啓蟄も過ぎ去りいよいよ二十四節気の「春分の日」を迎える頃になりました。
例によって春分に関する情報をお届けします。
ご承知のように春分は太陽が真東から昇って真西に沈み、昼と夜の時間がほぼ同じ長さになることから、二十四節気では大きな節目の日とされています。
現在でも「春分の日」は、”自然をたたえ、生き物を愛しむ日"とされています。
今年の「春分の日」は3月20日から始まります。この日を中日に、前後3日間を含めた7日間が春のお彼岸なのです。
「暑さ寒さも彼岸まで」という言葉もあるように、春分以降は過ごしやすく活動しやすい季節になります。 オッサンも大好きな季節です。
「春分」は4月3日頃まで続きます。
七十二候では、この期間をさらに3つに分けています。
◆春分・初候:「雀始巣」(すずめ、はじめてすくう)といい、雀が枯れ枝を集めて巣作りをはじめるころなのです。
◆春分・次候:「桜始開」(さくら、はじめてひらく)といい、桜の開花が知らされれば、本格的な春の到来です。
◆春分・末候:「雷之発生」(かみなり、すなわちこえをはっす)といい、春の雷は恵みの雨を呼ぶ兆しとして、喜ばれたといいます。
●野菜類:フキ、ウド、グリンピース、絹さや、タラの芽、小カブ
●海産物:シラス、桜エビ
いずれも丼として食べると美味ですね。
●生き物:ヒバリ
おしゃべりをするように鳴きながら空高く舞い上がる鳥です。
●植物:モクレン、ツクシ
なんと言っても「春のお彼岸」です。
3月18日、19日~24日ごろまでが春の彼岸。墓参りをして仏壇にぼた餅や海苔巻きなどをお供えして先祖を供養します。
「春の社日」という暦の上の言葉があります。
春分に最も近い戌の日を"春の社日”といいます。
社日の「社」は、その土地の守護神である 「産土神(うぶすながみ)」を意味します。
社日は、その産土神を祀る日で、年に2回、春と秋に訪れます。
ちょうど、春は種まきの時期、秋は収穫期に重なる事から農業を行う人々にとって、大切な節目の日となっていたのです。
春の社日には、五穀を供えて豊作を祈り、秋の社日は、稲穂を供えて収穫に感謝します。