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空は澄んで高く、風は爽やかな節季です

syottl8月後半にさしかかると、日中は相変わらずの残暑が続くが、朝夕は暑さが収まり、過ごしやすくなってきます。空は澄んで高く、風は爽やか、濃く短かった影が長く軟らかくなていることに気が付きます。本来の七夕はこのころなのです。「処暑」は次の「白露」までの間の8月23日から9月7日頃までの期間です。

skehai syokehai 行合の空:夏から秋に移り行く中で、夏の暑気と秋の冷気が入り交じるように生き合う空のことです。入道雲がわき上がる空に、はけで空を優しくなでたような巻雲や、魚のうろこのような鰯雲が姿を見せ始めます。

■七十二候の区分

syokou sysyokou 綿柎開(わたのはなべし、ひらく)8月23日から8月27日頃まで。

綿を包む柎(はなしべ)が開き、中からふわふわの綿毛が姿を現すころ。これをほぐし綿の糸を紡ぐ作業が始まります。

sjikou syjikou 天地始粛(てんちはじめて、さむし)8月28日から9月1日頃まで。

日中は厳しい暑さが続くが、朝夕は少しずつ涼しくなり、天気図に秋雨前線が現れて、秋の気配が現れ始めます。

matukou symakkou 禾乃登(こくもの、みのる) 9月2日から9月7日頃まで。

稲穂が膨らんで黄金に色づき、早いところでは稲刈りが始まります。台風が襲来してくる時期でもあるので注意が必要です。

■旬のもの

syokuzai

sanma サンマ:すべてが国産で天然物という貴重な魚です。8月に獲れる北海道~三陸産は脂が乗っていて美味です。
simaaji しま鯵:高級魚であり、アジの仲間では最もおいしいと言われています。名前の由来は幼魚のときに体に黄色い横縞があることから来ているそうです。岩手県宮古以南の沿岸に生息して、特に八丈島や伊豆七島のものが珍重されます。
iwasi イワシ:暑さが増すにつれて脂が乗って美味しくなります。味噌や薬味を刺身にたたき込んだナメロウは暑い時期にピッタリの食感です。
sinsato 新里芋:冬場の大きな里芋とは一味違う瑞々しさが特徴です。丸ごと茹でて皮をつるりとむいて食べる、衣かつぎがお勧めです。
konasu こなす:重さ10~20グラムの丸形をした小さいなすで、浅漬けやからし漬けの漬物によく使われます。秋が深まると、果肉が締まってより美味しくなります。山形県産の「民田なす」という品種が有名です。
satumaimo さつまいも:中国から宮古島に渡ったのが始まりで、その後、九州で栽培され「薩摩の芋」として定着しました。干ばつに強くて収穫量が多く、凶作を救う作物として全国に広まりました。植物繊維が豊富なので便秘に効果があると言われます。
nasi 梨:日本原産の日本梨、ヨーロッパの洋梨、中国梨があり、それぞれ品種も豊富です。シャキシャキとした瑞々しい食感がおいしい。「幸水」「豊水」「二十世紀」など様々な品種があります。
sudachi すだち:ゆずに似た似た果実であり、枝にはトゲがあります。さわやかな香りは、焼き魚や土瓶蒸しなど、素材の味わいを引き立たせるような料理に合います。生産量のほとんどが大分県産です。

smikaku

kuzukiri くずきり:きな粉と黒蜜をかけて甘味として食べるとおいしいくずきり。くずきりは、京都・祇園の300年ほど続く、老舗和菓子店である「鍵善良房(かぎぜんよしふさ)」というお店が発祥のようです。

■くずきりの原料くずきりのは、くず粉からできています。くず粉は葛という植物の根を砕き、水で洗ってでんぷん質を沈殿させます。水とでんぷん質が別れたら、水を捨ててでんぷん質を乾燥させれば葛粉のできあがり。

葛粉はくずきりの他、水まんじゅうなどにも使われ、料理ではとろみをつける片栗粉と同じような役割としても使用されます。ごま豆腐を固めるのにも葛粉が使用されます。

■くずきりの作り方

葛粉を水に溶き型に流し、加熱して固めます。板状に固まったくずきりを細く切れば、ご存知くずきりのでき上がり。

■食べ方

漆器に入ったくずきりに黒蜜をかけて頂くのがオーソドックスな食べ方。細長い形状なので、まるで麺類かのようにツルッと口の中に入ります。コクのある黒蜜の風味や喉ごしの良さも魅力です。

