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朝晩の冷え込みが厳しい!

taittl北の峰々は雪に覆われて、冬らしい風景が見られるようになります。平地では寒風が吹き荒れて、日本海側では大雪に見舞われる場合もあります。気圧配置は完全な冬型となり、朝晩の冷え込みが一層厳しくなる時季です。「大雪」は次の「冬至」までの間の12月7日から12月21日頃までの期間です。

skehai hisame 氷雨:この時季に降る冷たい雨のことを氷雨と呼びます。実は気象学上で定義された用語ではありません。

■七十二候の区分

ssyokou tsyokou 閉塞成冬(そらさむく、ふゆとなる) 12月7日から12月11日頃まで。  空を塞ぐように重く広がった雲が、まさに冬の天気となってきたという様子を表しています。
sjikou tjikou 熊蟄穴(くま、あなにこもる) 12月12日から12月16日頃まで。  熊が穴に隠れて冬眠する時季です。秋になって気温が下がり始めると、大量に食べ物を摂取し、冬ごもりをします。
smatukou tmakkou 鱖魚群(さけのうお、むらがる) 12月17日から12月21日頃まで。 川の上流で生まれた鮭は海へと下り、数年かけて成長して産卵のため里帰りをする時季です。

■旬のもの

sgyokai

tara 鱈: 産卵期を迎えた鱈が蟹や海老など、身近な物を何でも食べてしまうことから「鱈腹」という言葉ができたといわれています。おいしい鱈は、お腹の色が白く、背中の模様がはっきりとしています。
taraba たらばがに: 生物的にはカニよりもヤドカリに近く、足を広げると1メートル以上にもなります。魚のタラとほぼ同じ場所で獲れるためき「鱈場蟹」と名付けられたそうです。

syasai

daikon 大根: おでんや粕汁など冬のメニューにかかせない存在である大根。年末年始で暴飲暴食が多く、胃がスッキリしないときに、大根をおろして食べると、不快感を解消してくれます。
tenkabu 天王寺カブ: 大阪天王寺付近発祥の大カブで、甘くてなめらか。大きくなると土から浮き出る程元気なカブです。

syacho

mimizui みみずく: フクロウ科のうち、羽角(耳のように突き出た羽毛)がある種のことを指します。夜行性なので、夕暮れから鳴き始めるみみずくは、冬の季語として用いられます。
miyako みやこどり: 日本で越冬する旅鳥です。干潟やガンショウの海岸で見られ、海岸の貝殻を好んで食べます。古今和歌種や伊勢物語の時代には、ゆりかもめのことをゆりかもめと呼んでいたそうです。

mikaku

furofuki ふろふき大根: 大根のしみじみとした淡い味にはみそ味がぴったりです。寒い冬には、ことこと昆布だしで大根を炊いて作る“ふろふき大根”が食べたくなりますよね。
ふろふき大根の材料 (4人分)
•大根 … 1本
•昆布 … 10㎝角1枚
•黄柚子 … あれば少々
●みそだれ用
味噌 … 大さじ4と1/2
砂糖 … 大さじ6〜7
酒 … 大さじ3
みりん … 大さじ1と1/2
■ふろふき大根の作り方
大根は2〜3㎝幅に切りそろえて、厚めに皮をむきます。 皮をむいた後は、裏面に“隠し包丁”といって、十文字1/3程度まで包丁で切り込みを入れ、火の通りをよくしてあげます。
■炊き方
①鍋に昆布と大根、大根がしっかりかぶるくらいの水を入れて中火にかけます。 煮立ったら火を弱めて30〜40分ほど、あとはことこと炊くだけ。竹串がすっと通るまで火を入れるとよいです。
②大根を炊いている間に味噌だれを作ります。鍋にみそだれ用の材料を混ぜ合わせ、少し弱めの中火にかけます。沸いたらヘラで鍋底を混ぜながら3〜4分ほど煮詰めます。 ここでの注意点は鍋底が焦げないような火加減と、仕上がりのどろっとしたとろみ加減。みそだれを持ち上げてボタッと落ちるくらいのとろみに仕上げます。
③大根に竹串がすっと通って柔らかくなれば、器に盛り付けて味噌だれをたっぷりのせてあつあつをいただきます。黄柚子の皮を添えても美味しいものです。

skajitu

yonasi 洋梨: 洋梨はある程度熟したものを収穫し、保存し、成熟させてから食べます。そのため、食べごろの見極めが重要。シャリシャリとした食感ではなく、とろけるような甘さが特徴的です。
kinkan 金柑: 甘味と柔らかい苦みがあり、皮ごと食べられます。ビタミンCが豊富なので古くから風邪の民間薬として知られています。

