一年間を24等分した二十四節気(にじゅうしせっき)のひとつで、「田植えが最盛期を迎え、梅雨入り間近の雨空のもと、農作業が急ピッチで進むころです」。2017年は6月5日から6月20日ごろまでを「芒種」といいます。 そして七十二候ではこの間をさらに3つに分けます。
■初候:蟷蜋生(かまきり、しょうず) -6月5日から9日頃まで。 秋に生み付けられた卵から、カマキリの赤ちゃんが誕生するころ。カマキリは害虫を捕まえてくれる心強い助っ人です。 |
■次候:腐草為蛍(くされたるくさ、ほとるとなる) -6月10日から15日頃まで。 昔の人は腐った草がホタルになると信じていたという。ホタルが飛び交う風景に、心がときめきます。 |
■末候:梅子黄(うめのみ、きばむ) -6月16日から20日頃まで。 梅の実が完熟して、淡い黄色に色づくころが梅雨入りの目安。うっとうしい時期ですが、植物は生き生きと育ちます。 |
■野菜1 トマト 冬から春に育ち、初夏に収穫するトマトは甘みがあって味が濃いのが特徴です。 |
■野菜2 ビワ 「桃栗三年、柿八年、ビワは早くて13年」という言葉があるほど、日本では身近な果樹。すぐれた薬効を持っています。 |
■魚1 アジ 5月ごろから夏にかけて旬を迎えます。タタキ、塩焼き、煮付け、フライなどに料理しても美味なのです。 |
■魚2 アイナメ 江戸時代には殿様の魚として珍重されていました。秋冬の産卵を控え、旨味がのった夏が旬です。 |
■花1 キキョウ 秋の七草のイメージがありますが、花が咲くのは6~9月ごろです。紙風船のように膨らんだ蕾もかわいらしい。 |
■花2 夏椿 椿という名ですが梅雨ごろに、スッキリとした白い花が咲きます。とても清楚な印象の花です。 |
■花3 アジサイ 5月下旬頃から色づきはじめ、6月上旬から中旬頃に見頃を迎えます。土壌がアルカリ性で赤、酸性で青っぽくなるといわれます。 関東地方では鎌倉の明月院・長谷寺・成就院がアジサイの名所と呼ばれています。 |
■風物詩1 お田植え祭り 「御田植祭(お田植え祭り)」は、古くから寺や神社、皇室などが所有する領田で、農作業の行程を模擬的に演じ豊作を祈念する行事です。田植えを行ったり、地域の芸能などを加えたりします。志摩の「磯部の御神田」、千葉の「香取神宮御田植祭」、大阪の「御田植神事」は「日本三大御田植祭」と言われています。 |
■風物詩2 鮎釣り 6月にアユ釣りが解禁になります。川では長い竿を持った釣り人たちが集まってきます。 初夏から夏にかけての風物詩です。 |
■風物詩3 父の日 父の日は“ソノラ・スマート・ドット”さんという一人のアメリカ人女性の、父親を想う気持ちが世界に広まったのです。日本では『6月の第3日曜日』が父の日です。母の日のプレゼントといえばカーネーションが定番ですが、父の日の定番のプレゼントといえば何なのかというと、 あまりイメージがないと思いますが『白いバラ』です。 |