2017年04月18日 アーカイブ

茶盛って知ってますか?

お酒が好きなオッサンですから「酒盛」というのは知っていましたが、「茶盛」というのは知りませんでした。お茶っぱを盛り上げて何をするのだろうかと首をひねりました。

奈良の「西大寺」で毎年4月の第2日曜日とその前日に鎌倉時代から催されている茶儀-大茶盛式-のことなのです。西大寺のホームページによると、

延応元年(1239)年1月16日に叡尊上人が八幡神社に献茶した余服を民衆に振る舞ったことに由来する伝統行事です。「戒律復興」をめざした叡尊上人が不飲酒戒の実践として酒盛の代わりに茶盛としたことと、「民衆救済」の一貫として当時は高価な薬と認識されていた茶を民衆に施すという医療・福祉の実践という二つの意義によって、八百年近く連綿と受け継がれてきた宗教的茶儀であります。(中略)
同じ一つの大きな器でたてた同じ味のお茶を、そこに集まった人々が、皆で助け合いながら同じ茶碗から廻し呑みをして、和合を深める式のことなのです。

僧侶が直径30cm以上もある大茶碗にお茶を点て、参加者に振舞います。お茶を回し飲みする様子はとても和やかな雰囲気なのだそうです。

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お酒だけではなく、お茶も好きなオッサンですから一度いただいてみたいものです。