2015年09月15日 アーカイブ

久しぶりです

約1ヶ月ぶりに佐伯さんの時代小説を手にすることができました。

幾つかある佐伯さんの時代小説シリーズの中の一つである、「交代寄合伊那衆異聞」の最新刊が今日発売になり早速購入してきました。

hiyaku

このシリーズの最新刊であると同時に、残念ながらこのシリーズの完結編(全23巻)でもある。尊王攘夷・鎖国という世の動きの中で、主人公は徳川幕府の幕臣としてではなく、海外貿易に日本の将来を託そうとするお話なのです。

最終巻のあとがきで筆者はつぎのように述べています。

舞台はおよそ百五十数年前の幕末動乱期であったが、現在の世界情勢と重なる部分もあるように思える。作者はそのような現代と重ね合わせながら物語を展開してきた。
行く先が見えないという意味では同じだが、全世界規模で現代のほうがより深刻な危機的状況に陥っていると思う。(後略)

佐伯さんの時代小説シリーズは江戸時代を舞台にしているが、あとがきにあるように「現代と重ね合わせながら」物語が展開されているように思えます。
おっさん自身もそのように考えながら佐伯さんの時代小説を読み続けています。

「居眠り磐音江戸双紙」、「鎌倉河岸捕物控」、「古着屋総兵衛」、「酔いどれ小藤次」、「吉原裏同心」の各シリーズでも同様です。