2016年07月14日 アーカイブ

二人静と一人静

7月10日(義務と権利を果たしてきました)で藤原緋沙子さんの文庫本の紹介をし、タイトルになっている(ふたり静)について"花の名前"として紹介しました。

もちろん花の名前に違いありませんが、俳句の季語であったり、能狂言の一つであったり、有名なお菓子の名前であったり、歌謡曲になっていたりと多彩な顔(?)を持っていることがわかりました。

俳句や能狂言はオッサンもよく知りません。お菓子は大好きなのですが、有名な二人静というお菓子はまだ食べたことがありません。
ということで、WikiPedia、YouTubeそしてホームページから引用しました。

◎俳句の季語
次のような説明でした。

「二人静」は俳句では植物を指す場合が多く春の季語です。ただし静御前の菩提を弔うという能から広がって、好きだった人への変わらぬ想い、恋人との思い出の追憶、といった感情が込められることが多いようです。
静御前といえば、頼朝の前で「静や静しづの緒環くりかえし昔を今になすよしもがなー"静や、静と私を呼んで下さった義経様との幸せだった日々。布を織るときの苧環(おだまき)がくるくると回るように、
昔の幸せを今に戻す方法はないものでしょうか"」と三度歌いつつ命を懸けて舞ったとの故事がありますから、失われた恋への想いが連想されるのでしょうね。

futarisizuka

◎能狂言
次の説明とYouTubeの動画をご覧ください。

吉野勝手明神の正月七日の神事のために、若菜を摘みに出た乙女が、怪しげな女に一日経供養を頼まれたと、宮人に告げるうち狂乱状態になる。憑き物の正体を尋ねると静御前と答え、蔵に納められていた静御前の装束の柄を言い当てる。乙女がこれを着て舞い始めると静の亡霊も現れて共に舞い、重ねて弔いを頼む。

上の説明を読んで動画をご覧ください。長い時間の動画ですが辛抱してください。

二人静能狂言

◎有名なお菓子

株式会社両口屋是清(りょうぐちやこれきよ)は、日本の和菓子製造メーカー。名古屋市の老舗和菓子屋として知られています。有名なお菓子は、清楚な茶花「二人静」を模した紅白一対の御干菓子です。
徳島県産の和三盆糖を使用し、丁寧に作られた御干菓子です。

nininshizuka


◎歌謡曲
俳句の説明を思い出して、水森かおりの歌をお聞きください。

水森かおりの二人静の雨

◎一人静の花
そして、「二人静」に対して「一人静」という名前の花もありました。

別名:ヨシノシズカ(吉野静) 花期:春
ヨシノシズカ(吉野静)という別名の「静」は静御前のことで,花穂が 1 本であることから一人静ということです。フタリシズカ(二人静)という植物もありますが,花穂が 2 本ということでフタリシズカというだけで,それ以外の点ではあまり似ているところはありません。葉が 4 枚輪生します。

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