近年は、フルーツ味や黒ごま味、京都らしい抹茶味など、新しい食べ方も増えています。

スーパーなどでは、水煮のものがパック入りで売られている場合と、乾燥で売られている場合があります。水煮のパックはこんにゃくなどが置いてある売り場に、乾燥の物は乾物コーナーに置かれていることが多いです。

 

syachou

sasagoi ささごい:夏鳥として飛来し、「キュウ」と鋭い声で鳴く。主に川や池、水田などの水辺で生活します。じっと立ち止まって待ち伏せし、魚を見つけると首をさっとのばして挟み取ります。葉や虫などを疑似餌にし、詰まってきた魚をとらえることもあります。
mozu モズ:いろいろな鳴き方をするうえ、カエルや虫を捕まえて枝に差す「モズのはやにえ」という不思議な習性があります。
suzumebachi すずめばち:攻撃性が高く、毎年刺されることによる死亡例は熊や蛇の被害を上回ります。黒い部分を攻撃する習性があるので、黒っぽい服装をしていると襲われる可能性が高くなります。
matumusi まつむし:立てたハネを震わせて「チンチロリン」と歯切れの良い声で鳴きます。

すずむしに比べて飼育が難しいため、近年では数が減少しており、残念ながら都市部ではその鳴き声を聞く機会が減っています。

skusa

waremo ワレモコウ:赤に見えみえない地味な色合いから「我も紅」と命名されたとか。控えめな姿が愛らしくて人気が高い。

sgyouji

kazebon おわら風の盆:
おわら風の盆は、富山県富山市八尾地区で、毎年9月1日から3日にかけて行われている富山県を代表する祭です。越中おわら節の哀切感に満ちた旋律にのって、坂が多い町の道筋で無言の踊り手たちが洗練された踊りを披露します。艶やかで優雅な女踊り、勇壮な男踊り、哀調のある音色を奏でる胡弓の調べなどが来訪者を魅了します。2006年(平成18年)に、「とやまの文化財百選(とやまの祭り百選部門)」に選定されています。おわら風の盆のスケジュールは次のようになっています。前夜祭並びに本祭の公式スケジュール期間内は、踊り手、地方(じかた)はそれぞれ各町内で決められた衣装であるが、それ以降は地方の多くが各自思い思いの着流しに着替え、草履も履き替え町流しに出る。またOGなどが踊りに加わります。

■前夜祭
本祭前の8月20日から30日まで11日間に渡り前夜祭が行なわれます。なお、31日は本祭前の休みです。前夜祭の期間中は18時30分から20時まで八尾観光会館で風の盆の上映会・踊り方教室・踊りの鑑賞会が行われ、その後、毎夜11町(支部)が交代で20時より自町内にて町流しと輪踊りまた舞台踊りを22時まで行っている。輪踊りには一般観光客も輪に入り踊ることができます。
■本祭 9月1・2日
本祭初日と2日目は、15時から各町で町流し・輪踊りがはじまり、公式スケジュールでは23時までとされています。なお、17時から19時までは夕食のため踊りは休止となります。19時から20時35分ごろまで、八尾小学校グラウンドに特設される演舞場で競演会が行われ、各町内の優美なおわらを鑑賞することができます。
■本祭 9月3日
最終日となるこの日は、19時から各町での町流し・輪踊りがはじまります。1日、2日同様、八尾小学校グウランド、八尾観光会館のほか、何箇所か設けられる特設ステージや、各町の公民館前などでも演舞を見る事ができるほか、上新町での大輪踊り、各町の公民館前、町の辻々などでも輪踊りが行われます。
JR越中八尾駅に最も近い福島支部の踊り手たちは、毎年4日早朝、越中八尾駅ホームにて富山駅行き、猪谷駅行き始発列車の乗客をおわらで見送る「見送りおわら」を行っているそうです。 令和4年度はコロナの影響で以下の内容で実施予定だそうです。

【令和4年度の開催概要について
・開催期間は9月1日(木)、2日(金)、3日(土)です。 ・前夜祭は中止します。
・おわら演舞場は中止します。
・無料休憩所は設置しません。
・駐車場はバス(観光・貸切)への対応とします。
・一般車両(マイカー)の駐車場の用意はありません。公共交通機関をご利用ください。
・雨天の場合、町流しは原則中止です。
・来訪者の方は行事運営委員会事務局が示す、感染症対策や参加マナーに十分ご留意くだい。

