除日の夜」を指します。
そもそも「除」という言葉には、古いものを捨て新しいものを迎えるという意味があり、一年の最後、そして新年を迎える日となる大晦日は「除」の日、すなわち「除日」とされています。
この事から、「除夜」とは大晦日の夜の事を言うのです。
そして除夜の鐘を撞くのは108回と一応の決まりがあります。
実は108回の意味には諸説あり、もっとも有力なのが仏教の教義において、人間には108つの煩悩がある事からその煩悩の数だけ鐘を撞き煩悩を追い払うというものです。

季節は真冬です

新暦の12月21日から1月4日頃までの間を「冬至」と呼びます。

「冬至」とは1年でもっとも昼が短く、夜が長いころです。
二十四節気ではこの「冬至」の間は、冬の真ん中そして真冬の始まりなのです。
寒さを乗り切るために、栄養価の高いかぼちゃを食べ、柚子湯に浸かり無病息災を祈りましょう。

七十二候ではこの期間をさらに3つに分けています。
初候:「乃東生」(なつかれくさ、しょうず)と呼び、12/21から12/25の間
utubokusa_thumb1ウツボグサが芽を出すころ。枯れた花は生薬にもちいられます。

次候:「麋角解」(さわしかのつの、おつる)と呼び、12/26から12/30の間
herasika_thumb1ヘラジカの角が生え代わる頃。春になると新しい角が生え始めます。

末候:「雪下出麦」(ゆきわたりて、むぎのびる)と呼び、12/31から1/4の間
yukisitamugi_thumb1降り積もった雪の下で麦が芽を出し始めます。

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●果 物

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◆柚子
「柚子湯に入ると一年間風邪をひかない」といわれるほど、柚子には血行を促進して冷え性をやわらげる効果があります。

●野 菜

kintokininjin_thumb1 ◆金時人参
甘みが強く、お節料理の煮染めに使われます。

◆水菜
京都原産で「京菜」と言います。鍋物や漬け物が定番です。

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◆赤カブ
漬け物や和え物に使われます。飛驒の「紅カブ」が有名です。

◆曲がりねぎ
大きく曲がっていて、辛み控えめで、甘くて柔らかい。

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●魚 介

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◆伊勢海老
冬荒れの時期に獲れるものが最も美味と言われ、長く伸びたヒゲは長寿の縁起物です。

●植物・生き物

◆オナガ
スラリと伸びた水色の長い尾がトレードマークです。

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◆コゲラ
キツツキの仲間で雀ほどの大きさ。縞模様の羽が特徴です。

●風物詩・習わし

◆除夜の鐘
ご承知の如く大晦日、寺では深夜の午前0時を挟んで108回の鐘をつきます。
新年を迎えるための風習です。

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◆初夢の船
正月2日の夜によい初夢を見るための風習です。
だまし船とも言います。

【参考1】除夜の鐘の108回の数字は、108の煩悩を除くためとか、月の数、二十四節気、七十二候を足した数という説から、その他にも様々な説が伝えられています。
【参考2】初夢の船は、「なかきよの とおのねふりの みなめさめ なみのりふねの おとのよきかな」という回文歌を書いた折り紙で折り紙でだまし船を折って枕の下に置き、歌を三度読んで寝る。と言われています。