2015年09月24日 アーカイブ

おはぎとぼたもち

昨日で秋のお彼岸は終わりました。シルバーウイークで皆さんお疲れでしょうね。

さて、春と秋のお彼岸の定番である和菓子(?)に「おはぎとぼたもち」があります。

春のお彼岸に出てくるのが「ぼたもち」で、秋のお彼岸に出てくるのが「おはぎ」と呼ばれています。

botamochi ohagi

上の写真のどちらがおはぎで、どちらがぼたもちかわかりますか?
甘い物が好きなオッサンには、甘くて美味しいものであれば「おはぎ」か「ぼたもち」かは関係ありません。

世の中は廣いものです。真剣におはぎとぼたもちの違いを調べた方がいて発表しています。
 そのページ にはつぎのようにまとめられています。

「おはぎ」の語源は、秋の花「萩」から来ている。→萩の餅、御萩餅→御萩(おはぎ)。
「ぼたもち」の語源は、春の花「牡丹」から来ている。→牡丹餅(ぼたんもち)→ぼたもち。
これは異論がなく定説でいいでしょう。
「おはぎ」と「ぼたもち」は同じか違うかで意見が分かれている

1)全く同じ物だが、春と秋で呼び名が違うとする説
実は二つとも同じもので、秋のお彼岸に供えるやつを「おはぎ」と言い、春のお彼岸に供えるものを「ぼたもち」というのだと言う説です。
それはもちろん萩の花と牡丹の花にちなんでいることからでしょう。

2)ほとんど同じ物だが、形(大きさ)が違うとする説
春は牡丹をイメージして大きめに作ったボタッとした感じのものを「ぼたもち」、それに対して秋は萩をイメージして小さく上品に作り上げたものを「おはぎ」と呼ぶというものです。
つまり、素材やあんこなどほとんど同じですが、大きさが違うという説です。

3)いや、もっと違う!作り方(粒々感とつるつる感の出し方)が違うとする説
「おはぎ」は蒸した餅米の粒を残す程度にこね(餅とお握りの中間ぐらい)、つぶし餡で包んだもので、それが萩の花の咲き乱れている感じから「萩の餅」「おはぎ」と呼ばれ、秋の彼岸に供えられるというものです。
「ぼたもち」は、蒸した餅米をつき上げて(餅にして)「こし餡」で包んだもので、これが牡丹の花に似ているところから「牡丹餅」(ぼたもち)と言われ、春の彼岸に供えられるというものです。
「ぼたもち」は牡丹花のイメージから、お餅もつるつるで、側にまぶすあんこもこし餡を使い、一方「おはぎ」は萩の花のイメージから、半つきのツブツブの餅にあんこも「つぶ餡」をまぶすのだということです。
つまり、蒸した餠米を餠みたいによくつくか、半つきにしてツブツブを残すかの違いです。
おじさんの見解
3)が一番もっともらしいですね。これがルーツで変化していったのでしょう。
1)、2)ではつるつると粒々(ツブツブ)の説明がつかないですね。

最近はそれが乱れてしまって、且つ一年中売られるようになっているので、スマートな言い方が好きな都会人(お菓子屋さん)は春のお彼岸にも「おはぎ」を供えるかのように売り出し、小さめな餅に「こしあん」をまぶしたり「つぶあん」をまぶしたり、あるいは「黒胡摩」をまぶしたり、なんでもありになっていますね(~_~)。

長い引用になりましたが、いかがですか?

このような蘊蓄はオッサンにとってはどうでも良いことで、美味しく食べられれば何も言うことはありません!!