skusa

sikuramen シクラメン: 年末から飾られることの多いシクラメン。色は赤、白、ピンク、紫と様々。トルコなどで豚がシクラメンの球根を食べたことから、「ブタのパン」「ブタのマンジュウ」とも呼ばれます。
robai 蠟梅: 中国原産の落葉低木で、暮から3月にかけて先端に数個の花をつけ、下向きあるいは横向きに咲きます。ほのかな芳香があります。

sgyou

daruma だるま市:だるま市というと新年の行事が一般的ですが、年末に行うところがあります。
それがここで紹介をする、12月28日に行われる延命寺歳の市(だるま市)です。
毎年12月28日に行われる恒例行事。だるまは、縁起物として古くから庶民に愛されてきました。歳の市(だるま市)では、大小さまざまな大きさの張り子だるまが出店にずらりと並び、だるまを買い求める参拝者で賑わいます。
だるまを購入すると火打ち石を切って「魂入れ」が行われ、参拝者は新年の無病息災・家庭円満を祈願します。一年を締めくくる、年の瀬の風物詩です。
susuhara 煤払い:正月に年神様を迎えるために、1年の汚れを払い、清めることが「煤払い」です。
江戸時代、12月13日に江戸城では「煤払い」を行っていました。
1年間の汚れを払い隅から隅まできれいにすると、年神様がたくさんのご利益を持って降りてくるといわれ、江戸城では城内や神棚を煤払いし、江戸庶民も煤払いに精を出しました。これが今日まで伝えられ、煤汚れとは無縁の生活になった現在でも、社寺などでは煤払い行事が残っています。
一般の家庭でも、幸多き新年にするために、13日には大掃除をして正月準備を始めたいところですが、家中の掃除を終わらせるのは無理というもの。この日は神棚や仏壇などをきれいにし、大掃除の計画を立ててみてはいかがでしょう。本格的な大掃除は、もう少し日にちが経ってから、天気の良い日を選んで行います。

「小雪」の時節です

syottl 北国や山沿いでは初雪が舞い始めるころです。一方で、この時季は、移動性高気圧に覆われると平野部では暖かくなることも多く、この頃の晴れた日を小春日和と言います。
しかしながら、北風は日増しに冷たくなり、冬本番は目前に迫っています。
「小雪」は次の「大雪」までの間の11月22日から12月6日頃までの期間です。

skehai kehai 小春日和:晩秋から初冬にかけて、移動性高気圧に覆われる暖かい日のことです。それだけ春を思わせる気候になる日があるのです。
小春がつく言葉は冬の季語です。

■七十二候の区分

ssyokou syokous 虹蔵不見(にじかくれて、みえず) 11月22日から11月26日頃まで。  日差しが弱くなり、空気が乾燥するこの時季は、にじが出る条件がまるでないということを表しています。
sjikou jikous 朔風払葉(きたかぜ、きのはをはらう) 11月27日から12月1頃まで。  少しずつ強さを増してきた北風が、赤や黄色に染まった木の葉を吹き飛ばす時候で、色を失った景色は寒々しく感じられます。
smatukou makkous 橘始黄(たちばな、はじめてきばむ) 12月2日から12月6日頃まで。 橘の実が黄色くい露髄手いる。古来日本では橘とはミカン類の総称でした。橘の葉は常緑樹でいつも変わらないことから永遠を表すものとされています。

■旬のもの

sgyokai

kouika 甲いか: 体の中に石灰質の甲を持っているためこの名前になったそうです。夏に深場で成長した甲いかが、岸に近寄ってくるのがこの時季です。
「スミイカ」とか「ハリイカ」と呼ぶ地方もあります。
kinki きんき: 「きんき」は関東の呼び名であり、北海道では「メンメ」、和名は「キチジ」となります。
冬になると脂がのった白身が味わえます。新鮮なものは刺身で、煮付けや焼き物も定番の食べ方です。
kinme 金目鯛: 目が金色で体が鯛のように赤いので金目鯛という名がついたが、実は鯛の仲間ではありません。
張りがあり、白目が澄んでいるものは鮮度が高いと言われます。

syasai

kuwai くわい: 畑先のとがった芽を、「芽が出る」と見立てた縁起物として、おせち料理などに珍重されています。
中国から伝来したもので、日本産のものは青いので「青くわい」と呼ばれます。
renkon レンコン: ハスの肥大した根茎部分がレンコンで、沼地など水の中で栽培されます。根は直接空気を取り込めないので、穴から取り込みます。
この穴は「見通しが良い」「先が見える」という意味があります。
kyabetu きゃべつ: きゃべつは常に季節に合わせた品種が出回っている野菜でもあります。

