2016年04月04日 アーカイブ

今日から暦が変わります

"暦が変わる"と言っても今まで「太陽暦」であったのが「太陰暦」に変わるということではありません。
二十四節気(七十二候)の暦の上では昨日までは「春分」でしたが、今日から「清明」に変わるという意味なのです。

「清明」は、4月4日~18日ごろまでの期間で、空気が澄み、若葉の緑、色とりどりの花が咲き乱れる春本番の季節なのです。
また「清明」は、春先の清らかで生き生きとした様子を表した「清浄明潔」という語を略したもので、晩春を表す季語でもあります。南の地方ではつばめが渡って来る頃。雨が多い時季で、暖かくなった後に小雨が降り続いて寒くなったりもします。
沖縄では「清明祭(シーミー)」といって、墓前に親族が集まり、酒・茶・お重を供えた後、皆でご馳走をいただく習慣があるそうです。
【注釈】「清明祭(シーミー)」は
”沖縄の三大行事の一つで、中国から伝わったとされ「清明の節」の期間に先祖のお墓に親戚が集まり、お線香やお花、重箱につめた料理をお供えし供養します。
基本的には清明の入りから15日以内に行うのが基本ですが、現代では休日に行うことが多ようです。
沖縄のお墓の前は「清明祭」をするための広いスペースがちゃんと設けてあります。ここで、お重を囲んで宴が催されるのだそうです。気候もいい頃ですし、今ではピクニック感覚でどのお墓もとても賑やかだとか”
ということだそうです。

七十二候ではこの期間(4/4~18)をさらに次の3つに分けています。

◆初候➡玄鳥至(つばめ いたる) :燕が南からやって来る時期
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◆次候➡鴻雁北(こうがん きたす) : 雁が北へ渡って行く時期
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◆末候➡虹始見(にじ はじめて あらわる) :雨の後に虹が出始める時期
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この時期の食材には海の幸、山の幸に恵まれています。
◆海の幸
初ガツオ、ホタルイカ

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カツオに限らず初物を食べると長生きする!とのことで、昔の人は大枚をはたいてでも買って食べたようですネ。
◆山の幸
ミツバ、コゴミ、ワラビ、イタドリ、ウルイ
ミツバは家庭菜園でも栽培できるようです。
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これらの調理法を書くのははオッサンにはとても無理です。写真だけで勘弁してください。

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日本サクラソウ、ツバメの巣作り

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日本サクラソウは古典園芸植物で、埼玉の田島ヶ原の自生地は国の天然記念物に指定されています。
"ツバメが巣をかけると、その家に幸福が訪れる"と言われます。

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灌仏会(花まつり)

"仏教の開祖、釈迦の生誕を祝福する仏教行事。潅仏会(かんぶつえ)仏生会(ぶっしょうえ)といい、「花祭り」は明治以降の名称。浴像会、降誕会などともいわ れます。古代から釈迦の生まれたインドで行われてきた行事からのもので、日本ではお盆とともに仏教伝来からの歴史があります。推古天皇代(606)、聖徳 太子の提唱で元興寺で行われたのが最初といわれています。
この日、各寺には花で飾った小堂、花御堂(はなみどう)がつくられます。金属製の幼仏像をその中にまつり、甘茶が参拝者によってその誕生仏にかけられます。甘茶を潅(そそ)ぐ行事なので「潅仏会」。 花御堂は釈迦が生まれたところルンピニ園の花園を表しています。
なお、釈迦の生誕を祝うのが灌仏会なら、命日は涅槃会(ねはんえ)です。"

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今日の記念日は?

今日もまた幾つかの記念日が制定されています。
今年から新しい記念日が制定されました。
4月4日(つまり今日のことですが)「子守唄の日」という記念日です。

"NPO法人日本子守唄協会が今年、桃の節句と端午の節句の間で、子どものことを考える日として、子どもをあやす言葉「よしよし」にちなんで4月4日に制定した。
育児のヒントが詰まった子守歌を見直すきっかけにしてほしいとの願いが込められている。"

という趣旨で制定したそうなのです。
保育所不足が大きな社会問題になっていますが、この問題とは直接関係はないようです。しかし育児という観点からは関係ないとは言い切れないかも知れませんネ。

新しいことではありませんが、4月は新学期や新年度が始まる時期です。新入生や新入社員は新しい環境に悩み多の時期でしょうね。

さて、今日4月最初の「週刊漢字」はそのような気分(気持)を表す言葉がお題です。

愁い

蒔き直し

萌す

 
それほど難しい漢字ではないと思いますし、意味もなんとか分かるようです。

答は例によって次で ➡

 

(さらに…)