一年で最も昼の長い日

gesttl夏至は、一年で最も日が長く、夜が短くなるころです。夏の盛りに向け、日に日に暑さが増していきますが、梅雨のため長雨が続きます。田んぼでは恵みの雨となり、植えつけた作物はすくすくと成長します。このころになると、農家では田植えは終了。忙しさもようやく一段落します。「夏至」は次の「小暑」までの間の6月21日から7月6日頃までの期間です。

skehai niji 虹:夏は、激しいにわか雨ー夕立の季節です。一気に激しく降ってすぐに上がり日差しが戻ると、太陽の反対側に虹が見られることがあります。夕暮れ近くの虹は、非常に大きく見えます。

■七十二候の区分

syokou gessyokou 乃東枯(なつくさ、かれる)6月21日から6月26日頃まで。 冬に芽を出した夏枯草(がごそう)が枯れていく頃です。夏の花が咲く時期に、枯れていく花を思う、優しさに溢れる言葉です。
sjikou gesjikou 菖蒲華(あやめ、はなさく)6月27日から7月1日頃まで。 アヤメは梅雨の到来を告げる花です。カキツバタやショウブと似ていますが、花びらに網目模様があるのをアヤメといいます。
matukou gesmakkou 半夏生(はんげ、しょうず) 7月2日から7月6日頃まで。 半夏(からすびしゃく)が生えると田植えを終えるのが目安です。このころ半化粧の草の葉も白く染まります。

■旬のもの

syokuzai

kyurib きゅうり:路地物が旬を迎えます。じめじめとした蒸し暑い梅雨時に、江戸っ子はアイス感覚でキュウリを齧ったとか。
mizunasu 水なす:大阪泉州地方の特産品種です。軟らかくみずみずしいのが特徴です。
okura オクラ:オクラのネバネバ成分には整腸、健胃作用があるため、夏の健康管理にお勧めです。
dojou ドジョウ:体の側面に白い点が等間隔で並んでいるためハカリメ(秤目)とも呼ばれます。栄養価が高く、寿司や天ぷらに欠かせません。夏が旬であり、関東では江戸前、関西より西では明石や赤穂、広島のものが知られています。
sakuranbo さくらんぼ:セイヨウミザクラの果実のことで、山形の品種「佐藤錦」が有名です。ビタミンCやカリウム、葉酸が含まれ中国では漢方薬にも利用されます。

syachou

kakou かっこう: 名前の通り「カッコウ」と鳴くことで有名だが、産卵途中のほかの鳥の卵を一つくわえとり、その巣に自分の卵を紛れ込ませる「托卵」をすることで知られています。待ち伏せする姿から「拝み虫」とも呼ばれます。
kibitaki キビタキ: 代表的な夏鳥で、オスはオレンジ色と黒の美しい模様でひときわ目立ちますが、メスは地味な暗緑色なのです。

skusa

syobu 菖蒲:「あやめ」とも「しょうぶ」とも読みます。見た目も似ているが、畑のような乾燥地で栽培されるのがかやめです。
hange 半夏生:上部の葉は半分が白くなって化粧をしているように見えることから「半化粧」の名前がついたととも言われます。別名を「烏柄杓」という名です。
nejibana ネジバナ:花がらせん状にねじれてついているのが名前の由来です。小さいけれど蘭の仲間なのです。

smikaku

minaduki 水無月の作り方: 半透明の白い生地が、なんとも涼しげな和菓子。見た目よりもずっと簡単にできるので、夏のおやつにおすすめです。 ■材料:135×145×高さ45mmの流し缶1個分本くず粉 30g 白玉粉 20g 薄力粉 70g グラニュー糖 80g 甘納豆 120~130g ■作り方 ①鍋(または蒸し器の下段)に湯をたっぷり入れ、強火にかける。 ②ボールに本くず粉、白玉粉を入れ、指で粉のかたまりをつぶしながら、水1カップを少しずつ加える。全体をよく混ぜ、粉を溶かす。 ③ボールに本くず粉、白玉粉を入れ、指で粉のかたまりをつぶしながら、水1カップを少しずつ加える。全体をよく混ぜ、粉を溶かす。 ④別のボールに、薄力粉、グラニュー糖を入れて泡立て器で混ぜ、②を少しずつ加えながら混ぜる。なめらかになったら、万能こし器を通してこす。 ⑤③の生地を80ml取り分けておく。流し缶の内側をさっとぬらし、残りの生地を流す。①の鍋が沸騰したら、せいろ(または蒸し器の上段)に流し缶を入れて鍋に重ね、ふたをして強火で20分ほど蒸す。 ⑥やけどをしないように注意しながら、せいろ(または蒸し器の上段)を取り出す。生地の表面に水滴がついていたら、ペーパータオルで押さえるように拭く。全体に甘納豆を散らし、取り分けておいた生地を流して、再び強火で10分蒸す。 ⑦流し缶を取り出してさまし、生地を取り出す。三角形に切り、器に盛る。