syacho

osidori おしどり: オスが橙色の大きなイチョウ羽を持った美しいカモ類です。北海道などで繁殖して、冬になると南下して越冬します。
卵が孵るまでオスがメスに寄り添う生態から仲の良い夫婦のことを「おしどり夫婦」と夜ばれます。
kawasemi かわせみ: コバルト色の背と橙色の腹が美しい、くちばしの大きな水鳥です。水辺に生息し、単独またはつがいで見られます。エサは主に魚です。
わが市の市鳥とされています。近所を流れる川にも多く生息しています。
fukurou ふくろう: 九州より北の平地から山地の林に生息し、社寺の森や大木の空洞などに巣を作ります。
ネズミが主食ですが、昆虫や小動物なども食べます。

mikaku

buri ぶり大根: ぶり大根のレシピの1例を紹介します。

ぶり大根の材料(2人分)
ぶりのあら … 500g
大根 … 500g
ゆず(あれば)… 少々
水 … 400ml
酒 … 100ml
濃口醤油 … 大さじ3(45mlほど)
砂糖 … 大さじ2

●ぶり大根のレシピのポイント
家庭的な料理ともいえるぶり大根のレシピですが、はじめにポイントをまとめると、
① ぶりはあらを用意して下処理(塩をする&霜降りをする)をきちんと行う
魚臭くないぶり大根を作るには、ぶりのあらの下処理がいちばん大切です。はじめにあらをバットなどに並べ、全体に塩(塩小さじ1/2ほど)をふって、15分おきます。あらをボウルに移して熱湯をまわしかけ、箸でひと混ぜしたらすぐに水を流し入れて冷まします。
そのボウルの中で、皮のぬめりや残ったウロコ、血合いの汚れなどを両手でごしごしと洗い落します。この工程は必須作業。洗った後は水気を切っておきます。
② 大根は下ゆでせずに、生のままぶりのあらと煮始める
大きめの鍋を用意し、下に大根、上にぶりのあらをのせ、『水と酒』を加えます。
酒が少し多いと思うかもしれませんが、酒が入ることであらの臭みを取りつつ、味に深みを出してくれます。 この状態で火にかけます。
強火にかけて煮汁が沸いてくると、あらからたくさんのアクが出てきます。 アクをしっかり取り除いてから、落し蓋をして中火くらいの煮汁がぐつぐつ煮立つ火加減を保って15〜20分炊きます。
③ 大根に火が通ってから、砂糖→醤油の順番に調味料を入れ、最後に煮汁を味濃く煮詰める。
15〜20分炊いたあとに、一度竹串などを使って大根に火が通っているかを確認して、火が通っていれば調味料を加えます。
まずはじめに加えるのは砂糖。砂糖を全体にまんべんなくふり入れ、鍋を動かして煮汁をいきわたらせて砂糖を溶かします。 砂糖を加えた後は、再び落し蓋をして、中火のまま5分煮込みます。
次に濃口醤油を加えます。濃口醤油を加えたら、砂糖の時と同じように鍋を動かして煮汁にしっかりと混ぜ合わせます。 そして落し蓋をしたまま中火で5分炊きます。
5分経ったら落し蓋をはずし、火加減はそのまま、時折鍋を動かして煮汁をさらに5分ほど煮詰めて味濃くしあげましょう!
この3点です。

skajitu

remon レモン: 酸っぱい果実の代表格で、ビタミンCや「クエン酸」が豊富に含まれていて、酸味を生かしたデザートに使用されます。レモンの香りにはアロマテラピー効果があります。
mikan みかん: 日本原産で、欧米でも「Mikan」と呼ばれます。寒い季節の大切なビタミン源とされています。

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tachi 橘: 古くから日本で自生している日本固有の柑橘類。古くから「永遠」に例えられ、不老不死の力を持っているといわれた。その実や花などは家紋などに用いられる。
senhana 千両: 夏に小花を咲かせ、冬に実が赤く色づく。万両と似ているが、実が葉の上になるのが千両です。
manhana 万両: 葉の下にぶら下がるように実をつけるのが万両です。染料と共におめでたい席に用いられます。

