1年のうちで昼が最も短く、夜が最も長い季節であり、大きな変わり目の時季です。1年が終わって新しい年が始まる時季でもあり、多くの行事が行われます。寒さが本格的になり、自然界では動物たちも冬の装いに代わります。「冬至」は次の「小寒」までの間の12月22日から1月4日頃までの期間です。
|
|
北風:大陸から冷たい北風が日本列島に浮きつけます。日本海側には大雪を降らせ、太平洋側に抜けると乾燥した冷たい風になります。 |
■七十二候の区分
|
|
乃東生(なつかれくさ、しょうず) 12月22日から12月25日頃まで。 ウツボグサが芽を出すころ。花は夏に枯れるため「夏枯草」と呼ばれ、枯れた花は生薬に用いられます。 |
|
|
麋角解(さわしかつのの、おつる) 12月26日から12月30日頃まで。 大鹿の一種で、トナカイの仲間であるヘラジカの角が生え替わるころです。 |
|
|
雪下出麦(ゆきくだりて、むぎいずる) 12月31日から1月4日頃まで。 降り積もった雪の下で麦が芽を出し始めます。極寒の中でも草木は芽吹く力を着実に育んでいます。 |
■旬のもの
|
鮪: 冬に産卵期を迎えるため、この時期の鮪はたっぷりと脂がのっています。更に甘味や旨味、香りも強くなり非常に良い状態です。 |
|
伊勢えび: 伊勢では冬荒れの時期に獲れるものが最も美味とされています。長く伸びたヒゲは長寿の縁起物とされています。 |
|
金時人参: 柔かいが煮崩れしにくく、甘みが強い。濃い紅色でおせち料理の煮しめに使われます。 |
|
赤カブ: 鮮やかな赤紫色で、漬物や和え物でひときわ美しい。飛騨の「紅カブ」が有名です。 |
|
こげら: 「ギィー」というきしむような声で鳴く。幹の下から上、幹から枝先へと順序良く移動して、樹皮の下の虫を探します。自分の縄張りからはあmり出ません。 |
|
オナガ: スラリと伸びた水色の長い尾が特徴です。「チューイピューイ」時には「ギューイ」と鳴きます。 |
|
カボチャのいとこ煮: 圧力鍋と小豆缶を使って、あっという間に出来上がります。
【材料】
かぼちゃ 1/4個
ゆで小豆缶(加糖) 100g
醤油 小さじ1
水 90cc
【手順】
①かぼちゃはところどころ皮をむいてカットする。
②圧力鍋に皮目を下にしてかぼちゃを並べ、ゆで小豆、醤油、水を加えて蓋をする。
③火にかけ、圧がかかったら弱火で1分加熱する。(高圧)
④圧が抜けたら取り出してお皿に盛り付ける。少し置いておくと味が馴染みます。 |
|
柚子: 柚子の香りや酸味は寒い時期のリフレッシュに最適。柚子湯に限らず、煮物や和え物にも最適です。「柚子湯に入ると一年間風邪をひかない」といわれるほど、柚子には血行を促進して冷え性をやわらげる効果があります。 |
|
除夜の鐘:大晦日から元旦にかけて108回の鐘をつきます。108回の数字は、月の数、二十四節気、七十二候を足した数という説から、その他にも様々な説が伝えられています。
大晦日(=おおみそか。12月31日)のちょうど日付けが変わり新しい年になる深夜0時をはさんでつく鐘のことを言います。
人間が持つ欲望や心の汚れは、すべて6つの感覚器官からもたらされ、それらが感じとる感覚からくる36個の煩悩に、前世、今世、来世の3つの時間軸をかけて108つあるという考え方です。
107回目までは前年のうちに撞いて、最後の一回は新年になってからつく(深夜0時に最後の一回をつく)のが正式なつき方だそうです。
|
|
初詣:元々は「年籠り」(としこもり、としごもり)と言い、家長が祈願のために大晦日の夜から元日の朝にかけて氏神神社に籠る習慣でした。やがて年籠りは、大晦日の夜の「除夜詣」と元日の朝の「元日詣」との2つに分かれ、元日詣が今日の初詣の原形となりました。治承5年に源頼朝が鶴岡若宮に参詣したことが初詣が広まるきっかけになったとの指摘もあります。
|