sgyouji

nagoshi 夏越の祓(なごしのはらえ):旧暦の6月末に行われる「夏越の祓」は、半年分のケガレを落とす行事で、心身を清めてお盆を迎えるためのもので、この後の半年の健康と厄除けを祈願します。6月30日ごろ日本各地の神社で行なわれている伝統行事です。 ■「茅の輪くぐり」で厄落とし 茅の輪とは、チガヤという草で編んだ輪のことです。神社の境内に作られた大きな茅の輪の中を「水無月の夏越の祓する人は、千歳(ちとせ)の命延(の)ぶというなり」と唱えながら8の字を書くように3度くぐり抜けます。茅の輪をくぐることで、病気や災いを免れることができるとされています。 ■人形(ひとがた)を流して厄落とし 人形(ひとがた)とは、人の形を模した紙の形代(かたしろ)です。人形に自分の名前や年齢などを書き、それで体を撫でて人形に罪やケガレを移し、身代わりとして神社に納めます。人形を川に流したり、篝火を焚いたり、水や火を使う神事で清め、厄を落とします。 紙だけでなく、藁などで人形を作るところもあります。また、お清めのために人が直接、川や海に入る地方もあります。 ■「水無月」を食べて厄落とし 冷房も冷蔵庫もない時代、蒸し暑くなる7月はしばしば病気がはやりました。体力も消耗するので、甘く食べやすいお菓子でエネルギーを補給し、厄祓いをしていたようです。
gionmatu 祇園祭り:毎年6月、コンコンチキチン、コンチキチンと祇園囃子とともに、7月の京都は祇園祭一色。祇園祭は千年以上の歴史を持ち、7月1日(吉符入)から31日(疫神社夏越祭)まで、1か月にわたって多彩な祭事が行われる八坂神社の祭礼です。なかでも17日(前祭)と24日(後祭)の山鉾巡行、そしてそれぞれの宵山には大勢の人々が訪れ、京のまちは祭りの熱気に包まれます。 祇園祭は八坂神社の祭礼で、その祭事は、7月1日の「吉符入」に始まり7月31日の「疫神社夏越祭」まで、およそ1か月にわたって行われます。なかでも、祭のハイライトは7月17日と7月24日に行われる八坂神社の神輿渡御と33基の山鉾巡行。「京都祇園祭の山鉾行事」はユネスコ無形文化遺産にも登録されています。 なお、2021年の祇園祭山鉾巡行(前祭山鉾巡行:7月17日・後祭山鉾巡行:7月24日)は、新型コロナウイルス感染症の拡散防止ため中止が決定されました。

万物が天地に満ち始めます

syttl「万物しだいに長じて天地に満ち始める」時季であり、前年の秋に植えた麦が成長して穂を実らせるため、ひと安心するという意味から「小満」と言われます。さまざまな生命が大地に満ち溢れる時季です。「小満」は次の「芒種」までの間の5月21日から6月5日頃までの期間です。

skehai sykehai 天気雨:晴天なのに小雨が降る「日照り雨」のことです。「狐の嫁入り」とも呼ばれ、夏の季語になっています。不思議なことは何でも狐の仕業とかんがえられていたのです。小さな雲が雨を降らしたなどの自然現象です。

■七十二候の区分

syokou sysyokou 蚕起食桑(かいこおきて、くわをくう)5月21日から5月25日頃まで。 蚕が元気に桑の葉を食べ、成長するころ。美しい絹糸を紡ぐ蚕は「おかいこさま」と呼ばれ、人々の生活を支えていました。
sjikou syjikou 紅花栄(べにばな、さかう)5月26日から5月30日頃まで。 古代エジプト時代から染料として利用された紅花です。紅花が咲くと辺り一面に、化粧の紅を採る為の花摘みが始まります。
matukou symakkou 麦秋至(ばくしゅう、いたる) 5月31日から6月5日頃まで。 黄金色に色づいた麦の穂が実るころです。麦にとっての実りの季節を「麦の秋」と名付けています。