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niiname 新嘗祭(にいなめさい):11月23日は「勤労感謝の日」。
明治6年に、農作物の収穫を祝うために祝日が設けられたのが「勤労感謝の日」の起こりです。1948年(昭和23年)に「勤労を尊び、生産を祝い、国民がたがいに感謝しあう日」として制定され、農作物に限らずすべての生産を祝い勤労をねぎらう祝日になりました。
そして勤労感謝の起こりは、旧暦11月の第2卯の日(新暦12月中旬ごろ)に行われていた「新嘗祭」です。「新嘗祭」は、新穀を神様に捧げ、その年の収穫に感謝する儀式です。昔は、穀物を献納し、神様に新米を供えて初めて、人も新米を食べることができたのです。
今でも、皇室では、宮中祭祀の中の最も重要なものとされており、天皇陛下が、神嘉殿(しんかでん)において新穀を皇祖はじめ神々に供え、神恩を感謝された後、陛下自らも召し上がる儀式が執り行われています。 

冬の始まりです

rituttl 秋木枯らしが吹き、木の葉が落ち、初雪の知らせが聞こえてくることもあります。立冬とは冬が始まるころです。そろそろ冬支度を始めましょう。そろそろ鍋でも食べたいな、炬燵を出そうかなと思い始める時期でもあります。
「立冬」は次の「小雪」までの間の11月7日から11月21日頃までの期間です。

skehai kogarasi 木枯らし1号:木の葉を飛ばし枯らしてしまうような強く冷たい北風が木枯らしです。最初に吹く木枯らしのことを木枯らし1号と呼びます。
ついに冬がやってきたことを実感できます。

■七十二候の区分

ssyokou yokou 山椿開(つばき、はじめてひらく) 11月7日から11月11日頃まで。  霜茶花の花が咲き始めるころ。枯れの景色の中、鮮やかに咲き誇る様子が華やかです。
sjikou jikou 地始凍(ち、はじめてこおる) 11月12日から11月16頃まで。  冬の冷たさがいっそう増し、大地は凍り始め、朝は霜や霜柱が見られることも。季節はいよいよ冬を迎えます。
smatukou makkou 金盞香(きんせんか、さく) 11月17日から11月21日頃まで。 水仙の花が咲き、上品な香りが漂い始めるころです。「金盞」とは金の杯を意味し、黄色の冠を付けた水仙の花の別名です。

■旬のもの

sgyokai

syako しゃこ: 岡山の寄島産のものが上等とされ、岡山・香川などの瀬戸内海では10月~11月上旬の頃が最も実が詰まっていて美味だそうです。
kegani 毛ガニ: 日本では宮城県より北の太平洋や日本海、オホーツク海に分布します。
脱皮のたびに大きくなり、他の種類のカニ比べてミソのうま味が強いうえ、上品な甘みの身を持つため北海道では最も人気が高いカニだそうです。
hokke ほっけ: 脂の乗った干物は人気があり、居酒屋や家庭のおかずにまで浸透しています。
煮付けや照り焼き、フライなどにも最適です。干物にすることで美味しさを長く保てるため、優れた保存法と言えます。
namagaki 生ガキ: 11月頃から身が詰まり、味がのってきます。生ガキはもちろん、土手鍋も美味です。
おっさんはやはり生ガキの方が好みです。

syasai

hakusai 白菜: 畑で霜に当たることで甘味が増し、加熱すると独特の甘さが出て、鍋や煮物などに重宝されます。
ほとんどが水分なので、煮汁ごと食べると栄養を逃さず摂取できます。
syungiku 春菊: 栄養素を豊富に含む野菜で、食用のほか、漢方でも古くから使用されています。独特の香り成分・リモネンは、食欲増進、せきを押さえるので風邪対策にも効果的な野菜です。
satoimo 里芋: 秋の新サトイモに比べると大きく、みっちりとした食感です。芋類の中ではカロリー控えめです。

mikaku

korokke 里芋コロッケ: カリっと美味しい!里芋のコロッケ、体に優しい里芋のコロッケです。そして、中がトロッとしていて揚げたては、アツアツです。
おつまみにもどうぞ。
料理レシピ
【材 料(5人分)】
里芋    550g
合いびき肉    100g
玉ねぎ    1/2個
塩コショウ    小さじ1/2
揚げ油     鍋半分程度
とんかつソースなど     お好みで
<衣用>
小麦粉    大さじ5
卵    1個
パン粉    2カップ
【作り方】
① 里芋は、皮を剥き水に数分さらしておく。
鍋で水から茹でる。中まで加熱できたら、ザルにあげて、水気をきっておく。マッシャーでつぶしておく。
② 中華鍋で、肉を炒めその中に玉ねぎを入れしんなりしたら、つぶした里芋を入れる。塩コショウを入れて混ぜながら水分をとばす。
③ 少し冷めた②をお好みの形にする。
握りにくい場合は、小麦粉をまぶしながらする!
④ 小麦粉→卵→パン粉の順につけて、揚げ鍋に油を入れて、180度になったら、揚げていく。
⑤ できあがり!
とんかつソースなどをかけてお召し上がりください♡
【おいしくなるコツ】
食べる時には、醤油でも美味しく&マヨネーズも合うと思います。
肉の分量が若干少なめなので、多めだとボリュームも出てさらに美味しくなると思います。 

