2017年04月11日 アーカイブ

新しい川柳の形

今朝の新聞にカタクリの花が満開との写真が掲載されていました。
katakuri

さて、話は変わりますが、オッサンは「ぼやき爺々録」というブログで新聞に掲載されたコント、俳句そして時事川柳を毎日紹介しています。
昨4月10日は朝刊休刊日だったので紹介することができず暇を持て余していました(暇があったのならこのブログの更新をしたらよいのにねえ)。
WEBニュースを見ていたら「今、SNSでハマる人続出 パピプペポ川柳」という記事を見つけました。

「時事川柳」、「サラリーマン川柳」、「シルバー川柳」、「オタク川柳」などといった川柳の名前は耳にしたことはありましたが、「パピプペポ川柳」という名前は初めて耳にしました。
いったいどのような川柳なのか調べてみました。要約すると次のような内容です。

元『週刊プロレス』編集長でライターのターザン山本さんが考案したもので、川柳の五・七・五の最後の5文字を「パピプペポ」とする斬新な形式の川柳なのだ。
ふとした思いつきや日常のささやかな出来事を、五・七の12文字でまとめるこの「パピプペポ川柳」は、考案者によれば、俳句や川柳にどこか「敷居の高さ」を感じてしまう人でも、自由気ままに詠める点が最大の特徴だ。
川柳は自由に使える文字が少ないから、どうしても論理的な説明や結論は出せない。その『言い切れない』部分に、受け取る人の想像力が広がる余地があって面白いと思うんです。あと、詠み手も句の意味なんて二の次で、自由に詠むことができますから」

例えば、次のようなものを「パピプペポ川柳」というのだそうです。
「同窓会 あら、あれ、あれれ? パピプペポ」
「すっぽんぽん バスタブお湯なし パピプペポ」
「Gジャンの いかす爺ちゃん パピプペポ」
「ペンギンの アッパーカット パピプペポ」
この「パピプペポ」という部分が詠み手の説明や結論を出さずに、受け取る側の想像力を広げてもらうことができるそうなのです。

4月9日に紹介した「仲畑流万能川柳」で「秀逸」に選ばれた川柳
「エロ本がきっかけでした読書好き」

を「パピプペポ川柳」風に書き直すと

「エロ本がきっかけでしたパピプペポ」

と変わるわけです。
原句で「読書好き」になったという結論部分を「パピプペポ」と置き換えることにより、受け取る側は「読書好き」と結論づけるか、はたまた全く違った結論を導き出すか想像力を広げることができるということなのです。

正当な川柳を志す方々からすると邪道と思われるかもしれません。しかし、前半の12文字の部分で結論部分を想像させることは、新しい川柳の誕生かもしれませんね。