■旬のもの

syokuzai

tamanegi 玉ねぎ:日本では辛みが強い黄玉ねぎが主流です。切ると涙が出て困りますね。料理をする前に冷蔵庫で冷やしておくと押さえることができます。成人病の予防に効果的と言われます。
soramame そら豆:桜が咲いた2か月後がそら豆の旬と言われます。シンプルに焼いたり茹でたり、ご飯に炊き込んでも美味です。
rakkyou らっきょう:多くの薬効をもち、平安時代から薬として用いられてきたと言われます。甘酢漬けが定番ですが、天ぷらにするとほっくりと甘くなります。
sakuranbo さくらんぼ:語源は桜を擬人化した「桜坊」と言われています。山桜などのサクラ類の果実は多くのものが食べられます。実にさまざまな味、色、形のものがあります。
meron めろん:アフリカ産であり、日本には明治期に入ってきましたが、環境上栽培が難しく高価な果物の代名詞になりました。果肉は赤肉主・青肉腫・白肉腫の3種類に分類されます。
aoume 青梅:生では食べられない青梅は、梅シロップや梅酒に使います。優しい梅の香りとほのかな酸味はこの時季ならではの味覚です。
dojou どじょう:古くから江戸の郷土料理として有名です。栄養価の高さはを「うなぎ一匹、どじょう一匹」とされています。国内産では関東が本場であり、養殖も盛んに行われています。
hoojiro シロギス:天ぷらや寿司のネタとして江戸っ子に愛されてきた魚です。ほどよく脂がのった白身がとても上品です。

tentoumusi てんとう虫:星の数が色はさまざまで、コロンとした姿が愛らしい生き物です。アブラ虫などの害虫を食べてくれます。
sijuugara シジュウカラ:胸から腹の黒いネクタイ模様が特徴です。細い声で「ツーピー、ツツピン」と鳴きます。初夏は子育ての時期でもあります。
kaiko カイコ:養蚕は7世紀の時点ですでに飼育され、重要な産業になっていたそうです。カイコは日本の近代化を支えた家畜であり、大切に扱われています。

skusa

suzuran スズラン:3~5月上旬に薄紫の可憐な花を咲かせます。山菜としても人気が高く、天ぷらにして食べると美味です。根は片栗粉の原料になります。
benibana 紅花:日陰を好んで生え、春~初夏に白い花が咲きます。トクトクの香りの葉は茶葉としてもつかわれます。

sgyouji

sihoi 潮干狩り:潮干狩り(しおひがり)とはご承知とおもいますが、遠浅の砂浜で、砂中の貝などを採取することです。貝拾い、貝掘りなどとも言います。春の季語でもあります。

一般的には干潮時に潮が引いた浜辺で熊手等を使って砂の中に潜っている貝を掘り出し、バケツや編み込んだ袋などの容器に集めます。 潮干狩りは砂浜にしゃがみ込んで貝を掘り当てたり掻き集める姿勢を保たねばならないので、引き潮に合わせて徐々に干潟となっていく砂浜を海に向かって追っていき、満ち潮に合わせて陸に戻るという動きをします。

貝採りは主として食用にするために行われるので、採った貝は体内に砂を吸い込んでおり、砂を吐かせる必要があるので、持ち帰って調理することが一般的です。なお、貝採りは貝殻を収集する目的で行われることもあり、食用に限らず船で海底から貝を採る場合もあるため潮干狩りに限られない。

 

kifunematuri 貴船祭り:水の神様を祀る貴船神社。全国各地に点在する貴船神社の総本宮で、創建は1300年以上前で水を司る神・高龗神(たかおかみのかみ)を祀っています。
毎年6月1日に開催されるのが、貴船神社最大の祭典である「貴船祭」です。午前11時から、本宮で神事が執り行われ、樂辰會の楽人たちによる舞楽が奉納されます。午後1時になると、同じく本宮で御神輿発輿祭が。巡幸に先立ち、御神輿に貴船大神の御分霊を奉安して道中の安全を祈願します。発輿祭が終わると、いよいよ御神輿が本宮を出発します。金色の煌びやかな御神輿は、参道を下り町内を巡幸後、貴船川上流の摂社を通り奥宮へ。威勢のいい掛け声とお囃子が、辺りに響き渡っていました。御神輿は1時間ほどかけて奥宮へ。拝殿に奉安され、奥宮例祭が斎行されます。祝詞奏上や代表者の拝礼の後、続いて行われるのが「子供千度詣」です。奥宮の境内では、出雲神楽の奉納も行われます。演じられたのは、スサノオノミコトがヤマタノオロチを退治するお話。二匹の大蛇が火を吹きながら登場し、スサノオノミコトと戦う場面は圧巻です。出雲神楽が終わると、御神輿は再び本宮へ。最後に還御祭が行われ、今年も無事に貴船祭は締めくくられます。 