syacho

mahiwa まひわ: 冬を告げる鳥と言われます。立冬のころに北からわたってくる鳥です。
黄緑と黒の模様が印象的で、密集した隊列を作ります。

skusa

sazanka 山茶花: 枯れた季節に華やかを添える冬の花です。花がバラバラに落ちるのが山茶花。椿より早く咲き、真冬にも花をつけます。
「山茶花、山茶花咲いた道、たき火だたき火だ落ち葉炊き~」という歌にも歌われていますネ。
suisen 水仙: 早いものでは11月中旬から春にかけて、白や黄色の花を見ることができます。
葉や球根には毒があり、口にした場合、腹痛や嘔吐を引き起こすので注意が必要です。
chahana お茶の花: 椿や山茶花の仲間で、10~11月に白くて愛らしい花をやや下向き加減に咲かせます。

sgyou

hichigosan 七五三:11月15日に行われる「七五三」は、従来旧暦の11月は農作物の収穫が終わり、その実りを神様へ感謝する月であり、15日は満月となる日です。この日に収穫にへの感謝と、子どもの成長への感謝をあわせて行なうこととしたのだそうです。しかし、明治初期の改暦後には新暦の11月15日に行なわれるようになりました。
「七五三」は本来、3歳の行事(髪置の儀:かみおきのぎ)、5歳の行事(袴着の儀:はかまぎのぎ)、7歳の行事(帯解の儀:おびときのぎ)という別々のものでした。
七五三の由来は、天和元年11月15日に江戸幕府第5代将軍・徳川綱吉(とくがわ つなよし)が長男・徳松(とくまつ)の健康を祈ったことといわれています。
また、七五三に食べる千歳飴(ちとせあめ)は、子どもの健やかな成長及び長寿の願いが込められていて、「長く伸びる」という縁起にあやかっています。袋の伝統的な絵柄としては、「寿」「松竹梅」の文字、「鶴は千年、亀は万年生きる」という長寿を象徴する鶴亀、高砂の尉(じょう)と姥(うば)など、いずれも縁起物が描かれています。

冬の到来を思わせます

souttl 秋も終わりが近づき、早朝などには、所によっては霜が見られるような時季です。冬の到来を予感させる頃ですが、この時季に霜が降りるのは高地の山間部や北国だけです。
「霜降」は次の「立冬」までの間の10月23日から11月6日頃までの期間です。

skehai sokehai 紅葉:北海道から紅葉前線が南下していくにのにつれて緑だった山が赤や黄色に変わるさまは壮観です。立冬までの間に吹く寒い北風を木枯らしと呼びます。

■七十二候の区分

ssyokou sosyokou 霜始降(しも、はじめてふる) 10月23日から10月27日頃まで。  霜が初めて降りるころ。昔は霜は雪と同じようにそらから降ってくるとおもわれていたため、霜には「降る」という表現が用いられます。
sjikou sojiko 霎時施(こさめ、ときどきふる) 10月28日から11月1日頃まで。  さぁっと降っては晴れ間が広がる、通り雨(時雨)が多くなる季節です。秋の初時雨は、人や動物が冬支度を始める合図です。
smatukou somakko 楓蔦黄(もみじ、つた、きばむ) 11月2日から11月6日頃まで。 もみじや蔦が色づくと秋も本番。葉が赤くなるのは「紅葉」、黄色くなるのは「黄葉」と区別するのは、日本人ならではの細やかさです。

