爽やかな春の時季です

seittl 「清明」とは、春の清らかで、いきいきした様子を表しています。日本各地で桜の花が咲き誇り、1年のうちで最も華やかな時季といえるかもしれません。
冬の鳥である雁が群れをなし北方へ帰っていく頃。入れ替わりにつばめが飛来し、爽やかな春を感じさせる時季です。4月5日から4月19日頃までの期間です。

skehai sigure 春しぐれ:春に降るにわか雨のことを春しぐれといいます。しぐれとは晩秋から冬にかけて降る雨のことです。冬のしぐれには寂しさが漂いますが、それに「春」という一語が付くだけで美しい言葉に変わりますね。

■七十二候の候の区分

ssyokou ssyokou 玄鳥至(つばめきたる) 4月5日から9日頃まで。
この時期になると雀が巣を作り始める。春の空の下、落ち着きもなく飛び回る姿は愛らしくもある。
sjikou sjikou 鴻雁北(がんきたえかえる) 4月10日から14日頃まで。
桜前線が北上し、桜の花が開き始める頃。口を開けば花見の計画が話題にのぼり、世間には不思議な高揚感が漂いだします。
smatukou smakou 虹始見(にじはじめてみる) 4月15日から19日頃まで。
桜の花が開くと、しばらく姿をひそめていた雷が鳴ることが多くなります。気温も下がってひょうや雪が降ることもあります。

■旬のもの

sgyokai

katsuo かつお: 回遊魚を代表するかつおは3月~4月、黒潮に乗って北上します。初がつおは脂が少なくさっぱりとしており江戸っ子に好まれました。
tobi とびうお: 翼のように見えるのは発達した牟礼胸びれです。過去には1回の飛行で飛距離が400メートルに達したという記録もあるそうです。干すとうま味が増すことから干物や丸干しにも用いられます。

sryori

tuboyaki さざえのつぼ焼き: さざえの殻をたわしで軽く洗い、ふたの部分に酒を少々ふりかけて魚焼きグリルなどで5~10分焼くと出来上がり。食べる前に醤油を少したらし、味の素を一振りすると美味しさがまします。
tataki カツオのタタキ: 新鮮な鰹のウロコを削ぎ落とし皮つきのまま調理する。五枚におろした節を、皮目を中心に表面だけ軽く火が通るように炎で手早くあぶり、冷やす。燃料は季節と香りから稲藁がよく使われる。水気を切って刺身包丁で厚さ1cm程度の切り重ねにし、大皿に盛って上から薬味とタレをたっぷりかけて供する。 なじませるために手指で軽くたたき、冷蔵庫で1時間ほど寝かせる。

syasai

nira にら: スタミナ野菜の代表格で、カロテン、ビタミンEなどが豊富。代謝・免疫機能を高め、疲労回復に役立ちます。また、虫刺されや切り傷など、外用にも有効です。
yomogi よもぎ: おひたしや草餅、天ぷらなどのほか、お灸やよもぎ蒸しなど、民間療法としてもつかわれます。
新芽の香りは邪気を祓うとされ、「魔除け草」とも呼ばれます。
jagaimo じゃがいも: 春先の新じゃがは水分が多く皮が薄いのが特徴。コロッケなどに適した「男爵」、カレーに適した「メークイン」など種類が豊富です。
ミカン並みにビタミンCが含まれています。

smusi

mitubachi ミツバチ: 草花が花を咲かせ始めると、花弁の間に頭を突っ込んでせっせと蜜を集めるようになります。
花から花へと飛び交うミツバチは植物の受粉に大いに役立っています。

syacho

tubame つばめ: 日本には夏鳥として飛来します。エサは空中を飛ぶ昆虫で、巧みな飛翔で捕らえます。
農村部では害虫を食べてくれる益鳥として、商家ではつばめの巣は商売繁盛の印とされています。

smikaku

yomomochi よもぎ餅: よもぎの新芽をもち米やしん粉に練り込んだ甘味で「草餅」とも呼ばれます。よもぎが爽やかに香る春先の和菓子として広まりました。
焼き餅やぜんざいにして食べられることもあります。

sgyou

kanbutue 灌仏会:4月8日に行われる、釈迦の誕生を祝う仏教行事。
誕生と同時に「天上天下唯我独尊」と唱え、同時に右手で天、左手で地を指したと伝えられる釈迦。
その形に作られた釈迦像に甘茶を掛けて拝み、自分も甘茶をいただき、無病息災を祈ります。
takayama 高山祭:「動く陽明門」といわれる荘厳かつ豪華な屋台が曳きだされることで有名です。数百人におよぶ祭り行列とともに、曳きそろえられた屋台上で人形のからくり芸が奉納されます。
2018年は4月14日、15日に開催されます。

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