清らかで生き生きとしている頃

seittl清明とは「清浄明潔(せいじょうめいけつ)」という言葉を略したもので、全てのものが明るく清らかで生き生きとしている頃という意味です。読み方は「せいめい」です。丁度、草木が生命力にあふれ、生き物が元気に動き回るという時期です。 二十四節気の一つである「清明」は4月上旬、毎年だいたい4月5日頃を指しますが、2022年は4月5日(火)です。 清明の数え方は、春分の日から数えて15日の日にあたります。丁度、本州で桜が咲き始める時期にあたります。 「清明」は次の「穀雨」までの間の4月5日から4月19日頃までの期間です。

skehai harusigure 春しぐれ:春に降るにわか雨のことを春しぐれといいます。ほんらい、「しぐれ」とは、晩秋から冬にかけて降る雨のことです。それに「春」という一語が付くだけで、暖かい言葉に変わりますね。

■七十二候の区分

syokou seisyokou 玄鳥至(つばめ、きたる) 4月5日から4月9日頃まで。 冬の間、暖かい地方で過ごしていたツバメが海を渡って日本にやってくる頃です。ツバメがやってくると農作業の開始時期です。
sjikou seijikou 鴻雁北(がん、きたえかえる) 4月10日から4月14日頃まで。 ツバメが訪れるころ、日本で冬を過ごした雁がシベリアへと帰っていきます。秋から冬に再来するまでのお別れです。
smakkou seimakkou 虹始見(にじ、はじめてみる) 4月15日から4月19日頃まで。 春が深まると空気が潤い、美しい虹がみられるようになります。月明かりに浮かぶ淡い虹は「月虹」と呼ばれます。

■旬のもの

syokuzai

yomogi よもぎ: おひたしや草餅、天ぷらなどのほか、お灸やよもぎ蒸しなど、民間療法としても使われます。新芽の香りは邪気を祓うとされ、「魔除け草」とも呼ばれます。
nira にら: スタミナ野菜の代表格で、カロテン、ビタミンEなどが豊富です。代謝・免疫機能を高め、疲労回復に役立ちます。虫刺されや切り傷など、外用にも有効です。
warabi ワラビ: 里山で採れる身近な山菜です。先がまだ丸く、開いていないものを選んで摘み取るのが、ワサビ採りのコツだそうです。
kogomi こごみ: 春になると出てくる渦巻き状の新芽で、伸びると涼しげな葉を広げます。新鮮なものは生食可能で、独特の香りが楽しめます。
katuo 初ガツオ: 江戸っ子の好物として知られます。脂が少なくサッパリとした味わいは、タタキで絶品です。
hotaruika ホタルイカ:身が青白く光ることからこの名前が付けられました。丸ごと醤油漬けにした沖漬けや捕り立てをゆでた浜ゆでが定番です。

smikaku

yomogimochi よもぎ餅: 子供が学校で「よもぎもち」の作り方を教わってきましたので、自宅で作ってみました。 【材料の準備(8個を作る時の目安です)】 材料の準備 よもぎ    適量 白玉粉    30g 上新粉    150g 砂糖    大さじ3 あんこ(缶詰)100g(1缶) 塩    適量 重曹    適量/strong> 【使う器具】 ボウル30cm/ 鍋/ すり鉢・すりこ木/ 竹ざる 菜ばし /蒸し器 /布巾 /中華包丁 /スプーン /ラップフィルム ■作り方 【よもぎを洗う】 よもぎは枯れ草やゴミを取り除き、水できれいに洗います。 葉だけを摘み取ると、柔らかく口当たりが良くなります。 【よもぎを茹でる】 吹きこぼれないよう大きめの鍋にお湯を沸かし重曹少々を加え、よもぎが柔らかくなる程度に茹でます。 水に取り水を何回か替え、充分にさらしてアクを抜き、軽く絞って水気を取ります。 【よもぎを刻む】 すりつぶしやすいように、細かく刻み水気を絞ります。 中華包丁があれば細かく刻むのが楽にできます。 【よもぎをする】 もちとなじみやすくする為に、すり鉢でさらに細かくすり潰します。 すこしづつ分けて、すり潰すと作業が楽に出来ます。 よもぎをする時にフードプロセッサなどの機械を使えば、作業が格段に速くなります。大量に作る時は使ってみると良いのでは? 【もちの生地を作る】 上新粉と白玉粉をボウルに入れて、ぬるま湯を加えながら耳たぶくらいの硬さになるまでこねます。 熱が通りやすいように、生地をちぎって平らにします。 蒸し器にぬれ布巾を敷いた上に生地を並べます。強火で20分くらい蒸します。 【もちとよもぎを混ぜる】 蒸し上がったもちに、よもぎを混ぜます。 一度によもぎを加えると滑って混ぜ難いので、少しずつ加えるのが良いと思います。 色のばらつきが無いように良く練り込んで下さい。 やけどに注意して、硬く絞ったぬれ布巾を使うなど工夫して下さい。 【あんこを入れる】 全体が緑色になったら8等分します。 手に水をつけたり、ラップで包むとべと付かずに広げる事が出来ます。 あんこを入れて包み込みます。 【完成】 よもぎもちをお皿に並べて完成です。