■旬のもの

sgyokai

kajiki かじき: 最も美味とされるのがマカジキで、クロカジキとシロカジキがこれに次ぎ、主に刺身として利用されます。ほかの種は練り製品の原料となります。
syake 秋鮭: 秋の鮭は脂がのってとても美味です。産地である北海道には石狩鍋やちゃんちゃん焼き、宮城にははらこ飯など多くの鮭料理がありあす。

syasai

rakkasei 落花生: 南米が原産。江戸時代に日本に伝わったといわれています。栽培量が最も多いのが千葉県。落花生の皮質にはコレステロールを減少させるオレイン酸やリノール酸が含まれており、生活習慣病予防になります。
tonburi トンブリ: 秋田の特産品でプチプチとした食感から「畑のキャビア」とも呼ばれています。とろろや納豆、酢の物などに加えて食べると美味です。

mikaku

sinsoba 新そば: 秋の味覚のひとつです。新そばには2種類あり、夏新と秋新があります。通常、新そばというと、秋新のほうをいい、秋の新そばが出回るのは10月下旬から11月上旬となります。
そばには、こだわりの作法、正しい食べ方というものがあります。手打ちそば屋に入ったら、
1、ざるそばを注文する。麦の味と香りが一番楽しめるのはざるそば。
2、ひと口めは、そばをつゆにつけずにそのまま食べてみる。目を閉じて、鼻に抜ける繊細な風味を堪能できれば、それはもう立派な「そば通」。
3、そばをつけて食べる前にそばつゆの濃さを確認し、どのくらいそばをつゆに浸したらよいかを確かめる。同時に、そばつゆのだしの味、香りも楽しむ。
4、薬味はそばつゆに入れず、適量をそばにのせて食べる。薬味をつゆに入れるのもNGではない。その際は、薬味を入れる前にそばつゆ本来の味も堪能する。
5、そばは一気に食べる。すするときは、音を立てても構いません! 途中で噛み切らず、一気にすする。おしゃべりはストップして5分ほどで豪快に食べきる。
6、残ったつゆの器にそば湯を注ぎ、適度にうすめていただく。
7、食べた後は長居せず、ささっと帰る。
この7か条がこだわりの作法だそうです。
oden おでん: 寒い時に最適な食べ物です。
おいしくおでんを作るには守りたいコツがあります。「煮えにくいもの、味のしみ込みにくいものから順番に煮る」「弱火でコトコト煮る」「鍋にフタをして煮込むときは必ずフタをずらす」「練りものは煮込みすぎない」「はんぺんは食べる直前に」などです。
そして、おいしくおでんを作るには守りたいコツがあり、「準備」「下ごしらえ」「煮るとき」「その他」の4つのポイントに分かれています。
■準備のポイント
・大きめの鍋で、種ものが浸るぐらい、おでん汁をたっぷりと用意します。
・種ものはいろいろ用意して、味や食感の変化をつけます。
■下ごしらえのポイント
・ゆで玉子は固ゆでに。大根やこんにゃくは表面に隠し包丁を入れて下ゆですると、味がしみ込みやすくなります。
■煮るときのポイント
・煮えにくいもの・味のしみ込みにくいものから順番に煮ていきます。
・弱火でコトコト煮るのがポイント。強火でグツグツ煮ると煮くずれや煮つまり、おでん汁がにごる原因になります。
・鍋にフタをして煮込むときは、必ずフタをずらします。しっかりフタをすると、沸騰しやすく、失敗する原因になります。
・おでん汁が煮つまったときは、味をみてお湯かだし汁を足します。
・練りものを煮込む時間は15〜20分で十分。煮込みすぎると練りものの旨みがおでん汁に出てしまい、おいしさが損なわれます。
・はんぺんは食べる直前に入れ、おでん汁をかけながらさっと温めます。

syacho

hiyodori ひよどり: 「ヒーヨ、ヒーヨ」と鳴く身近な野鳥で、花の蜜やミカンなどをついばむ様子がよく見られます。
10月~11月頃は、暖地へと移動する「渡り」が日本各地でみられます。
mukudori むくどり: 橙色の足とクチバシが良く目立ちます。秋から冬の夕暮れには100羽以上もの大群が見られることもあります。

skusa

murasaki 紫式部: 平美しい紫色の実を「源氏物語」の作者である紫式部にたとえて名づけられたそうです。我が家の庭の紫式部も紫色の実を沢山つけています。
白い実がなる白式部もあるそうです。

skajitu

柿: 日本原産の果物と言われます。渋みの成分タンニンは、アルコール分を外へ排出する働きがあるので、二日酔いに効果があります。果実が熟しても甘くならない渋柿は、干し柿などにして食べます。
みかん: 多数の品種がありますが、「温州ミカン」が代表品種でしょう。みかん2個で大人の1日分のビタミンCが摂取できるといわれ、肌荒れや風邪予防に効果的です。
皮を乾燥させると陳皮という生薬になり、胃もたれや消化促進、咳などに効果があるといわれています。
karin カリン: 生では食べられませんが、ハチミツや酒に漬けてエキスを抽出して食用にします。昔から咳止め、のどのケアに用いられてきました。

