梅雨入り間近

bouttl 芒種とは、田植えが最盛期を迎え、色づいた梅の実の収穫が始まる時期。梅雨入り間近の雨空のもと、農作業は急ピッチで進みます。農家にとっては多忙を極める時期なのです。「芒種」は6月6日から6月20日頃までの期間です。

skehai kehai 入梅:梅が熟す頃の長雨ということから梅雨という名がつけられたそうです。立春から127日目が暦の上での梅雨入りです。

■七十二候の候の区分

ssyokou ssyoko 蟷蜋生(かまきり、しょうず) 6月6日から10日頃まで。
秋に生みつけられた卵から、カマキリの赤ちゃんが誕生するころ。カマキリは害虫を捕まえてくれる、心強い助っ人です。
sjikou sjiko 腐草為蛍(くされたるくさ、ほたるとなる) 6月11日から15日頃まで。
昔の人は、腐った草がホタルになると信じていたという。ホタルが明かりをともし飛び交う様子は、心がときめきます。
smatukou smakko 梅子黄(むうめのみ、きばむ) 6月16日から6月20日頃まで。
梅の実が完熟して、淡い黄色に色づくころが梅雨入りの目安です。植物は恵みの雨を受けて生き生きと育ちます。

■旬のもの

sgyokai

anago あなご: 栄養価が高く、寿司や天ぷらに欠かせません。夏が旬であり、関東では江戸前、関西より西では明石や赤穂、広島ものが知られています。
ayu 鮎: 清流に住む魚であり、独特の香りの成分はスイカやキュウリに似ています。塩焼きがおいしい魚であり、内臓を塩辛にしたウルカは、酒の肴に最高です。

sryori

umesyu 梅酒: 梅酒は健康にいい酒として昔から親しまれており、疲労回復や整腸作用をはじめ、さまざまな薬効があります。主に食前酒として利用されることが多い。
梅、氷砂糖、焼酎といった材料が揃えば誰でも漬けることができます。
umebosi 梅干し: ご承知の通り梅の果実を塩漬けした後に日干しにしたものです。日本ではおにぎりや弁当に使われる食品であり、健康食品としても知られています。なお、塩漬けのみで日干しを行っていないものは梅漬けと呼ばれます。
黄梅、塩、焼酎、赤シソ、塩といった材料が揃えば比較的簡単に漬けることができます。

syasai

tomoro とうもろこし: 品種が多数あり、日本で多く作られているのはスイートコーンです。日本では地域によって「きび」「とうみぎ」とさまざまな呼び名があります。
tomato トマト: 多皮の色で、赤系、ピンク系、緑系に分けられます。ピンク系の品種では「桃太郎」が有名です。赤色系の品種では加熱料理に向いています。
冬から春に育ち、初夏に収穫するトマトは味が濃いのが特徴です。
okura おくら: とがった先端を天に向けて実る。整腸作用などがります。食べる前は塩ずりで産毛を取り、サラダやスープ、炒め物などに使われます。

smusi

kamaki かまきり: 養獲物を待ち伏せる姿から「拝み虫」とも呼ばれます。羽を持っていますが、飛行にはあまり役に立たず、主に威嚇に使われます。
hotaru 蛍: 幼虫はカワニナという淡水の巻貝をエサとします。国内に生息する種類は約40種だそうです。暗闇に舞う光は情緒的です。
katatu かたつむり: 日本各地で見られるのんびりした動きが特徴の巻貝です。ウスカワマイマイ、オナジマイマイなどが広い分布域を持っています。

skusa

ajisai あじさい: あじさいの仲間はとても多く、色も多彩です。土壌がアルカリ性で赤、酸性で青っぽくなるといわれます。
kikyo ききょう: 秋の七草のイメージがありますが、花が咲くのは6~9月ごろなのです。紙風船のように膨らんだ蕾が可愛いです。
natutu 夏椿: 椿という名前ですが、梅雨頃に花が咲きます。スッキリとした白い花は清楚な印象を与えます。

skajitu

meron メロン: みずみずしい甘さが特徴で、お尻の部分が一番甘いのだそうです。少量で高いエネルギーを持っているので、病中病後にお見舞いなどとしてよく食べられます。
umemi 梅の実: 先端梅はそのままでは食用に適さないので、干す、煮るなどの調理をして食用にします。
クエン酸など有機酸を含むので、健康食品として知られています。
biwa ビワ: 「桃栗三年、柿八年、ビワは早くて13年」という言葉があるほど、日本では身近な果樹です。優れた薬効を持つことから、仏典では「薬王樹」と呼ばれ、葉はお茶にも活用されます。

sgyou

tanemaki 種まき:作物の種を畑や苗床などにまくこと。大きく分けて,条まき,点まき,ばらまきなどの方法があり,その時期は作物の種類,さらに栽培する地域の気候条件などによって定められる。昔は季節の推移による生物の活動を基に農事暦が定められ,それに従って種まきが行われた。稲作の場合,種まきに際しては,他人を泊めると苗が育たなくなるとか,油気のものに触れてはならないなどの禁忌があったようです。
ayuturi 鮎釣り:稚魚の頃は海で過ごし、春になると川を上り始めます。遡上してすぐは川虫を食べていますが、次第に石にはえている藻を食べるようになります。秋になると河口におりて産卵して生涯を終えます。
アユの釣れる地域は日本全国で河川の上流・中流域の珪藻類が生える石が多い場所に生息しています。
釣れる時期は6月から10月になります。
縄張りを持てずに群れをなして泳ぎエサを捕食しているアユに狙いを定めた釣りになります。
縄張りを持てずに群れをなして泳ぐアユを「遊びアユ」と言います。

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