syachou

tubame つばめ: 日本には夏鳥として飛来します。エサは空中を飛ぶ昆虫です。農村部では害虫を食べてくれる益鳥として、商家ではつばめの巣は商売繁盛の印とされています。
mitubachi ミツバチ: 花から花へと飛び交うミツバチは植物の受粉に役立っています。はちみつはビタミン、ミネラルなどの栄養素が含まれています。

skusa

mizubasyou 水芭蕉: 葉が芭蕉の葉に似ているためこの名が付いたそうです。白い部分は花ではなく、花を包む「仏炎包」で、花は中心部の黄色い部分についています。
murasaki 紫蘭: 花は栽培が比較的に簡単で庭の花として植えられているが、野生のものは絶滅危惧種です。紫蘭は、花が紫紅色なことが由来になっています。乾燥させた球根は漢方として用いられ、止血や解毒などに利用されます。

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takayama 高山祭:高山祭は、岐阜県高山市で毎年開催される、4月14~15日の日枝神社例祭「春の山王祭」と、10月9~10日の櫻山八幡宮例祭「秋の八幡祭」の総称です。今回は「春の山王祭」です。 京都市の祇園祭、埼玉県秩父市の秩父夜祭と並んで日本三大曳山祭の1つに数えられる。また、京都市の祇園祭、埼玉県秩父市の秩父夜祭と並んで日本三大美祭とされる。山王祭は元禄5年(1692年)の記録に40年前から3年ごとに祭礼が行われていたとの記録があることから、その歴史は金森頼直治世下の慶安5年(1652年)まで遡ることができる。山王祭の氏子は安川通り以南の住民で、屋台組の他に神輿組と呼ばれる組織が祭に奉仕しており、獅子舞は神輿組の一つである森下組の担当で、闘鶏楽は片野組が担当している。統括するのは各屋台組が1年ごとに持ち回りで務める宮本で、かつては青龍台組が独占していた。夜に提灯をつけた屋台の曳行は夜祭と呼ばれる。
kanbutue 灌仏会:4月8日をお釈迦さまの誕生日とし、灌仏会(かんぶつえ)を開く寺院が多い。ただし、お釈迦さまを本仏としない宗派では開かれません。 別名は「降誕会(ごうたんえ)」や「仏生会(ぶっしょうえ)」「浴仏会(よくぶつえ)」「龍華会(りゅうげえ)」。桜の花の開くころと重なることから「花祭り」「花会式(はなえしき)」と呼ぶこともあります。 お釈迦さま誕生の際、九頭の龍が天から清らかな水を降り注いで産湯としたとする伝説から、日本の灌仏会では、右手を天に向け、左手を地に向けている釈迦像に甘茶を掛けて祝うならわしがあります。 「灌仏桶」と呼ばれる浅い器に甘茶を満たしてあるので、参詣者は柄杓で甘茶をすくい、真ん中に安置された釈迦像に掛ける。この像が何故右手を天に向け、左手を地に向けているというと、お釈迦さまは母親の摩耶夫人の脇から生まれ、そのすぐ後に七歩進んで、「天上天下唯我独尊」と、天と地を指して唱えたという伝説によるものです。 4月8日に花見をするなら、そばの寺院にも足を延ばして参詣し、灌仏会に参加してみてはいかがでしょうか。

巣ごもりから姿を現します

keittl土の中で冬ごもりをしていた色々な虫や生き物たちが、穴から地上へと這い出して来る時期です。まだまだ寒い時期だが、日足は長くなり爽やかな風、優しい日差しの中春が近づく気配が感じられる頃です。「啓蟄」は次の「春分」までの間の3月5日から3月20日頃までの期間です。

skehai kaminari 初雷:立春後、初めて鳴る雷を初雷といいます。初雷は別名「虫出しの雷」といわれ、虫たちが雷の音を聞いて驚き、巣穴から出てきたということを表した言葉です。

