1年を通して、最も寒い「寒」の時季に突入です。小寒と大寒を合わせた期間を「寒の内」と呼びます。家庭ではそろそろお正月のお重を片付けて、1月7日は年末年始の暴飲暴食で疲れた胃腸を七草粥で癒しましょう。1月15日は門松やしめ縄などの正月飾りを田で燃やし、正月の間迎えていた年神様を送る火祭り-左義長の日です。 「小寒」は次の「大寒」までの間の1月5日から1月19日頃までの期間です。
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寒の入り:「寒の内」に入る最初の日である小寒が「寒の入り」です。1年で最も寒い時季です。 |
■七十二候の区分
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芹乃栄(せり、すなわちさかう) 1月5日から1月9日頃まで。 田んぼや水辺でセリが生え始めるころ。一か所から競り合って生えることからセリと名付けられたとか。 |
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水泉動(しみず、あたたかをふくむ) 1月10日から1月14日頃まで。 地中で凍っていた泉の水が溶け、動き始める時期です。まだ、空気は冷たく寒い時期だが、春に向かって事前は少しずつ歩んでいます。 |
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雉始雊(きじ、はじめてなく) 1月15日から1月19日頃まで。 一面キジのオスがメスに恋して「ケーン、ケーン」と甲高い声で鳴くころ。オスは派手な模様だが、メスは茶色でとても地味な装いです。 |
■旬のもの

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かぶ: 春の七草の「すずな」としても知られます。古くから親しまれてきました。葉も食用部分で、βカロテンやビタミンCなどを豊富に含みます。 |
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水菜: 京都で作られていたため「京菜」や「千筋」とも呼ばれます。畑の畝に水を引くだけで栽培したので「水入り菜」と呼ばれ、その後「水菜」になったとされます。シャキシャキとした触感で、漬物や鍋料理に使われることが多いようです。 |
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春菊: ほのかな苦味と独特の香りが魅力です。冬の身体に必要なビタミンをたっぷり含み、風邪予防ににも最適です。 |
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アンコウ: 春に産卵期を迎えるため、冬の間に体内に栄養を蓄えます。なかでも12月から2月が最も濃厚になります。たんぱく質やコラーゲンが豊富なのであんこう鍋は最適な料理です。 |
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ヒラメ: 冬になると上品な白身に脂がのって最高の味わいになります。プリプリとした食感が魅力のエンガワも抜群に美味です。 |
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コマイ: 水温が氷点下になっても凍らないことから漢字では「氷下魚」と書きます。干物が定番でお酒の肴に良く会います。 |
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レモン: 国産レモンが黄色く色づいて登場するころです。「塩レモン」を仕込むのがこの時期です。 |

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小豆粥: ハレの日に邪気払いとしていただく、あずき粥の簡単な作り方のご紹介です。あずきの豊かな風味に、ほんのり塩味がとてもよく合います。お餅を入れて仕上げるので、腹持ちも良いですよ。炊いたごはんで簡単に作れるので、ぜひお試しください。 調理時間:15分 費用目安:200円前後 カロリー: クラシルプレミアム限定 ■材料(1人前) ・ごはん 100g ・切り餅 1個 ・ゆであずき((無糖) 30g ・塩 ふたつまみ ・水 200ml ・ごま塩 ひとつまみ ・三つ葉(葉) 適量 ■作り方 ●準備 ・三つ葉は葉を取っておきます。 ・切り餅は1.5cmの角切りにします。 ・鍋にごはん、塩、水を入れ強火にかけ、沸騰してきたら弱火にし、ゆであずきを入れ、切り餅が柔らかくなるまで煮ます。 ・茶碗によそい、ごま塩をふりかけ三つ葉を添えたら出来上がりです。 ●料理のコツ・ポイント 塩加減は、お好みで調整します。 お粥の柔らかさは水の量でお好みで調整します。 今回は無糖のゆであずきを使用しましたが、風味は変わりますが、砂糖入りのものでもおいしく作ることができます。 |

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鶴: 一般的には頭頂が赤く背が高いタンチョウヅルが有名です。春先には求愛行動が目立つようになり、飛び跳ねたり鳴きあったりする「鶴の舞」が見られます。 |
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雉: この時期、オスの雉がメスを呼んで鋭く鳴くと言われます。やがて雉がつがいでやってきて、そして子供が生まれます。生まれた子供雉は育ち、巣立っていなくなります。 |

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ヒイラギ: 黄は真冬でも濃い緑色で鋭いトゲがあることから、庭に植えると魔除けになるといわれます。 |
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南天: 「難を転じる」ということから縁起物として祝い飾り用いられます。冬景色に赤い実が美しく映えます。 |

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七草の節句:1月7日の人日の日に行われ、春の七草を入れた七草粥で邪気を祓います。七草粥は正月行事として定着していますが、本来は「人日の節供」の行事だったのです。 人日とは文字通り “人の日”という意味です。 古代中国では、元日は鶏、2日は狗(犬)、3日は猪、4日は羊、5日は牛、6日は馬、7日は人の日としてそれぞれの吉凶を占い大切に扱いました。7日は人に刑罰も与えず、7種の若菜を入れた粥を食べ、無病息災や立身出世を願う風習がありました。 この風習が日本へ伝来し、年のはじめに若菜を摘んで、自然界から新しい生命力をいただく「若草摘み」という日本古来の風習と結びついて「七草粥」となり、平安時代の宮中行事になりました。さらに、江戸時代に「人日の節供」(七草の節供)として五節供のひとつに定められ、定着していきました。 また、七草粥が定着した背景には、お正月も関係しています。7日といえば松の内(一般的には1月1日~1月7日)の最後の日にあたるので、正月のご馳走に疲れた胃腸をいたわり、青菜の不足しがちな冬場の栄養補給にもなることから、この日に七草粥を食べることで、新年の無病息災を願うようになりました。 ■春の七草の効用 (1)芹(せり)は食欲を増進。 (2)薺(なずな)は別称はペンペン草で江戸時代にはポピュラーな食材。 (3)御形(ごぎょう)は別称は母子草で、風邪予防や解熱に効果。 (4)繫縷(はこべら)は目によいビタミンAが豊富で、腹痛の薬にも。 (5)仏の座(ほとけのざ)は別称はタビラコ。タンポポに似ていて、食物繊維が豊富。 (6)菘(すずな)は蕪(かぶ)のことで、ビタミンが豊富。 (7)蘿蔔(すずしろ)は大根(だいこん)のことで、消化を助け、風邪の予防にも。 |
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小正月:小正月は、毎年日付が変わる行事ではなく、毎年1月15日に当たる行事です。 松の内という、お正月の正月飾りを飾っておく期間はこの小正月の1月15日までとするのが古くからの習わしです。 小正月かその前日に松飾り・門松、注連縄を外します。 小正月は、1月15日とする考え方が一般的ですが、1月14日から16日までの三日間を小正月とする考え方もあります。 中には、14日の日没から15日の日没までとする考え方もあります。 ■小正月の意味 次のような意味を持つ日です。 ・今年一年間の健康を願う ・正月に家にお越しになっていた歳神様(年神様)をお見送りする ・お正月働いた女性を労う ・今年一年間、災厄が降りかからないように厄払い・悪霊払いをする ・今年一年豊作でありますようにと願う ・今年の豊凶を占う このような意味を持つ行事が行われるのが小正月です。 |