季節は雨水です

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一年間を24等分した二十四節気(にじゅうしせっき)のひとつで、「雪解けが始まる時期」という意味があります。2017年は2月18日から3月4日ごろまでを「雨水」といいます。この間を「畑仕事の始動間近」といい田畑が潤いを取り戻すときです。 そして七十二候ではこの間をさらに3つに分けます。

usui_1_thumb1 初候:土脉潤起(つちのしょう、うるおいおこる)-2月18日から22日頃まで。
冷たい雪が温かい春の雨に変わり、大地が潤い始める。生き物たちも目覚めるころ。
usui_3_thumb1 次候:霞始靆(かすみ、はじめてたなびく)-2月23日から27日頃まで。
霧やもやで遠くの山や景色が美しく、豊かな表情を見せるころ。
usui_5_thumb1 末候:草木萌動(そうもく、めばえいずる)-2月28日から3月4日頃まで。
やわらかい春の日差しの中、潤った土や草木から、淡い緑に色づく新芽が見られ始めるころ。

そして「旬のもの」の紹介です。 syun

野菜

菜の花:黄色い花のつぼみとほろ苦さが特徴。栄養価がとても高いそうです。
春キャベツ:ずっしりと重い冬キャベツに比べると、軽やかで葉が軟らかいのでサラダに適している。

果物

デコポン:露地栽培の旬は2月~4月。果肉が柔らかく、とてもジューシー。
正式名は「不知火」だそうです。

魚貝

ワカメ:若い芽ほど味が良いため「若芽」といわれます。生は春限定の味覚品です。
ハマグリ:産卵前の2~4月ごろ、身が太って美味しい。
二枚の貝がピタリと合うことで、夫婦和合で縁起よしとされる。

沈丁花:花の色は白や薄紅色があり、お香のようないい香りがする。
春の季語として登場する。
オオイヌノフグリ:春に小さな青い花をたくさん咲かせ、初夏には枯れてしまう。
花には蜜があり虫や鳥たちが集まってくる。
ハコベ:小さな白い花は、太陽の光を受けて開き、雨や曇りの日は閉じたまま。開花期は6月ごろまで。

そして「行事・習わし(風物詩)」の紹介です。

行事

桃の節句:古くは人形を川や海に流し、心身を祓い清める習わしでしたが、室町時代以降、女子の成長とご縁を願い、後続の婚礼のしきたりに従って作られたいな飾りを飾るようになったそうです。
行事食は、「ちらし寿司」、「ハマグリのお吸い物」、「ひなあられ」、「白酒(甘酒)」で、これらは女の子の成長と未来への思いが込められています。
寒天干し:行事というより習わし(風物詩)なのでしょう。
トコロテンを寒さに晒して凍結、乾燥を繰り返してできるのが寒天です。
岐阜、長野ではこの時期の風物詩です。
イカナゴ漁:これもまた習わし(風物詩)なのでしょう。
関西・瀬戸内海では2月中旬から下旬に解禁され、4月に終了します。
3cmほどの新子が獲れるのはこの時期だけだそうです。

 

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