■七十二候の区分

syokou keisyokou 蟄虫啓戸(すごもりむし、とをひらく) 3月5日から3月9日頃まで。 冬眠していた生き物が、春の日差しのもとに出てくるころです。
sjikou keijikou 桃始笑(もも、はじめてさく) 3月10日から3月14日頃まで。 桃の蕾が膨らみ、花が咲き始める。丸い蕾がまるで微笑むようにふっくらと開いていく桃の花が、なんとも愛らしいころです。
smakkou keimakkou 菜虫化蝶(なむし、ちょうとなる) 3月15日から3月20日頃まで。 厳しい冬を越したさなぎが羽化し、美しい蝶となって羽ばたいていく頃です。菜虫とは、大根やキャベツなどの葉に付く青虫のことです。

■旬のもの

syokuzai

hanawasabi 花わさび: わさびが花を咲かせる前の花芽と葉のことで、葉わさびと同様に食べられます。独特の苦味と食感があり、おひたしや天ぷらとして食されます。
zenmai ぜんまい: 春の山菜ですが、とてもあくが強いので、食べる際はアク抜きが必要です。
sawara さわら: 魚へんに春と書いて鰆。特に関西地方では春を代表する魚として人気です。白身は西京漬けや酢〆で美味しくいただけます。
nisin にしん: 春の訪れとともに沿岸に現れる春の使者とされ、メスの卵巣は高級食材の数の子になります。新鮮なものは塩焼きで、または酢漬けにしても美味しいです。
sayori さより: 下あごが針のように鋭く突き出していることから、「針魚」、「細魚」などと書かれます。身の美しさを活かした糸造りが定番です。
yariika やりいか:冬から春先にかけて大きく成長し、ヤリのように尖った容姿からやりいかと呼ばれます。刺身で美味しいのはもちろん、加熱してもやわらかに食べられます。
iyokan 伊予柑: 愛媛県の旧国名である「伊予」から、名づけられたといわれます。香りがよく、酸味・甘味のバランスも良い。ビタミンCを豊富に含んでいるので、風邪予防にも大きな効果があります。

syachou

monsiro もんしろちょう: 菜の花畑などを中心に日本各地で見ることができる白く小さな蝶です。桜が咲くころから現れるので、春を実感できる蝶です。

skusa

renge レンゲ草: 田んぼで咲かせた花は、そのまま肥料にされるほか、ハチミツの原料としてもなじみが深い。
nekoyana ネコヤナギ: 早春の川辺で、ふわふわの花穂が春の光を受けるようすがとても美しい。ネコヤナギの樹液はカブトムシやクワガタなどの好物です。

sgyouji

higan 春のお彼岸:2022年の春のお彼岸の期間は、春分の日を中日として前後3日間を合わせた7日間です。 彼岸入り・・・・・3月18日(金) 中日(春分の日)・・3月21日(月) 彼岸明け・・・・・3月24日(木) お彼岸は何をすべきか決まっているわけではありませんが、彼岸入りの日には、まずお仏壇や仏具を清め、お墓をきれいに掃除しましょう。 普段よりも時間をかけて、丁寧に仏壇や仏具の手入れをしましょう。 お彼岸だからお墓参りで特別なことをする必要はありませんが、いつもより手厚く供養できるといいですね。墓石に水をかけたり、磨いたり、故人や先祖を改めて感じられる時間を大切にしましょう。 お彼岸の期間で、いつお墓参りに行くべきか日程が決まっているわけではありません。ただ霊園や納骨堂によってはお彼岸の中日には混雑する可能性がありますので、彼岸入りの早いタイミングでお墓参りを済ませる場合もあります。 また、お彼岸だからお墓参りで特別なことをする必要はありませんが、いつもより手厚く供養できるといいですね。墓石に水をかけたり、磨いたり、故人や先祖を改めて感じられる時間を大切にしましょう。 さらに、お墓参りの方法や手順に決まりはありませんが、春彼岸入りにお供えするお菓子(ぼたもち)など季節に合わせて用意するといいでしょう。 お彼岸は先祖に手を合わせて感謝する機会だけでなく、人生において大切な6つのこと「六波羅蜜」を実践できているかどうか見つめ直す期間でもあります。
nigatudou お水取り:奈良、東大寺二月堂の修二会。通称「お水取り」と呼ばれています。 メインイベントは、暗い回廊を炎が駆け抜けるお松明と、日付が13日に変わった真夜中に、若狭からおくられた水をくむお水取りからなります。特に大人気なのが「お水取り」の日の「お松明」。大混雑で、全部見ることはできないかもしれません。 修二会の期間中(3月1日~14日)はお松明は毎日行われます。そして一番大きな籠松明は、通称「お水取り」の3月12日に行われます。

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