日に日に寒くなってきます

寒さが進み、そろそろ小雪が降り始めてもおかしくないころです。
七十二候によると、11月22日頃から12月6日頃までを「小雪」と呼んでいます。
11月23日の「勤労感謝の日」は、もともと秋の収穫に感謝を捧げる「新嘗祭」の祭日でした。
古くからある行事で、いまでも宮中や伊勢神宮などの神社で行われています。

 niinamesai
「小雪」も3つの候にわけられています。

●初候:「虹蔵れて見えず」およそ11月22日から26日ごろまで。
●次候:「朔風葉を払う」朔風とは木枯らしのことです。11月27日から12月1日ごろまで。
●末候:「橘始めて黄なり」およそ12月2日から6日ごろまで。
橘は古くから日本に自生していた常緑の柑橘系で唯一野生種とされています。

tachibana

この時期が過ぎると、いよいよ本格的に雪が降り出す「大雪」を迎えます。クリスマスを迎えたり年末年始の準備などで忙しい時期でもあります。
いつものように旬のものを紹介しましょう。

◆旬の魚介 くえ、かます、ぼら
kue

kamasu bora

くえという魚は見栄えは良くありませんが、上品な旨味を持つ白身で刺身にすると美味しいそうですが。オッサンは食べた記憶がありません。
kue-sasimiかますの塩焼が一尾あれば一升でもごはんを食べられると言うほどだそうです。
kamasusio本当にこの一尾で一升のご飯がたべられますかねえ。

◆旬の果実 りんご
ringo

◆旬の草花 野茨、やつで

noibara yatude

◆旬の野菜 白菜、セロリ

hakusai serori

◆旬の野鳥 かわせみ
kawasemi

時々散歩する河原で見かけます。我が市の鳥に指定されています。

◆旬の行事 あえのこと、ひょうたん祭

aenokoto khyoutan

●あえのこと(左の写真)

毎年12月5日に、奥能登一円の農家で行われていて、田の神様を自宅に招いて、今年1年の収穫に感謝する田の神様の祭です。各家によって儀式はいろいろですが、家の奥座敷に種もみの俵を据えて神座を設けます。その前方には、2股の大根2本と主人のつくった栗の木の箸2膳分を左右にならべます。
田の神様は、ご夫婦2神だとされているので、何事によらずに2膳分お供えするのです。 田の神は目が不自由なので、お風呂へ案内して入浴していただいた後、お座敷でお休みしてもらいます。また、真心をこめて作ったごちそうを盛ったお膳を、神様にお供えします。 田の神様は、その家でゆっくりと越年されると信じられており、その後「田の神送り」と言って、2月9日に再び同様の「あえのこと」が行われます。(国指定重要無形民俗文化財)

●ひょうたん祭(右の写真)

大分県後大野市の柴山八幡社の霜月祭り(12月6日に開催)で腰に大ひょうたんをぶら下げ、足には大ワラジをはいたひょうたん様が、いい気持ちに酔っぱらってパレードします。往復1kmの行程を4時間かけて、ひょうたんの酒を沿道の人たちに大盤ぶるまいして歩きます。ひょうたん様のパレードの後は、一風変わった流鏑馬が行われます。通常の流鏑馬とちがって矢は射ず、そのかわり、一往復ごとにひしゃくで神馬に水を浴びせるセレモニーを行います。

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