sgyou

toriici 酉の市:毎年11月の酉の日に開催される風物詩、酉の市。
酉の市は、鷲神社、酉の寺、大鳥神社など鷲や鳥にちなむ寺社の年中行事として知られ、関東地方を中心とする祭りです。多くの露店で、威勢よく手締めして「縁起熊手」を売る祭の賑わいは、年末の風物詩です。
なお、酉の市は、例年11月の酉の日に行われる祭で、酉の祭、大酉祭、お酉様ともいわれます。埼玉県ではおかめ市と呼ばれることも多く、一般的には12月に行われます。
2018年の酉の市は「一の酉:11月1日(月)、二の酉:11月13日(火)、三の酉:11月25日(日)」と三の酉まであります。
江戸時代後期から、最も著名な酉の市は、浅草の鷲神社(おおとりじんじゃ)と酉の寺 長國寺(とりのてら ちょうこくじ)境内で行われた酉の市です。江戸時代には浅草の鷲大明神は鷲の背に乗る妙見菩薩とされました。「現在の足立区花畑の大鷲神社を「上酉、本酉」、千住にある勝専寺を「中酉」、浅草の鷲神社と酉の寺 長國寺を「下酉、新酉」と称しており、江戸時代に盛大な酉の市はこの3カ所でした。幕末には巣鴨、雑司ヶ谷などの大鳥神社でも酉の市が開催されるようになりましたが、明治時代になると千住・勝専寺の酉の市は閉鎖されました。

冷気が増してきます!

syuttl 朝夕は冷気が増してくる時季で、草木の葉先に結んだ露にも、少しばかり冷たさが感じられるようになります。この頃になると、農作物の収穫はたけなわになり、農家は大忙しになります。山野には紅葉も目立ち始めます。「寒露」は次の「霜降」までの間の10月8日から10月22日頃までの期間です。

skehai kehaitl 鰯雲:夏の空にわき上がる入道雲に代わって、秋には鰯雲や巻雲が姿空は高く見えるのです。
ちなみに、鰯雲と巻雲が交互に現れたら、お天気は下り坂になる印です。

■七十二候の区分

ssyokou syokoutl 鴻雁来(こうがん、きたる) 10月8日から10月12日頃まで。  ツバメと入れ替わるように雁が北からわたってくるころです。毎年初めに訪れる雁を「初雁」といいます。
sjikou jikoutl 菊花開(きくのはな、ひらく) 10月13日から10月17日頃まで。  菊の花が咲き始め、各地で菊の展示や品評会が行われるころ。旧暦9月9日の重陽の節句では菊酒で長寿を祈る風習もあります。
smatukou makkoutl 蟋蟀在戸(きりぎりす、とにあり) 10月18日から10月22日頃まで。 キリギリスというのはコオロギではないかといわれます。鈴のような風情のある声で鳴くコオロギは、万葉集にも登場します。

■旬のもの

sgyokai

akisaba はたはた: 淡白で身が引き締まっており、歯触りの良い卵も楽しめます。子持ちはたはたの旬は10月中旬から2月ごろまでです。
katuo シシャモ: 「シシャモ荒れ」という木枯らしが吹くころに漁が始まります。獲れたてが味わえるのは10月~11月だけだそうです。

syasai

satoimo マツタケ: 万葉集にも香りのよさが歌われるほど古くから慕われてきたマツタケ。土瓶蒸しや焼きマツタケ、炊き込みご飯が最適です。惜しむらくは高価なので一般庶民にはなかなか手が出しにくいことですネ。
syouga ギンナン: 硬い殻を割ると現れるムッチリと詰まった翡翠色の実。加熱するとツヤツヤと輝く深い黄色に変わります。
ギンナンの実は素手で触ると手が荒れるので要注意です。

mikaku

ohagi ギンナンの茶椀蒸し: 秋の味覚『銀杏』がおいしい茶碗蒸し。
材料 (4人分)
銀杏    12個
えび    2尾
鶏肉    適量
生しいたけ    1枚
冷凍枝豆(みつばの代わりです)    適量
卵    3個
すだち    適量
★水    2カップ半
★市販の白だし    大さじ1と1/2
★酒    大さじ1
★醤油    小さじ1/2
★塩    1つまみ

