2015年08月23日 アーカイブ

秋の気配が・・・

朝夕と虫の声が賑やかになってきました。吹き込んでくる風もヒンヤリとした感じです。
台風や残暑の到来で本格的な秋とは言えませんが・・・。

七十二候では、新暦の今日8月23日から9月6日頃までを「処暑」、つまり暑さが少し和らぐころで秋の気配が漂い出すころなのです。
台風と言えば「野分」もこの時期の兆しです。古い時代には台風のことを野分と呼んでいました。

処暑も3つの候に分けられます。

●初候-8月23日から27日ごろまで、「綿泭開く(わたのはなしべひらく)」と呼びます。
●次候-8月28日から9月1日ごろまで、「天地始めて粛し(てんちはじめてさむし)」と呼びます。
●末候-9月2日から9月6日ごろまで、「禾乃登る(こくものみのる)」と呼びます。

◆旬の果物 すだち、ぶどう、無花果

sudachi budou

ichijiku◆旬の魚介 かさご、ぐち(シログチ)、鰯

kasago guchi

maiwasi見た目はごつい感じのかさごは上品な味わいの白身魚です。シログチは刺身で食べると極上だそうですが・・・。鰯については説明の必要はないでしょう。
◆旬の草花 きんえのころ

kineno_2「ねこじゃらし」と言えばお分かりですよね。
◆旬の虫 まつむし

matumusi

このような姿で「チンチロリン」と鳴くのですね。すずむしと並んで、秋に鳴く代表的な虫です。
◆旬の行事 伊奈の綱火、吉田の火祭り、大曲の花火

yosida_himaturi oomagarit

伊奈の綱火についてはすでに紹介しました。

知っていますか「伊奈の綱火」って

日本各地にはいろいろな行事があるものですね。有名な行事は話に聞いたり、幾つかは見物したりしましたが、おおくのものは始めて聞く行事です。
「伊奈の網火」もその一つです。

佐伯さんの時代小説の愛読者なので、「伊奈」と言うと「交代寄合伊奈衆異聞」シリーズを思い浮かべ静岡県と思ったのですが、実は茨城県つくばみらい市の祭で国指定重要無形民俗文化財なのだそうです。

高岡流と小松小張流の2つの流派がそれぞれ、空中に張り巡らせた綱の上で、花火を仕掛けた人形や船を操って芝居を演じ、最後には花火を点火する趣向だそうです。
この行事は8月23日と24日に愛宕神社で開催されます。

takaokaryuu 綱火01


8月23日といえば、七十二候によると新暦ではおよそ8月23日から9月6日頃までを「処暑」といい、暑さが少しやわらぐ季節になります。
朝の風や夜の虫の声に、秋の気配が漂い出すころと言われています。

処暑の詳しいことは別記事で紹介します。