1     銀杏は殻をむき、鍋にひたひたのお湯を沸かし転がしながら薄皮を剥きます。
2     銀杏と茹でたえび(1/2にスライスしたもの)、茹でた鶏肉、しいたけのスライス、枝豆(三つ葉が無かったので)を用意します。
3     ★印をつけたものをひと煮立ちさせ粗熱をとってから溶いた卵を入れて裏ごしをしておきます。
4     えびと枝豆以外の具材を器に入れ、3を静かに流し入れます。
5    蒸しあがったら、えび、枝豆、すだちを飾って出来上がりです。
nimono ギンナンご飯: 季節のぎんなんの素材の味を存分に活かした料理です。
材料 (4人分)
米    2合
本だし    小さじ1
酒    大さじ1
塩    小さじ1/2
ぎんなん    30粒

1    ぎんなんを1つ1つ薄皮まで丁寧にむきます。
2    米2合に水を普通に水積もり、うるかしておきます。
3    本だしを小さじ1入れます。
4   お酒を大さじ1入れます。
5    塩を小さじ1/2入れます。全体を軽くしゃもじで、かき混ぜます。
6    冷凍しておいたぎんなんを凍ったまま、30粒位、
7    炊飯器に入れます。
8    炊飯します。盛り付ける前に、ざっくりぎんなんとご飯を混ぜ
9    できあがり!
コツ・ポイント
調味の時、これは、不思議と本だし(顆粒)がおいしいです。ただし、入れすぎて本だしの味が勝ってしまうと、あまりおいしくないので、気をつけてください。

smusi

akatonbo コオロギ: 枯草が目立つ草むらや畑に摘まれた草などをよけるといっせいに飛び出してめいめいに足り出すことがあります。ほとんどは夜行性であり、よく通る声で鳴く声は、秋の夜長によく響きます。
akatonbo キリギリス: 「ギーチョン」という間延びした鳴き声がきこえてくるとき、鳴き声がする辺りに近づいても人の気配を感じて隠れてしまうので捕まえにくい。
たまねぎをぶら下げてキリギリスを釣る遊びは昔から知られています。

syacho

moju 雁: 隊列を組んで飛ぶ水鳥。雄雌同色であり、つがいの結びつきが強く、一方が死ぬまでつがい関係が維持されます。家族群を単位として行動し、それが集まって大群を作っています。
昼間は安全な池や沼で過ごし、早朝などに水田地帯に飛来して稲の落穂などを食べます。
kitutuki うずら: まだら模様の丸っこい体つきをした小さなキジ類です。家禽として卵や肉をとるために飼育されます。草原や牧場、農耕地などでよく見られます。
kitutuki マナヅル: 冬になると北から飛来します。目の周りは赤く、白いほっかむりをしたような模様が印象的です。翼を広げると2mにもなります。

skusa

kinmoku 菊: 平安時代から薬草や観賞用植物として用いられていました。菊花を皇室の御紋と定めたのは明治2年のことです。菊家紋は終戦まで一部を除いて使用禁止とされていたが、戦後は誰でも自由に使用できるようになりました。
higan ナナカマド: 山に自生するほか街路樹でも見られます。初夏に白い小花が咲き、秋に紅葉、真っ赤な実が房なりになります。

skajitu

yamabu あけび: 古くから山に自生し、熟すと皮が割れ、中には粒々としたゼリー状の甘い果肉が。皮は千切りにしてきんぴらにすると良いそうです。
ichiji りんご: 国内栽培では最も多いのが「フジ」。カリウム、ペクチン、ビタミンCなどが豊富で「1日1個のりんごは医者を遠ざける」と言われています。
zakuro 栗: でんぷんが多いヘルシーな食材です。タンパク質、ビタミンA、カリウムなども含まれています。茹で、蒸し、焼きなどと、さまざまに楽しめます。
kaki ドングリ: クヌギ、ナラ、カシ、カシワなどの実の総称です。縄文時代には渋抜きをして食べられたとか。

sgyou

koromo 13夜:2018年の十三夜は、10月21日です。
十五夜(中秋の名月)から約1か月後に巡ってくる十三夜は、十五夜に次いで美しい月だといわれ、昔から大切にされていました。
十五夜または十三夜のどちらか一方のお月見しかしないことを「片見月」と呼び、縁起が悪いといわれています。
十五夜は中国から伝わったものですが、十三夜は日本固有の風習で、秋の収穫祭の一つではないかと考えられています。
延喜19年(919年)には宇多法皇によって9月13日にも観月の宴が行なわれ、これが日本独自の十三夜の月見のはじまりとされます。
十三夜は中秋の名月に次ぐ月の美しさと言われており、翌月にそのタイミングが巡ってくることから「後の名月」とも称されていました。
十五夜はあまりすっきりしない夜空であることが多いのに対し、十三夜の夜は晴れることが多いようで、「十三夜に曇り無し」という言葉もあります。

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